サンスベリアの育て方|失敗しないポイントや長生きさせるコツを紹介

サンスベリアの育て方|失敗しないポイントや長生きさせるコツを紹介
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目次

天に向かってスッと伸びた葉っぱがなんともスタイリッシュで人気の観葉植物、サンスベリア(サンセベリア)。おしゃれなお店やホテルでよく見かけますよね。とても身近でポピュラーなサンスベリアですが、あなたは詳しい育て方をご存知ですか?サンスベリアはとても丈夫で生命力の強い品種ですので、水やりの頻度や適した置き場所などを詳しく知れば、誰にでも元気に育てることができますよ! 今回は
  • サンスベリアを上手に育てられる置き場所は?
  • 枯れさせない!季節ごとに変わる水やりの頻度は?
  • サンスベリアの上手な鉢の選び方は?
  • サンスベリアの植え替えサインと植え替え方法
  • サンスベリアを増やしたい時に!「株分け」と「葉挿し」
  • サンスベリアのハイドロカルチャーでの育て方
をご紹介します。 サンスベリア(サンセベリア)はとてもなじみのある観葉植物ですが、実は品種も多く、姿形がそれぞれ違うとても面白い植物なのです。この記事を読めば、詳しい育て方が分かり、あなたの大切なサンスベリアも元気に育てることができますよ。育て方でやってはいけないこともご紹介しますので、是非参考にしてくださいね。  

\元気な植物を育てましょう/

観葉植物のサンスベリア(トラノオ)ってどんな植物?

おしゃれなお店やホテルなどでよく見かけるサンスベリア。人気の観葉植物で身近だからこそ意外とどんな植物なのかを知らない方も多いのではないでしょうか?実はサボテンと同じ多肉植物の仲間とも言われているのです。聞いて納得の別名や学名、観葉植物としては驚きの効果、花言葉など詳しくします!

サンスベリアの基本情報

学名 サンスベリア(Sansegieria tripasciata)
科名/属名 リュウゼツ科(キジカクシ科)/チロセラン属
原産地 アフリカや南アジアの乾燥地帯
開花時期 8〜10月
花色 白・黄白
サンスベリアの主な原産地は、アフリカや南アジアの乾燥地帯で、とても乾燥に強い多肉植物として有名です。観葉植物を初めて育てる初心者の方もそこまで気を張らずに挑戦できるので、是非サンスベリアを育て魅力をかんじてくださいね。

サンスベリアの別名はトラノオ

サンスベリアの別名は「トラノオ」葉の横縞模様が、まるでトラのしっぽのようだと付けられたかわいらしい別名です。サンスベリアは約60種類以上の品種があるのですが、特にトラのしっぽにそっくりなのが「サンスベリア・スタッキー」。トラのしっぽにそっくりな細長く筒状の葉を、鉢から放射線状に伸ばしていきます。とてもユニークで面白い姿ですよ。ちなみに学名は「ドラセナ・トリファシアータ」と言います。 サンスベリアと似た発音で、「サンセベリア」と呼ばれることもあります。

サンスベリアはマイナスイオン放出や空気清浄力が高い

サンスベリアはマイナスイオンを放出することができると言われています。またNASAがスペースシャトルなどの密閉空間で空気をきれいに保つ実験を行った際に、サンスベリアの空気清浄能力が高いことが分かっています。ただ飾って癒されるだけでなく、マイナスイオンを放出してくれたり、空気をきれいにしてくれるなど、素晴らしい効果を持ち合わせていますよ。

サンスベリアの花言葉

サンスベリアの花言葉には「永久」「不滅」「幸福」など、とても縁起のいい花言葉があります。サンスベリアの花言葉一覧を紹介します。
  • 永久
  • 不滅
  • 幸福
  • 長寿
  • 開運
素晴らしいイメージのある良い花言葉ですね。 これらはサンスベリアの和名「千歳蘭」から由来しているもの。「千歳」は「千年もの長い年月、歳月」という意味を持つ縁起のいい言葉です。昔から地名などで日本では親しまれている言葉ですよね。サンスベリアに良い花言葉がたくさんあることが分かると、お世話がより楽しくなりそうですよね。

