アケビの育て方を紹介!種からの増やし方から剪定の仕方まで徹底解説

アケビの育て方を紹介!種からの増やし方から剪定の仕方まで徹底解説
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目次

アケビは、春に甘い香りの花を咲かせ、秋に甘酸っぱい果実を収穫できる、人気のツル性果樹です。丈夫で育てやすい植物ですが、いくつかのポイントを押さえることで、より美味しい果実を収穫することができます。そこで今回の記事では、アケビの育て方について植え付けから収穫まで、くわしく解説します。
  • アケビの基本情報
  • アケビの育て方4つのポイント
  • アケビのお手入れ方法
  • アケビのおいしい食べ方とは?
アケビの育て方を知っておいしい実を収穫したい方、ご自宅でアケビを育ててみたい方はぜひご覧ください。

そもそもアケビ(木通)ってどんな植物なの?

アケビの基本的な情報をご紹介します。アケビの特徴を知って適切な環境で育ててあげましょう。

日本や朝鮮半島を原産とするアケビ科アケビ属の落葉つる性の花木

アケビは、日本や朝鮮半島、中国などの東アジアに自生するアケビ科アケビ属の落葉つる性の植物です。秋になると紫色や黄色の楕円形の果実をつけ、果肉は甘くて食べられます。 名前の由来には、いくつかの説があります。熟すと縦に割れて、白くて甘い果肉と黒い種子が覗かせる果実の様子から、「開け実(あけみ)」と呼ばれるようになり、それが訛って「あけび」になったという説。熟すと赤くなる果実から、「赤実(あかみ)」が訛って「あけび」になったという説があります。 アケビによく似ている植物として、ムベがあります。ムベはアケビ科に属するつる性果樹で、アケビと育て方も同じですが、性質が違います。ムベは、アケビと違って果実が裂けないことから、「トキワアケビ」や「ウベ」とも呼ばれています。

紫色、薄紫色、白色などの花は雌花と雄花に分かれて咲く

アケビは雌雄同株異花の植物で、雌花と雄花が別々に咲きます。雄花は花びらの中心部が球状に包まるようについており、雌花は花びらの中心部が放射状に広がっています。雌花は薄紫色で雄花は白色です。アケビの白くて美しい花は園芸観賞用しても価値が高い植物です。

薄紫や紫色の食べられる果実をつける

秋になると、雌花から薄紫色や紫色の楕円形の果実がなります。果肉は甘くて食べられますが、種子は苦いので注意してください。

盆栽としても販売されている

アケビは盆栽としても販売されており、高い人気があります。アケビの盆栽は、春に咲く花や秋になる果実を楽しむことができます。

アケビの育て方のポイント①置き場所

育て方のポイントの1つ目として、置き場所についてご紹介します。適切な環境で育てることで、元気に生長して実をつけてくれます。

日当たりと風通しのよい場所を好む

アケビは日当たりと風通しのよい場所を好む植物です。日当たりが良いと花や果実の成長に良い影響を与え、風通しの良い場所に置くと、病気や害虫の予防にもなります。

夏の強い日差しに注意

夏の強い日差しには注意する必要があります。葉焼けの原因になるため、日陰や日よけを作ってあげると良いでしょう。夏場の育て方は、水やりもこまめに行って、土が乾燥しないようにしましょう。

果実を収穫したい場合は違う種類の株を近くに植えて受粉しやすくする

アケビは自家受粉しにくいため、果実を収穫するためには、種類の違う株を2個以上植え付ける必要があります。例えば、アケビとミツバアケビ、ミツバアケビとゴヨウアケビなどの組み合わせが良いでしょう。違う種類の株を植える際は、同じくらいの高さの株を植えたり、株同士の距離を1〜2m程度離して植えると、風などで花粉が飛んで受粉しやすくなります。

蔓(つる)を支柱やフェンスに誘引する

アケビは蔓(つる)を支柱やフェンスに誘引することができます。誘引することで、植物の形を整えたり、実つきをよくする効果があります。誘引の方法は、蔓を誘引したい方向に巻きつけ、麻縄で固定するだけです。つるは生長にともなって太くなるため、麻縄は固く結びすぎないように注意してください。棚仕立て・アーチ仕立て・あんどん仕立てなどの方法で仕立てることができます。お好みの樹形に仕立てて楽しんでください。

