アーティチョークの育て方を解説!成長後のお手入れから食べ方まで

アーティチョークの育て方を解説!成長後のお手入れから食べ方まで
記事内に商品プロモーションを含む場合があります  #PR

目次

皆様はアーティーチョークという観葉植物をご存知でしょうか?キク科の植物で、赤紫色の花が特徴的です。「朝鮮薊(チョウセンアザミ)」とも呼ばれており、日本ではまだまだ認知度の低い品種になるため、まだ写真でしかみたことのない方も多いでしょう。 しかし、珍しい品種の園芸好きの方の中には、アーティーチョークを育ててみたい方、詳しいアーティーチョークの育て方を知りたいという方もいるかと思います。今回の記事では、そんな珍しい植物、「アーティーチョーク育て方」を以下の流れで解説していきます。
  • そもそもアーティーチョークがどんな観葉植物なのかを解説
  • アーティーチョークの育て方のポイント①置き場所について解説
  • アーティーチョークの育て方のポイント②水やりについて解説
  • アーティーチョークの育て方のポイント③土について解説
  • アーティーチョークの育て方のポイント④肥料について解説
  • アーティーチョークの植え替え・植え付けについて解説
  • アーティーチョークの増やし方について解説
  • アーティーチョークのお手入れについて解説
  • アーティーチョークの食べ方について解説
  • まとめ
最後までご覧いただくことで、アーティーチョークを育てる時に失敗しない育て方のポイントや知識を知ることだけでなく、健康で美しい状態を継続するお手入れの方法までも明確にご理解いただけますよ!ぜひ最後までお付き合いください。

そもそもアーティーチョークってどんな植物なの?

それではまずは、そもそもアーティーチョークがどんな観葉植物なのかを解説していきます。アーティーチョークがどんな特徴を持っているのかを知っていれば、アーティーチョークに適した育て方を実践することができますよ。ぜひ参考にしてみてください。

地中海沿岸を原産とするキク科チョウセンアザミ属の多年草のハーブ

アーティーチョークは、地中海沿岸を原産とするキク科チョウセンアザミ(朝鮮薊)属の多年草のハーブです。食用としても活用されることから、実は幅広く楽しめる魅力を持っている品種とも言えます。 また開花時期は6月中旬~9月初旬と比較的短めの開花時期になるため、観賞を楽しむのは夏から夏の終わりだけのと思い大切にする方が良さそうです。

大きな蕾ごと販売され、食用として利用される

またアーティーチョークは、大きなつぼみごと販売され、食用として利用されることもあります。若いつぼみは食用として活用することができ、茹でて食べることができます。

ユリ根や芋のような甘味がある

個人差があるのでアーティーチョークの味を表現するのは難しいですが、ユリ根や芋のような甘味がある味をしていると言われていますよ。ぜひ一度試してみてください。

アーティーチョークの育て方のポイント①置き場所

続いてはこの記事に本題である、アーティーチョークの育て方について解説していきます。まず初めのアーティーチョークの育て方のポイントは、「置き場所」になります。アーティーチョークはどんな置き場所で栽培することが適しているのかをお話ししていきます。

1年中日向を好むため日当たりの良い場所で育てる

アーティーチョークは、1年中日向を好むため日当たりの良い場所で育てることが適しています。日当たりの良い場所さえあれば、年中置き場所を変更しなくて済むので、忙しい方でも比較的安定して生育することが可能です。

夏の多湿や乾燥に気を付ける

アーティーチョークは特に、夏の多湿や乾燥に気を付けて栽培をしましょう。アーティーチョークは湿度の高さ弱さの高低差に弱いので、一定の湿度で管理することが適しています。

プランター・ベランダでの栽培よりも広い場所が適している

アーティーチョークは大型の観葉植物であるため、プランター・ベランダでの栽培よりも広い場所が適しており、庭があれば花壇などで栽培してあげるとより生育しやすくなります。