サンスベリアは風水効果

サンスベリアは風水的に見てとても強い力を持っているとされています。サンスベリアの風水的な効果は主に「邪気払い」「健康運」「幸福運」「集中力向上」の4つが考えられます。
  1. 邪気払い
  2. 健康運アップ
  3. 幸福を呼び込む
  4. 集中力を高めてくれる
効果尖った葉っぱは「ポジティブな気を持ち、邪気を払う」という意味があります。また生命力の強いサンスベリアの育ち方から「健康運アップ」、花の開花が大変珍しいことから「幸福を呼び込む」とも言われていますよ。また天に向かって上向きに伸びていく葉は「集中力を高めてくれる」効果がある、と風水では考えられています。 効果をより高めたいあなたは、置き場所をこだわるともっとサンスベリアの風水効果を強く感じることができるかもしれませんよ。例えば玄関に置けば邪気払い、トイレに置けば気の流れをよくするなどです。サンスベリアの持つ強いパワーを感じますね。こんなにも素晴らしい効果のあるサンスベリア、もっと大事に育てたくなりますよね。

サンスベリアの育て方【置き場所】

サンスベリアは多肉植物とも言われるだけあって、硬く肉厚な葉を持っています。葉の内部に水分を蓄えられますし、もともと暑い乾燥地帯に自生していたことから、乾燥気味に育てるのがポイントです。初心者でも手軽に育てられると言われるほど、管理はとても簡単です。詳しく見てみましょう。

サンスベリアを育てる最適の場所

サンスベリアは丈夫な植物ですので、庭でも室内でも育てることができます。日光が大好きなので、室内で育てる場合で最適な場所は、レースカーテン越しの窓辺や、直射日光が差し込んでも数十分だけのような明るい日陰ですよ「日当たりがいいのが大好き」と聞くと、直射日光に当てたくなってしまいますよね。 しかしサンスベリアは、耐暑性は高いですが、直射日光に長時間当たり過ぎると、葉焼けを起こして変色してしまうのです。反対に日陰だけで育てると、葉がヒョロヒョロと徒長してしまいます。日陰に置く場合でも、1日数時間は日光に当ててあげるように管理しましょう。

春〜秋の置き場所:明るい日陰

室内で育てているサンスベリアは、春~秋にかけては生育期と呼ばれ、大きく生長する時期です。生育期である春~秋は、室内で育てているサンスベリアも1日数時間は外で日光浴をさせてあげるのがいいですよ。そのとき注意したいのはやはり直射日光には当てないこと。室内へ戻したら、基本の置き場所である「明るい日陰」がいいでしょう。

冬の置き場所:室内の寒さを避けた場所

もともと暑い場所に自生しているサンスベリアは寒さが苦手です。場所にもよりますが、日本の冬はサンスベリアにとってなかなか厳しい環境になることが多いです。10℃以下になると元気がなくなって枯れてしまうこともあるので、10℃以下にならないように気を付けてあげましょう。 室内は暖かいですが、窓辺などは意外と冷えるもの。夜になったら窓辺から離してあげることもいい対策ですね。また床付近にたまる冷気に当たらないように、鉢スタンドに置いて高さを出してあげるのもおすすめの対策方法ですよ。

サンスベリアの育て方【水やり】

サンスベリアを大きく生長させるためには、季節ごとに水やりの頻度を変える必要があります。これを間違えてしまうと、葉の表面がしわしわになったり弱ったりして、最悪の場合枯れてしまうこともあります。しっかりと正しい水やりを覚えましょう。

サンスベリアを成長さすための水やり

土の表面の状態を確認して、他の観葉植物に比べて少し乾燥気味に管理することが重要です。しかし基本的な水やりは、他の観葉植物と同じで水やりする際にはたっぷりと水を与えましょう。メリハリをつけてあげることで強い株に成長してくれます。それでは、各季節に適した水やりの仕方を見てみましょう。

春〜秋のサンスベリアの水やり

春〜秋のサンスベリアは生育期です。2〜3日に1度、土が完全に乾いたのを確認してから水やりをしましょう。梅雨時や真夏の高温の時期は湿度が高く、サンスベリアにとって苦手な季節です。梅雨や真夏の高温期は4〜5日に1度の水やりで様子を見ながらあげます。 どちらの季節でも、鉢底から透明の水が流れてくるまで水をあげるのがポイントですよ。

冬のサンスベリアの水やり

冬のサンスベリアは休眠期です。最低気温が10℃以下になり始めたら水やりを止めましょう。断水は翌年の春になるまで。断水をすることで耐寒性が高まり、元気なまま冬を越すことができますよ。 ただ常に暖房の効いた室内においてある場合は7〜10日に1度、完全に土が乾いているのを確認して水をあげましょう。 サンスベリアの葉の表面がシワシワになっているのは水不足のサインです。葉に蓄えた水分を全部使い果たしてしまったよ、という目安になります。こんな時は水やりをしてくださいね。

