【すくすく成長!】ガジュマルに挿し木をする時期と方法を解説

【すくすく成長!】ガジュマルに挿し木をする時期と方法を解説
記事内に商品プロモーションを含む場合があります  #PR

目次

太く立派な幹が特徴的で、育てやすいことから観葉植物の入門種として広く栽培されているガジュマル。しかし育てていくうちに大きくなりすぎたり、ひょろひょろとしたりしてしまうことがあります。そのような状態では見た目も悪くなってしまいますし、なによりバランスが崩れることによって鉢が転倒しやすくなり危険です。 今回は、
  • ガジュマルの幹を見栄え良くする方法。
  • 挿し木の方法やメリット。
  • 挿し木後の管理方法。
について解説していきます。 この記事を読むことでガジュマルを簡単に増やす方法を知ることもできます。是非最後まで読んでみてくださいね。

ガジュマルの幹が細くひょろひょろになってしまっていませんか?

室内のガジュマルを見てみてください。購入した当初はがっしりとした幹だったガジュマルがひょろひょろと頼りない姿になっていませんか?もしもなっていたら注意が必要です。管理方法を見直す必要があるかもしれません。

太くどっしりと生えるイメージがあるガジュマル

ガジュマルは太い気根が魅力の観葉植物です。園芸店で販売されているガジュマルを見てみると太くどっしりと生えているものを見かけます。しかし、そんなガジュマルも育て方によっては貧弱な姿になってしまうことがあります

正しい育て方でないと太くならないことも

ガジュマルの幹がひょろひょろになってしまったり、太くならない最大の要因は日当たりです。ひょろひょろのガジュマルになってしまうのは日当たりが悪い場所で管理したことによる徒長が原因でしょう。徒長を防ぐためにはレースカーテン越しの光が当たるような日当たりの良い場所に飾ることが大切です。 しかし、一度徒長してしまった枝を元に戻すことはできません。そのようなときに役立つテクニックが挿し木と呼ばれる技術です。 その他肥料を与えすぎてもひょろひょろになってしまうことがあります。

そんな時にできるテクニックが挿し木です

徒長してしまった枝を切り戻し、挿し木を行うことでガジュマルのバランスや樹形を整えることができます。ポイントやコツを知ることができれば難しくないテクニックです。ぜひ挑戦してみましょう。

挿し木をするメリット

ガジュマルを増やすことができることも挿し木のメリットではありますが、それ以外にも挿し木にはいくつかのメリットがあります。ガジュマルは適期であれば枝を切っても弱ることは少ないため気楽に構えましょう。

実生苗や種まきから太くする方法では時間がかかるが挿し木なら短い期間で増やすことができる

実生苗や種まきからガジュマルを育てると大きくなるまでに長い時間がかかります。その上ガジュマルの種は出回っておらず種まきをする機会もありません。しかし、挿し木の場合葉がついた枝を用いるため比較的早く大きくなります。時間をかけず簡単にガジュマルを増やしたい時には挿し木を行うと良いでしょう。

挿し木をすることでガジュマルが大きく見える

挿し木を行うにあたり枝を切り取ることになります。すると、枝分かれを起こし枝の数が多くなるためガジュマルが大きく見えるようになります。しかし、あまりに枝の数が多いと風通しが悪くなってしまいます。枝の根元からカットすることで枝分かれを起こさず枝を切ることができます

青々とした葉っぱで観葉植物らしさが増す

また、新しい枝や葉を出すことに繋がり全体的に青々とした葉っぱになります。葉焼けなどで葉の色が変色してしまったときに特に有効です。観葉植物として美しい姿を維持することにもつながるためぜひ挿し木に挑戦してみましょう。

ガジュマルの挿し木をしていい時期・ダメな時期

ガジュマルの挿し木を行うにあたって適切な時期が存在します。上手に挿し木を行うためにも時期を意識してみましょう。

挿し木を行うのは基本的には5〜9月の期間中

挿し木を行うのは基本的に5月~9月のあたたかい時期です。ガジュマルは熱帯や亜熱帯が原産の植物で、寒い時期には生育が衰えます。そのような寒い時期に挿し木を行っても枯れてしまうことが多いため、冬を避けて挿し木を行いましょう。

植え替えや剪定の時期でもあるので挿し木をして増やすには打ってつけ

同じような考え方でガジュマルの植え替えや剪定も5月~9月が適期となります。ガジュマル以外の観葉植物も多くは春や秋が剪定などのお手入れに適した時期となるためメンテナンスを積極的に行いましょう。

冬に近づくにつれ発根せず枯れてしまう可能性が高くなる

寒くなってくるとガジュマルは成長をやめ、水もあまり吸収しなくなります。そのため根を出すことなくそのまま枯れてしまう可能性が高くなります。せっかく挿し木を行うのであれば成功確率が高い暖かい季節に行うようにしましょう。

