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ライラックの育て方を紹介!苗木の選び方から挿し木のしかたまで解説

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紫やピンクなどの華やかな花姿で甘い香りを放つライラック。主に北海道など北部の地域で街路樹としてもよく見られ、どこか北国を思わせる花木です。品種や花色によって雰囲気が異なり、一重や八重咲きなどさまざまな表情を楽しむことができます。開花時期になると甘く上品な香りで癒してくれるライラックを、お家で育てたいと思っている人も多いのではないでしょうか。しかし、特性や育て方が分からないとうまく花を咲かせられるか不安ですよね。

ライラックはどのような特徴を持つ植物で、育て方のポイントには何があるのでしょうか。

そこでこの記事では、

  • ライラックの特徴
  • ライラックの育て方
  • ライラックのお手入れ方法
  • ライラックの増やし方
  • ライラックの花が咲かない原因

上記について詳しく解説していきます。

この記事を最後まで読んで頂ければ、ライラックの正しい育て方やお手入れ方法などが分かります。また、ライラックの花が咲かない原因と対処法についてもご紹介していきます。現在ライラックの育て方に困っている人も、これから育てようと考えている人も是非参考にしてください。

目次
  1. ライラックとはどんな植物?
    1. 4月~6月に開花する落葉小高木
    2. 和名は「ムラサキハシドイ」
    3. 紫やピンク、一重や八重咲きの花を咲かせる
    4. 冷涼な気候を好む植物
  2. ライラックの育て方①:置き場所
    1. 日当たりと風通しの良い場所で管理
    2. 西日に当たらないように管理
  3. ライラックの育て方②:水やり
    1. 鉢植えの場合は土の表面が乾いたら水やり
    2. 地植えの場合は基本不要
  4. ライラックの育て方③:土作り
    1. 水はけの良い土が適している
    2. 配合する場合は赤玉土6:腐葉土3:黒土1がおすすめ
  5. ライラックの育て方④:肥料
    1. 3月と6月ごろに肥料を施す
    2. 植え付け時に肥料を施す
  6. ライラックに多い病害虫と対処法
    1. うどんこ病
    2. カイガラムシ
  7. ライラックの日々の手入れのポイント
    1. 樹形が安定するまでは添え木をする
    2. 花後に花芽を落とさないように剪定をする
  8. ライラックの苗木の選び方
    1. 幹がしっかりしているもの
    2. 葉にツヤがあるもの
  9. ライラックの植え付けのポイント
    1. 休眠期に植え付けをおこなう
    2. 根鉢を崩さないように注意
  10. ライラックの植え替えのポイント
    1. 2~3年に1回植え替えをする
    2. 適期は11月~3月ごろ
  11. ライラックの増やし方
    1. つぎ木
    2. 株分け
    3. とり木
    4. 挿し木
  12. ライラックの花が咲かない原因は?
    1. 株が大きくなっても花が咲かないことがある
    2. 原因①:剪定時に花芽を切ってしまっている
    3. 原因②:夏の暑さで弱ってしまった
    4. 原因③:肥料が足りていない
  13. 【まとめ】ライラックの育て方を紹介!苗木の選び方から挿し木のしかたまで解説

ライラックとはどんな植物?

ライラックは、ヨーロッパ南東部原産のモクセイ科ハシドイ属の花木です。日本国内では涼しい地域で栽培されることが多いため、西日本の人には馴染みが少ないかも知れません。ここからは、ライラックがどのような特徴を持った植物なのか詳しく見ていきます。

4月~6月に開花する落葉小高木

ライラックは4月~6月の春の時期に花を咲かせる落葉小高木です。可愛らしいハート型の葉を付け、たくさんの小花を房状に咲かせる姿はとても華やかで人目を惹きます。

和名は「ムラサキハシドイ」

ライラックは和名で「ムラサキハシドイ」と呼ばれています。ハシドイは日本に自生するライラックと同属の落葉小高木のことで、そこから由来して付けられた名前だと考えられています。

紫やピンク、一重や八重咲きの花を咲かせる

花の色は代表的な紫やピンクの他に、白やブルーもあります。一重や八重咲きの花を咲かせるので、さまざまな花姿を楽しむことができます。またライラックの花の持つ甘い香りが上品で、世界中で香料の原料として使用されています。