水やりで気をつけるポイント

サンスベリアの水やりにおいて、どの季節でも共通して気をつけたいポイントは、受け皿の水をしっかり捨てておくことです。多湿が苦手なサンスベリアだからこそこまめに気にかけてあげたいですね。

霧吹きで葉水することで害虫予防しよう

空気が乾燥してきたら、霧吹きを用いて葉水をしましょう。サンスベリアの葉っぱに潤いを与えるだけでなく、気温が高く乾燥そうしやすい場所に発生するハダニの予防にもなります。 意外なのが、葉水をかけすぎないことが大切です。一般的な観葉植物では葉水はいいとされていますがサンスベリアは、乾燥気味の環境を好むため他の観葉植物に比べて必要ありません。葉水をすることでかえって病気になりやすくなってしまうのです。

サンスベリアの育て方【肥料・用土】

サンスベリアを元気に育てるには、どのような肥料や用土を使用したら良いのでしょうか。

サンスベリアに最適な肥料

サンスベリアは春~秋の生育期に肥料を与えます。最適な肥料は緩効性肥料または液体肥料です。緩効性肥料は1ヶ月に1回、液体肥料は2週間に1回与えてあげましょう。生育期にしっかりと肥料を与え強い株に育てておけば、苦手な冬も乗り越えられますよ。ちなみにサンスベリアは10月下旬頃から休眠期に入ります。冬の間は生長も止まっているので、肥料はあげる必要はありません。

サンスベリアに適した土

サンスベリア過湿と寒さが苦手です。ですからサンスベリアの生長に適した土は、排水性と通気性のよい土だと言えますよ。排水性の悪い土だと、土が常に湿って根腐れが起きます。通気性の悪い土だと、根が呼吸できなくなって同様に根腐れを起こしてしまうのです。バランスよく配合されている観葉植物用の用土か、サンスベリア用の土を使用すればまず問題ありませんよ。 自分で土を配合したい方はこのような割合がおすすめです。
  • 小粒の赤玉土7:小粒の軽石3
  • 小粒の赤玉土5:腐葉土4:川砂1
特にプラスチックや陶器の鉢を使用する時は、土の配合にも気を付けてみてくださいね。

土でサンスベリアを生育する場合は定期的に植え替えをしよう

サンスベリアの生育方法はハイドロカルチャーや土栽培などさまざまな方法があります。しかし土で栽培したい場合は定期的に植え替えする必要がありますよ。なぜならサンスベリアはよい環境で育てると生育がとても早く、鉢が根でいっぱいになりやすいからです。鉢が根でいっぱいになると根腐れや根詰まりの原因となってしまいます。最悪の場合、弱って枯れてしまうことも。そうならないように、続いて植え替え方法をご紹介します。

サンスベリアを育てるのに適した鉢

サンスベリアを育てる鉢はどんなものがいいのでしょうか。「管理さえしっかりしておけば鉢なんて何でもいいのでは?」と思われがちです。しかしおしゃれやデザインを優先するあまり、適さない鉢を使用し続けるとサンスベリアが弱ってしまうことも。どんな鉢がいいのか詳しく見ていきましょう。

サンスベリアは湿気に弱いので通気性の良い鉢

サンスベリアは湿気に弱い性質があります。これはもともと乾燥地帯に自生していたからですね。乾燥や暑さには弱いのですが、湿気はとても苦手です。日本は特に湿度の高い季節が多いですから、通気性の良い鉢を準備してあげましょう。

素焼き鉢・木製の鉢がおすすめ

サンスベリアは湿気に弱い品種です。おすすめの鉢は通気性のいい素焼き鉢・または木製の鉢ですよ。またはテラコッタやコンクリートでできた鉢でもOK。あなたのお部屋のインテリアに合わせて、ぴったりの鉢を見つけてみてくださいね。

プラスチックや陶器の鉢がいい場合は土で調整しよう

どうしてもこの鉢で育てたい!なんてこだわりがある方もいますよね。それがプラスチックや陶器でできた鉢だったというケースもあるかと思います。サンスベリアにおすすめな鉢は、通気性のいい素焼きや木製ですが、土である程度調整することもできますよ。通気性や排水性を良くするために、小さな軽石や川砂、または黒曜石パーライトなどを混ぜてあげるといいでしょう。

サンスベリアの育て方【植え替え】

サンスベリアが大きく育ってきたら植え替えのタイミングですね。ここではどのような方法で植え替えをすればよいのかご紹介していきます。

いつしたらいい?サンスベリアの植え替えをするタイミング

ところでサンスベリアの植え替えサインがどんなものなのか、あなたはご存知ですか?サンスベリアの植え替えサインは主に5つありますよ。
  • 水をやっても土にしみこんでいかない
  • 鉢底から根が出ている
  • 葉に元気がなく、変色している
  • 脇目も出てきており窮屈そう
  • 2~3年は植え替えしていない
これらのサインが見られたら、根詰まりなどの可能性も考えられます。時期をみて植え替えしてあげるのがおすすめです!