アケビの育て方のポイント②水やり

育て方のポイントの2つ目として、水やりについてご紹介します。適切な水やりをして、株の健康を保ちましょう。

地植えの場合:苗木や植え付け直後の株以外は基本的に不要

地植えの場合、苗木や植え付け直後の株以外は基本的に水やりは不要です。ただし、乾燥がひどい場合は、様子を見ながら適度に水やりを行いましょう。

鉢植えの場合

鉢植えの場合の水やり方法について解説します。季節ごとに水やりの管理方法が変わるため、ぜひご覧ください。

土の表面が乾いたらたっぷりと

土の表面が白く乾いたら、鉢底の穴から少し流れ出るくらいたっぷりと水を与えます。気温が高く乾燥している場合は、水やりの頻度を増やします。夏場は特に水分が必要なため、土の表面が乾ききる前に水やりをするようにしましょう。

冬は水やりを控えめに

鉢植えの場合、休眠期に入る冬は水やりを控えめにします。休眠期は生長が止まり、水をあまり必要としなくなります。土の表面が乾いてから数日経ってから水やりをするようにしましょう。

アケビの育て方のポイント③土

育て方のポイントの3つ目として、についてご紹介します。アケビの性質に合った土を使用しましょう。

水はけ・水持ちのよい土を好むが、土質は特に選ばない

アケビは根が浅く広がる性質があるため、水はけ・水持ちのよい土を好みます。土質については特に選ばない植物ですが、有機質が豊富な土壌の方が、保水性と通気性がよいため、根の発育を促進します。

地植えの場合:腐葉土をたっぷりと混ぜ込む

地植えする際には、土を掘り起こして腐葉土をたっぷりと混ぜ込むことで、水はけ・水持ちをよくし、根の発育を促進することができます。腐葉土は、市販のものをそのまま使用してもよいですし、自分で堆肥を作って使用してもよいでしょう。

鉢植えの場合:赤玉土7:腐葉土3の配合土など

鉢植えの場合、赤玉土7:腐葉土3の配合土などを使用するとよいでしょう。赤玉土と腐葉土を配合することで、水はけ・水持ちのバランスがよく、アケビの生育に適した土壌になります。市販の用土でも、赤玉土7:腐葉土3の配合のものが園芸店などで販売されています。

アケビの育て方のポイント④肥料

育て方のポイントの4つ目として、肥料についてご紹介します。与える肥料の種類は地植えと鉢植えで異なります。

有機肥料か速効性化成肥料を与える

アケビは肥料を好む植物です。有機肥料は根の発育を促進し、速効性化成肥料は生育を促進し、実つきを良くします。

地植えの場合:2月と10月

地植えの場合、2月10月に肥料を与えるとよいでしょう。肥料は有機質肥料か速効性化成肥料を根元ではなく枝先の方に施します。栄養状態の良い土壌で育てると実の結実にも良い影響があります。

鉢植えの場合:2月、5月、10月

鉢植えの場合は、2月5月10月の3回、有機質肥料か速効性化成肥料を鉢の端に施します。肥料を株元に集中させると根が傷つく可能性があるため、注意しましょう。

ブドウ用の肥料を使うと便利

肥料を与えるときは、ブドウ用の肥料を使うと便利です。ブドウ用の肥料は、窒素・リン酸・カリウムのバランスが取れた肥料が多く、アケビの施肥に適しています。粒状のものが多く、施肥しやすいのもメリットです。

6月、7月は肥料を与えない

6月7月は肥料を与えない方がよいです。枝ばかり伸びて実つきが悪くなる可能性があるため、適期に与えるようにしましょう。

アケビの植え替え・植え付け

育て方のひとつとして、植え替え・植え付け方法について解説します。適期や手順などもあわせてご紹介します。

植え付け・植え替えの適期:11月~2月

植え付け・植え替えの適期は11月~2月です。この時期はアケビの休眠期であり、水分の必要量が少なくなるので、乾燥に強くなります。また、若木は毎年、老樹は2~3年に1度のペースで植え替えを行うとよいです。

植え付け

植え付け方法には、種から育てる方法」と、苗植え方法」の二種類のやり方があります。それぞれの手順を解説します。

種から育てる方法

種からの育て方は、アケビの実から種を採取してすぐに種まきするか、湿らせたティッシュペーパーに包んで冷蔵庫で保管します。9月~10月に、水はけのよい土を入れたポットに種を埋めます。種まき後は土が乾かないように水やりをするようにし、日陰で管理して翌年の春に発芽を待ちます。発根率は低いため、多めに種をまくとよいでしょう。発芽したら日当たりのよい場所に移し、支柱を立てて誘引します。実がつくまでには3年以上かかるため、根気よく育てる必要があります。

苗植えの方法

アケビの苗植えの方法は11月~2月にかけて、日当たりのよい場所に苗を植えます。植え穴を掘った土に腐葉土や堆肥を混ぜて水はけをよくしてから、苗を植えます。植え付け後はたっぷりと水を与えましょう。支柱やフェンスなどにつるを誘引して株の姿を整えます。

