観葉植物

ゴムの木が枯れる原因とは?正しい対処法と枯れない予防策を解説

楕円形で大ぶりの葉っぱが特徴のゴムの木は丈夫で育てやすく、初心者にも人気の観葉植物です。しかし管理がしやすいゴムの木も生育環境が合わないと、枯れてしまうことがあります。

そこで今回は

  • ゴムの木が枯れる原因
  • ゴムの木が枯れたかどうか判断する方法
  • 枯れたゴムの木の復活方法
  • ゴムの木を枯らさないための対策
  • ゴムの木を元気に育ててる方法

を詳しく解説します。

濃いグリーンの葉っぱでさまざまなお部屋にも馴染むゴムの木は、適切な環境で育てることでより元気に成長してくれる植物です。ゴムの木の花言葉や運気アップの置き場所もご紹介しているため、ぜひ参考にしてみてくださいね。

目次
  1. なぜ?ゴムの木が枯れる原因とは?
    1. 日照不足だった
    2. 強い直射日光で葉焼けした
    3. 5度以下の寒さにさらされた
    4. 水が多すぎて根腐れした
    5. 水が少なすぎて乾燥した
    6. 病害虫の被害にあった
    7. 植え替えをしなさすぎて根詰まりを起こした
  2. ゴムの木が枯れた(病気)かどうか判断する方法
    1. 葉っぱが落ちている
    2. 水やりしても葉っぱが垂れたまま
    3. 葉っぱがまるまっている
    4. 葉っぱの色が茶色や黒色に変色している
    5. 全体的にひょろひょろして弱々しい
  3. 枯れたゴムの木の対処・復活方法
    1. 原因を特定して育て方を修正する
    2. 剪定をしてゴムの木の負担を減らす
    3. 元気な枝を挿し木で植えて新しいゴムの木として育てる
  4. ゴムの木を枯らさないための予防
    1. 下の葉までしっかり日光を当てる
    2. 日当たりが足りないと感じた場合は植物育成ライトでサポートする
    3. 温度計や湿度計を設置してゴムの木が好む環境を維持する
    4. 水やりチェッカーを活用して水の過不足を防ぐ
    5. 葉水をしてゴムの木の乾燥を防ぐ
    6. 病害虫がいないか定期的に確認する
    7. 1~2年に1度植え替えをする
  5. ゴムの木を元気に育てる方法
    1. 置き場所
    2. 水やり
    3. 肥料
    4. 剪定
  6. ゴムの木が観葉植物として人気な理由
    1. ゴムの木の花言葉は「永久の幸せ」
    2. 育てやすく丈夫で初心者でも育成できる
    3. 地植えや鉢植え、ハイドロカルチャーでもオシャレに飾れる
  7. 【まとめ】ゴムの木が枯れる原因とは?正しい対処法と枯れない予防策を解説

なぜ?ゴムの木が枯れる原因とは?

ゴムの木は熱帯地域に自生するクワ科フィカス属の観葉植物です。ゴムの木には約800種類以上があり、園芸店などでは「ベンジャミン」という名前で売られているものもあります。ゴムの木は自生地では高さが約30mまで成長し、幹に「気根(きこん)」と呼ばれる根っこを出すのも特徴。気根を生やす植物は健康な証拠といわれており、ゴムの木は丈夫で育てやすく人気の観葉植物です。

しかし丈夫といわれるゴムの木も生育環境が合わず、何らかのトラブルが起きると枯れてしまうことも。まずはゴムの木がなぜ枯れるのか、原因からご紹介します。

日照不足だった

ゴムの木が枯れる原因で多いのが日照不足です。熱帯地域に自生するゴムの木は日当たりの良い明るい場所で成長する植物。そのため日照不足が続くと、生育できず弱ってしまいます。とくに室内で育てている場合は時間帯によって日光の当たり具合も変わるため、ゴムの木が弱ってきたと感じたら置き場所が適切か確認しましょう。

