ガーベラを株分けで増やそう!適した時期や手順まで徹底解説!

ガーベラを株分けで増やそう!適した時期や手順まで徹底解説!
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春と秋の年2回、色とりどりのお花を咲かせるガーベラ。まっすぐに伸びた花茎にたくさんの花を付ける姿が、見る人に元気と癒しを与えてくれます。明るい雰囲気のガーベラは、ガーデニングにはもちろん、フラワーギフトとしても非常に人気の植物です。そんなガーベラをお家で増やしたいと考えている人も多いのではないでしょうか。ガーベラは株分けで増やすことが可能ですが、その適期や方法が分からないと先延ばしになってしまいますよね。 ガーベラの株分けの適期はいつで、どのような手順で行うと良いのでしょうか。 そこでこの記事では、
  • ガーベラの特徴
  • ガーベラの株分けに適した時期
  • ガーベラの株分けの方法
  • ガーベラの株分けの失敗例
上記について詳しく解説していきます。 この記事を最後まで読んで頂ければ、ガーベラの株分けに最適な時期や、正しい方法が分かります。また作業に必要な道具や、株分け後のトラブルについてもお話ししていきます。これからガーベラの株分けに挑戦しようと考えている人の参考にしていただければ幸いです。

ガーベラってどんな植物?

ポジティブな印象で人気のガーベラですが、どのような特徴を持った植物なのでしょうか。日本に渡来したのは明治時代で、その後の品種改良によって多くの種類が存在しています。ここからは、ガーベラの基本情報や特徴を詳しく見ていきましょう。

ガーベラの基本情報

ガーベラは品種が多く、大きさも多様な植物です。やや乾燥気味の日なたを好むため、春~秋は良く日の当たる場所で育てます。夏の暑さには弱いため、直射日光は避けて管理します。また真冬の寒い時期は休眠期に入ります。次の開花に備えて、ベランダや室内の日当たりの良い場所に置きましょう。
植物名 ガーベラ
学名 Gerbera
草丈 20~80㎝
耐寒性 弱い
耐暑性 弱い
 

陽気な雰囲気が特徴の花

ガーベラの花は色がはっきりしていて、綺麗な丸い形をしています。地際に茂った葉っぱの中心からまっすぐ伸びた茎に花を咲かせる草姿は、陽気な雰囲気で見る人に元気を与えます。ガーベラはその見た目から、「希望」「常に前進」などの前向きな花言葉を持っており、様々なシーンで贈り物としても喜ばれています。

南アフリカが原産地の多年草

ガーベラは南アフリカ原産のキク科ガーベラ属の多年草です。開花時期は春と秋の2回で、冬になると土から出ている部分は枯れてしまいます。根は土の中で生きているので、寒さが和らぎ暖かくなってくるとまた茎をのばして花を咲かせてくれます。ガーベラは比較的育てやすく、花壇や寄せ植えに人気の植物です。

多くの品種が存在する

品種が非常に多いのが特徴で、原種との交配によって毎年多くの新品種が誕生しています。一重や八重咲きの他にスパイダー咲きやセミダブルなど、花の形状も多岐にわたります。また草丈も20cmほどの低いものから80cmほどにまで成長するものもあり、小鉢から花壇まで色々な場所で栽培を楽しむことができます。

様々な花色がある

ガーベラは花色もバリエーション豊富で、赤、ピンク、白、黄色、オレンジと様々です。いずれも発色が鮮やかで、お庭やお部屋をぱっと明るく彩ってくれます。ガーデニングや寄せ植えにはもちろん切り花として飾るなど広く用いられています。

ガーベラ花の寿命は鉢植えでも2、3週間程度

ガーベラは基本的に春と秋に開花し長く咲き続けます。鉢植えの場合でも花の寿命は2~3週間なので、ゆっくりと花の鑑賞を楽しむことができますね。また最近では、品種改良によって耐暑性と耐寒性を兼ね備えたガーベラも誕生しています。従来品種よりさらに育てやすい品種も多くなってきています。

苗が入手しやすく初心者にもおすすめ

ガーベラは種からでも比較的簡単に育てられますが、一般的には苗を購入して育てることが多いです。ガーベラの苗は主に3月中旬~5月、または9月中旬~10月に出回ります。非常に多く流通するので入手しやすく、苗からの方が育てやすいので園芸初心者の人にもおすすめです。

