タマリュウの増やし方を徹底解説!失敗しないコツからケア方法まで

タマリュウの増やし方を徹底解説!失敗しないコツからケア方法まで
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目次

青々とした葉と伸びすぎない性質が、グランドカバーにぴったりなタマリュウ(玉竜)の増やし方をご存知でしょうか。タマリュウはある程度、ほったらかしでもどんどん増えていくと言われるほど育てやすい植物です。また、上に伸びることが少ないのでシルエットが崩れにくく手入れの手間も少なくてすむというメリットから、グランドカバーとして使い勝手の良い植物でしょう。 強い性質をもつタマリュウは増えやすい植物ですが、適切な増やし方や管理をしていないと茶色く枯れて絶えてしまう可能性があります。せっかくグランドカバーや寄せ植えにタマリュウを選んだのですから、どんどん増えていってほしいですよね。 そこでこの記事では、
  • タマリュウ(玉竜)の増やし方
  • タマリュウの増やし方にチャレンジするのに適した時期
  • タマリュウの増やし方(株分け)に必要なもの
  • タマリュウの増やし方(株分け)の手順をご紹介
  • タマリュウの増やし方(株分け)のポイント
  • 株分けしたタマリュウの育て方
  • タマリュウが枯れないためのコツをご紹介
以上のポイントを中心にご紹介していきます。タマリュウにはどんな増やし方があるのか、その後の管理や栽培方法も含めてご紹介していきますので、お家でタマリュウを栽培したいと考えている方はぜひ最後まで記事をご覧ください。濃い緑の葉とカッコイイ名前が魅力のタマリュウは、初めてガーデニングに挑戦する方にもピッタリの花材ですよ。

タマリュウ(玉竜)はどうやって増やすことができる?

タマリュウは、細長い葉がギュッとまとまって成長するグランドカバーに適した植物です。タマリュウとよく似た見た目でリュウノヒゲ(ジャノヒゲ)という名前の植物もあるのですが、リュウノヒゲ(ジャノヒゲ)はタマリュウよりも葉が長くシルエットも大きいのが特徴です。タマリュウの増やし方はそれほど多くないのですが、簡単に試すことができますので園芸初心者の方も安心してチャレンジしてみてください。まずは、そんなタマリュウの増やし方の種類について解説していきましょう。

タマリュウは株分けで増やすことができる

タマリュウは株分けで増やすことができます。株分けはそれなりに大きく育った苗を使うので、簡単に行うことのできる増やし方でその後もあまり枯れることのないおすすめの方法です。1つの苗から同じ性質をもつクローンを作り出すことのできる株分けは、園芸業者にも取り入れられている増やし方なのです。タマリュウを増やしたいと考える方は、ぜひ株分けに挑戦してみてはいかがでしょうか。

種まきも可能だが一般的ではない

タマリュウは、種まきでの増やし方も行うことができる植物だと考えられています。数年、タマリュウを育てていると青く可愛らしいがつくことがあるのをご存知でしょうか。この青っぽい実は果実ではなく種子なので、この種をまくことで増やすこともできるのです。ただし、自然の環境での発芽率はあまり高くないので、タマリュウは株分けの増やし方でクローンとして同じ苗を作り出すのが一般的だと言われているのです。また、園芸業者もタマリュウは株分けで増やしていますので園芸店やホームセンターなどで種が販売されていることは少ないでしょう。

タマリュウの株分けに適した時期

次に、タマリュウの株分けに適した時期についてご紹介していきます。タマリュウは丈夫で、普通に育てていればあまり枯れることのない植物ですが、株分けなどのストレスがかかりやすい増やし方は適切な時期に行わないと、弱ったり枯れてしまう危険性があるのです。

3月~5月と9月~11月が適期

タマリュウの株分けを行うのに適した時期は、春と秋の生育期です。タマリュウは春から秋にかけてが生育期ですが、夏は暑さによって苗に負担がかかりやすいので梅雨に入ってしまったら株分けを行わないようにしましょう。3月~5月の春と9月~11月の秋がタマリュウの株分けを行うのに適した時期だと覚えておきましょう。

夏場と冬場は失敗する可能性が高い

前述したように、夏場は暑さによってタマリュウの苗に負担がかかっている状態です。同じように冬場は寒さによってストレスがかかっているのと同時に、タマリュウの休眠期でもありますので株分けでの増やし方を行うと根がしっかりと活着せずに枯れてしまう可能性が高いのです。タマリュウを株分けする時は、夏場と冬場は失敗する可能性が高いことを覚えておきましょう。

タマリュウの株分けに必要なもの

続きましては、タマリュウの株分けを行う際に用意するべきものについてご紹介します。それぞれの道具はホームセンターや園芸店などで簡単に購入することができますし、お家にあるもので代用することも可能です。タマリュウの株分けを行う際には以下の4点を用意しておきましょう。