ガジュマルの挿し木に必要なアイテム

ガジュマルの挿し木を行うときに必要なものについて解説します。道具が足りなくて焦ることがないように必要なものを用意してから挿し木を行いましょう。

ポリポット

挿し木するときに育てる場所として必要です。はじめは挿し木苗をポリポットで管理し、根が十分に育ったらお好みの鉢や容器で育てるようにすることで挿し木の成功確率が高まります。

清潔なハサミ

雑菌が入らないように清潔なハサミで枝を切ることが挿し木のポイントです。土や植物の枝には細菌が付着していることが多く、枝の切り口から菌に感染してそのまま枯れてしまうことが多いです。ライターで炙るなどしてハサミを消毒してから枝を切りましょう。

挿し木用の無菌の土

ハサミと同じように土から感染することも考えられるため無菌の土を用意して挿し木を行いましょう。未使用の赤玉土バーミキュライトは菌が増殖しにくいためよく挿し木に用いられています。しかし、一度使ったものは無菌ではない可能性が高いため使用しないようにしましょう。

挿し木の植物は根が生えるまで水をあまり吸収することができません。そのためこまめに水を与える必要があります。根が生えるまでは土が乾燥しないように管理し、その後は湿度を上げるためにも葉に霧吹きなどで水をかけると良いでしょう

コップ

枝を切り取った後に水を吸水させることで挿し木の成功率を上げることができます。また、土を使わず水に生けるだけの挿し木である水挿しや水栽培を行う場合はコップのような穴のない器を用意しましょう。透明のものが根が伸びる様子を確認しやすいうえ涼しげでおすすめです。

ガジュマルの挿し木の方法は2種類

ガジュマルの挿し木の方法は2種類存在します。それぞれの方法でやり方や特徴があるため両方とも確認していきましょう。

一般的な土を使っての挿し木のやり方

  1. 10cm程度の枝を清潔なハサミで切り取る。
  2. コップなどに水を入れた後斜めに枝を切り、切り口部分を水につける。
  3. 赤玉土やバーミキュライト等清潔な土に割りばしなどで穴をあけてから枝を挿す。
  4. 土が乾燥しないように水をこまめに与える。
  5. 枝がぐらぐらとしなくなり、ポリポットのそこから根が見えたら好みの鉢や容器に植え替える。

水挿し(水栽培・水耕栽培)で行うやり方

  1. 10cm程度の枝を清潔なハサミで切り取る。
  2. コップなどに水を入れた後斜めに枝を切り、切り口部分を水につける。
  3. 水がなくならないように、毎日水を換えて管理する。
  4. しっかりとした根が出たのを確認したら根を傷めないように優しく植え替えを行う。

複数回の植え替えや準備物が多くて嫌だという人は水挿しがおすすめ

水挿しの場合植え替えの回数が一度で良く、土などを準備する必要がないためお手軽に挑戦できるでしょう。反対に多くの枝を挿し木にしたい時には土を用いた挿し木にするのが管理しやすくお勧めです。

ハイドロカルチャーで挿し木をしたい場合

ハイドロカルチャーで挿し木を行うことはできるのでしょうか?土を使わずに観葉植物を育てることができるため、最近人気のハイドロカルチャーで管理ができたら嬉しいですよね。室内で飾ることの多い観葉植物はハイドロカルチャーで清潔にガジュマルの挿し木を育てることもできます。

基本的には先ほどの方法を行い気根が発根したその後に植え替えする

はじめに挿し木を先ほど紹介した方法で行い、その後ハイドロカルチャーに植え替える必要があります。土に挿した場合には根についた土をすべて落とす必要があります。しかし、発根したばかりの根はとてもデリケートで取れやすいため慎重に扱う必要があります。不安な場合は水挿しや水栽培にするとよいでしょう。

植え替えには少しテクニックがいるので注意すること

挿し木をして発根した根はまだまだ生えたばかりで途中で折れたりぽっきりと根元から取れることが多いです。普通の植物と同じような植え替え方をすると根がすべて取れて枯れることもあるため慎重に植え替えることがコツとなります。

挿し木をした際の注意点

挿し木をした後に注意するべきことがいくつか存在します。どれも失敗の原因となってしまうことがあるため確認しておきましょう。

日光にはすぐに当てないようにする

挿し木をしたばかりの植物は水をあまり吸収することができず、すぐに水切れを起こしてしまいます。そのような植物に日光を当てると葉から吸収した水分以上の水を蒸散してしまうため枯れてしまいます。発根を確認してから徐々に慣らしながら日光に当てるようにしましょう。 いきなり強い光に当ててしまうのは葉焼けの原因になり、小さな苗の場合は致命傷になってしまうこともあるため気を付けてくださいね。

清潔な鋏を使用する

清潔なハサミを使用することは挿し木においてとても重要なポイントとなります。どのような植物にも病気に抵抗する機構が存在します。しかし、挿し木をしたばかりの苗はその機構がよく働かずに病気になってしまいやすい他、根を伸ばすことができず枯れてしまうことが多いです。 また、ガジュマルの枝を切ると白い樹液がでます。肌の弱い人がこれに触れるとかぶれてしまうことがあるため手袋も用意すると良いでしょう。この樹液はゴムの木のものと同じものです。

