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桜の剪定方法を解説!剪定に適した時期から失敗しないポイントまで

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春になると桜が美しい花を咲かせて私たちを楽しませてくれますよね。そのような桜を自宅で栽培してお花を楽しみたいと考えている方も多いのではないでしょうか。

しかし、桜は樹木です。適切な管理を行わなければ花を咲かせることはおろか、元気に育てることも難しい植物と言えるでしょう。特に、樹木の場合剪定が必要になることがあります。

今回は、

  • 桜の木の剪定を行う目的と注意点
  • 桜の剪定を行う方法とポイント
  • 剪定枝を使用した桜の接ぎ木の方法

について解説いたします。

桜の剪定方法や注意するべきことについてまとめた記事となっています。桜を今自宅で育てている方はもちろんのこと、これから桜を育ててみたいと思っている方にも役に立つ内容となっているでしょう。ぜひ最後までお読みくださいね。

桜の剪定の目的とは?

桜に対して剪定を行う目的について解説いたします。目的を理解しておかないと正しい剪定を行うことが難しくなってしまうため、まずは桜の剪定の意味について知っておきましょう。

桜の枝は切ってはいけないといわれている

「桜伐る馬鹿梅伐らぬ馬鹿」ということわざをご存じでしょうか。このことわざから桜は剪定をしてはいけない植物と思われることが多いようです。しかし、実際には桜にも選定が必要です。

桜のお手入れとして重要な剪定

桜のお手入れとして剪定はとても重要な作業となります。それでは、なぜ桜には剪定が必要なのでしょうか。剪定をすることによる効果について解説いたします。

樹形を整える

まずは樹形を整えるという目的があります。樹形を整えることでその他の管理をしやすくしたり、日光が全体的に当たるようにしたりすることができます。

病害虫から守る

また、不要な枝や枯れた枝を取り除くことで病害虫の発生を予防することができます。剪定によって風通しを確保することで病害虫の発生が抑制されます。

時期や切るべき枝を見極めるのが重要

桜には剪定が必要です。しかし、誤った時期や本来切るべきではない枝を切ってしまうと桜が弱ってしまうことがあります。そのため、正しい時期や切る枝を見極めることが重要です。

桜の剪定をするときの注意点

注意

桜を剪定するときにはどのようなことに気を付ける必要があるのでしょうか。桜の剪定で注意するべきポイントについて解説いたします。

太い枝を切らない

太い枝を切ってしまうと桜が弱ってしまうことがあるため避けるようにします。

桜の体力を奪ってしまい、枯れることも

太い枝を切ってしまうと桜の体力が奪われてしまうことにより弱ってしまうことがあるほか、最悪の場合はそのまま枯れてしまうことがあります。そのため、太い枝は剪定しないようにすることがポイントの一つ目です。

小さな枝のうちに剪定を行う

太い枝は剪定をすると桜にとって悪影響を及ぼすため小さな枝のうちに剪定を行うようにします。不要な枝は大きくなる前に、こまめに剪定を行うことがポイントの二つ目です。

品種によって剪定の方法が変わる

また、桜の品種によっても剪定の方法が変わります。育てている桜の品種に応じた剪定をするようにしましょう。

しだれ桜などは標準的な桜と方法が違う

特にしだれ桜と呼ばれる品種の場合、標準的な桜とは大きく剪定の方法が異なるため注意が必要です。具体的には下にのび、地面に枝先が触れやすくそこから病気になりやすいなど気を付けるべきポイントがあります。

育てている品種によってチェックするとよい

育てている品種によって剪定の方法をチェックすることがポイントです。育てている桜の品種を特定し、それぞれにあった剪定を心がけましょう。

桜の剪定をする時期はいつ?