サンスベリアの植え替えをする時期

サンスベリアの植え替えに適した時期は5~8月の温かい時期です。この時期はサンスベリアが生育期で成長が盛んになり、植え替えのダメージを最小にできるからですね。 冬の間はサンスベリアが休眠期に入っているので、植え替えしてしまうと負担がかかりすぎてしまいます。もし植え替えのサインに気付いたのが冬だったら、早く植え替えてあげたい気持ちを抑えて5月になるまで待ちましょう。

サンスベリアの植え替えに必要なもの

植え替えの数日前から水やりを止め、土が完全に乾いている状態で行うのがポイントです。サンスベリアの植え替えに必要なアイテムはこちらです。
  • 1回り大きな鉢
  • 新しい用土
  • 鉢底ネット
  • 鉢底石(軽石)
  • スコップ
  • 割りばし
  • 手を汚したくない方は軍手
  • ピクニックシートまたは新聞紙

サンスベリアの植え替えの方法

それではサンスベリアの具体的な植え替え方法をご説明します。
  1. ピクニックシートまたは新聞紙を敷き、1回り大きな鉢に鉢底ネットを入れる。
  2. 鉢の底が隠れるくらいに鉢底石を入れ、新しい用土を数センチ入れる。
  3. サンスベリアを鉢からそっと取り出し、古い土を軽く払い落とす。
  4. 新しい鉢にサンスベリアを入れ、まっすぐになるように手を添えながら、さらに土を追加していく。
  5. 割りばしで優しく土をつつきながら入れると、まんべんなく土が入る。鉢のフチから数センチ下まで土を追加する。
  6. 鉢底から透明の水が流れてくるまで、たっぷりと水をあげる。水をあげることで土のかさが減ったら、鉢のフチから数センチ下になるまで土をさらに追加する。
植え替え直後の水やり後、1~2週間程度は水やりの必要はありません。できるだけ明るい日陰で、風通しのよい場所に置いてあげましょう。 サンスベリアの植え替えは思っていたより簡単ですよね!もともととても丈夫な観葉植物ですし、他の植物のように根をほぐしたり、カットしたりするなど慎重な作業はありません。サンスベリアを大きく生長させるために、あなたも是非チャレンジしてみてくださいね。

【長生き間違いなし】サンスベリアの手入れ方法

つづいてサンスベリアの日常のお手入れについて見ていきましょう。毎日のお世話こそサンスベリアを元気に生長させる重要なポイントですよね。大切なサンスベリアを長生きさせたいあなたは必読ですよ。

サンスベリアは耐陰性に優れているが、たまに日光に当てること

サンスベリアは耐陰性に優れています。ですから室内でも十分に楽しむことができますが、たまには日光浴をさせてあげるのが大切。日の当たらない場所にずっと置いておくとヒョロヒョロと徒長し、元気のない株になってしまいます。日陰で育てている場合でも、直射日光以外の日当たりのいい場所に1日数時間ほど置いてあげると元気に復活し、健康的に育っていきますよ。

サンスベリアは特に剪定はいらない

サンスベリアは、剪定のお手入れはあまり必要ありません。剪定をするよりは葉の色や状態をこまめに見て育て方のコツをつかんでいきましょう。 1例をあげますと、葉が茶色くなって枯れているときは水不足のサインですので、水やりの回数を少し増やしてみましょう。また葉が黄色に変色しているときは葉焼けのサインです。もしかしたら置き場所の日当たりが良すぎるのかもしれません。置き場所を明るい日陰に変えてあげるなどして様子を見てみましょう。

さらにサンスベリアを大きくする方法は2つ

植え替えや日々のお手入れ方法をご紹介してきました。「大好きなサンスベリアをさらに大きくしたい」「もっと増やしてみたい」と思う方もいるのではないでしょうか。そんなあなたにぴったりなのが株分けと葉挿しです。 風水効果や空気をきれいにしてくれるサンスベリアを家の色々な場所に飾れたら嬉しいですよね。そして1つの株からどんどん増やしていけたら、とてもお得にグリーンライフを楽しめます。 株分けと葉挿しのどちらも簡単ですので是非チャレンジしてみて下さいね!

