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【徹底解説】サンスベリアって花が咲くの?悪い意味ある?

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スッとそびえる鋭い葉と斑入りの模様がスタイリッシュなサンスベリア。空気を浄化する力を持ち、マイナスイオンを放出することでも人気です。どのようなインテリアにもマッチし、贈り物としても広く喜ばれる観葉植物ですよね。

このように、私たちの身近にあるサンスベリアですが、サンスベリアの花を見たことがある人は少ないのではないでしょうか。

今回は

  • そもそもサンスベリアとは?
  • サンスベリアの花ってどうなってるの?
  • 花が咲くと不吉ではないの?
  • サンスベリアの花の咲かせ方

を解説してまいります。

結論からいうと実は、サンスベリアには花が咲くのですがいったいどのような姿をしてるのでしょう?花が咲くと不吉といわれているのはなぜ?など、サンスベリアの花の秘密に迫っていきますのでお楽しみにしてください。

今、サンスベリアを育てている方は、また違った顔をもつサンスベリアの魅力がわかるかもしれません。また、これからサンスベリアをインテリアや贈り物にお考えの方にとっても、花が咲く楽しみがあることを知ることで、育ててみたい気持ちが膨む可能性があります。ぜひ最後までご覧いただき、お楽しみいただけたら幸いです。

サンスベリア(トラノオ)ってどんな観葉植物?

空気清浄効果で一躍有名になったサンスベリアですから、その姿はご存知の方も多いでしょう。エコプラントとしても知られ、空気中のホルムアルデヒドを除去する能力や二酸化炭素を吸収する能力が葉の面積に比例して関係しているという実験報告もあります。サンスベリアの種類の中でも、葉が丸く筒状になっているキリンドリカという品種は、空気清浄効果が1番高いそうです。

原産地は熱帯アフリカで、乾燥や暑さなど過酷な環境でも成長する生命力の強い観葉植物です。サボテンを思わせる肉厚の葉は、水分を多く蓄えられるように出来ています。そして、葉からの蒸散作用によって水分を蒸発させることで、サンスベリア自身の体温調整をおこなっているのです。暑さの厳しい熱帯アフリカ生き抜くためには、雨が降ったときにたくさん身体に水分を溜め込み、蒸散作用で体温を調整するなどの工夫をしてきたのですね。

みなさんが思い浮かべるサンスベリアは、地面から真っ直ぐに伸びる葉を持つ種類だと思いますが、その種類は多く、葉がロゼット状や、扇状に広がるタイプもあります。また、葉に緑の濃淡による縞模様があり、トラの尻尾のように見えることから、「トラノオ」という別名がつけられ、親しまれています。

サンスベリアの花言葉

サンスベリアの花言葉は「永久」「不滅」です。何とも最強な雰囲気を持つ花言葉ですよね。サンスベリアは、「トラノオ」という別名の他に、「千歳蘭(チトセラン)」という和名がつけられています。「千歳(チトセ)」とは、字からもわかる通り、千年=長い年月というイメージから「永久」「不滅」という花言葉がつけられたのでしょう。「鶴は千年・亀は万年」ということわざでも有名なように、長寿の象徴としても縁起が良いとされています。

開店や開業などの際は、「繁栄が永久に続くように」「どのような景気がきても不滅であり続けられるよう」の意味を込めて、贈り物としても人気が高い観葉植物です。

サンスベリアは空気清浄効果がある

サンスベリアは、暑さや乾燥などの過酷な条件の環境下でも生き延びられる方法として葉っぱに水分を多く蓄えています。この肉厚の葉にたっぷり水分を含んでいるため、蒸散作用も活発で、葉から水分を放出し、空気中に潤いを与えます。この放出された水分がマイナスイオン効果となり、空気中のチリやホコリを除去する役割をはたしてくれます。

マイナスイオンの効果は、空気清浄効果だけではありません。リラックスを促し、自律神経が整うといわれています。心身ともにリラックスすると、脳からα波が出て、ストレスを鎮め、さらに免疫力もアップするのです。