桜の剪定はいつ行えばよいのでしょうか。剪定に適した時期を知ることで桜に与えるダメージを極力小さくして作業を進めることができます。

11月頃に行うとよい

桜の剪定は基本的には11月頃に行うと良いと言われています。しかし、いくつかの注意点があります。

気候によって適期が異なる

基本的に桜の剪定は11月に行うとされているものの、気候によって適期がやや前後するため注意が必要です。お住まいの地域における桜の剪定適期を調べておく必要があります。

落葉期の葉が落ちた直後

桜の剪定適期の目安は落葉期の葉が落ちた直後と言われています。桜の葉が紅葉し、自然に葉が落ち始めたら剪定の準備を進めておきましょう。

夏に行うと菌が広がりやすい

適期外の夏に剪定を行うと病原菌が広がりやすく弱ってしまうことがあります。桜の剪定は切り口から雑菌が入り込んで失敗することが多いため、夏は特に失敗しやすくなってしまいます。桜の剪定は11月頃に行いましょう。

桜の剪定方法

桜の具体的な剪定方法について解説いたします。一つずつ確認しながら桜の剪定作業を進めてみましょう。

必要なもの

桜の剪定をするにあたって必要なものは以下の通りです。作業を始める前に用意しておきましょう。

ノコギリ

桜は樹木のため、剪定バサミでは枝を切断することが難しいです。よく切れるノコギリを用意しておきましょう。

薬剤(防腐剤・癒合剤など)

桜は切り口から雑菌が入りそのまま弱ってしまうことが多い樹木です。特に太い枝を切った時には防腐剤や癒合剤などの薬剤を切り口に塗布する必要があります

墨汁

薬剤に墨汁を混ぜることでより効果を高めることができると言われています。必ず必要というものではありませんが、余った墨汁などがあれば使用してみてはいかがでしょうか。

切るべき枝はどこ?

桜の剪定においてどのような枝を切るべきなのかについて解説いたします。植え付け後からの期間によって切るべき枝が異なるため確認しておきましょう。

植え付けから2~5年目の場合

植え付けから2~5年目の桜の場合、まだ未熟な樹木のため成長を妨げる枝を切ることを目指します。特にひこばえや絡み枝と呼ばれる枝は優先的に小さなうちに剪定しておくことが大切です。今後の樹形を決める時期でもあるため桜の成長後の姿を意識しながら作業を進めましょう。

植え付けから6年目以降の場合

植え付けから6年目以降の桜はすでに成熟した状態となっているため逆さ枝や低い位置から伸びる枝を剪定し、全体的に込み合わないように仕立てます

ひこばえ

ひこばえは、桜の根元付近から勢いよく伸びる枝のことを指します。勢いの強い枝のため、他の枝の生育を阻害してしまうことから未熟な桜の場合でも優先的に剪定します。

ふところ枝

ふところ枝は、枝元から生える弱弱しい枝のことを指します。ふところ枝は残しても良い枝にはなりにくく、風通しなどを悪くする原因になるため取り除いてしまいましょう。

絡み枝

絡み枝は、ほかの枝に絡むように育っている枝のことを指します。絡み枝を伸ばしたままにしておくと日光が当たりにくくなるほか、風通しが悪くなり病害虫が発生する原因になってしまいます。

逆さ枝

逆さ枝は、他の枝とは逆の方向に伸びてしまった状態の枝を指します。逆さ枝が成長してしまうとほかの枝と交差し、絡み枝のように病害虫の発生原因になったり光合成を阻害します。

枯れ枝

枯れ枝は病気や害虫、何らかの生理障害によって先端や全体的に枯れてしまった状態の枝を指します。枯れ枝は残しておくと病気や害虫が発生したり光合成を邪魔してしまう他、見た目も悪くなってしまうため剪定しましょう。

剪定の仕方

桜を剪定するときには枝の切り方やその後のケアが大切になります。下記ではノコギリを使用した桜の枝の剪定方法について解説いたします。

①切れ目を入れる

まずは切る枝の下から1/3程度の位置を目安に切れ目を入れます。切れ目を入れずに切断してしまうと切り口が汚くなってしまいやすくなるためご注意ください。

②上から切り落とす

切れ目の辺りを目安に、今度は上から枝を切り落とします。怪我などに気を付けて作業しましょう。

③切り口が平らになるように再度切る

枝を切り落としたら、今度は切り口が平らになるように再度切ります。できるだけ枝を残さないようにしつつ、襟を残した位置で切断しましょう。

④切り口に保護剤を塗る

最後に切り口にハケなどを使用して保護材を塗りましょう

桜の剪定のポイント

桜の剪定を成功させるポイントについて解説いたします。これらのポイントを意識して上手に桜を剪定していきましょう。

バークリッジを切らない

桜の枝の根元には樹皮がぶつかり合うことによって生じるシワのある部分が存在します。この部分をバークリッジといい、この部分を傷つけてしまうと雑菌が入り込みやすくなってしまいます。