サンスベリアの株分け

サンスベリアの株分けは、大きさを調整したり、株を増やしたいときにぴったりです時期は植え替えと同じく、5~8月の暖かい時期に行い、事前に水やりを止めて土を乾かしておきましょう。ちなみに湿度が高い真夏は避けた方がベター。

株分けに必要なもの

準備するアイテムはこちらです。
  • 新しい鉢
  • 新しい用土
  • 清潔なはさみ
  • 割りばし
  • 鉢底ネット
  • 鉢底石
  • 支柱
  • ヒモ
  • 手を汚したくない方は軍手
  • ピクニックシートまたは新聞紙

株分けの手順

サンスベリアの株分けの手順はこちらです。
  1. ピクニックシートまたは新聞紙を敷く。鉢からサンスベリアを出し、古い土を優しく手で落としてあげる
  2. 子株を清潔なはさみで切る。子株は切り口を乾燥させるため、日陰で半日~1日置いておく。
  3. 親株のサンスベリアは元の鉢に戻す。
  4. 子株の切り口が乾燥したら、新しい鉢に植えていく。
  5. 新しい鉢に鉢底ネットを敷き、鉢の底が見えなくなる程度の鉢底石を入れる。
  6. 新しい土を数センチ入れ、サンスベリアの子株を入れる。このときグラグラしないようにやや深めに植え付けるのがポイント。
  7. 子株の横に支柱を立て、ヒモで優しく固定してあげる。
株分けしたばかりの子株は、まだ水を十分に吸い込めないので2週間たってから水やりをします。風通しのよい明るい日陰に置いて様子を見てあげましょう。

サンスベリアの葉挿し

サンスベリアを増やしていく方法として葉挿しもありますよ。サンスベリアの株全体が弱ってしまっている時、元気な葉を選んで復活させることもできます。根をいじらずにできる作業なので、とても手軽にできる方法です。葉挿しも植え替え同様、5~8月の暖かい時期が適切ですが、真夏は避けましょう。

葉挿しに必要なもの

準備するアイテムはこちらです。
  • 新しい鉢
  • 新しい土
  • 鉢底ネット
  • 鉢底石(軽石)
  • 清潔なはさみ
  • 油性ペン
  • 手を汚したくない方は軍手

葉挿しの手順

サンスベリアの葉挿しの方法はこちらです。
  1. 元気そうな葉を選び、清潔なはさみで株元から切り取る
  2. 切り取った葉をさらに約10㎝ほどに切り分けていく。切った葉は葉の下の方を土に挿すので、上下が分からなくならないようにペンで印をつけておく。
  3. 切り分けた葉は乾燥させるために風通しのよい日陰で数日置く。
  4. 新しい鉢に鉢底ネットを敷き、鉢の底が見えなくなる程度の鉢底石を入れ、切った葉の下の方1/3~1/2程度を土に差し込む。
  5. 水やりはしない。1ヶ月後にそっと葉を抜いて根が出ているのを確認したら、もう1度しっかり土に植え付け、水やりをする。
とても簡単にできるので驚きました!土を触るのがあまり得意でない方でも、葉挿しなら手軽にできそうですよね。切った葉をすぐに土に差してしまうと、ばい菌に感染したり腐ったりするので、しっかり乾燥させてから土に挿していきましょう。 また上下を間違えると根が出てこないので注意してくださいね。根が生えた後もやや乾燥気味に育てるのがポイントですよ。

土なしでも生育する【ハイドロカルチャー】がおすすめ

「観葉植物は好きだけれど、室内に土があるのはやっぱりちょっとイヤ…」という方におすすめなのがハイドロカルチャー栽培です。見た目もナチュラルで涼やかですし、バイ菌の心配をしなくてもいいのが安心ですよね。土なしで虫がわきにくいこともとても魅力的です。水栽培の1種である「ハイドロカルチャー栽培」のサンスベリアもご紹介します。

ハイドロカルチャーは水耕栽培(水栽培)の1種

ハイドロカルチャーは土を使わない水耕栽培(水栽培)の1種です。ハイドロボールと呼ばれる丸い粒を土の代わりに使用します。ハイドロボールは高温で加熱されているので、基本的にバイ菌の心配がありません。 土なしなので虫がわきにくく、害虫を心配されている方にぴったりの栽培方法と言えます。赤ちゃんやペットがいるお家で殺虫剤を使用したくない方にも、ハイドロカルチャー栽培はおすすめですよ。

