ハナキリン には毒性がある?!毒性による症状・対処法・予防法まで

ハナキリン には毒性がある?!毒性による症状・対処法・予防法まで
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目次

皆さんは観葉植物を庭やお部屋で育てた経験はありますか?植物を飾ることで癒しを与えてくれたり、オシャレな空間を作ったりすることができます。 今回紹介するハナキリンはユーフォルビア属では最も有名な種類で、赤い花と茎のトゲが特徴的な観葉植物。そんなハナキリンには樹液に強い毒性が含まれていることでも知られています。 「ハナキリンを育てたいけど毒が不安」「ハナキリンの毒ってどの程度?」と思う方に向けて以下の内容をまとめました!
  • ハナキリンの基本情報と特徴
  • ハナキリンの毒性の有無
  • ハナキリンの毒性の症状
  • ハナキリンの毒性の対処法
  • ハナキリンの毒性の予防方法
  • そのほかの毒性が強い観葉植物について
ハナキリンは温度環境に注意すれば初心者でも生育しやすく、どんな時期でもお花を咲かせてくれる魅力的な観葉植物です。本記事ではハナキリンの毒性について初心者にもわかりやすく解説していますので、興味のある方は最後までご覧になってくださいね。

ハナキリンってどんな植物?

「そもそもハナキリンってどんな植物?」と疑問に思う方もいるかと思います。まずはハナキリンの基本情報と特徴について解説していこうと思いますので、興味のある方は見ていってくださいね。

ハナキリンの基本情報

ハナキリンはトウダイグサ科ユーフォルビア属でマダガスカルが原産の多肉植物です。草丈は30~40cmでお部屋にも飾りやすく、乾燥に強いので比較的丈夫な植物と言えます。ただし日光の当たる場所を好み、生育の適正温度は20~30℃、耐寒温度は5℃程度と寒さには強くないので注意が必要です。 ハナキリンと呼ばれる由来は茎の見た目がキリンの首のように太くたくましいことからこのような名前が付けられたそうです。花びらのように見える部分は苞(ほう)と呼ばれる葉っぱの一部で、実際の花の部分は中央の一部のみです。 幹や枝には固いトゲを持ち、キレイな赤い花を咲かせてくるハナキリンですが開花時期が6~10月と長いですが、15℃以上の温度環境を作れれば、いつの時期でも成長するため冬でも花を咲かせることができます。お花を長い期間楽しみたい方にはおすすめの観葉植物ですよ。
植物名 ハナキリン(花キリン)
学名 Euphorbia milii
草丈 30~40cm
耐寒性 5℃
耐暑性 30℃

マダガスカル原産のトウダイグサ科の低木

ハナキリンはマダガスカルが原産のトウダイグサ科の低木です。マダガスカルは気温が高く、乾燥した地域であるためハナキリンも日光が強く高温で乾燥した地域を好みます。夏の時期はある程度、過酷な環境でも成長するので初心者にもおすすめな観葉植物になっています。 トウダイグサ科には傷つけると白い乳液が出るものが多く、ハナキリンも同様に乳液を出します。この乳液にはホルボールエステルという人体に害のある成分が含まれており、直接触れたり、摂取してしまうと身体に悪影響をもたらしてしまいます。特にペットや赤子がいる家は置き場所に注意してくださいね。

ハナキリンは八福神の花とも呼ばれる

ハナキリンはタイで八福神の花と呼ばれており、8人の神様が守ってくれるというご利益があるそうです。ネットの通販では八福神の名前で流通していることもあるので、間違えないようにしてくださいね。

鋭いトゲがたくさんある多肉植物

ハナキリンは茎や枝に鋭いトゲがたくさんある多肉植物です。このトゲは成長前の小さいときは柔らかいですが、成長するにつれて硬くなる特徴があります。 ちなみに風水的に鋭いものには「邪気払い」の効果があるので、トゲのあるハナキリンには邪気払いの効果があります。玄関やトイレ、リビングに置くことで邪気払いを発揮させることができますよ。

気温を一定に保てるところで育てると1年中花を咲かせる

ハナキリンは暖かい温度を一定に保って育てることができれば、ほぼ1年中お花を咲かせることが十分できます。季節によってお花を咲かせるには温度管理が大変ですが、お花を飾り続けたい方はぜひチャレンジしてみてくださいね。

ハナキリンの花言葉

ハナキリンは素敵な花言葉を持っています。花言葉を紹介していきますので、飾り場所やプレゼントの参考にしてくださいね。

はやくキスして

「早くキスして」はハナキリンのとがった唇のような花の形が由来となっています。情熱的な言葉なので、恋人などのプレゼントにはピッタリの花言葉かもしれませんね。

逆境に耐える

2つ目の「逆境に耐える」はハナキリンの茎や枝についているトゲや砂漠などの過酷な環境下でも成長することができることが由来となっているようです。辛い環境にある友人や家族などのプレゼントにも良さそうですね。

ハナキリンには邪気を払う風水効果があるとされている

風水的に鋭くとがったものには悪い気を払う効果があるとされており、ハナキリンの茎や枝についているトゲには邪気払いの効果があります。 ハナキリンの邪気払いの効果を強く発揮させたい場合は悪い気が溜まりやすい玄関やリビング、トイレなども置き場所としてオススメですよ。

ハナキリンには毒性があるの?

