100均でハイドロカルチャー栽培は可能?やり方から改善方法まで解説

100均でハイドロカルチャー栽培は可能?やり方から改善方法まで解説
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目次

ここ数年、観葉植物を100均でもよく見かけるようになりましたね。売られている観葉植物の種類も多く、人気があるのが窺えます。無機質な商品で溢れている店舗の中で、小さいながらも瑞々しいグリーンが目につき、何だか気になってしまうという方も多いのではないでしょうか。 セリアやダイソーで売られている観葉植物は、小さなポットに土植えにされているので、このままでも育てられます。しかし、100均では土植えの観葉植物をハイドロカルチャーにするアイテムもたくさん販売しています。
  • 観葉植物を置きたいけど枯らしてしまいそう」
  • 「前に観葉植物を育てていたけどうまくいかなかった」
  • 「初めて観葉植物を育ててみたい」
このような方には、土植えよりも「ハイドロカルチャー」のほうが清潔でお世話も簡単なので、インテリアグリーンとしておすすめです。しかも、全ての道具が100均で揃えられるため手軽に始められます。 そこでこの記事では、
  • 100均で購入出来るハイドロカルチャーのアイテム
  • ハイドロカルチャーに必要な道具と手順
  • ハイドロカルチャーに向いている植物
について案内していきます。 「100均の観葉植物でハイドロカルチャーに挑戦したい」という方はぜひ最後までご覧ください。お部屋の中に小さなグリーンがあるだけで、気持ちが明るく癒される空間になりますよ。

ダイソーやセリアなどの100均でハイドロカルチャーでの栽培は可能なの?

結論からお伝えすると、ダイソーやセリアなどで売られている観葉植物と道具を使い、ハイドロカルチャーを作り育てることは可能です。ハイドロカルチャーに必要な商品をご紹介します。

進化を続け様々なものが売られている100均

100均の魅力は常に進化をし続けることにあります。年々、100均の商品はデザインとクオリティが上がり、実用性とコスパの高さで国内外から人気がありますね。また、需要を予測しタイムリーに商品を提供する点も魅力です。これは100均で売られている観葉植物にも当てはまります。

ハイドロカルチャー栽培を行うためのグッズもいくつか売られています

100均では、ハイドロカルチャーで栽培を行うのに必要な基本のグッズが揃います。店頭に並ぶ観葉植物や植え込み材は、種類が豊富でハイドロカルチャーが人気であるのがわかりますね。

今回は100均でのハイドロカルチャーのやり方について解説していきます

100均で売られているハイドロカルチャー用のグッズだけを使い、土植えの苗からハイドロカルチャーに変える方法についてご案内します。難しく感じるかもしれませんが、意外と誰にでも出来る簡単な作業です。

実際に100均で販売されているハイドロカルチャー用品

100均では、ハイドロカルチャーで栽培を行うのに必要な基本の道具が揃います。

ハイドロボール

ハイドロボールとは、土の代わりになる人工的な植え込み材です。粘土を高温で焼くことで発泡させて、表面に無数の穴が開くため発泡煉石(はっぽうれんせき)とも言います。ハイドロボールの細かい穴には空気が取り込まれ、植物に酸素が効果的に行き渡ります。

カラーゼオライト

カラーゼオライトも土の代わりとなる植え込み材です。粘土鉱物のゼオライトにはミクロレベルの穴が空いています。この構造が浄化を促して水を傷みにくくし、高い通気性で植物の生育を良くします。

根腐れ防止剤

ハイドロカルチャーでは、根腐れ防止剤としてゼオライトを鉢底に敷くことがあります。これらの根腐れ防止剤は、植物の根から出される老廃物を吸収することで根腐れを防ぎます。

容器・鉢

ハイドロカルチャーのコーナーにある容器もいいですが、食器売り場に置かれている器もハイドロカルチャーに使えます。水が漏れなければ園芸用でなくてもいいので、植物のサイズに合った器を探しましょう。

観葉植物の苗

最近では100均の観葉植物も種類が豊富になってきました。購入前にあらかじめハイドロカルチャー向きの植物を調べておくと、スムーズに選べます。

300円台から始めれる100均のハイドロカルチャー栽培のやり方

100均のメリットは価格が抑えられるため、初めてでも手軽に挑戦できることです。最初は最低限の物だけを揃えてチャレンジしてみましょう。

最低限用意するものは苗・鉢・ハイドロボール

ハイドロカルチャーに最低限必要なものは3つだけです。植物の苗、穴が空いていない容器、ハイドロボール又はゼオライトがあれば始められます。

ハイドロカルチャー栽培の基本的なやり方

  1. 観葉植物をポットから出し、土をほぐして落とします。水で細かい土を洗い流して、根を清潔な状態にしておきましょう。傷んでいる根は取り除きます。
  2. ハイドロボールも水で綺麗に洗っておきます。
  3. 器の底から3分の1くらいの高さまでハイドロボールを入れます。
  4. 植物を入れて周りにハイドロボールを追加して固定します。
  5. 器の底から4分の1くらいの高さまで水を入れます。
ハイドロボールの代わりにゼオライトを使うことも出来ます。ゼオライトであれば水が汚れにくく通気性も良いので、植物の生育にとてもいいでしょう。

