シンゴ二ウムが垂れる原因とは?適した環境から対処法まで解説!

シンゴ二ウムが垂れる原因とは?適した環境から対処法まで解説!
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目次

インテリアグリーンの一つとして人気を誇るシンゴニウム(シンゴニュウム)。王道の緑色が美しいものから、「チョコレート色」と表現されるダークな葉色がシックなものまで、最近はカラーバリエーションも増えてきました。 シンゴニウムはお手入れが比較的楽なことから観葉植物初心者向けの植物としても知られていますが、生育力があるので剪定が難しいと感じた方もいるのではないでしょうか。 シンゴニウムを育てるなら剪定方法もきちんと把握しておきたいですよね。 そこで本記事では
  • シンゴニウムとはどんな植物なのか
  • シンゴニウムに適した生育環境
  • シンゴニウムの葉が垂れる時
  • シンゴニウムに元気が無い時の対処法
  • シンゴニウムの鑑賞スタイル
  • シンゴニウムの剪定方法
について解説していきます。 現在シンゴニウムを育てている方、これからシンゴニウムを購入しようか悩まれている方、本記事を読むとシンゴニウムの上手な育て方を詳しく知ることができます。ぜひ最後まで目を通し、シンゴニウム育成に役立てて下さい。

シンゴ二ウムってどんな植物?

シンゴニウムの剪定について解説する前に、シンゴニウムとはそもそもどんな植物なのかということについてみていきましょう。

シンゴにウムの基本情報

シンゴニウムの原産地は熱帯アメリカ(メキシコからコスタリカにかけて)です。種類も豊富で、35品種以上あることが分かっています。熱帯アメリカ原産の植物ということもあり、シンゴニウムは暑さに強い植物です。逆に寒さには弱いので、越冬の際には10℃以上に室温を保った暖かい室内で育成することが重要となってきます。
植物名 シンゴニウム(シンゴニュウム)
学名 シンゴニウム・ポドフィルム
草丈 5cm~200cm
耐寒性 なし(10℃以上を保つ)
耐暑性 あり(ただし直射日光には弱い)

サトイモ科の観葉植物

シンゴニウムはサトイモ科シンゴニウム属に属するツル性常緑多年草です。原産地である熱帯アメリカなどで自生するシンゴニウムは気根を出して樹木に着生しながらぐんぐん育ちます。草丈は2mにも成長し、葉も1mに迫る大きさに成長します。巨大に生長したシンゴニウムにはサトイモ科植物によく見られるタイプの、仏炎苞を持った白い大きな花が咲きます。観葉植物としてのシンゴニウムはそこまで大きく育てられないため、花を付けることはまずありません。

矢じり型の葉が人気の植物

シンゴニウムが人気な理由はにあります。シルキーな色合いが綺麗なのはもちろん、形も矢じり型なのが特徴的です。スタイリッシュなフォルムはインテリアグリーンには欠かせない要素ですね。 ちなみに、葉が矢じり型なのは幼葉の時だけです。成長して成葉になると鳥足状の形になり、更に大きくなると切れ込みが入ります。生育と共に葉の様々なフォルムも堪能できるので、育てていて飽きないというのもシンゴニウムの根強い人気の理由の一つと言えますね。

シンゴにウムの花言葉は「心変わり」「喜び」

シンゴニウムの花言葉には「心変わり」と「喜び」があります。「心変わり」は、シンゴニウムの葉の形が成長と共に変化するところに由来しています。「喜び」は、自生のシンゴニウムがぐんぐんツルを伸ばして悠々と生い茂る様に由来しています。力強く成長していく様は「発展・繁栄」を象徴するとも言えるため、個々人へのギフトはもちろん、開業祝いのギフトにも最適なのです。

シンゴ二ウムがぐったり垂れるときの原因

ここまでシンゴニウムの基本情報について見てきました。ここからは実際にシンゴニウムを育てていく上で直面するトラブル、およびその対処法についてまとめています。

シンゴ二ウムは半ツル性の植物だから成長と共にツルが伸びて垂れる

シンゴニウムは草丈が低い間は、半ツル性の特性を活かした立ち上がるように生えた葉を楽しむことができます。しかし、草丈が伸び、ツルもぐんぐん伸びてくると自然と垂れる形になってしまうのです。 シンゴニウムを育て始めた当初の、立ち上がるような葉と比べると一気に元気を失ったように見えてしまうので、病気を疑うこともあるかもしれません。しかし、葉が垂れること自体は病気ではないので安心して下さい。シンゴニウムは生長と共にツル性を発揮してどんどん葉が垂れるように伸びるということは覚えておきましょう。

茎がひょろひょろしている場合は日光不足の可能性もある

シンゴニウムは半ツル性のため、成長と共に葉が垂れるという話をしましたが、葉が垂れるだけではなく、茎が頼りなくひょろひょろしている場合は日光不足が関係しているかもしれません。 シンゴニウムは原産地が熱帯のため、きちんと生育していく上で日光の光は必須アイテムになります。健康なシンゴニウムは生長して葉が垂れることがあっても、茎が細くなよなよひょろひょろしているということはまずありません。もし、茎が弱くなっていると感じるのであれば、すぐにでも日光が当たる場所にシンゴニウムを移動させましょう。