強い直射日光で葉焼けした

ゴムの木は明るい場所を好む一方で、直射日光も枯れる原因の一つにあげられます。とくに高温が続く夏場は長時間、直射日光に当たると葉の細胞が壊れることも。直射日光によるダメージを受けると葉が変色していき「葉焼け」を起こします。葉焼けを起こした部分は元には戻らないため、ゴムの木を管理する場所は直射日光を避けたところにしましょう。

5度以下の寒さにさらされた

ゴムの木は熱帯地域に自生する植物のため、5度以下の寒さにさらされると枯れてしまいます。年間を通して寒さにさらされない暖かい場所で管理し、屋外で育てている場合は気温が10度を下回る前に室内へ移動しておきましょう。

水が多すぎて根腐れした

植物で育てているときにもっとも注意したいのが、水やりによる根腐れです。当然ゴムの木も水やりをしすぎると根腐れします。気候に合わせて適切なタイミングと量で水やりを行わず、根っこが弱り水分をうまく吸収しきれなくなるのが根腐れです。根腐れが起きると根が機能しなくなるため、結果的にゴムの木全体が枯れる原因になるというわけです。

水が少なすぎて乾燥した

水やりは少なすぎても乾燥してしまい、枯れる原因になります。たとえばゴムの木の生育が活発な時期に水やりが少ないと根が乾燥し、うまく栄養分を運べず弱りそのうち枯れてしまうでしょう。このように基本的に植物への水やりは、必ず気候と植物の状態に合わせたタイミングと量を与える必要があります。

病害虫の被害にあった

置き場所や水やりに注意していても、ゴムの木が枯れることもあります。生育環境は整っているのにゴムの木が枯れる場合に考えられる原因は、害虫の被害です。ゴムの木はハダニやカイガラムシなどの害虫がつく可能性があります。ハダニは葉裏などにつき、白いクモの糸のようなものを出して、葉に黒い斑点がつくことも。

イガラムシは茶色い殻に覆われたものや綿のような見た目などさまざまで枝や茎につき、植物の養分を吸汁します。ハダニもカイガラムシも大きさは1cmにも満たない小さな害虫で、発見したらすぐに駆除しないと植物が弱り枯れていくため注意が必要です

植え替えをしなさすぎて根詰まりを起こした

ゴムの木は定期的な植え替えが必要な植物です。そのため植え替えをせずに放置していると根が伸びすぎて、鉢の中で根詰まりを起こします。根詰まりを起こすと根の機能が弱り、根腐れを引き起こしそのうち植物全体が枯れる原因に。植え替えは根詰まり予防だけでなく、土を入れ換えることで通気性もよくなるため、植物を長く育てるためには重要なお手入れです。

ゴムの木が枯れた(病気)かどうか判断する方法

ゴムの木がなぜ枯れるのかその原因をご紹介しましたが、実際に枯れたか病気になっているのかどうかを判断する方法も知っておくと早期発見に繋がります。ゴムの木が枯れたかどうかを判断する方法は、主に5つあります。毎日植物を観察していればすぐに気づけるため、これからご紹介する見た目のポイントは要チェックです。

葉っぱが落ちている

ゴムの木が枯れたかどうか判断するポイントの一つ目は、葉っぱが落ちているかです。ゴムの木は弱ると葉っぱを落としていきます。根腐れや乾燥、寒さや直射日光などさまざまな原因が考えられるため、葉が落ちる場合はまずは土を確認してみましょう。土が乾燥しすぎていないか、常に濡れた状態になっていないかを確認して、消去法で原因を探る必要があります。

水やりしても葉っぱが垂れたまま

水やりをしてもゴムの木の葉っぱが垂れたままの場合は、枯れている証拠です。葉っぱが垂れるのは土が湿気で傷み、根腐れを引き起こしている可能性があります。1週間以上も土が乾かない場合は、水はけが悪くなっている可能性が高いでしょう。他にも日照不足の場合でも葉っぱが垂れることがあります。土の状態と同時に、置き場所に日光が当たっているかも確認しましょう。