アーティーチョークの育て方のポイント②水やり

続いてのアーティーチョークの育て方のポイントは、「水やり」になります。アーティーチョークの水やりではどんなことに注意して行えばいいのかを解説していきます。

土の表面が乾いたらたっぷりと

アーティーチョークの水やりのコツは、土の表面が乾いたらたっぷりと水やりをすることです。土が乾燥していない時に水やりをしてしまうと多湿になってしまうので、必ず乾燥を確認してから水やりを行ってください。

水持ちのいい土は夏場の水の与えすぎに注意

またアーティーチョークに水持ちのいい土を使用している場合は、夏場の水の与えすぎには注意をしてください。

日当たりのいい場所では株元を覆って乾燥対策を

それに、アーティーチョークは日当たりのいい場所では株元を覆って乾燥対策をしてあげてください。日当たりの良さは生育を促進しますが、同時に乾燥も促進してしまいます。日当たりが良すぎてしまう場合は、株元を覆って乾燥対策をして乾燥を防ぎましょう。

アーティーチョークの育て方のポイント③土

続いてのアーティーチョークの育て方のポイントは、「」になります。アーティーチョークにはどのような用土が適しているのかをお話ししていきます。

水はけのよく保水力のある土を好む

結論からお伝えすると、アーティーチョークは水はけがよく適度な保水力のある土を好みます。この両方は矛盾しているようですが、実は用土にはこのバランスが非常に重要なのです。

地植えの場合:堆肥や元肥、石灰を混ぜて耕す

まず地植えの場合を解説していきます。地植えの場合には、堆肥や元肥、石灰を混ぜて耕すことで土壌を改良することができます。これらは水はけと水もちを良くすることができます。

鉢植えの場合

続いては鉢植えです。

野菜用の培養土で育てられる

鉢植えやプランターなどで栽培する場合は、野菜用の培養土で育てることがおすすめです。野菜用の培養土は、元から水はけや水持ちのいい成分が配合されており、安心して使用することができます。

赤玉土6:腐葉土3:川砂1の配合土など

もし用土を手作りする場合は、赤玉土6:腐葉土3:川砂1の配合土がおすすめです。赤玉土は主に排水性を高めてくれる基本のつちで腐葉は天然の栄養分を供給することができます。また川砂を少々混ぜることでより排水性を高めることができます。

アーティーチョークの育て方のポイント④肥料

最後のアーティーチョークの育て方のポイントは、「肥料」になります。アーティーチョークにはどんな種類の肥料が適しているのか、いつ頃肥料を施すといいのかをお話ししていきます。

元肥:堆肥や油かすなど

結論からお伝えすると、アーティーチョークには堆肥や油かすなど天然の有機質の成分を多く含んだ肥料がおすすめです。主に、元肥(もとごえ)と呼ばれる植え付け時に混ぜ込む肥料が適しています。

追肥

続いては、定期的に必要になってくる追肥の時期について解説していきます。

地植えの場合:5月~6月に化成肥料を与える

まず地植えの場合、アーティーチョークの追肥の時期は、5月~6月に化成肥料を与えるといいでしょう。この時期に化成肥料を与えることで、より成長が活発になりやすくなります。

鉢植えの場合:生育期に液肥を定期的に与える

次に鉢植えのアーティーチョークの場合です。鉢植えのアーティーチョークは生育期に液肥を定期的に与えるのがいいでしょう。アーティーチョークの生育期は5月〜6月に当たり、この時期になれば2週間に1回のペースで肥料を与えるとよく育ちます。

アーティーチョークの植え替え・植え付け

続いては、アーティーチョークの植え替えと植え付けの方法について解説していきます。どのように植え替えや植え付けをすればいいのかを知らない方はぜひ参考にしてみてくださいね。

植え付け

まずは植え付けの方法を解説していきます。

苗の選び方

アーティーチョークの苗の選び方としておすすめなのは、害虫の被害に遭っていない健康的な苗です。元から部分的に害虫の被害に遭っている葉っぱなどはうまく発芽しなかったり、開花しにくかったりするので注意が必要です。