ハナキリンの毒性の有無について解説していきます。これからハナキリンを育てようか考えている方はぜひチェックしていってくださいね。

ハナキリンには強い毒性がある

結論から言うとハナキリンには強い毒性があります。摂取量が多すぎると最悪死に至る危険性ももっています。症状についてはこの後の大見出しで解説しているので気になる方はぜひご覧になってくださいね。

乳のような分泌液にホルボールエステルという毒が含まれている

ハナキリンの切り口から出る樹液には悪症状の原因となるホルボールエステルという毒成分が含まれています。この毒成分に直接触ってしまうと様々な症状が出てしまうので、剪定するときには手袋とゴーグルなどの保護具着用をするようにしてください。

トゲには毒性がなくあくまでも樹液に毒が含まれている

トゲ自体には毒性がなく直接触れても問題ありません。あくまで切り口から出てくる樹液に原因があるので、枝や茎をカットするときは樹液に触れないように注意しましょう。 目に入れば視力の低下、最悪なケースで失明の可能性があります。ハナキリンの毒性樹液を口から摂取してしまうと重い腹痛や吐き気で病院に行くこともあるため、体の弱い方や不安な方はゴーグルとマスクの着用をしてハナキリンのお手入れを行うことをオススメします。

ハナキリンの毒性による主な症状

ハナキリンの毒性がもたらす主な症状について解説していきます。ケース別で症状の種類を説明するので参考に見ていってくださいね。

触れると皮膚に痒みができる

ハナキリンの毒性の樹液が肌に直接触れてしまった場合、かぶれて皮膚に痒みがでてきてしまいます。手入れの際には長袖長ズボンを着用したり、長めの手袋を着用するなど樹液に触れないように肌の露出を極力抑えましょう。

誤って摂取してしまった場合

次に誤ってハナキリンの樹液を体内に摂取してしまった場合、危険な状態に陥ってしまうことがあります。ハナキリンの毒性によってもたらされる症状が複数あるのでご紹介していきます。

激しい腹痛

ハナキリンの樹液を体内に摂取してしまった場合、激しい腹痛を引き起こす可能性があります。それに伴って下痢などもしてしまうことがあるので注意しましょう。 摂取量や子供・大人によって症状の大きさは異なります。体に異変を感じたらすぐに病院にいきましょう。

口腔・咽頭の痒み

口や鼻にハナキリンの樹液が付着してしまった場合、2つ目の症状として口腔・咽頭の痒み・痛みもあげられます。肌に優しい牛乳などの水分で洗い流して様子を見て、それでも症状が治まらなければ病院に行くことを検討しましょう。

吐き気

ハナキリンの毒性の樹液を摂取してしまうと激しい吐き気の見舞われることもあります。吐き気を感じたらすぐに水分をとって様子を見てください。治まらない、もしくは悪化するような状況であれば、すぐに病院に向かうことをオススメします。

目に入った場合

ハナキリンの剪定作業をしていると、樹液が飛んで目に入ってしまうこともあります。ハナキリンの樹液が目に入ってしまった場合の症状について解説していきます。

視力障害

1つ目は視力障害。誤って目に入ってしまった場合、目が炎症を起こしてしまいます。最終的には視力の低下にもつながってしまうので、可能であればゴーグルなどの保護具を着用してハナキリンの手入れをすることをオススメします。

失明

ハナキリンの樹液が目に入ってしまうと視力障害を起こしますが、最悪の場合は失明に至る可能性もあります。目に入ってしまうと非常に危険なので、ハナキリンを手入れする場合は目を保護できる簡単なゴーグルなどで十分なので着用して作業しましょう。

ハナキリンの毒を受けてしまった場合の対処法

ここではハナキリンの毒を受けてしまった場合の対処法について解説していきます。ハナキリンの毒が不安な方はぜひ参考に見ていってください。

すぐに水や牛乳で洗い流す

ハナキリンの毒を受けてしまった部分は水や牛乳で洗い流すことで対処可能です。ただし時間が経つと手遅れになってしまうこともあるため、毒を受けたらすぐに洗うようにしましょう。 症状が治まらなかった場合は病院、救急車を検討するようにしてください。

摂取してしまった場合はすぐに病院へいく

体内に摂取してしまった場合はすぐに病院へ向かってください。激しい腹痛や吐き気などの症状が出てしまえば病院に行くことも難しくなってしまうので、身体に異変を感じたらすぐに向かうようにしましょう。 また、ペットや赤子などが家にいる場合は誤って摂取しないような場所に置いてください。体内に入ってしまえば非常に危険です。