金魚鉢や水槽などは鉢には不向き大きすぎない方がベター

ハイドロカルチャーを始めるにあたり、器のサイズは大事な要素です。水槽のように大きすぎると場所をとる上に、中に入れるハイドロボールやゼオライトなどの量も多く必要になります。水槽に何種類かの観葉植物を寄せ植えするのはおしゃれですが、上級者向きなので器は大きすぎない方が扱いやすいです。

ゼオライトをハイドロボールの代わりとして使用してもOK

ゼオライトは水を綺麗に保ち通気性も良いというメリットがあります。ハイドロボールにそのような性質はないので、ゼオライトだけを使ってハイドロカルチャーを作ると管理しやすくておすすめです。

枯れない様に根腐れ防止剤は入れておく方がベター

ハイドロカルチャーの根腐れ防止剤としてゼオライトが有効です。鉢底に敷いてもいいですし、ハイドロボールの代わりにゼオライトだけを使うのもいいでしょう。

ガラス・陶器どちらにもできれば水位計はある方が枯れづらい

ガラスは水の量が目視で確認できますが、心配であれば水位計をつけると一目でわかりやすいでしょう。陶器は水が見えないので水位計をつけると管理しやすくておすすめです。

100均の商品でハイドロカルチャーを実際に購入している人の意見や感想

100均の商品でハイドロカルチャーを楽しんでいる方のお話を伺いました。それぞれの楽しみ方があって、どれも真似したくなります。 今までよく植物を枯らしていたのですが、ハイドロカルチャーにしてからは水やりのタイミングが分かるようになり、枯れなくなりました。100均で気軽に始められるので、ハイドロカルチャーは植物の初心者に向いていますね。

まずは透明の器で水やりに慣れるところから始められるのが初心者向きですね。 100均でかわいい植物を見かけて衝動買いしてしまいました。最初は土からハイドロカルチャーに変えるのが難しいかなと思ったのですが、慣れると結構すぐにできて簡単です。100均の観葉植物だから枯れやすいこともなくてコスパは高いですね。愛情を持って育てたらしっかり長持ちしていますよ。

少ない金額で挑戦できるのが100均の魅力ですね。園芸店だと観葉植物を100円ではなかなか売っていないです。 100均はガラスの種類が豊富だから、色々な大きさの器を使うのが楽しいです。一つだけ置くのもいいけど、高さの違う器で作ったハイドロカルチャーを一塊にして立体感を出しています。透明の容器にカラーゼオライトでインテリアの色に合わせたら、見た目がおしゃれな部屋になりました。 100均は植え込み材の種類も豊富なので、植物だけではなく植え込み材も含めて色々遊んでみるのも楽しいですね。 ハイドロカルチャーはどこにでも置き場所を変えられるのがいいですね。土を使っていないし匂いや虫もわかないから、食卓の上やキッチンに置いても大丈夫。ハーブやレタスみたいに食べられる植物も育ててみたいですね。

パーティーで食卓にハイドロカルチャーのレタスを置いて、自分でちぎって食べてもらうのも楽しいですよ。見た目が華やかになりますし、話のネタになって盛り上がります。 友達に100均の材料だけで作ったハイドロカルチャーをプレゼントするのにハマっています。植物と器の組み合わせを考えるのも楽しいし、オリジナルのプレゼントはすごく喜ばれます。水やりも簡単だから土植えよりもプレゼントしやすいですよ。

自分のためだけに作ってくれたオリジナルのハイドロカルチャーは、もらったら嬉しいでしょうね。100均の材料で作ったようには見えないと思います。

ハイドロカルチャーに向いている品種・向いていない品種

ここまでハイドロカルチャーの作り方をご紹介してきましたが、全ての観葉植物がハイドロカルチャーに出来るわけではありません。

観葉植物の中でもハイドロカルチャーに向いている品種とそうでないものが存在します

100均で売られている植物の中には、ハイドロカルチャーに向いていないものもあります。どの植物が向いているのか、購入前に調べておくと失敗しなくてすみます。

ハイドロカルチャー向けの品種

ハイドロカルチャーに向いている植物の条件は主に3つあります。
  • 直射日光を必要としない植物
  • 水を多めに与えても根腐れしにくい植物
  • 水に浸けておくと発根する植物
特に以下の3つの植物は初心者の方々でも扱いやすく、ハイドロカルチャーに向いている植物です。チェックしていきましょう。