冷涼な気候を好む植物

耐暑性があまりなく、冷涼な気候を好みます。一般的に北海道や東北北部が適地で、関東地方が南限と考えられています。北海道の札幌市ではシンボルツリーに選ばれており、地元住民に愛されている植物です。東京や神奈川にも小規模ですがライラックの名所があり、毎年開花の時期に人々の目を楽しませています。

ライラックの育て方①:置き場所

ライラックの特徴が分かったところで、ここからは育て方について詳しく解説していきます。品種は違っても育て方に大きな違いはありません。まず最初に、ライラックの育て方で注意する置き場所について見ていきましょう。

日当たりと風通しの良い場所で管理

基本的には日光がよく当たり、風通しが良く湿気の少ない場所で育てるのが適しています。しかし暑さには弱いので、夏の直射日光に長くさらされる環境は避けましょう。午前中はたくさん日が注ぎ、午後には日陰になるような場所が理想的です。

西日に当たらないように管理

夏の西日には特に弱いので注意が必要です。庭植えの場合は、建物などが西日を遮ってくれる場所をあらかじめ選んで植えましょう。鉢植えの場合は、時間帯によって移動させるなどして鉢内の温度が高くなりすぎないように管理します。

ライラックの育て方②:水やり

ライラックはこまめな水やりは不要です。基本的には乾燥気味を好みますが、育て方や地域によって水の与え方に異なるポイントがあります。

鉢植えの場合は土の表面が乾いたら水やり

鉢植えでは、土の表面が乾いて白っぽくなったタイミングで水やりをします。鉢の底から水が溢れるくらいを目安にたっぷりの水を与えましょう。休眠期である冬の間は、さらに水やりの頻度を減らします。

地植えの場合は基本不要

地植えでは、根付いた後はとくに水やりの必要はありません。雨水任せになりますが、夏の時期に日照りが続いて土の乾燥が気になる場合は、根まで届くようにたっぷりの水を与えます。

ライラックの育て方③:土作り

栽培する植物に合わせて適した用土を準備することは大切です。ライラックの育て方で好ましいのは、どのような用土なのでしょうか。

水はけの良い土が適している

多湿を嫌うライラックには、水はけの良い土作りがポイントになります。鉢植えと地植えどちらの場合も、苦土石灰や腐葉土を用いて排水性の良い土壌を作りましょう。

配合する場合は赤玉土6:腐葉土3:黒土1がおすすめ

土を配合して用土を作るのであれば、赤土玉6:腐葉土3:黒土1の割合でブレンドするのがおすすめです。水はけの良さと適度な保水性のある、機能性と腐植質に優れた土壌を作ることができます。またライラックは、市販の培養土でも栽培可能です。適度な比率で用土がブレンドされており、園芸初心者の人もチャレンジしやすいですね。

ライラックの育て方④:肥料

ライラックはたくさんの肥料を必要とする植物ではありません。適切な時期に適量の施肥を行うことが、その後の株の順調な成長を促します。

3月と6月ごろに肥料を施す

施肥の適期はライラックが芽吹く3月ごろと花後の6月ごろです。地植えの場合は、株の周りに溝を掘って肥料を施します。鉢植えの場合は、鉢の縁の土に肥料を埋め込むようにします。使用する肥料は、有機性肥料と緩効性肥料どちらでも良いです。

植え付け時に肥料を施す

植え付け時に肥料を混ぜていれば、花後の追肥だけでも十分です。ライラックは多肥を好まないため、肥料の与えすぎには注意が必要です。株が弱って結果的に害虫が付きやすくなってしまう恐れがあるので、必要な量を施しましょう。

ライラックに多い病害虫と対処法

植物は育て方や環境が悪いと株が病気になったり害虫が付いたりします。ライラックの育て方で注意する病害虫とその対処法について見ていきましょう。

うどんこ病

うどんこ病は湿度が高い環境で発症しやすい病気です。発症すると葉や花びらに白い斑点ができ、最終的には花が咲かなくなってしまうこともあります。株が混みあって湿気がこもっている場合は、剪定をすることで風通しが良くなり改善されます。うどんこ病には、殺菌殺虫剤の散布が効果的です。