植え替え

植え替え方法について解説します。タイミングや手順を知って、適切な植え替えを行いましょう。

鉢植えの植え替えのタイミング:2~3年に1回が目安

鉢植えの植え替えのタイミングは、2~3年に1回が目安です。植え替えの適期は、アケビの休眠期である11月~2月にかけて行います。植え替えの際は、水はけと水もちのよい土を用意し、通気をよくすることが大切です。

植え替えの手順

鉢からアケビを抜き出し、古い土や根詰まりを取り除きます。新しい鉢に用土を入れ、アケビの根を広げて植えます。植え付け後はたっぷりと水を与えて管理しましょう。

アケビの増やし方

アケビを増やす方法は3種類あります。「挿し木」「接ぎ木」「種まき」の方法をそれぞれ解説します。

挿し木

挿し木の方法をご紹介します。適切な時期や手順で行い、株を増やして育ててみましょう。

園芸初心者の方には接ぎ木より簡単な挿し木がおすすめ

園芸初心者の方には接ぎ木よりも簡単な挿し木がおすすめです。接ぎ木は技術や道具が必要なため、挿し木の方が手軽に増やすことができます。発根率を上げるために、多めに挿し木をしておくとよいでしょう。

挿し木の時期:6月~7月頃

アケビは、前年枝の節から発根する性質があります。そのため、6月~7月頃の前年枝が充実している時期に挿し木を行うと、発根率が高くなります。

挿し木のしかた

前年枝から、葉を2~3枚残して長さ10~15cmで枝の下部を斜めにカットします。切り取った枝を、赤玉土7:腐葉土3の配合土に挿し、日陰で管理しましょう。挿し木後は土が乾かないように、こまめに水やりをします。発根には、1~2ヶ月程度かかります。

接ぎ木

接ぎ木とは、アケビの株に別の品種の枝を接合して、実の多様性や受粉率を高める方法です。自分の栽培環境や目的に合わせて、適切な接ぎ木方法を選びましょう。

接ぎ木の時期:2月上旬~3月上旬

休眠期である2月上旬~3月上旬に接ぎ木を行います。休眠期は葉が落ちて新芽が出る前の時期のため、接ぎ穂と台木がうまく接合しやすくなります。

接ぎ木のしかた

株の太い枝を切り落とし、切り口を平らにします。接ぎ木に使う枝を切り取り、切り口を斜めにカットします。株の切り口と枝の切り口を合わせて、しっかりと巻きつけましょう。接ぎ木の部分をビニール袋などで覆って、乾燥や雨から守ります。新芽が出るまで水やりを控えて、日陰で管理します。

種まきで増やすことも可能

種まきでも増やすことが可能です。種まきの適期は、9月~10月です。実の中にある種を採取して、湿らせたティッシュペーパーに包んで冷蔵庫で保管しましょう。その後は有機質を含まない土に種をまいて、日陰で管理します。翌年の春頃に発芽しますが、実がつくまでには3年以上かかります。

アケビのお手入れ

育て方の方法のひとつとして、お手入れも欠かせません。「支柱立て」「剪定」「摘果」「人工授粉」「冬越し」「病害虫」について解説します。

支柱立て

アケビはつる性植物のため、支柱を立てて誘引(つるを支柱に巻き付けること)することが必要です。支柱立てや誘引の時期は、つるが40~50cmほどに成長したら行います。誘引は、花芽がつく前の7月までに終わらせるとよいでしょう。

鉢植えの場合

鉢植えの場合は、植え付け2年目までは2mほどのまっすぐな支柱に、主枝候補とする2~4本のつるをまきつけます。その後は、あんどん型支柱(数本の支柱に円形の支柱をわたしたもの)に主枝を誘引すると、姿も美しく実がつきやすくなります。

地植えの場合

地植えの場合は、日当たりのよい場所に植えて、株の近くにフェンスやバラアーチなど巻きつきやすいものを立てます。合わせて剪定をしながら好みの樹形に仕立てていきましょう。

剪定

剪定は夏と冬の2回行います。剪定を行うことで生育を促進したり、実つきをよくしたりする効果があります。また、病気や害虫の予防にもなります。

夏はつるを整理する

夏剪定は、5月下旬~6月頃に行います。この時期は、つるが伸びて日当たりや風通しが悪くなりやすいので、不要な枝(伸びすぎたり混みあったりしている枝)を間引く方法(間引き剪定)を行います。