剪定する際は枝を垂直に切り落とす

剪定するときには枝を垂直に切り落とすことを意識しましょう。斜めに切り落としてしまうとその分だけ切り口が大きくなってしまいます。

桜は剪定に弱いため剪定後のケアを行う

桜は剪定に弱いため、しっかりと剪定後にケアを行うことが大切です。

切り口に癒合剤を塗布する

切り口にハケなどを用いて癒合材を塗布し保護することで切り口の回復が早くなります。回復早めることで雑菌が入りにくくなります。

防腐剤なども塗布するとよい

また、併せて防腐剤も塗布し消毒することで切り口が回復するまでに雑菌が入り込み腐敗し枯れるのを予防することができます

動画などを参考にするのがおすすめ

文字だけでは分かりにくい部分の説明は動画などを参考にすると良いでしょう。動画とこの記事を照らし合わせながら剪定に挑戦してみましょう。

難しい場合には業者に依頼も

桜は剪定が難しい樹木として有名です。そのため枯れるのが怖い場合は業者に依頼することを視野に入れても良いでしょう。業者に依頼することで肥料の与え方などの育て方について知ることもできるかもしれません。料金は2000~25000円と、桜の木の大きさによって変化します

小さく仕立てたい場合

桜は本来であれば大きく育つ樹木です。しかし、上手に仕立てることで小さく育てることができます。盆栽や鉢植えで桜を小さく育てたい時には下記の方法を参考にしてみましょう。

鉢植えや盆栽などコンパクトに仕立てる

鉢植えや盆栽として桜を育てる時には通常の剪定とは異なる管理が必要です。以下の方法を確認してコンパクトに仕立ててみましょう。

桜盆栽の剪定時期

桜の盆栽の剪定時期は以下の通りです。剪定の種類によって時期が変わるため確認しておきましょう。

芽摘み:4月中旬~6月までに

芽摘みは花をよく咲かせるために必要なお手入れとなります。芽摘みを行う時期は開花後新梢が伸び始める4月中旬~6月までに行うようにします。

切り戻し:4月の花後と落葉期の11月~12月

4月の花後、落葉期の11月~12月には徒長枝の切り戻しを行います。この時も切り口には癒合材や防腐剤を塗布しましょう。

桜盆栽の剪定の仕方

桜盆栽における剪定の仕方について解説いたします。

芽摘み

開花後、6月頃までに新梢が伸び始めたら枝の根元から2~3つの芽を残してその芽から先の芽を全て取り除きます。芽の方向を意識し、将来の樹形を想像すると良いでしょう。

切り戻し

徒長枝や不要な枝がある場合は枝の根元から枝を切り落とす切り戻し剪定を行います。切り口には癒合材や防腐剤を塗布するようにしましょう。

枝の向きを調整する

これらの剪定に共通して、将来どの方向に枝が伸びるかを調整しながら剪定作業を行うことがポイントです。好みの樹形に育てるためには枝の向きを意識した剪定が必要です。

品種ごとの桜の開花時期はいつ?