サンスベリアのように乾燥地帯で育つ品種は、日中の過酷な暑さの中では気孔を閉じ、夜に二酸化炭素を吸収しているものが多いため、寝室に置くと寝ている間の空気清浄効果が期待でき、おすすめです。

育てるのがとても簡単なので初心者にもおすすめ

サンスベリアは、耐暑性があり、乾燥に強く、さらに耐陰性もあります。そのため、管理にかかる手間が少なく、初心者でも育てやすい代表的な観葉植物です。寒さにも強いですが、凍ると腐敗し、枯れてしまうので冬は温度の下がりすぎに注意が必要です。10度以下にならないように管理すると安心です。冬の間は水やりを控え、乾燥させて越冬させます。乾燥させると株が低温に強くなりさらに丈夫になっていきます。

耐陰性があるため、比較的室内のどのような場所でも育てやすいため、インテリアとの相性も考えやすいでしょう。

サンスベリアに花が咲くと不吉って本当?

サンスベリアといえば、特徴的な葉のイメージが強く、花が咲くと聞いてもピンとこないという方も多いでしょう。一体どのような花が咲くのか興味が湧くこととは裏腹に、あまり頻繁に咲かないことから、「サンスベリアの花が咲くとよくないことが起こる」「不吉だ」という話を小耳にはさみ、不安な気持ちになっていませんか?果たしてそれは本当なのでしょうか?

【サンスベリア=花が咲く=珍しい=不吉】と思われているらしい

サンスベリアに花が咲くのは、珍しいためか、ある日突然咲く印象があり、それを「不吉」だと捉えたと思われます。サンスベリアの花が咲くと不吉だといわれているのは、全く根拠のないことで、不安に感じることは少しもありません。ただ、珍しくて驚いてしまっただけ、というイメージです。

似たような例として竹があります。「竹に花が咲くと不吉」といわれていますが、竹は60年〜100年単位という長い周期で花をつけ、花をつけるとその後竹が枯れてしまうことからそういわれています。サンスベリアは花をつけた後も枯れることはありませんから、不吉でも何でもないのです。安心してくださいね。

逆に【幸運】です!

サンスベリアの花が咲くと、不吉どころか、幸運といえるでしょう。花をつけるサンスベリアが珍しいので、風水では花が咲くと幸福が舞い込むといわれています。花が咲くということは、それだけサンスベリアが元気に育っているという証ですから、むしろ喜ぶべきことです。健康に育っている観葉植物は、力強い生命力や自然のエネルギーが満ち、良い気が巡るといわれていますから、むしろ花が咲くくらい元気なサンスベリアが、風水的にも運を開いてくれる後押しをするでしょう。

【花が咲く=栽培環境や方法が整っている】という証拠

繰り返しになりますが、サンスベリアに花が咲くということは、不吉どころか、もっと喜んでいいことなのです。なぜなら、花をつけることができるくらい、サンスベリアにとって快適な環境で、上手に育てられているという証拠だからです。

十分な日当たりと、適正な水やりの結果、株がしっかりと成長して花芽がつきます。普段からサンスベリアの環境に気をかけて育てた結果、植物が花を咲かせて応えてくれたと考えると、嬉しい限りですよね。サンスベリアが花をつけたら、自分の育て方に自信を持っていいのです。

サンスベリアに花が咲くとどんな感じになる?