植え付けの手順

  1. 健康的なアーティーチョークの苗を用意します。
  2. アーティーチョークは葉や茎にはトゲがあるため、植え付け時には手袋をつけておくといいでしょう。
  3. 水はけと水もちの良い用土を入れ、植え付けていきます。
  4. 庭に植える場合は、草丈の高さが出ること・ボリュームが出やすいことを考慮して広めの場所に植え付けましょう。

植え替え

続いては植え替えの方法について解説していきます。

アーティーチョークは移植を嫌う植物

実はそもそもアーティーチョークは移植を嫌う植物です。移植をしてしまうと花つきが悪くなってしまいやすい植物のため、できる限り数年はそこで管理できる場所に植え替える必要があります。

植え替えの時期:9月中旬~11月中旬

次に植え替えの時期を解説します。アーティーチョークの植え替えの時期は、9月中旬~11月中旬になります。夏の暑さが落ち着いた秋頃に行うのが適しています。

植え替えの手順

  1. アーティーチョークを準備します。
  2. アーティーチョークは移植を嫌うため、数年は同じ場所で管理できる場所に植え替えましょう。
  3. 植え付けと同じように、水はけと水持ちのいい培養土で栽培しましょう。

アーティーチョークの増やし方

続いては、アーティーチョークの増やし方について解説していきます。どんな増やし方があるのかを知っていれば、ただ栽培するだけでなく、自分で増やして楽しむことも味わえますよ。

種まき

まずはアーティーチョークを種まきで増やす方法を解説していきます。

種まきの時期:3月~4月、9月~10月

アーティーチョークの種まきに適した時期は、3月~4月、9月~10月になります。アーティーチョークは種まきでも増やすこともできるので、種の収穫ができる花後にすぐに始めましょう。

種まきのしかた

  1. 花が枯れた後に種を収穫することができます。この種を利用して種まきを始めましょう。
  2. 種まきは育苗ポットや小さめの鉢に培養土を入れ、そこにまき、発芽するまでしっかりと育てましょう。
  3. 発芽後は間引きを行います。
  4. 本葉が5枚に達したら庭や鉢に植え替えて大きく成長させてください。

株分け

次にアーティーチョークの株分けの方法を解説していきます。

株分けの時期:9月頃

アーティーチョークの株分けで適している時期は、9月ごろになります。これは種まきの時期とも重なりますよね。

株分けのしかた

  1. まず、しっかりと成熟した親株と子株が必要になります。
  2. 親株の株元に生えた子株で、4、5枚の葉っぱがついた30cm以上の子株を根っこがついたまま切り取りましょう。
  3. そのまま畑や花壇に植え付けるのではなく、一年ほど鉢植えで根っこをきちんと成長させます。
  4. 翌年の6月ごろにまで成長させたら、畑や花壇に植え替えましょう。

アーティーチョークのお手入れ

続いては、アーティーチョークのお手入れについて解説していきます。正しい育て方を実践していくことも重要ですが、日々の管理やお手入れも同じくらい重要です。ここからは、お手入れの中でも特に必要性の高い、「冬越し」と「病害虫」のお手入れを解説していきます。

冬越し

まずはアーティーチョークの冬越しを解説していきます。

比較的寒さには強い

実はアーティーチョークは、そもそも寒さには強い品種の植物です。園芸的に他の耐寒性の強い観葉植物と比べたらそこまでの強さはないものの、マイナス1〜2度までは耐寒してくれます

強い霜が降りる場所では秋に防寒対策を行う

しかしながら、強い霜が降りる場所や、寒さがマイナス1〜2度よりも下回る地域では、秋に防寒対策を行うことで安心して冬越しをすることができます。 具体的には、アーティーチョークの株元を温めてあげるとより効果が期待できます。株元にワラや遮光ネットなどを置くことで寒さから守ることができます。

病害虫

続いては病害虫です。アーティーチョークには、どのような害虫に注意すべきなのかを解説していきます。

アブラムシ

アーティーチョークにはアブラムシがつきやすいと言われています。アブラムシはつぼみをつけた頃に発生しやすく、葉っぱの裏部分や茎につきやすいです。見つけ早めに次第殺虫剤で駆除しましょう。