シンゴ二ウムがぐったり垂れるときの対処法

では、実際にシンゴニウムが茎ごとぐったり垂れるように見える時にはどう対処すればよいのか見ていきましょう。

ヘゴ仕立てや支柱にまとわりつかせる

日光不足でも水不足でもなく、健康的なシンゴニウムがぐったり垂れるように見える時は支柱を用いてみましょう。健康的なシンゴニウムがぐったり垂れるような状態になるのは生長している証とも言えます。 葉や茎が垂れるのは成長と共にツル性が強くなり横へ横へと広がってしまっているからなのです。これを元のシャキッとした状態に整えるのであれば、支柱の力を借ります。支柱を使って整えることでスラっとすっきりした容姿のシンゴニウムを楽しむことができます。葉が垂れる姿はイマイチ好きななれないという方は支柱で調整してみましょう。

暖かい時期に切り戻し剪定をする

ツルが良く伸び葉が葉垂れる様は、だらけたように見えてしまうのでちょっと苦手というのであれば、思い切ってシンゴニウムのツルを剪定してしまいましょう。生育期に剪定したシンゴニウムは健康的なものであればすぐに新芽を付け、成長してくれます。「剪定し過ぎては形が・・・」と心配しなくても大丈夫です。ちなみに、剪定したツルはそのまま挿し木としても使えるので株を増やしたいと考えている人は剪定に挑戦してみましょう。

より日光が当たる場所に置く

シンゴニウムの葉が垂れる原因の一つに、日光不足が考えられます。シンゴニウムは特に日光を好む植物なので、日光が不足してしまうとすぐにぐったりして葉も垂れてしまいます。葉だけではなく植物全体に元気がないと感じる場合は、カーテン越しで日当たりの良い場所にシンゴニウムを移し、生育してみましょう。

適度な量の肥料を与えて徒長を防ぐ

日当たりの良い場所が確保できないという時やシンゴニウムの成長を促したいという時には、追肥をするのも手です。追肥は生育期の5月から10月にかけて、2か月に1度置き肥するのが望ましいです。ただし、肥料の与え過ぎは根腐れの原因になるので注意が必要です。

シンゴニウムを切り戻し剪定する方法

ここまでシンゴニウムの基本情報、葉垂れの原因とその対処法について解説してきました。ここからはシンゴニウムの正しい剪定方法について詳しく解説していきます。

生育が盛んな20℃~30℃の時期に剪定する

シンゴニウムを剪定する時期は生育期に当たる5月から10月が良いです。その中でも温度が20℃から30℃の時が最適と言われています。これは、剪定したあとに出る新芽の育成力を高める上でも重要です。せっかく新芽が出ても15℃ぐらいでは寒いために発芽が止まってしまうこともあります。 逆に35℃以上の猛暑日では暑すぎて新芽の成長が阻害されてしまうのです。新芽をきちんと成長させる上でも、剪定時期及び剪定に適した温度は守りましょう。

剪定に必要な物

シンゴニウムを剪定する時に必要なものは剪定バサミ手袋です。

剪定ばさみ

剪定バサミはガーデニング用のものが望ましですが、切れ味が良いものであれば普通のハサミでも構いません。ハサミの代わりに鋭利なナイフを用いることもできますが、取り扱いには十分注意しましょう。

手袋

シンゴニウムはサトイモ科植物特有の毒(シュウ酸カルシウム)が樹液に含まれています。そのため、ツルや茎を剪定すると白い汁が出てきます。素手で触るとかぶれる恐れがあるので、シンゴニウムを剪定する際には必ず手袋を着用するようにして下さい。ここでいう手袋はポリの手袋ではありません。ガーデニング用の丈夫なゴム手袋を用意しましょう。

剪定するべきツルは?

シンゴニウムを剪定する時に、特に剪定した方が良いツルは、傷みの酷いもの、伸びすぎているもの、細かい葉がついているもの、色が悪いものです。

傷んでいるツル

傷みのあるツルはそのままにしておいても生育不良で育たないので、迷わずカットします。逆に、傷んでいるツルをそのままにしておくとハダニの発生を誘発する恐れがあるので、見つけ次第カットすることをお勧めします。

伸びすぎたツル

伸びすぎてすぐに垂れるツルは迷わずカットします。インテリアグリーンとしてのシンゴニウムは形を整えてこそのインテリアです。剪定せずにそのままにしておくと、自生種のようにどんどんサイズが大きくなってしまい、住環境を害する存在になってしまう恐れがあります。自分の理想とするサイズに合わせて適宜剪定をするのが望ましいです。健康的なツルは剪定した後で刺し木として用いることができるというのも覚えておくと良いでしょう。