冬は前年枝を剪定して誘引する

冬剪定は、アケビが休眠期に入る12月~2月頃に行います。前年枝を剪定して誘引します。

花芽は数個残す

花芽は、前年に伸びた枝にできます。剪定する際は、花芽は数個残しておきましょう。

摘果:実がつきすぎたら間引きする

アケビの実は一花から5~10個ほどつくことがありますが、実が多すぎると、株に負担がかかり、ひとつの実の大きさや味が悪くなる可能性もあります。実がつきすぎている場合は、実が小さくて固いうちに一花2~3個になるように摘果(実の間引き作業)を行いましょう。摘果の目的は、養分を効率的に回して、品質のよい実を収穫するためです。

人工授粉:異なる品種の花粉だと実をつけやすい

アケビは自家不和合性のため、自分の花粉では受粉しにくい植物です。結実を安定させるには他の系統のアケビと混植するか、人工授粉を行うのがよいでしょう。人工授粉の方法は、雄花の花粉を筆や綿棒などで採取し、雌花の柱頭に付けるだけです。雄花は雌花より早く開花するため、タイミングに注意が必要です。

冬越し

冬越しの方法について解説します。冬の間の適切な育て方で、きちんと冬越しできるようにしましょう。

冬は落葉して越冬する

アケビはつる性の落葉果樹で、寒冷地では完全に落葉して越冬しますが、温暖地ではつるの先端部の小さな葉がそのまま残った状態で越冬することがあります。アケビは葉に光合成を行う働きのほかに、根から吸い上げた水分を葉の気孔から蒸発させる働きがあります。寒さが厳しく水分を十分に吸収することができない冬に葉を落とすのは、水分不足で枯れてしまわないためです。

霜の多い地域ではマルチングを行う

霜の多い地域ではマルチングを行うのがおすすめです。マルチングとは、土の表面に藁や落ち葉などの有機物を敷き詰めることで、土の温度や水分を保つ方法です。アケビは霜に弱く、発芽期から開花期にかけて凍害を受けると、結実不良や新梢の枯死などの被害が出る可能性があります。マルチングを行うことで、霜柱が根を持ち上げたり、土が乾燥したりするのを防ぐことができます。

病害虫

育て方で注意したいのは、病害虫の被害です。アケビに発生しやすい「うどんこ病」「アブラムシ」「ナメクジ」について解説します。

うどんこ病

うどんこ病にかかると、葉の表面に白い粉がふいたような症状が現れます。これはカビによる病気で、葉の光合成を阻害したり、栄養を奪ったりして、葉が枯れたり落葉したりします。うどんこ病は乾燥した環境を好むため、水やりや風通しを適切にすることで予防できます。また、病気にかかった葉はすぐに摘み取って、土に埋めるか燃やすことで、病原菌の拡散を防ぎます。

アブラムシ

アブラムシは葉や茎に集団で発生します。吸汁によって葉や茎が弱り、生育が阻害されます。また、アブラムシはウイルス病の媒介者となるため、ウイルス病に感染するリスクも高まります。アブラムシは、暖かい気候や風通しの悪い環境で発生しやすい害虫です。

イモムシ

イモムシに寄生されると、葉・茎・果実に食害を受けます。手で捕殺する場合は、小さいうちは比較的簡単に駆除できます。殺虫剤を使用する場合は、種類や使用方法を確認して、適切に使用しましょう。イモムシの被害を防ぐためには、風通しが良く、日当たりの良い場所で管理しましょう。

アケビのおいしい食べ方

実の収穫からおいしい食べ方について解説します。アケビは果肉はもちろん、皮や新芽まで食べられます。

アケビはどんな味がする?

アケビの果肉は、ねっとりとしたゼリー状で、透け感のある乳白色です。酸味はなく、バナナや熟した柿にも似た味ですが、素朴で優しい甘みの果実です。少し物足りない味に感じる人もいるかもしれませんが、甘いものが貴重だった時代や山歩きに疲れた時などには重宝されたのでしょう。 アケビは、皮をむいてそのまま食べたり、天ぷらや味噌炒め、佃煮などにしたりして食べられます。皮には苦みがあるので、天ぷらや味噌炒めなどの料理にする場合は、一度お湯でゆでてから冷水にさらしてアク抜きをしておくとよいでしょう。また、表皮をピーラーで薄くむいてもよいでしょう。