【めちゃ簡単!】ハイドロカルチャーを使った育て方

サンスベリアでハイドロカルチャーを使った育て方をご紹介します。とても簡単なのにおしゃれに仕上がり、土栽培とはまた違った雰囲気があるので楽しめそうですよね。実は乾燥に強いサンスベリアはどちらかというと土栽培の方が向いています。 それでもハイドロカルチャー栽培で楽しみたい方へ、ここでは100均などでも手に入る、土栽培のサンスベリアをハイドロカルチャー栽培へ切り替える方法をご紹介します。

ハイドロカルチャーへの植え替えに必要なもの

準備するアイテムはこちらです。
  • サンスベリア
  • 清潔なはさみ
  • タオル
  • ハイドロボール
  • ガラスなどお好みの容器
  • 割りばし
  • 根腐れ防止剤

ハイドロカルチャーへの植え替え手順

土栽培からハイドロカルチャー栽培への手順はこちらです。
  1. サンスベリアを鉢からそっと取り出し、古い土を優しく取り除いてから、水で手早くきれいに洗う。
  2. タオルで水分をふき取り、長く伸びた根は清潔なはさみで切り落としておく。
  3. ガラスなどのお気に入りの容器に根腐れ防止剤を入れ、ハイドロボールを入れる。
  4. サンスベリアを入れ、グラグラしないようにさらにハイドロボールを追加していく。この時割りばしで優しくつつきながら入れていくとすき間ができにくい。
  5. 水を容器の1/5くらいまで入れる。
乾燥を好むサンスベリアですので、容器の水が完全になくなってから、容器の1/5ほどの水を追加します。加湿に弱いサンスベリアですので、水のやりすぎには十分に注意して楽しんでくださいね。

ハイドロカルチャーを使用したおすすめのサンスベリア

ハイドロカルチャーを使用したおすすめのサンスベリアをご紹介します。透明感のあるガラス容器に入ったサンスベリアは、どんなお部屋ともなじみやすく、おしゃれ度を簡単にアップさせてくれるでしょう。目に留まるたびに自然を感じられるので、お部屋でよりリラックスできそうですよね。かわいらしいコロンとしたサイズ感なので、どんな場所にもおさまりがよく、小さな窓もなどにも置けますよ。
商品名 ハイドロカルチャー栽培のサンスベリア
価格 2,980円
項目名 土を使わないハイドロカルチャー栽培なので虫やカビが発生しにくいです。
項目名 透明感が美しいガラス容器は、見た目だけでなく水やりのタイミングも分かりやすく便利です。
特徴 東京寿園の使用しているハイドロカルチャー「ゼオライト」は、脱臭効果、水質浄化、吸放湿などの機能に優れています。
「大きい観葉植物は存在感があっていいけれど置き場に困ってしまう…」なんて方にもおすすめの手軽なサイズ。キッチンの窓や洗面所、トイレなど、どこに置いてもナチュラルな雰囲気で私たちを癒してくれそうです。

サンスベリアの種類は豊富

部屋に飾れる観葉植物として人気の高いサンスベリアの種類はとても豊富で何十種類とあります。インテリア性の高いサンスベリアですが、置く場所によりぴったりなサンスベリアを見つけてはいかがでしょうか。

70種類程度の品種数ある

サンスベリアの種類は小さいタイプから大きいタイプまで様々で、70種類存在するとも言われています。おしゃれでカッコ可愛らしいサンスベリアをいろんな種類育ててみるのも良さようですね。

人気のある品種一覧

どの種類のサンスベリアにも共通している特徴は、このツンと長く尖った葉ですが、肉厚なタイプから、薄手のタイプまで様々な種類が存在します。 ここからは、サンスベリアの種類を一挙見ていくことにしましょう。王道のサンスベリア・ローレンティーやレア度の高いサンスベリア・ムーンシャイン、サンスベリア・ケニアなどを紹介していきます。

サンスベリア・ハニーボニー

サンスベリア・ハニーボーニーは大きく成長することなく、成長しても20cm程度にしかなりません。育てやすさの難易度は初心者でも簡単に育てることができるほどの育てやすさです。ハニーボニーは小さいため窓際やテーブルの上に飾る観葉植物としておすすめできます。

サンスベリア・ローレンティー

サンスベリア・ローレンティーの特徴は、肉厚な剣状で黄色い斑入りの葉っぱを生やすことです。ローレンティーはサンスベリアの中でも流通量が多くよく目にできます。

サンスベリア・ミカド(バキュラリス)