細い葉っぱがついているツル

ツルについている葉が成長せず小さいものばかりになってしまっているツルは栄養不良が考えられます。栄養が行き届いていないツルをそのまま放置していても成長することはまずありません。ちょっともったいない気もするかもしれませんが、他のツルに栄養を与える意味でも、育っていないツルは剪定するようにします。

ついている葉の色が薄いツル

シンゴニウムのツルはどんどん増えます。ツルが増えることで各ツルに分配される栄養素も少なくなります。中には十分な栄養を吸い取れず、ツルについた葉が小さくなってしまったり色素がでなくなったりしてしまうものも出てきます。このような栄養不良が考えられるツタは思い切って剪定します。剪定することでより健康的なシンゴニウムを育てることができます。

シンゴニウムは剪定する際に毒性のある樹液を出すので注意

先にも触れたように、シンゴニウムはシュウ酸カルシウムを含む樹液を出す植物なので、絶対に素手で剪定を行わないようにして下さい。万が一素肌に樹液が付いてしまった場合は流水で優しくしっかり洗い流しましょう。人によってはアレルギー反応が出てしまうことがあるので、水でよく洗ったにも関わらず症状が悪化してしまったという場合には速やかに医療機関を受診するようにしましょう。

垂れてるのも活かせる?シンゴニウムの飾り方

半ツル性のため、成長と共に茎や葉が垂れる傾向にあるシンゴニウム。剪定や支柱を用いることで形をキープすることはできますが、垂れる葉を活かした飾り方はないのか気になりますよね。ここではシンゴニウムの飾り方についてまとめています。

ハンギング:垂れたシンゴニウムを綺麗に飾ることができる

剪定に自信が無いという方、時間が無くてシンゴニウムの形を整えることができないという人でも簡単にシンゴニウムを綺麗に飾ることができる方法がハンギングになります。ツル性植物のシンゴニウムは支柱を用いて綺麗にお手入れしているという人も多いですが、プラントハンガーのようなものを用いてハンギング姿を楽しんでいるという人もいます。 垂れる形をそのまま生かして飾れば樹形を整えるという意味での剪定をする必要もありません。自然な形をそのまま楽しみたい方にもハンギングはおすすめです。

水耕栽培:綺麗に飾れてさらに根まで楽しむことができる

シンゴニウムは、実は水耕栽培でも育成していくことができる植物なのです。肥料も頻繁に与える必要がないため、ハイドロカルチャー用ポットやペットボトルなどで育成することが可能です。水耕栽培ではよく伸びるシンゴニウムの根の成長もしっかり見届けることができます。普段、土の中でどう成長しているのか分からない根の観察も楽しみの一つになるでしょう。 水耕栽培は土を用いない分衛生的なので、賃貸でも問題なく育てられると人気の栽培方法でもあります。土いじりが苦手でシンゴニウムを遠慮されていた方はぜひ水耕栽培をお試し下さい。

鉢植え:好きな場所に置くことでより楽しめる

シンゴニウムの王道の育成スタイルは鉢植えでしょう。お店でシンゴニウムを売っている時も鉢植えがほとんどなのではないでしょうか。鉢植えであれば、好きな場所に置き変えてシンゴニウムを楽しむこともできます。また、日光不足の時には日光がよく入る部屋に移動させて育成させることもできます。シンゴニウムを健康的に管理しやすいのはやはり鉢植えだと言えるでしょう。 鉢植えの場合は、支柱を立てツルの管理をするようにすると良いでしょう。葉が垂れるのをそのままにしておくと鉢の縁で茎やツル、葉を傷つけてしまうことがあります。沢山の葉が垂れる前に支柱を用いるようにしましょう。

シンゴ二ウムが垂れる原因とは?適した環境から対処法まで解説!のまとめ

今回はシンゴニウムの剪定について特に詳しくみてきましたが、いかがでしたでしょうか。熱帯原産の植物ということもあり、本来はかなり大きく生長する植物なのだということも分かりましたね。そんなシンゴニウムを上手に育てていく上でも剪定がいかに重要なのか知ることができたのではないでしょうか。 今回の記事では
  • シンゴニウムを健康に育てるためにも剪定は必要
  • シンゴニウムの葉が垂れるのをそのまま楽しむのであれば剪定を無理にするのではなくハンギングで育成する
  • シンゴニウムの剪定に適した温度は20℃から30℃
  • シンゴニウムは日光を必要とする植物
  • シンゴニウムは寒いのが苦手
がポイントでした。 このポイントを踏まえてシンゴニウムの育成に挑戦してみて下さいね。 適切な剪定と適度な日光浴が欠かせないシンゴニウム。愛着を持って育て、自分なりの素敵なフォルムのシンゴニウム作りをぜひ楽しんで下さい。 最後までお読みいただきありがとうございました。TOKYO KOTOBUKIENには他にもたくさんの記事をご用意しておりますので、ぜひご覧下さい。