ガーベラは種まきや株分けで増やすことができる

ガーベラを増やすには、種まきと株分けの方法があります。種まきで増やす場合は、基本的に春か秋に行います。ガーベラの発芽温度は20~25℃なので、寒い地域での栽培や育てる品種によっては春にまくことをおすすめします。種は寿命が短いのでなるべく早く使いましょう。また種から育てた場合は、元の株と同じ花が咲くとは限りません。同じ花を咲かせたいのであれば株分けが良いでしょう。一般的には手軽に増やすことができる株分けをすることが多いです。

ガーベラの株分け時期はいつ?

ガーベラの特徴が分かったところで、ここからは株分けについて詳しく見ていきましょう。株分けの適期はいつなのか、また注意するべきポイントを解説していきます。

ガーベラの株分けは春か秋に行う

株分けの適期は通常、春の3月中旬~4月か秋の9月中旬~10月中旬になります。成長点ごとに根が付くように分けていきますが、まだ根が少ない成長点はポリポットなどに植えましょう。乾燥しないように水を与えて発根するまでしばらく育てます。ポットの底から根が出てくるくらいに育ったら鉢に植え付けましょう。

花が咲いている期間は控える

ガーベラの花が咲いている期間に株分けをすると、株を弱らせてしまいます。株分け後も順調に生育できるように、花が咲いている期間の作業は控えます。開花時期の間にも波があり、花が咲いていない時期があるのでタイミングを見計らって行ってください。

植え替えを行う予定があるならできるだけ同時に行う

根詰まり対策などで植え替えの予定があれば、株分けの際に一緒に済ませてしまいましょう。掘り起こす回数を減らすと、株への負担を軽減することができます。また根を傷つける可能性も減らせるため、できるだけ同時に行うことをおすすめします。

ガーベラの株分けに必要なもの

実際にガーベラの株分けをする際に必要なものをご紹介します。特別なものは必要なく、基本的な園芸用の道具で十分です。

株分けするガーベラ

先にお話しした通り、株分けは植物の成長点ごとに切り分けて行います。そのため、親になる株は大きくて成長点が多いものを選びましょう。ガーベラの茎が2~3本ある株が理想的です。

肥料

地植えで増やす場合の元肥として使うため準備します。緩効性化成肥料などが良いでしょう。肥料が元々含まれている土壌に植えるのであれば必要ありません。

剪定ばさみ

手で株を分けにくい時に剪定ばさみを使うことがあります。必ず必要なものではありませんが、場合によっては準備しておくと作業がスムーズに進みます。なお、汚れたはさみで株や根を触るとガーベラが病気にかかる原因になります。消毒した清潔なハサミを使うようにしましょう。