葉っぱがまるまっている

ゴムの木の葉っぱがまるまっている場合も、枯れていると判断していいでしょう。葉っぱがまるまっているときは、日照不足や乾燥、寒さで弱っている可能性があります。ゴムの木は寒さに弱いため、気温が低くなる秋~冬が葉がまるまって枯れる症状が出やすい時期です。そのため生育期を過ぎた11月以降は、気温の変化や乾燥に注意した置き場所で管理する必要があります。

葉っぱの色が茶色や黒色に変色している

ゴムの木の葉っぱの色が茶色や黒色に変色している場合も、枯れるサインです。ゴムの葉っぱの色が変化している場合は、根詰まりや日照不足、直射日光や害虫によるダメージを受けている可能性があります。たとえば直射日光が当たる葉焼けでは葉が茶色く変色し、ハダニなどの害虫の場合は黒色に変化することも。元気なゴムの木の葉っぱは光沢がある一方で、枯れるとマットな質感になります。このように葉っぱの色艶を確認することも枯れるかどうか見分けるポイントです。

全体的にひょろひょろして弱々しい

ゴムの木が全体的にひょろひょろして、弱々しい見た目のときも枯れる可能性が高いです。ゴムの木がひょろひょろしているのは間延びしている状態。間延びとは植物が日光を求めて茎や葉を伸ばすことで、日照不足が原因です。日照不足が原因で間延びし、不格好に伸びていくことを「徒長」といいます。徒長すると栄養分が全体に行き届かず、枯れてしまうため注意が必要です。

枯れたゴムの木の対処・復活方法

ゴムの木が枯れる原因と判断方法をご紹介しましたが、枯れた場合でも対処しだいで復活が可能です。ただし全体が枯れていると復活できない場合もあるため、元気な部分が残っているか確認しましょう。元気な部分があれば復活できるため、これからご紹介する3つの方法を状況に合わせて実践してみてくださいね。

原因を特定して育て方を修正する

ゴムの木が枯れてしまったらまずは、原因を特定して育て方を修正しましょう。ゴムの木の状態を観察して考えられる原因を特定し、これまでの育て方を見直し環境を整えるだけで復活する場合もあります。具体的には置き場所や水やり方法、植え替えを行っているかどうかなどを振り返ってみるといいでしょう

剪定をしてゴムの木の負担を減らす

原因を特定して育て方を修正してもなかなか回復しない場合は、剪定をすると回復する可能性があります。弱った枝や葉が残っていると栄養が集中してしまい、植物全体に行き渡らない可能性も。そのため弱った部分を剪定で取り除くことでゴムの木の負担を減らし、全体に栄養分が行き渡るようになるため回復しやすくなります。

元気な枝を挿し木で植えて新しいゴムの木として育てる

生育環境を整えて弱った枝や葉はカットしたにもかかわらず回復しない場合は、枯れてしまった可能性が高く回復できません。回復はできませんが一部元気な枝が残っていれば、挿し木で新しく育てることは可能です。挿し木とは枝や茎をカットして、新しい土に植え替えて大きく育てる方法。挿し木は初心者でも簡単にできる増やし方です。園芸店で販売されている大きさまで育てるのには時間がかかりますが、挿し木から育てたゴムの木はより愛着が沸きますよ。

ゴムの木を枯らさないための予防

ゴムの木が枯れる原因がわかったところで発見が遅れたり、対処の仕方が間違っていると回復できません。ゴムの木を枯らさないための予防法も知っておくと、トラブルを最小限に抑えられるでしょう。ゴムの木を枯らさないための予防法はいくつかありますが、日頃のケアに加えてお手軽なアイテムも利用するのもおすすめです。

下の葉までしっかり日光を当てる

ゴムの木を枯らさないための予防策1つ目は、日光をしっかり当てることです。冒頭でお伝えしたようにゴムの木は日光を好む植物。そのため下の葉までしっかり日光が当たるようにしましょう。室内であれば明るい窓辺に置くのも下の葉まで日光が当たりやすくておすすめです。屋外では明るい半日陰に置いて、葉全体が日光に当たるようにしましょう。