カイガラムシ

カイガラムシの排泄物は、灰色かび病などに感染する原因になります。カイガラムシは成虫になると駆除が難しくなるため、幼虫のうちに対処することが大切です。5月~8月ごろにライラックの枝や茎に幼虫が付くので、感染する前に見つけ次第薬剤を散布して防除しましょう。

ライラックの日々の手入れのポイント

ライラックの育て方が詳しく分かったところで、より健康で美しく育てるために必要な日々のお手入れについてご紹介します。

樹形が安定するまでは添え木をする

ライラックは樹形が安定するまで比較的時間がかかります。成長とともに枝が横に伸びて形の乱れが気になってきたら、添え木をします。剪定するとそこから枝が生えて、さらに樹形が乱れてしまうため、安定するまでは支柱で整えるようにしましょう。

花後に花芽を落とさないように剪定をする

花が終わったら早めに剪定をします。花後の7月ごろには次の年の花芽を作り始めるので、花芽を切り落とさないように注意して切り戻します。混みあった枝を取り除き、株全体の風通しを良くしておくと来年たくさんの花を咲かせてくれます。

ライラックの苗木の選び方

ライラックが順調に生長するように、健康な苗木を選びましょう。苗木を購入する際に何を基準に選ぶと良いのか、確認すべきポイントが2つあります。

幹がしっかりしているもの

基本的に線が細い物よりも、全体的にどっしりとした印象の苗木を選ぶと良いです。一般的に幹や茎が細いと育て方に苦労する傾向があります。最初から太くしっかりしていると養分が蓄えやすく、その後も丈夫に育ちやすいのでおすすめです。

葉にツヤがあるもの

葉が元気であることも大事なポイントです。ツヤが良く、全ての葉がきれいな緑色の苗木は健康な証拠です。また、葉や茎に虫が付いていないかも必ず確認しましょう。

ライラックの植え付けのポイント

ライラックの植え付けは、根にダメージの少ない時期に行います。スムーズに行うために、適切な時期と気を付けたいポイントをおさえておきましょう。

休眠期に植え付けをおこなう

落葉樹であるライラックは、根を触っても害の少ない休眠期が植え付けの適期です。11月~3月ごろに、植える場所に腐葉土などを混ぜて事前準備をしてから行います。寒冷地では、春や秋に植え付けることもあります。

根鉢を崩さないように注意

植え付けの際はまず、苗の上部の土を落とします。根鉢は軽くほぐしても良いですが、崩さないように注意が必要です。根鉢の2倍ほどの深さの穴に植え付けて、たっぷりの水を与えましょう。

ライラックの植え替えのポイント

鉢植えのライラックは、定期的な植え替えが必要です。植え替えの頻度や適期について詳しく見ていきましょう。

2~3年に1回植え替えをする

ライラックの根詰まりを防ぐためにも、生長とともに1~2まわり大きな鉢に植え替えをします。頻度は2~3年に1回。できれば湿気がこもりにくく、鉢内の温度が上がりにくい素焼鉢を使用すると良いです。

適期は11月~3月ごろ

植え替えの時期も、植え付け時期同様休眠期の11月~3月ごろです。植え替え後も問題なく生長できるように、根への負担が少ない時期に済ませます。

ライラックの増やし方

ライラックは、さまざまな方法で増やすことができます。作業は暖かくなる3月~5月に行うのが良いでしょう。ここからはライラックの増やし方を具体的に説明していきますので、是非参考にしてチャレンジしてみてください。

つぎ木

植物の茎や枝の切り口をつなぎ合わせて育てる方法をつぎ木といいます。根っこの方の植物を台木といい、丈夫なイボタが使われることが多いです。イボタの切り口に垂直に切れ目を入れ、そこに表皮を削ったライラックの枝を挿しこみます。つなげた部分にテープを巻き、テープが隠れるくらい土を盛って植え付けます。

株分け

株分けは最初に、生長したライラックの根を傷つけないように注意しながら土を取り除きます。土が取れたら株を無理に引っ張らないように手で分けます。うまく分けられない場合はハサミなどを使っても良いですが、根を害しないように気をつけましょう。分けた株は通常の植え付け方法で植えてください。