品種ごとに桜の開花時期は異なります。下記では一般的な桜における開花時期をご紹介いたします。気候によって前後することも多いため目安としてお考え下さい。

ソメイヨシノ:1月中旬~4月頭

現在日本で桜として最もよく知られている種類の桜です。白の美しい花が特徴的で、一斉に開花することからソメイヨシノの盆栽を集めておくと非常に見ごたえがあります。ソメイヨシノは温暖な地域では1月中旬から、寒冷地では4月頭に咲き始める比較的開花の早い桜です

シダレザクラ:3月下旬~4月下旬

シダレザクラは枝垂桜と書くように、柳の木のように枝が垂れ下がることが特徴的な桜です。花の色は白の他ピンク色の品種もあるため好みによって選んでみてはいかがでしょうか。シダレザクラの開花期は3月下旬~4月下旬です

ヤエザクラ:3月下旬~5月上旬

ヤエザクラは花びらの数が一般的な桜よりも多く、豪華な印象を与える華やかな桜です。ヤエザクラは野生の桜に対して里山に生えることが多かったことから里桜とも呼ばれることがあります。ヤエザクラの開花期は桜の中では比較的遅く3月下旬~5月上旬です。5月に入っても楽しむことができる品種もあります。

フユザクラ:11~12月頃、4月上旬の年2回

フユザクラは11~12月と4月上旬の二回咲く珍しい桜です。咲き始めは薄いピンク、後半になると白に色が変わっていくという性質も持つ面白いサクラとしても有名です。盆栽であれば花を近くで見ることができるため花の色が変わる様子を楽しむことができるでしょう。

カンザクラ:1~3月頃

カンザクラは名前の通り一般的な桜よりもかなり早い時期である1~3月に咲く桜です。淡くやわらかなピンク色の花びらの色が美しく、春の訪れを感じることができる桜であることから庭木としてもおすすめです。

剪定した枝で接ぎ木する場合

剪定に使用した枝は接ぎ木に使用することができます。好みの品種を剪定した時には接ぎ木をしてみてはいかがでしょうか。

接ぎ木は3月が適期

桜の接ぎ木は3月中旬~下旬が適期です。接ぎ木を行うときには2月頃に剪定した枝を保存しておき、3月に作業を行います。

切り接ぎ法が適している

桜の場合、接ぎ木は切り接ぎ法と呼ばれる方法が適しています。台木にナイフなどを使用して挿し穂を挿して行う方法です。

接ぎ木の仕方

切り接ぎ法の仕方は以下の通りです。

  1. 根元から数cmで切った台木にライターなどで消毒したナイフを使い、木質部が入るように2~3cmの切り込みを入れます。
  2. 穂木の切り口をナイフや剪定バサミで斜めに切り、切り込みに挿しこみます。
  3. 継いだ部分を接ぎ木用のテープなどで固定し、乾燥しないようにパラフィンなどでふさぎます。
  4. 乾燥や雨を防ぐためにビニールを巻きます。
  5. 活着後、ビニールなどを取り除いて完成です。

【まとめ】桜の剪定方法を解説!剪定に適した時期から失敗しないポイントまで

今回は桜の剪定について解説いたしました。桜伐る馬鹿梅伐らぬ馬鹿ということわざから桜には剪定が必要ないと思っていた方も多いのではないでしょうか。しかし、実際には桜にも選定が必要ということが分かったかと思います。

この記事のポイントは、

  • 桜の剪定は11月の適期、葉が落ちた直後に行う
  • 剪定後の切り口には癒合剤や防腐剤を塗布して保護や消毒をする
  • 枝が太くなる前に早めに不要な枝を剪定する

です。

桜は剪定に弱いということは事実ではあるものの、剪定を行わないと病害虫が発生したり見た目が悪くなることがあります。また、花の付きにも影響があるため正しい剪定の方法を理解しておくことは大切です。業者に依頼することができない場合や、料金が高い場合はこの記事を参考に自分で剪定に挑戦してみましょう。

最後になりましたがここまで読んでいただきありがとうございました。東京寿園では庭木の剪定の他、肥料の与え方など植物に関する多くの記事を掲載しています。植物のことでお困りの際はぜひ参考にしてみてくださいね。

執筆者Profile

長岡孝樹

社団法人日本フラワーデザイナー協会(NFD)デザイナー。「お花や観葉植物で日常を彩る」を実現するためにWebメディアTOKYO KOTOBUKIENを運営中。メディア運営だけでなく、Amazonや楽天にも自社商品を出店。フラワーデザイナーの知識を活かし自社商品の提案など幅広く行う。