ハダニ

またアーティーチョークにはハダニもつきやすいと言われています。ハダニは湿度が高いと発生しやすいので、風通しの良い場所で管理しましょう。

アーティーチョークの食べ方

最後は、アーティーチョークの食べ方について解説していきます。実は食用できるアーティーチョークを、どのように調理すると美味しく食べられるのかを解説していきます。

収穫のしかた

まずはアーティーチョークの収穫の仕方を解説していきます。

開花直前のつぼみを用いる

アーティーチョークを食用として利用する場合は、開花直前のつぼみを用いるようにしましょう

鮮やかな緑色でしっかりしまったものを選ぶ

特に新鮮さは味に直接反映してくるので、開花直前のつぼみは鮮やかな緑色でしっかりしまったものを選ぶようにしましょう。

食べ方の手順

続いてはアーティーチョークの食べ方の手順を解説していきます。手作りをする際は、火傷に気をつけてくださいね。

つぼみをゆでる

まずは収穫してすぐ、つぼみをゆでます。茹でることでアーティーチョークのえぐみを抑えることができ、レモンと一緒に30分程度茹でるとよりえぐみを抑えられます。

がくを一枚ずつはがす

次はがくを一枚ずつ剥がしていきましょう。十分に冷えていないと熱くて作業ができないので、しっかりと冷えてから剥がしてください。

内側の部分を食べる

最後に残った内側のアーティチョーク・ハートと呼ばれる可食部のみ食べることが出来るので、ぜひ丁寧に味わいながら食べてください。

活用のしかた

最後は、アーティーチョークの可食部のつぼみや茎をどのように活用できるのか、その種類をご紹介していきます。

オイル漬けにする

まずはオイル漬けにすることです。お酒が好きな方はぜひトライしてほしい調理方法です。ワインビネガーとオリーブオイルなどの調味料があればすぐにできますよ。

調理する

丸ごと茹でて食べることもできますし、アーティーチョークをフードプロセッサーに入れてソースにすることもできます。さまざまなレシピがネット上に写真付きであるため、それを参考に調理することがおすすめです。

煎じて服用する

また、アーティーチョークは「シナリン」という成分が含まれ、糖尿病の予防や代謝を促進してくれる効果があり、煎じて漢方のように服用することもできます。

【まとめ】アーティチョークの育て方を徹底解説!成長後のお手入れから食べ方まで

いかがだったでしょうか?アーティーチョークの育て方から最後にはアーティーチョークの食べ方まで、この記事一つでアーティーチョークにまつわる情報をかなり知ることができたのではないでしょうか。 今回の記事のポイントは以下になります。
  • アーティーチョークは、地中海沿岸を原産とするキク科チョウセンアズミ(朝鮮薊)属の多年草のハーブ
  • 大きな蕾ごと販売され、食用として利用されることでも知られている
  • アーティーチョークの育て方のポイント①置き場所は、1年中日向を好むため日当たりの良い場所で育て、夏の多湿や乾燥に気を付け、広い場所で栽培すること
  • アーティーチョークの育て方のポイント②水やりは、土の表面が乾いたらたっぷりと水やりをし、特に水持ちのいい土では夏場の水の与えすぎに注意をすること
  • アーティーチョークの育て方のポイント③土は、水はけがよく適度な保水力のある土がいい
  • アーティーチョークの育て方のポイント④肥料は、堆肥や油かすなどの天然の有機質の成分を多く含んだ肥料がおすすめ
  • アーティーチョークは移植を嫌うため、数年はそこで管理できる場所に植え替える必要がある
  • アーティーチョークは種まきと株分けで増やせる
  • 比較的寒さには強いが、強い霜が降りる場所では株元にワラや遮光ネットを置くことで寒さから守ること
  • アーティーチョークはオイル漬けにしたり、丸ごと食べること、パスタなどにも出来る
ぜひこの記事のアーティーチョークの育て方を参考に、幅広い楽しみ方のできるアーティーチョークを楽しく育ててみてくださいね。 最後までお読みいただきありがとうございました。TOKYO KOTOBUKIENには他にもたくさんの記事をご用意しておりますので、是非ご覧ください。