サンスベリアの花は白く、咲く時期は春から夏にかけて見られることが多いといわれています。葉と葉の間から花茎が長く伸びてつぼみをつけます。つぼみの形は薄緑で細長く、開花すると可憐で美しく、まるで白い線香花火のように見えます。普段は、凜と強そうなサンスベリアと可憐なお花のギャップが魅力的でもあります。

花が咲くと、甘い匂いがする

サンスベリアの花が咲くと、想像よりも甘い香りに驚く人が多いようです。南国の雰囲気が漂う香りで、ジャスミンバナナのようなふんわり甘い匂いです。人によっては、百合の匂いにも感じるらしく、少しずつ香りの感じ方が変わるのも面白いものです。匂いばかりは、文章を読んだだけでは伝わりませんから、ぜひ自分の手でサンスベリアの花を咲かせて、その甘い匂いを味わってみたいですね。

夜になると開花する

サンスベリアのお花は夕方から夜にかけて咲くことが多いようです。サンスベリアは夜に光合成を行いますが、開花も夜なのです。暑さの厳しい環境で育ったサンスベリアは、涼しくなる夜に開花や光合成を行うことで、体力を温存し、力強く生き抜いてきたのですね。植物が子孫を残し、生き残ろうとする適応力や生命力は、緻密に計算されていて驚かされます。いつか、朝目覚めたときに、サンスベリアの花が咲いている光景が見られたら喜ばしいことですね。

春〜夏の時期にかけて咲く

サンスベリアの花の咲く時期は、一般的に春〜夏といわれていますが、栽培している環境によって変わってきます。サンスベリアの花を咲かせた人の報告を見てみると、冬でも咲いたというケースもあり、室内で温暖な環境であれば、花が咲くようパターンもあるようです。サンスベリアの花が咲く条件がそろったとき開花するということでしょう。
忘れた頃にふと咲くかもしれないと思うとワクワクします。

サンスベリアの花の咲かせ方・咲く条件

ここまで読んでみて、ぜひサンスベリアに花を咲かせてみたいという方もいらっしゃるのではないでしょうか。どのような花か直接見てみたいですし、甘い香りも感じてみたいですよね。ここからは、どのような条件がそろえばサンスベリアの花が咲くのかをみていきましょう。

水やりの方法

サンスベリアは乾燥にかなり強い品種です。通常は、鉢の土が乾いてから水やりをしましょう。水やりの回数が少なくてダメージを受けても、復活できる生命力がある反面、水のやり過ぎは取り返しがつかない場合があるので、過湿にならないよう注意が必要です。

特に冬場は、10度を下回るとサンスベリアは休眠に入り、成長が止まります。休眠期間は水を与えないで様子を見てください。休眠時期は根が水を吸い上げる能力が低下しているため、この時期に水をやると根腐れを起こしてしまいます。サンスベリアのように乾燥に強い植物は、水のやり過ぎだけは避けましょう。迷ったら、あげないで様子を見るくらいでも大丈夫です。

置き場所

サンスベリアの置き場所は、なるべく日当たりのいいところにしましょう。風通りも大切で、常に乾燥気味に管理することがポイントです。耐陰性が強い植物なので室内でも育てやすいですが、もともと、日光が好きだということは覚えておいてくださいね。

しかし、いくら日光が好きでも、直射日光や真夏の西日などはサンスベリアには強過ぎます。レースのカーテン越しの日当たりがちょうどいいでしょう。また冬は10度以下にならないことと、エアコンの風が直接当たらないよう、注意が必要です。

肥料の与え方

肥料は、春〜秋の育成期にかけて2ヶ月に1度のペースで緩効性化成肥料を与えます。
もしくは、液体肥料を月2回ほど施してもいいでしょう。サンスベリアの花の咲かせ方は、まず株をしっかり育てることがポイントですから肥料を与えて成長を促すことで、花がつきやすくなります。

Q&A

サンスベリアやサンスベリアの花に関する質問に答えてみました。ミニ知識としても面白いと思いますのでぜひご覧ください。

Q,花が咲くとスピリチュアルな意味はありますか?