ハナキリンの毒性の予防方法

ハナキリンの毒性は予防することもできます。毒を受けないことが1番大切なので、ここで紹介する予防方法をぜひ参考にしてくださいね。

ハナキリンに触れやすいところに置かない

ハナキリンの毒性は子供やペットには猛毒です。子供やペットがいる家ではハナキリンの置き場所には特に注意して考えなければなりません。高くてペットや子供では届きにくい場所に置いたり、柵などをたてて大人しかハナキリンに触れることができないように処置を施すなどが有効ですよ。

ジョウロやホースの近くにハナキリンを置く

ジョウロやホースなど水回りの近くにハナキリンを置くことで、ハナキリンの毒を受けてしまっても、すぐに洗い流すことができます。常に水回りに置いておく必要はありませんが、剪定作業などをするときには、毒を受けてもいつでも洗い流すことができるように水回りの近くにハナキリンを置いて作業することをオススメします。

伸びすぎたりひょろひょろと徒長させない

ハナキリンを伸ばしすぎたり、徒長(とちょう)をさせないことも重要です。定期的に剪定も行いコンパクトにしておくこともハナキリンの毒防止につながります。 徒長は日照不足で起こってしまう現象で、光を求めてヒョロヒョロと細長く育ってしまう現象です。徒長を起こしてしまうとハナキリンがスペースをとってしまい、毒を受ける原因にもなってしまいますが、ハナキリン自体も元気がなくなります。日当たりの悪すぎるところに置かないように注意してくださいね。

その他の強い毒性があるとされている観葉植物5選

ここまでハナキリンの毒性について解説しましたが、ほかにも強い毒性を持った観葉植物が存在します。それらについて紹介しますので、興味のある方はぜひご覧になってくださいね。

グラジオラス

グラジオラスはアヤメ科の観葉植物です。このアヤメ科の植物には全草に強い毒性を持ったイリジェニン、イリジン、テクトリジンなどの成分が含まれており、症状には皮膚炎、嘔吐、下痢、腹痛、発熱など摂取しすぎれば最悪死に至る可能性もあります。 特に猫は植物の成分を分解する能力が弱いため非常に危険です。ペットに猫を育てている場合は、猫が絶対触れない場所に置くなど対策を考えましょう。

クロッカス

クロッカスもアヤメ科の観葉植物なので、グラジオラスと同様に全草にイリジェニン、イリジン、テクトリジンの毒成分が含まれています。主な症状は皮膚炎、嘔吐、下痢、腹痛、発熱。クロッカスも摂取しすぎれば最悪の場合死に至ります。 猫には特に有害なので、ペットに猫を飼っている家は注意しましょう。赤子のいる家も誤って食べてしまわないように気を付けてくださいね。

アマリリス

アマリリスはヒガンバナ科の観葉植物。ヒガンバナ科の植物にはリコリンという強い毒性を持った成分を全草に含み、体内に摂取した場合強烈な拒絶反応を起こします。 摂取後は嘔吐、下痢、発汗、頭痛、昏睡などの症状が約30分以内に発生し、最悪死に至る可能性もあります。アマリリスを育てる際はペットや赤子が誤って食べてしまわないように気を付けてください。

スイセン

スイセンもアマリリスと同じヒガンバナ科の観葉植物です。リコリン、ガランタミン、タゼチンなどの強い毒性を持った成分を全草に含み、体内に摂取してしまうと嘔吐、下痢、発汗、頭痛、昏睡などの症状に襲われます。 摂取量が多かったり、人によっては死に至ってしまうこともあるので、スイセンを育てるときは注意してください。

クリスマスローズ

クリスマスローズはキンポウゲ科の観葉植物です。クリスマスローズも毒性が非常に強く摂取してしまった場合、炎症やめまい、吐き気、腹痛、下痢などの症状に襲われ、摂取量によっては死に至ることもあるので注意が必要です。 こちらも子供やペットが食べてしまえば非常に危険です。育てる場合は誤って口にしてしまうことがないように置き場所には十分注意して育ててくださいね。

ハナキリン には毒性がある?!毒性による症状・対処法・予防法までのまとめ

ここまでハナキリンの毒性について解説してきましたが、いかがだったでしょうか?ハナキリンの毒性は死に至るほどではありませんが、体内に摂取してしまうととても危険なものだということが分かっていただけたかと思います。ここまでの内容をまとめると以下の通り。
  • ハナキリンは耐暑性・耐乾性がある
  • 耐寒性は5℃とそこまで強くない
  • ハナキリンのトゲではなく、樹液に毒がある
  • ハナキリンを手入れするときは肌・目・口を保護する
  • ハナキリンは子供やペットの手が届かない場所に置く
  • ハナキリンの毒を受けた場合は水・牛乳で洗い流す
  • ハナキリンの毒を体内に摂取してしまった場合はすぐに病院へ行く
ハナキリンは年中お花を咲かせてくれる魅力的な植物ですが、毒性に注意して育成・管理する必要があります。ハナキリンを育てたいけど毒性に不安がある方は、ぜひ本記事を役立ててくださいね。 最後までお読みいただきありがとうございました。TOKYO KOTOBUKIENには他にもたくさんの記事をご用意しておりますので、是非ご覧ください。