室内で育てている場合も時折、屋外に出すと丈夫に育ちます。ただし長時間、直射日光に当たると葉焼けを起こすため、真夏などの暑い日は避けてしてください。室内から屋外に出す際も急に直射日光にさらすとダメージを受ける可能性があるため、少しずつ慣らしながら移動しましょう。

日当たりが足りないと感じた場合は植物育成ライトでサポートする

室内で管理している場合、どうしても日当たりが足りないと感じるときは「植物育成ライト」を活用しましょう。植物育成ライトは太陽光と同じような明るい光を出してくれるアイテムです。植物育成ライトにはスタンドタイプや吊り下げるタイプ、安定感がありどこでも設置可能なクリップタイプなどがあります。植物育成ライトにはタイマー付きで自動でON・OFFの切り替えをしてくれるものもあり、忙しくて自宅にいないことが多い方にもおすすめです。

温度計や湿度計を設置してゴムの木が好む環境を維持する

ゴムの木は暖かい環境を好む植物のため、四季により気温の変化が激しい日本では温度計や湿度計を設置して管理するのも一つの方法です。温度計や湿度計をチェックするときの参考までに、ゴムの木が丈夫に育つベストな環境をご紹介します。

20度以上の環境を好む

ゴムの木は20度以上の環境で生育が活発になる植物です。15度を下回ると生育が緩やかになり、5度以下では寒さで弱り枯れることもあります。寒い冬では気温が耐えられる温度に維持できるように、温度計を見ながら10度以下にならないようにお部屋の空調を調節しましょう。

湿度は70%以上

ゴムの木は湿度の高い環境も好む植物です。そのため空気が乾燥すると葉がまるまったりして弱り枯れる原因になります。ゴムの木が丈夫に育つための湿度は、70%以上が理想的です。とはいえ冬場はどうしても室内が乾燥してしまうため、気温が低い時期は湿度が50%以上になるよう目指しましょう。加湿器や毎日の葉水をすることで、乾燥から守り適度な湿度を保てます。

水やりチェッカーを活用して水の過不足を防ぐ

ゴムの木が枯れる原因として水やりをあげましたが、初心者の場合は水を与えるタイミングが難しいこともあるでしょう。そんなときに役立つのが、水やりチェッカーです。水やりチェッカーは土に挿しておくだけで土内の水分量がわかるアイテムで、適切な水やりのタイミングがわかります。水やりチェッカーを参考にすると、水の過不足を防げるため根腐れ予防にもなりますよ。

葉水をしてゴムの木の乾燥を防ぐ

先ほどもお伝えしたように葉水はゴムの木の乾燥を防げるため、葉がまるまったりして弱るのを予防できます。また葉水はハダニ予防にもなるため、葉を濡らすときは葉裏までしっかり濡れるように霧吹きで散布してくださいね。

病害虫がいないか定期的に確認する

ゴムの木の健康を維持するためには、病害虫がいないか定期的にチェックすることも大切です。ハダニやカイガラムシなどは小さく、葉に隠れると発見しにくいサイズのため、水やりや葉水を行う際に葉裏や茎も確認するようにしましょう。

1~2年に1度植え替えをする

ゴムの木は定期的な植え替えをしないと根詰まりや根腐れを起こします。丈夫なゴムの木は成長スピードも速いため、最低でも2年に1回は植え替えが必要です。植え替えをすることで、新しい土に交換できて水はけや通気性も良くなります。ただし植え替えは真夏と冬を避けた4月~6月、もしくは9月~10月の生育期に行いましょう。休眠期や生育が緩やかな時期は植え替えによるダメージから回復できずに、枯れる可能性があるため避けてください。

ゴムの木を元気に育てる方法

ゴムの木をトラブルなく元気に育てる方法をご紹介します。これまでにお伝えした内容と重複する部分もありますが、元気なゴムの木を維持するためには重要です。ゴムの木を元気に育てるための置き場所や水やり、肥料の与え方などは次のとおりです。