A,花が咲くことが珍しいため、「幸福」が舞い込むといわれています

サンスベリアの花が咲くことは珍しいことから、スピリチュアル的には「花をつけると幸運が舞い込む」といわれています。これは、花をつけるほどにサンスベリアの株が順調に元気に育っているというエネルギーに乗って幸福が次々とやってくるように捉えたのかもしれません。実際に、サンスベリアは1度花をつけると毎年花が咲くパターンが多いようですから、幸福が途切れないというスピリチュアルな意味にも受け取れますね。

Q,サンスベリアは何種類かあると思いますが、咲かない種類はありますか?

A,基本的に咲かない種類はありません

サンスベリアに限らず、基本的に植物は花をつけますが例外として、コケ類とシダ類には花という器官はありません。種子で子孫を残すのではなく、胞子で増やすからです。

観葉植物は、葉を鑑賞するものが多く、花のイメージはあまりないかもしれませんが、サンスベリアのように花をつけるのが珍しい品種や、花をつけても気付かないような見た目のものがあり、どの植物にも花は咲いているのです。

実際に、花が咲きそうもない竹にも100年に1度の周期で花が咲きますから、サンスベリアも、滅多に花が咲かないというだけで、どの品種であっても花は咲きます

Q,サンスベリアとサンセベリアって違う観葉植物ですか?

A,読み方が違うだけで同じ観葉植物です。

サンスベリアもサンセベリアも読み方が違うだけで、同じ種類の観葉植物に変わりはありません。もともと、サンスベリアの語源は、イアリア・サンセヴィエロの王子「デ・サングロ」にちなんでつけられたといわれていますから、「サンセベリア」の方がより由来に近い読み方なのかもしれませんね。どちらを使っても間違いではありませんし、意味も通じます。実際に気をつけて見てみると各メディアによっても表現の仕方はいろいろあることに気づくでしょう。

英語で発音した際、Sansevieriaの「se」のアクセントが曖昧で「セ」とも「ス」とも聞こえることから混同してしまったようです。自分が発音しやすい言い方をして大丈夫ですよ。

【徹底解説】サンスベリアって花が咲くの?悪い意味ある?のまとめ

サンスベリアの花について解説してまいりましたが、いかがでしたでしょうか。

サンスベリアに花のイメージがなかった方、花が咲いたら不吉なのでは、と不安に思っていた方もこれからは、サンスベリアの花を咲かせることが楽しみになったのではないでしょうか。

この記事のおさらいをしてみましょう。

  • サンスベリアは熱帯アフリカ出身で、乾燥や暑さに強く、丈夫で育てやすい。
  • 空気清浄効果やリラックス効果も期待できる。
  • 花言葉が「永遠」「不滅」と縁起がいいので贈り物にも最適。
  • サンスベリアの花が咲くと不吉といわれているのは迷信。むしろ花が咲く条件がそろい、育てる方法が合っているということで喜ばしいこと。
  • サンスベリアの花は白く、甘い香りがする。夜に咲く。
  • 水のやり過ぎが最大の注意点。むしろ乾燥気味がよい。

初心者にも育てやすく、花言葉の縁起もいいサンスベリア。空気清浄効果やリラックス効果もあり、実に優秀な観葉植物ということが分かりましたね。

この優秀なサンスベリアを上手に育て、花を咲かせる楽しみを味わってみたくはありませんか?葉が増えたり大きくなって成長を愛でる楽しみ方にプラスして、観葉植物の花を咲かせてみる夢を持って栽培するのも素敵です。そして天塩にかけて育てたサンスベリアの白い花が咲いたときには、みなさんにさらに幸福が舞い込んでくることをお祈りしています。

最後までお読みいただきありがとうございました。TOKYO KOTOBUKIENには他にもたくさんの記事をご用意しておりますので、是非ご覧ください。

執筆者Profile

長岡孝樹

社団法人日本フラワーデザイナー協会(NFD)デザイナー。「お花や観葉植物で日常を彩る」を実現するためにWebメディアTOKYO KOTOBUKIENを運営中。メディア運営だけでなく、Amazonや楽天にも自社商品を出店。フラワーデザイナーの知識を活かし自社商品の提案など幅広く行う。