冬の時期には絶対に行わない

ガジュマルの生育期間ではない冬は挿し木に向いていません。仮に挿し木を行ったとしても根を出すことなく枯れてしまうことが多いでしょう。冬に挿し木を成功させるためには湿度や温度を管理して適期に近い環境を用意する必要があります。ビニールハウスのようなものがなければ難しいためやはり初心者の方は適期に挿し木を行いましょう。

挿し木でできるガジュマルのレイアウト

挿し木によって小さな苗から育てることで様々なレイアウトを楽しむことができます。特徴的な気根や丸みのある葉を生かしたガジュマルを様々な形に仕立ててみましょう。

挿し木の寄せ植えで新しい見た目のガジュマルに

様々な形に育つガジュマルを寄せ植えにするとそれぞれに個性が現れてとても素敵に飾ることができます。同じ植物であるため寄せ植えの相性も良く、管理がしやすいため初心者の方におすすめです。しかし、あまり過密に植えると病害虫が発生しやすい環境になるほか、すぐに根詰まりを起こすこともあるためぎゅうぎゅうに植えず、大きくなった後のことを想像しながら寄せ植えしましょう

挿し木の寄せ植えで編み込みガジュマル

挿し木をした後の幹は細いため様々な形にすることができます。この特徴を生かして挿し木をしたばかりのガジュマルを寄せ植えにして編み込んでみましょう。大きくなるととても不思議でインテリア性の高いガジュマルになります。気根が安定してから針金などで優しく編み込みそのまま育てましょう。園芸店などで販売されているパキラやベンジャミンのようなガジュマルを育てることができます。

苔玉に挿し木をして細めのガジュマル玉を作る

苔玉に挿し木したものを植えると苔玉のガジュマルにすることもできます。苔玉はしっとりとした質感が和室によくマッチし、人気の高い仕立て方です。ただし、水やりの管理が少々難しく上手に管理をしないと苔が枯れてしまうこともあるため注意が必要です。水やりだけでなく、苔に霧吹きなどで水分を与えても良いでしょう。

慣れてしまえばレイアウトのアイデアは無限ですぜひやってみてください

ガジュマルは丈夫な植物です。そのため幅広いレイアウトが可能です。自分なりのレイアウトにぜひ挑戦してみてくださいね。面白い形に仕立てることで、より自分のガジュマルに愛着を持つことができることでしょう。

Q&A

ガジュマルの挿し木についての質問について答えていきます。皆さんの疑問点に回答していくためぜひ確認してみてくださいね。

Q,挿し木用に植え替えたポットをまとめて水槽で水やりなども管理したいのですが問題はないですか?

根腐れに注意して管理しましょう。 水槽には水を排出する穴が存在しません。そのため水を与えるとその水がポットの底に溜まります。これは根腐れの原因となってしまうため水やりをした後には水を捨てる必要があります。しかし水槽で管理をすると湿度を保ちやすいため挿し木にはよいでしょう。 水槽を使わずに挿し木を管理する場合も湿度が高い方が成功しやすいためビニールなどをかぶせたり、霧吹きで葉に水をかけると良いでしょう。

Q,挿し木でガジュマルを盆栽風に育てることは可能ですか?

気根が太るまで育ててから行うと見ごたえのある盆栽になるでしょう。 挿し木をしたばかりのガジュマルは幹が細く盆栽にしてもあまり見ごたえがない場合が多いです。しかし育て続けることで幹が太くなり、盆栽に向いたガジュマルに育てることができます。

Q,挿し木は失敗することはありますか?

失敗することはあります。 準備や時期、枝の状態が完璧だとしてもガジュマルは生き物であるため失敗することはあります。しかし、発根促進剤をしようするとより挿し木の成功率を高めることができますよ。挿し木を成功させるうえで特に大切なものは気温と水分です。乾燥してしまうとすぐに枯れてしまうためこまめに水を与えてくださいね。 また、ガジュマルは枝を切って枯れることは少ない植物です。挿し木によって母体のガジュマルが枯れることは珍しいため安心してくださいね。

【すくすく成長!】ガジュマルに挿し木をする時期と方法を解説のまとめ

今回はガジュマルの挿し木についてコツややり方を解説しました。 この記事のポイントは、
  • 挿し木には多くのメリットがある。
  • 挿し木には二種類の方法がある。
  • 挿し木にはいくつか道具の準備が必要である。
です。 枝を切るというということで少し不安に思う方も多いでしょう。しかし、ガジュマルは大変生命力が強く肥料などもあまり必要としない植物です。挿し木に挑戦してガジュマルを増やしてみませんか? 挿し木をした後、成長した後の育て方は普通のガジュマルと同じです。気軽に試してみてくださいね。 最後になりましたがここまで読んでいただきありがとうございました。東京寿園ではガジュマルやそのほかの観葉植物について役に立つ記事を多く掲載しています。是非読んでみてくださいね。