とり木

枝や茎に傷をつけることでその部分に発根させ、株を増やす方法を取り木といいます。カッターを使って枝などに1周1cm幅の切り込みを入れて、皮を剝がします。剥がした部分に湿らせた水ゴケを巻き、ラップで蓋をしたら完成です。約2ヶ月後に発根したら、根より下の枝を切り取って植え付けます。

挿し木

枝を切り取って土に挿し、発根したら苗として育てる方法を挿し木といいます。ライラックの枝に葉を2.3枚付けて15cmほどの長さに切り取ります。切り口を土に挿して、その後発根するまではたっぷりの水やりが必要です。根が十分に生えたら鉢や花壇などに植え付けましょう。

ライラックの花が咲かない原因は?

ライラックを栽培していて意外と多いのが、花が咲かないトラブルです。花を楽しみに育てていたのに、咲いてくれなかったら残念ですね。一般的に花が咲かない原因にはどのようなことが考えられるのでしょうか。

株が大きくなっても花が咲かないことがある

環境や育て方によっては、株が順調に育って新芽が伸びても花が咲かないことがあります。ここでは、ライラックの花が咲かない主な原因を3つご紹介していきます。当てはまる原因が無いかチェックしてみてください。

原因①:剪定時に花芽を切ってしまっている

先にもお話した通り、ライラックの花が終わったら早めに剪定する必要があります。7月ごろには新しい花芽ができるので、秋以降に剪定した場合は花芽に気が付かず一緒に切ってしまっている可能性があります。剪定は花後すぐの5月~6月に行うのが理想的です。新しい花芽が出てくる前に済ませましょう。

原因②:夏の暑さで弱ってしまった

冷涼な気候を好むライラックの栽培は、西日本の地域では夏の時期の育て方に注意が必要です。特に夏の西日にさらされることが無いように、半日陰の風通しの良い場所に植えましょう。鉢植えの場合は、午前は日当たりの良い場所に置き午後は日陰に移動させて管理します。夏は花芽を付ける大事な時期なので、弱ってしまうと次の花が咲きません。暑さ対策をしながら環境を整えることが大切です。

原因③:肥料が足りていない

肥料不足で花が咲かない場合もあります。ライラックは基本的にそれほど肥料は必要としませんが、花が咲かないのであれば春からの生育期に肥料を増やして施します。ただし、暑さに弱いので夏以降は控えましょう。また多肥はかえって株を弱らせ、害虫などが付く原因になってしまうため一度に肥料を増やしすぎないように調整してください。

【まとめ】ライラックの育て方を紹介!苗木の選び方から挿し木のしかたまで解説

ライラックの育て方について詳しく解説してきました。

本記事の内容は、

  • ヨーロッパ南東部原産のモクセイ科ハシドイ属の花木
  • 日本での栽培適地は北海道や東北地方で、関東位西では栽培が難しい
  • 日当たりと風通しの良い場所で、西日が当たらないように管理する
  • つぎ木、株分け、取り木、挿し木の方法で増やすことができる
  • 花が終わったら早めに剪定し、花芽を切らないように気を付ける
  • 夏の暑さや肥料不足で花が咲かないことがある

ライラックは暑さに弱いので栽培地域は限られますが、環境が適していれば水やりや施肥の手間がかからず比較的育て方が簡単な植物といえます。花の鑑賞を楽しむことができるだけでなく、香りで癒しを与えてくれる素敵な植物ですね。是非今回解説した育て方を参考にして、お家でのライラックの栽培を楽しんでください。

東京寿園では、他にも植物に関するたくさんの記事をご用意しております。植物の育て方や気になることがあればぜひ参考にしてください。最後までお読みいただきありがとうございました。

執筆者Profile

長岡孝樹

社団法人日本フラワーデザイナー協会(NFD)デザイナー。「お花や観葉植物で日常を彩る」を実現するためにWebメディアTOKYO KOTOBUKIENを運営中。メディア運営だけでなく、Amazonや楽天にも自社商品を出店。フラワーデザイナーの知識を活かし自社商品の提案など幅広く行う。