サンスベリア・ミカド(バキュラリス)は、サンスベリア・スタッキーと葉っぱの見た目が似ているためよく混同されます。ミカド(バキュラリス)はスタッキーと比較して、葉っぱの直径が短くすらっとした見た目で、密集して成長します。スタイリッシュな見た目なので玄関やリビングに飾るのに人気です。

サンスベリア・ムーンシャイン

サンスベリア・ムーンシャインはサンスベリアの品種の中でも中型のサイズに分類されます。薄緑色でクリーム色がかった淡い色の葉が特徴的で、日の当たり具合によって、銀白色に輝いて見えます。この見た目から「サンスベリア・シルバーキング」という品種名で呼ばれることもあります。

サンスベリア・ボンセレンシス

サンスベリア・ボンセレンシスはとても特徴的な葉っぱを生やします。まっすぐに成長するのではなく、左右に開き扇を開いたかのような扇型に成長します。見た目は他のサンスベリアと大きく異なるボンセレンシスですが、育て方に特別違いはありません。

サンスベリア・ファーンウッド

サンスベリア・ファーンウッドは成長のスピードが、とても緩やかで管理しやすい品種です。またファーンウッドは棒状で細長い葉っぱはボーダー柄の斑が入っておりロゼット状に広がり成長していきます。

サンスベリア・ケニア

サンスベリア・ケニアは肉厚の太い葉っぱが螺旋状や扇状に成長していきます。希少性が高いためレアなサンスベリアとして分類されます。

サンスベリア・ロケット

サンスベリア・ロケットはサンスベリア・キリンドリカの園芸品種です。日本で流通しているサンスベリア・スタッキーの大半はサンスベリア・キリンドリカであると言われています。サンスベリア・ロケットの特徴はまっすぐ伸びた葉っぱ全体に縦の溝がありません。

サンスベリアを育てている方に聞いてみました!

実際にサンスベリアを育てている佐々井家の片隅でさんにインタビューしました。佐々井さんの実際の経験談まで教えていただきました。初心者の方必見です!

サンスベリアはこんな方におすすめ!

  1. ずぼらだけどグリーンが欲しい人
  2. 魔除け兼用のインテリアが欲しい人
  3. 役に立つ観葉植物が欲しい人(空気浄化)
  4. コストをかけずに観葉植物を手に入れたい
  5. 縁起のいい花言葉の植物を探している

サンスベリアはこんな方には不向きな観葉植物

  1. 寒冷地に地植えをしたい人
  2. こまめに水をあげたり、肥料をあげたり手間をかけたい人

サンスベリアを育ている佐々井さんの実例

水やりを毎日やるのを忘れそうな、ずぼらな私に育てられそうな植物を探したところ、「サンスベリアを植えてみよう」にたどり着きました。100円均一のお店で、安く(1株税込110円)購入できるのも魅力的。サンスベリアは、観葉植物ライフを始めるのにハードルが低い(ように感じる)ので、同じビギナーの方にオススメしたいですね。 ただ、いくらハードルが低いとはいえ、失敗することもあります。私の場合、「丈夫な植物だし」と、100円均一のお店で売れ残っていた弱々しい苗を購入し、植えた土も、他の植物が枯れて余っていた土に、そのまま植えてしまいました。加えて、サンスベリアを植えた当初は「観葉植物を育てよう!」と意気込んでいたので、水をやり過ぎて葉がブヨブヨに…… 結局、約10日間で葉が腐り、枯らせてしまいました。 「丈夫で育てやすいサンスベリア」を枯らしたのはショックでしたが、その後、2代目のサンスベリアをお迎えしました。サンスベリアのコストの低さは、観葉植物ライフ再チャレンジのハードルの低さにもつながっていると感じました。この2代目、サンスベリアが苦手な冬も越すことに成功(むしろ、秋の頃より成長している……)今も枯らすことなく寝室で元気な姿を見せてくれます。

サンスベリアの育て方に関するQ&A

 サンスベリアを育てているうちにふと疑問に思うことってありますよね。例えば「大きくなるにつれて葉が曲がってきたけどどうしたらいい?」や「サンスベリアって一体いくつ種類があるのかな?」など。室内で育てている観葉植物は、毎日目にする回数が多いですから、疑問はしっかり解決してすっきりしたいもの。成長に関係ない何気ない疑問でも、解決することでよりサンスベリアに愛着がわきますよ。

Q,サンスベリアが大きくなり曲がってしまいました。支柱を挿したほうがよかったですか?