置き場所

熱帯地域が原産のゴムのきは日光を好む植物の一方で、寒さには注意が必要です。また室内での管理にも注意点があります。

日光がよく当たる場所に置く

ゴムの木は日光が当たる場所に置きましょう。室内であれば明るい窓辺、屋外では生育期の真夏以外であれば、直射日光に当てても問題ありません。日光に当たることで光合成しやすくなり、植物全体に栄養が行き渡り丈夫に育つでしょう。

冬は寒さで枯れることがあるので鉢植えの場合は室内に避難させる

暖かい環境を好むゴムの木は寒さに弱く、5度以下では枯れることもあります。そのため鉢植えの場合は気温が10度以下になる前に室内へ移動しておきましょう。

室内に置くときはエアコンの風に当たらない場所に置く

室内に置くときにはエアコンの風にも注意が必要です。夏は冷房、冬は暖房をつける室内では、直接エアコンの風が当たらない場所で管理してください。エアコンの風が直接葉っぱに当たると、乾燥してしまい枯れる原因になります。

水やり

ゴムの木の水やり方法は時期によって異なります。気温の変化に合わせて、土の状態を確認しながら適切なタイミングと量で水やりをしましょう。ゴムの木の水やりは春~夏と秋から冬の2パターンに分けられます。

春から夏にかけてたくさん水をあげる

春から夏は生育期でもっとも成長が活発になる時期です。そのため生育期の水やりはたっぷり与えましょう。ただし与えすぎると根腐れを起こすため、必ず土の表面が乾いたのを確認してからたっぷり与えてください。このとき受け皿に流れ出た水は毎回捨てて置きましょう。受け皿の水を溜まったままにすると、害虫の発生や水はけが悪くなる可能性があるため注意してくださいね。また真夏は水が煮えないように朝か夕方の気温が落ち着いている時間に水やりをすることも、根を傷めない方法です

秋から冬にかけてだんだん水を減らす

気温が低くなる秋以降は生育が緩やかになるため、少しずつ水の量を減らして与えましょう。気温が15度を下回ったら乾燥気味に育てるため、土の表面が乾いて2~3日置いてから水やりをしてください。水やりは乾燥気味にしますが、乾燥・害虫予防のために葉水は毎日しておきましょう。ゴムの木は冬場は室内で管理するのが安全な一方で、九州の南の地域や沖縄などでは地植えも可能です。地植えをする場合は真夏とは反対で、気温が高い時間に水やりをしてくださいね

肥料

肥料は植物を元気にしたいときに与えるものです。しかし肥料は与え方を間違えると、植物を枯らせてしまうこともあります。ゴムの木に肥料を与えるときの注意点は次のとおりです。

基本的に肥料はいらない

ゴムの木は元々丈夫で生命力が強い植物です。そのため基本的には適切な環境で栽培できれば、肥料は必要ありません。ただし生育が遅いときや元気がないと感じた場合は、肥料を与えて成長をサポートできます。

肥料をあげすぎると枯れる

肥料を与えるときにはタイミングと規定の量を守りましょう。肥料は植物を元気にしてくれる一方で、与え方を間違えると「肥料焼け」を起こします。肥料焼けとは肥料を与えすぎたときに根がダメージを受けて、水分や栄養分を吸収できなくなる状態。肥料焼けを起こすとそのうち枯れることもあるため、肥料を与える際は規定の量とタイミングは守りましょう。

肥料を与えるなら4月から9月頃の成長期にあげる

ゴムの木に肥料を与えるタイミングは4月~9月頃の成長期にあげましょう。秋以降の生育が緩やかな時期は肥料は必要ありません。肥料には種類がありますがゴムの木には、水で希釈して与える液体肥料を2週間に1回あげるのがおすすめです。液体肥料は水やりと一緒に与えるため、もしも多くあげすぎても水で流せるメリットがあります。液体肥料には「ハイポネックス」などのすでに水で希釈してあるものも、園芸店やホームセンターで入手できますよ。