アケビの実の収穫のしかた

実が成ったら収穫を行いましょう。収穫時の実の状態と、手順をご紹介します。

収穫時期:秋

アケビの実の収穫時期はです。9月上旬~10月上旬にかけて、果皮が紫色に色づき、割れて中の果肉が見えるようになったら収穫できます。アケビは日本各地の低山地に自生しており、特に東北地方や山形県が主な産地です。アケビは果肉だけでなく、果皮や新芽も食べることができます。果肉はほんのり甘く、滋養強壮や美肌効果が期待できます。果皮はほろ苦いですが、炒め物や揚げ物にすると美味しく食べられます。新芽は春の味覚としてお浸しや炒め物にして食べられます。アケビは栽培も比較的簡単で、暑さ寒さに強く、日当たりのよい場所に植えれば育ちます。アケビは秋の貴重な味覚です。

収穫の手順

紫色に色づいた実を枝からそっとはずします。実が割れている場合は、果肉が落ちないように注意してください。実を収穫したら、日陰で乾燥させます。乾燥させることで、果肉が締まり、味がよくなります。乾燥させたら、冷暗所で保存します。冷蔵庫であれば、1週間程度は保存できます。

果肉をそのまま食べる方法

アケビの果肉は、生のまま食べるのが一番シンプルで美味しい方法です。実を手で割り、中にある白い果肉をスプーンですくって食べます。果肉の中にある黒い種は食べないでください。種には苦みがあるので、口に入れたら吐き出すか、最初から取り除いておくのがおすすめです。

果皮を食べる方法

果皮にはカリウムが豊富に含まれており、利尿作用や高血圧予防に効果があります。果皮のおいしい食べ方をご紹介します。

水にさらしてアクを抜いてから調理する

果皮は苦みがあるため、アクを抜いてから調理しましょう。水にさらす方法と、熱湯で茹でてアク抜きする方法があります。 水にさらしてアク抜きする場合は、アケビの皮を洗って刻み、水に浸けて数時間から一晩置きます。水は何回か交換するとよいでしょう。 熱湯でアク抜きする場合は、果皮をよく洗って短冊に切り、沸騰したお湯に果皮を入れて5分ほど茹でます。水気を切ってから塩をふりかけて塩もみをし、流水でよく洗い流します。

味噌炒めや天ぷらにするのがおすすめ

果皮は味噌炒めや天ぷらにするととても美味しいです。味噌炒めは、アケビの果皮の苦味と味噌の甘辛さがよく合います。豚肉やきのこなどと一緒に炒めると、ボリュームのある一品になります。 天ぷらは、果皮の食感と衣のサクサク感が楽しめます。塩や天つゆでさっぱりと召し上がれます。天ぷらにする場合は、果皮を厚めに切って、アク抜きをしっかりと行うことがポイントです。

新芽を食べる方法

アケビの新芽は、ビタミンCやカリウムなどの栄養素が豊富に含まれており、疲労回復やむくみの解消に効果があります。アケビの新芽は、春の味覚を楽しむことができる野菜です。ここからは、新芽を食べる方法をご紹介します。

春の柔らかい新芽を食べる

春の柔らかい新芽は、食べることができます。新芽は3月から5月にかけて採れる山菜で、ほろ苦い味とシャキシャキした食感が特徴です。水洗いしてさっと茹でた後、水にさらしてアク抜きをしましょう。

お浸しにするのがおすすめ

新芽は、お浸しにするのがおすすめです。食感と風味が引き立ち、美味しくいただけます。

【まとめ】アケビの育て方を紹介!種からの増やし方から剪定の仕方まで徹底解説

アケビの育て方について解説しました。 今回の記事のポイントはこちらです。
  • アケビは春に甘い香りの花を咲かせ、秋に甘酸っぱい果実を収穫できるツル性果樹。
  • 育て方1つ目の置き場所は、日当たりと風通しが良い場所で育てるとよい。
  • 育て方2つ目の水やりは、地植えの場合、苗木や植え付け直後の株以外は基本的に水やりは不要、鉢植えの場合は土の表面が乾いたらたっぷり水を与えるとよい。
  • 育て方3つ目の土は、アケビは根が浅く広がる性質があるため、水はけ・水持ちのよい土で育てるとよい。
  • 育て方4つ目の肥料として、肥料は有機質肥料か速効性化成肥料を与えるとよい。 植え替え・植え付けは11月~2月に行うとよい。
  • アケビは「挿し木」「接ぎ木」「種まき」で株を増やすことができる。
  • アケビは果肉はもちろん、皮や新芽まで食べられる。
アケビの園芸は、育て方のポイントをおさえることで、美味しい果実を楽しむことができます。ぜひご自宅でアケビを育てて、秋の味覚を楽しんでみてくださいね。 最後までお読みいただきありがとうございました。TOKYO KOTOBUKIENには他にもたくさんの記事をご用意しておりますので、是非ご覧ください。