A,場合によっては支柱を挿してヒモでガイドしてあげた方が良いでしょう サンスベリアが大きく生長することは嬉しいことですよね。しかし葉が伸びるにつれて曲がってきてしまったなんてことはありませんか?天に向かってスッとまっすぐ伸びる品種を育てていたのに葉が曲がってきてしまうと、なんだか葉姿が乱れた印象を受けてガッカリしてしまいますよね。葉がまがってしまう原因は主に3つです。
  • 生育期に日光が不足してヒョロヒョロと徒長してしまった
  • 水のやりすぎで根腐れを起こしている
  • 根詰まりを起こしている
日光不足の対処法としては、5~8月の生育期の場合はヒモで優しく結わえて、もう少し日が当たる場所に置き換えてみましょう。日光が大好きな品種ですので、場所を変えてあげれば改善していきますよ。 水のやりすぎで根腐れを起こしていることが考えられる場合は、ヒモで優しく結わえたうえで、水やりの頻度を少なくしてみましょう。サンスベリアは乾燥気味に育てるのが上手に育てるコツです。 根詰まりを起こしていることが考えられる場合は、1回り大きな鉢に植え替えましょう。もしも冬などの休眠期である場合は、優しくヒモで結わえたうえで、10℃以下にならない場所で気長に待ちます。早く植え替えてしまいたい気持ちになりますが、植え替えは5月になるまで待つのがベターですよ。

Q,サンスベリアはいろんな種類があると思います。何種類があると思いますか?

A,サンスベリアは非常に種類の多い観葉植物で、60種類以上の品種があります。 見た目も剣のような形から、猫のしっぽのように細長い円柱形、扇状に広がった形など、非常にバリエーションに富んでいます。葉の姿と同じように、葉の模様・色にもたくさんの種類がありますよ。黄緑色や黄色の縞模様が入っているものや、ミルクがかった白っぽいグリーンのもの、葉のフチがピンクがかったものもあります。たくさんのお気に入りの中から、あなたのお気に入りを見つけてくださいね。

Q,100均の土や肥料は効果ありますか?

A,一応、効果はあるが園芸店やホームセンターで購入できる品に比べると劣る 100均の園芸コーナーでよく見かけますが、100均の土って大丈夫なのかな?と心配になったりしますよね。100均のお買い物のついでに買うこともできますし、とても便利なのは確かです。100均には肥料も売っていますが、植物にいい効果はあるのでしょうか? 結論から言うと、100均の土は外で使うには問題ありませんが、室内で育てる観葉植物に使うのにはやや心配な点があります。それは虫がわきやすい有機物が多く使われているからです。100均の土は容量が小さい商品が多く、室内のミニ観葉植物に使うのにとても便利です。しかし100均の土を使って、虫がわいた経験が私にもありますよ。個人的な意見ではありますが、100均の土は外の観葉植物に使うのがおすすめです。 肥料は錠剤タイプや液体タイプなど、さまざまな商品がありますが、ある程度の効果は期待できるようですよ。

初心者でも簡単に!観葉植物のサンスベリアの育て方を徹底解説のまとめ

サンスベリアの育て方について詳しくご紹介してきました。
  • サンスベリアは別名トラノオで、空気清浄機能があり、風水的な効果も高いとされている
  • サンスベリアの置き場所は、春~秋は明るい日陰で、冬は10℃以下にならない場所が適している
  • 日陰でも育てられるが、1日数時間日光浴をさせてあげると強い株に育てられる
  • サンスベリアを育てる鉢は、素焼きや木製など通気性のいい鉢がおすすめ
  • 春~秋の生育期は2〜3日に1度、冬は断水するか1ヶ月に1度程度でいい
  • サンスベリアの植え替えは5~8月の生育期にするとダメージを最小限に抑えられる
  • サンスベリアを増やしたい時は、「株分け」「葉挿し」が簡単にできるのでおすすめ
  • サンスベリアのハイドロカルチャー栽培は少し上級者向けだが、おしゃれな雰囲気を楽しめる

サンスベリアは、植え替えは多少手間かもしれませんが、適度な日光浴、寒さの対策をしていれば、水やりも毎日ではありませんので、手軽に育てられる観葉植物です。ポイントを抑えて、是非サンスベリアを育ててみてくださいね。 最後までお読みいただきありがとうございました。TOKYO KOTOBUKIENには、胡蝶蘭や観葉植物について他にもたくさんの記事をご用意しております。是非ご覧ください