ポット

まずは株分けしたタマリュウを改めて植えるためのポットを用意しましょう。黒い園芸用ポットや、数を多く増やすのならば育苗トレーが適しています。最近では、そのまま用土に植えることができるタイプも手がかからなくて人気ですよ。株分けした後に地植えする場合でも、まずはポット苗に植え付けを行ってある程度成長してから地植えに変更しましょう。

培養土

培養土は市販の草花培養土で問題ありません。また、種まき・挿し芽用土でも代用することができます。他の植物の種子が混ざっている可能性がありますので、お庭の土を培養土として使うのは避けるようにしましょう。培養土に腐葉土やたい肥を混ぜ込んでおくのも排水性が上がり、肥料ともなるのでおすすめですよ。

スコップ

スコップはタマリュウを掘り起こしたり、ポットに土を入れるために用いますのであまり大きなものでなくて大丈夫です。片手で扱えるような移植ごてや、100均で販売されているお手ごろなサイズのスコップでも問題ありません。固い地面に元々のタマリュウが植えられている時は、両手で扱うような大きなスコップが必要になってきます。

ハサミ

ハサミは、タマリュウを株分けする際にカットするために用います。園芸用のハサミは切れ味も良く、根を傷まずにカットすることができますので特におすすめです。ハサミを使用する時は、殺菌してから使うことで病気の蔓延を防ぐことができます。園芸用のハサミは日ごろのちょっとしたお手入れにも使えますので、お家に常備しておきましょう。

タマリュウの株分けのやり方

では、実際にタマリュウをどのような手順で増やしていくのか株分けのやり方について解説していきます。株分けと聞くと少し難しく考えられがちですが、意外にも簡単な手順で行うことができるのです。ひとつひとつの手順をしっかりと行えば、失敗することもないはずですよ。タマリュウは植え付けてから1年くらいで株分けすることができるサイズに成長します。

①ポットに培養土を入れる

用意したポットに培養土を入れます。この時に入れる培養土は半分~3分の1ほどの目安で入れておきましょう。複数の苗を株分けする際は、まとめて育苗トレーに培養土を入れておきます。

②タマリュウを掘り起こす

株分けするタマリュウを掘り起こしましょう。固い地面に植えられている時は、大きめのスコップで根がちぎれないように気を付けながら掘り起こしましょう。

③根についた土を落とす

掘り起こしたタマリュウの苗の根についている土を水で洗い流します。シャワーノズルなどを用いて優しく洗い流すのがポイントです。細かい土までしっかりと落とす必要はありません。

④根をカットする

伸びすぎた根をカットしましょう。ある程度、まとめてばっさりとカットしても大丈夫です。タマリュウは生育力が旺盛な植物なので、適切にカットすることによって新しい根が伸びて良い苗に成長してくれます。全体の3分の1程度の長さを目安にカットしましょう。

⑤タマリュウを株分けする

清潔なハサミでタマリュウをカットして株分けします。同じくらいの大きさになるように気を付けて作業をしましょう。思い切ってばっさりとカットするのが株分けのコツです。

⑥株分けしたタマリュウをポットに入れる

株分けしたタマリュウを用意したポットに植え付けましょう。複数の苗を株分けする時は、だいたい2芽くらいを目安に分けていきます。真ん中にタマリュウの苗を設置して周りに用土を入れていきましょう。この時に、タマリュウの根が露出してしまうと枯れることがあるのでしっかりと隠れるように丁寧に用土をかぶせましょう。

⑦水をたっぷり与える

最後に水をたっぷりと与えます。鉢底穴から出てくるくらいまでしっかりと水やりをすることで、カットした根が用土と活着してくれます。株分けの作業をしてしばらくは、水を切らさないようにしながら半日陰の場所で管理しましょう。

タマリュウの株分けのポイント

タマリュウの株分けでの増やし方の手順がわかったところで、どのようなポイントに注意して作業を行えばよいのかを解説していきます。こちらでご紹介するポイントを守れば成功率がかなり上がりますよ。

根が土に隠れるように植える

やり方の項目でもご紹介したように、株分けした苗を植えつける時に根が隠れるように気を付けながら土をかけていきましょう。根が露出していると暑さや寒さによって傷むだけでなく、乾燥によって枯れてしまい株の全体に悪影響を与えてしまうこともあるのです。細い葉の間に根が隠れていないか株元までしっかりとチェックします。

枯れ葉や雑草を取り除いてから植え付けをする

株分けを行った際に、同時に枯れ葉や雑草を取り除く手入れをしておきましょう。タマリュウの下葉が枯れて茶色くなってしまっている時は、カットしてから植え付けたほうが見た目も良いですし、タマリュウの生長にも良い影響を与えてくれます。また、タマリュウの葉の間から雑草が伸びてしまうことがあるので、小さいうちに見つけて引き抜いておくように心がけましょう。

植えつけ後のタマリュウの育て方

タマリュウの株分けでの増やし方のポイントがわかったところで、植え付け後のタマリュウの育て方について解説していきましょう。タマリュウは丈夫で増えすぎてしまうと言われるほど、育て方が簡単な植物ですが、株分けなどの負担がかかる作業を行った後には特に気を付けて栽培してあげるようにしましょう。