パキラ

パキラは熱帯が原産の比較的丈夫で育てやすい観葉植物のひとつです。パキラの根は成長が早いため、水で育てるハイドロカルチャーに向いています。

サンスベリア

サンスベリアも丈夫な植物として知られています。切り落としたサンスベリアは、水につけたり土に挿すだけで発根出来る強さがあるため、ハイドロカルチャーに向いていると言えます。

テーブルヤシ

強い直射日光が苦手なテーブルヤシは、ハイドロカルチャーに向いています。成長がゆっくりで1本の枝が急に大きく伸びる徒長という現象がないため、バランス良くコンパクトに楽しめる観葉植物です。

その他にもたくさんの品種が向いていることが多い

上記の3つ以外にもまだたくさんの向いている品種があります。 ポトス、スパティフィラム、アイビー、フィロデンドロン、ミリオンバンブー、ガジュマルなどもハイドロカルチャーに向いています。

ハイドロカルチャー向けでない品種

ハイドロカルチャーに向いていない植物は、根腐れしやすく水が苦手で日光が好きであるという特徴があります。

サボテン

ハイドロカルチャーで育てられます。ただし、こまめな水の管理と観察が必要で、ハイドロカルチャーで育てる場合は、土植えよりもかなり注意がいります。

多肉植物

本来の多肉植物は、砂漠や雨が少ない場所や岩場などに生える植物です。乾燥した過酷な環境で育つため、ハイドロカルチャーのような過湿は苦手です。特にゼリーボールのように水を吸収して膨らむ植え込み材は難しいでしょう。

水分が苦手だったり日光が必要な品種は向いていないことが多い

ハイドロカルチャーに向いていないのは、乾燥した地帯に自生する植物、つまり室内で育てるのが難しい植物であると言えます。多くのサボテンや多肉植物は、ハイドロカルチャーで育てるとしても、かなり難しく気を使います。挑戦するならハイドロカルチャーの経験を十分に積んでからの方がいいですね。

100均のハイドロカルチャーからさらに進化させる方法

小さい苗から始めた100均のハイドロカルチャーも、植え替えや肥料を与えることで新たな楽しみ方が増えます。

肥料をしっかりと選定し丈夫な観葉植物に育てる

ハイドロカルチャーは肥料を与えなくてもゆっくり育ちます。しかし、早く大きく育てたい場合は、肥料を与えた方がいいでしょう。ハイドロカルチャーに最もいい肥料は液体肥料です。 土植え用の肥料とハイドロカルチャー用の肥料では、中に配合されている成分が違います。肥料の効果をしっかり得るには、液体肥料を使うのが最も効果的で安全です。

炭を使用したハイドロカルチャーで1ランク上の育成者になろう

ハイドロカルチャーの植え込み材のひとつに「炭」があります。炭は水を浄化する作用があるため水腐れしにくく、消臭効果や殺菌作用が高い優れた植え込み材です。また、空気中の有害物質も吸着し、脱臭作用もあります。さらにはマイナスイオンの放出もするので、空気清浄機と同じです。炭を使ったハイドロカルチャーを置くと、生活がワンランク上がりますね。 ただし、炭なら何を使っても良いのではなく、ハイドロカルチャー専用に殺菌されたものを使いましょう。殺菌されていない普通の炭では、返って植物に害を与えるので注意してください。

観葉植物を置く方角や場所を意識しよう

ハイドロカルチャーのように匂いや虫が出にくいタイプの観葉植物は、置く場所を選びません。その特徴を活かして風水を意識した方角にハイドロカルチャーを置くのも面白いですよ。観葉植物と風水の関係は面白いので「風水 観葉植物」で検索してチェックしてみて下さい。運気が上がるかもしれませんよ。

天井から吊るしておしゃれなインテリアに

アイビーやポトスなどのつる性で長く伸びるタイプの植物は、ハンギングにするのも素敵です。空間を立体的に使うことでおしゃれな空間になりますし、植物にとっても置くより通気性が良くなるため、成長にも良い影響を与えます。

100均のハイドロカルチャーの観葉植物は大丈夫なの?のまとめ

100均で楽しめるハイドロカルチャーについてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか? まとめると、
  • ハイドロカルチャーを始めるのに必要なグッズは全て100均で揃えられる
  • ハイドロカルチャーに必要なのは観葉植物、容器、ハイドロボールの3つである
  • 土植えからハイドロカルチャーに変える方法
  • 直射日光が苦手で水が好きな植物がハイドロカルチャーに向いている
について解説しました。 手のひらに乗せられるような小さなグリーンですが、楽しむ方法はたくさんあります。ハイドロカルチャーであれば清潔でどこにでも置けるので、少し寂しいなと感じる部屋に置くと生活に潤いが出てきて気持ちが明るくなりますよ。値段的にも気軽に始めやすいので、ぜひ挑戦してみて下さいね。