剪定

元気なゴムの木を育てるには、定期的な剪定も必要です。剪定をすることで樹形のバランスを整えて、植物全体に日光や栄養が行き渡るようにします。

4月から6月もしくは9月から10月を目安に剪定する

剪定をするときは真夏を避けた生育期の4月~6月、もしくは9月~10月を目安に行いましょう。剪定も植え替えと同じく、少なからず植物にダメージを与えます。そのため回復しやすい生育期に剪定をすると、ダメージを最小限にできるでしょう

休眠期の冬はもちろん、真夏も高温のため回復に時間がかかる可能性があるため剪定は避けてください。また切り口が湿気ると病気に感染しやすくなるため、剪定は晴れの日に行いましょう。

新芽に被さってる枝の先端を剪定する

剪定方法は簡単で清潔な剪定バサミを使って、新芽に被さっている枝の先端や伸びすぎた部分をカットします。とくに徒長した部分や葉が重なっているところは迷わず先端を取り除きましょう。枝分かれしている部分は、少し上からカットすると、新芽が出やすくなります。

切り口から出てくる樹液に注意する

剪定をするときは切り口から出る樹液に直接触れないように注意しましょう。ゴムの木の切り口から出る樹液に皮膚が触れると、かぶれたり炎症を起こすことがあります。そのため剪定作業をするときは必ず手袋をして行ってください

ゴムの木が観葉植物として人気な理由

ゴムの木が枯れる原因と対処法をご紹介してきました。最後にゴムの木が観葉植物として人気の理由をご紹介します。ゴムの木の人気の理由といえる3つの魅力は必見です。

ゴムの木の花言葉は「永久の幸せ」

ゴムの木には「永久の幸せ」というポジティブな花言葉があります。「永久の幸せ」は丈夫に育つゴムの木の姿が由来となっており、枯れることなく幸せが続くイメージと重ね合わせられているようです。ハッピーな花言葉のためお祝い事のプレゼントにも人気があります。

育てやすく丈夫で初心者でも育成できる

ゴムの木はご紹介した基本的な育て方ができれば、トラブルも少なく初心者でも育てやすい植物です。寒さと水やり、明るい置き場所を意識してケアすれば、ぐんぐん元気に育ってくれるでしょう。

地植えや鉢植え、ハイドロカルチャーでもオシャレに飾れる

ゴムの木は5度以下にならない寒冷地でなければ、地植えも可能です。また土を使わないハイドロカルチャーでも栽培できるため、お部屋のインテリアとしておしゃれに飾れます。ハイドロカルチャーとはハイドロボールと呼ばれる人工の石を利用した栽培方法で、臭いがなく室内でも衛生的に管理できる人気の育て方です。地植えや鉢植え、ハイドロカルチャーなど自分の好みのスタイルで栽培できる自由さも人気の理由といえます。

【まとめ】ゴムの木が枯れる原因とは?正しい対処法と枯れない予防策を解説

今回はゴムの木が枯れる原因と対処法を詳しく解説しました。

今回のポイントは

  • ゴムの木が枯れる原因には寒さや日照不足、水の過不足などが考えられる
  • ゴムの木の葉がまるまったり水やりをしても垂れている場合や落ちるときは枯れたサイン
  • ゴムの木が枯れた場合は原因を特定して環境を整え必要に応じて剪定をするが、それでも回復しないときは元気な枝を挿し木にして新たに育てる
  • ゴムの木を枯らさないためには葉全体に日光が当たるようにし、温度・湿度計や水やりチェッカーを利用して適切な生育環境に整える
  • ゴムの木は日光に当たる場所に置き、春~夏の水やりは土が乾いたらたっぷりと与えて秋~冬は乾燥気味にして定期的な剪定を行う

でした。

ゴムの木は丈夫で生命力が強いため、適切な環境が維持できれば枯れることも少ないでしょう。とはいえ慣れないうちはトラブルが起きる可能性もあるため、ご紹介した対処法を知っておくと長く育てられます。前向きな花言葉を持つゴムの木を枯れることなく育てれば、運気アップも期待できますよ。

東京寿園ではゴムの木以外の記事もたくさん掲載しております。植物にお困りの際はぜひご活用ください。最後までお読みいただき、ありがとうございました。