スコップ

通常の草花の園芸用で使うような扱いやすいスコップを準備します。また、一度に多くの土を運ぶことのできる土入れスコップがあると、効率よく作業ができるので便利です。

ジョウロ

ジョウロも通常の園芸用のもので十分です。先が細口タイプの方が、狙ったところに水が注ぎやすくおすすめです。

鉢植えの場合は以下も用意する

鉢植えで増やす場合は、以下のものも必要です。

5号以上の鉢

株分け後に根が成長しやすいように、鉢は5号以上の大きさのものを使います。複数の株を植えたい場合はプランターを準備しましょう。

鉢植えの場合の土は、苦土石灰を混ぜた培養土か、赤玉土(小)5:腐葉土3:パーライト2の割合でブレンドした水はけの良い土を使います。

鉢底ネット

鉢の一番下に鉢底ネットを敷きます。土の通気性が良くなるだけでなく、鉢の底から害虫が侵入するのを防ぐ役割があります。

鉢底石

鉢底ネットの上に鉢底石を入れます。これにより鉢内の水はけが良くなり通気性を高めるため、根腐れを防ぐことができます。

ガーベラの株分け方法

ここからは株分けの方法を具体的に説明していきます。また株分け後の管理で、注意するべきポイントも一緒に見ていきましょう。

ガーベラの株分け手順

株分けは以下の手順で行ってください。
  1. ガーベラを植える場所に肥料を混ぜて耕し、土を盛って少し高めの畝を作る。畝には植える穴を掘っておく。 鉢植えの場合は鉢底にネットと鉢底石を敷き、培養土を鉢の1/3の高さまで入れる。
  2. 株分けするガーベラを選び、根を傷つけないように丁寧に掘り上げる。
  3. 根に付いた土をできるだけ落とし、手で株を2~3株に分ける。この時、傷んでいる根や葉っぱがあれば取り除いておく。
  4. 掘っておいた穴に分けた株をひと株ずつ入れ、芽が土の上に出るように浅めに植える。複数植える場合は、株同士の間隔を30㎝ほどあける。 鉢植えの場合は鉢の中心に株を置き、周りに培養土などをすき間なく入れて軽く押さえる。
  5. 新芽が出るまでは日当たりは避け、明るい日陰の風通しの良い場所で乾燥しないように水をたっぷり与える。

地植え以外の株分け後は直射日光が当たらない明るい日陰に置く

株分けしたばかりのガーベラは、体力を消耗しています。直射日光は刺激が強すぎて生育を妨げるため、地植え以外の株は明るく風通しの良い日陰で管理します。新芽が出てきたら日当たりの良い場所に移動しましょう。

ガーベラの株分け失敗例

株分けの作業は決して難しくはないのですが、時には株分けしたガーベラがうまく育たないことがあります。よくある失敗例とその対処法をご紹介しますので、株分けをする際の参考にしてください。

株分けしたガーベラの芽が出てこない

失敗例で一番多いのが、株分けしたガーベラがなかなか発芽しないケースです。このような場合は根に問題があることがほとんどです。

植え替えや株分けをする際に根を傷めてしまった可能性がある

株分け作業は、いかに根に負担やダメージを与えずに行うかが重要なポイントになります。根が傷つくと成長を妨げるだけでなく、病気などにも弱くなってしまいます。最悪の場合発芽することなく枯れてしまうので、根は丁寧に扱うことが大切です。

植え替えや株分けは高頻度で行わないようにする

植え替えや株分けは、植物にとってかなりストレスになる作業です。頻度を減らすことで、根を触る機会をできる限り少なくします。また植え替えや株分けの際には準備をしっかりして、効率よくスムーズに済ませるように心がけましょう。

根が張りすぎて根詰まりを起こした

根詰まりを起こすと、根が正常に育つことができないため、植物の成長や健康に様々な悪影響を及ぼします。適切に管理して根詰まりを防ぎましょう。

ガーベラの根は大きくなりやすい

基本的にガーベラの根は生育が旺盛で、掘り起こすと驚くほど大きくなっていることも少なくありません。鉢植えで育てる場合は、鉢内がすぐに根でいっぱいになってしまうので注意が必要です。

大きめの鉢植えに植え替えよう

鉢植えのガーベラは、定期的に大きめの鉢に植え替えをする必要があります。できれば毎年、3月~4月か9月の花の咲いていない時期に行います。鉢内に十分なスペースを確保して根詰まりを防ぎましょう。

【まとめ】ガーベラを株分けで増やそう!適した時期や手順まで徹底解説!

ガーベラの株分けについて詳しく解説してきました。 本記事の内容は、
  • 南アフリカ原産で、キク科ガーベラ属の多年草
  • 株分けは3月中旬~4月か、9月中旬~10月中旬の花が咲いていない時期に行う
  • 茎が2~3本ある株を成長点ごとに分けて、新しい株としてそれぞれ育てる
  • 株分けの際は根を傷つけないように十分気をつける
ガーベラの株分けの作業自体は簡単ですが、時期を間違えると株に負担がかってしまうため注意が必要です。また根を傷つけると発芽しないこともあるので、ダメージを与えないように丁寧に扱うことが大切です。あとは正しい手順で行えば、順調にガーベラを増やすことができるでしょう。是非今回解説した株分けの方法を実践して、たくさんのガーベラのお花の鑑賞を楽しんでくださいね。 東京寿園では、他にも植物に関するたくさんの記事をご用意しております。植物の育て方やその他気になることがあればぜひ参考にしてください。最後までお読みいただきありがとうございました。