夏場の直射日光に気を付ける

株分けを春に行った場合は、その後の夏場の直射日光に気を付けてあげましょう。太陽の光を好むタマリュウですが、暑い時期の直射日光によって葉が傷んでしまうことがありますので、株分けしたポット苗や鉢植えは強すぎる光が当たらない半日陰の場所で管理するようにしましょう。

土の表面が乾いたら水やり

頻繁に水切れを起こしてしまうと、株分けした後のタマリュウの苗にはよくありません。株分けを行った後は、土の表面が乾いたら忘れずに水やりを行うように気を付けましょう。特に夏場の暑い時期は、朝と夕方の二回、土の状態をチェックします。

肥料は生育が悪い場合のみ与える

タマリュウはあまり多くの肥料を必要としない植物ですので、株分けした後に生育が悪いと感じた場合のみ与えるようにしましょう。株分けなどの負担がかかった作業の後すぐに肥料を与えてしまうと、根が十分に栄養分を吸収できずに逆に弱らせてしまう危険性もあるのです。用土に腐葉土やたい肥を混ぜ込んでおくと、排水性も向上した上に肥料としての効果も期待できます。

水はけが悪いと発生しやすい白絹病に注意

白絹病は水はけが悪いと発生しやすい病気です。新しい用土を用いれば発生することは少ないはずですが、過湿の状態が続いたり風通しが悪かったりすると良くありません。排水性の用土を使うとともに、腐葉土を混ぜ込んだり水やりの後に受け皿に排水された水を忘れずに捨てるなどの気配りを心がけましょう。

タマリュウが枯れないように育てるポイント

最後に、タマリュウが枯れないように育てるポイントについてご紹介します。グランドカバーにも用いられるタマリュウは丈夫で増えやすい植物ですが、株分けなどの増やし方を行いストレスが掛かっている状態ですと、普通よりも枯れやすくなってしまうのです。こちらでご紹介するポイントを念頭に置いて正しい管理を心がけるようにしましょう。

水不足にならないよう管理

タマリュウを株分けしたり植え付けたりした直後は、まだしっかりと根が土と活着していない状態です。この状態で水不足になってしまうと、乾燥が進んで枯れてしまう可能性もあります。株分けの増やし方をした後は、水不足にならないようにこまめに土の状態をチェックして水やりを行うようにしましょう。特に、春に株分けをした後の梅雨明けから夏場までは水不足に注意が必要です。

コガネムシの幼虫に注意

ダンゴムシやコガネムシの幼虫は、タマリュウの根や葉を食害してしまう害虫です。特に植えつけ後や株分け後は、コガネムシの幼虫によってやわらかい根を食べられやすい時期になってしまいます。定期的に苗の状態をチェックして、幼虫やイモムシがいた場合は適切に対処しましょう。コガネムシの幼虫にはダイアジノン粒剤やオルトラン粒剤が有効です。薬剤を散布する以外にも、直接ガムテープや割りばしなどで捕殺する方法もあります。

強い直射日光を避ける

植え付け後の育て方でもご紹介しましたが、タマリュウは強い直射日光で葉が弱りやすい植物です。タマリュウが枯れないようにするためには、ある程度の遮光が必要になってきます。真夏は遮光ネットなどで影を作ってあげたり、樹木の下などの日陰で管理しましょう。鉢植えで育てている場合は、日差しによって場所を移動できるので便利ですね。

【まとめ】タマリュウの増やし方を徹底解説!失敗しないコツからケア方法まで

いかがだったでしょうか。 タマリュウの増やし方について、適切な時期ややり方、その後の管理のポイントをご紹介しました。タマリュウは種まきよりも株分けの増やし方が特におすすめの植物です。株分けは初心者でも取り掛かりやすく、その後の生長も早いので初めて行う方もぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。 この記事のポイントは以下の通りです。
  • タマリュウ(玉竜)の増やし方は株分けが特におすすめ
  • タマリュウの増やし方にチャレンジするのは春と秋の生育期が適切
  • タマリュウの増やし方(株分け)に必要なものは園芸店などで用意することができる
  • タマリュウの増やし方(株分け)のポイントは、根にしっかりと土をかぶせること、水切れを起こさないこと、直射日光に気を付けることなど
  • 水はけが悪いと病気になることがあるので注意する
  • コガネムシの幼虫はタマリュウの根を食害することがあるので見つけたら対策する
上に伸びにくいのでグランドカバーや樹木の下に植えるのにぴったりなタマリュウは、丈夫で育てやすいのが魅力の植物です。タマリュウを寄せ植えに入れると、濃い緑色が良いアクセントになってくれるのでワンランク上の飾り方が楽しめるのも魅力のひとつでしょう。今回、ご紹介した増やし方の手順やその後の育て方に気を付けながらぜひ、タマリュウの苗を増やしてみてはいかがでしょうか。 最後まで記事を読んでいただいてありがとうございました。TOKYO KOTOBUKIENには他にもたくさんの記事をご用意しておりますので、ぜひご覧ください。