カキツバタの育て方を紹介!鉢植えでの育て方から人気の品種まで解説

カキツバタの育て方を紹介!鉢植えでの育て方から人気の品種まで解説
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目次

カキツバタは日本原産の観葉植物です。刈谷市の北部に生息するカキツバタは天然記念物に指定されており、貴重な植物として扱われる場合もあります。 カキツバタ祭りが開催されており、見に行ったことがある方は、カキツバタの魅了を知った方も多いでしょう。魅力を知った方は「カキツバタを育てたい!」と思っている方も多いでしょう。 そこで今回は、カキツバタの育て方を解説します。本記事を読めば以下のことが分かりますよ。
  • カキツバタの生息環境
  • カキツバタとよく似ている植物との違い
  • カキツバタの水やりについて
上記のことが分かりますよ。カキツバタの育て方が知りたい方はぜひ、読んでみてくださいね。

そもそもカキツバタ(かきつばた・燕子花・杜若)ってどんな植物なの?

まず、育て方の前にカキツバタ(かきつばた・燕子花・杜若)がどのような植物なのか解説します。カキツバタ(かきつばた・燕子花・杜若)について知ることができれば、紹介する育て方を読んでより理解度が増しますよ。ぜひ、読んでくださいね。

日本やシベリア東部が原産のアヤメ科アヤメ属の多年草抽水植物

カキツバタは日本やシベリア東部が原産のアヤメ科アヤメ属の多年草抽水植物です。抽水植物とは水の底にある土に根を生やし、茎や葉っぱ・花が水面より上に伸びる植物を指します。 昔は衣類を染める原料として使われていた植物でもあります。品種数は50品種程でハナショウブなども品種のひとつになります。 水が必要になりますが、栽培難易度は高くないので初心者の方でも十分育成できる植物といえるでしょう。

古くから美しいものの象徴として知られ、西洋美術にも影響を与えた

カキツバタは古くから美しい植物として知らており、西洋美術にも影響を与えました。西洋芸術にも影響を与えている美しい植物なんですよね。

アヤメやハナショウブとよく似た見た目をしている

カキツバタとよく似た植物に『アヤメ』と『ハナショウブ』があります。どちらもぱっと見では同じ植物に見えますが、よく見ると違いがあります。詳しく解説しますね。

生育する場所の違い

カキツバタとアヤメ・ハナショウブでは、生育する場所に違いがあります。具体的な違いは以下のようになっています。
品種 生育場所
カキツバタ 浅い水辺
ハナショウブ カキツバタよりさらに浅い湿地
アヤメ 草地などの陸
上記のような違いがあります。カキツバタは他の種類と比べると比較的水辺に生息しているので、分かりやすい違いといえるでしょう。

花の中心の模様の違い

生息地以外にも、花の中にある模様の違いで判別できます。各品種の違いは以下の通りです。
品種 花の模様
カキツバタ 花弁の根元の色が白い
ハナショウブ 花弁の根元が黄色
アヤメ 花弁の根元が網目模様になっている
生息地で判断が難しい場合は、色や模様で判断するのが分かりやすいですよ。

カキツバタの育て方のポイント①置き場所

では、カキツバタの育て方のポイントについて紹介します。最初に紹介する育て方のポイントは『置き場所』です。詳しく解説しますね。

池の浅瀬など浅水中に生息するため水辺を好む

カキツバタは池の浅瀬など浅い水中に生息するので、水辺を好む観葉植物です。そのため、可能な限り水に浸すように育成するようにしましょう。難しい育て方のように感じますが、ちょっとした工夫で栽培できますよ。

日当たりと風通しのよい場所がよい

カキツバタを置く場所は、日当たりと風通しの良い場所に置きましょう。一般的な観葉植物と同じなので、さほど難しく考える必要はありませんよ。日光の当たり具合や風の通りを確認してくださいね。日照不足はNGですよ。

地植えの場合:水位の浅いところに植える

カキツバタを地植えで育てる場合は、水深の浅い所に植えましょう。水深は浅くて大丈夫なので、あまり心配する必要はありませんよ。

鉢植えの場合:夏は半日陰で管理する

鉢植えで栽培する場合、夏場は半日陰で管理します。ご自宅で栽培する場合、カキツバタを植える場所の水の量は決して多くありません。 そのため、直射日光の強い場所に置くと葉焼けだけでなく、カキツバタの根っこが煮える可能性があります。なので、カキツバタを置く場所は半日陰にするのがベストでしょう。

カキツバタの育て方のポイント②水やり

カキツバタの育て方のポイント2は『水やり』です。他の植物の育て方と違い水に浸して栽培するので、どのような水やりが必要なのか気になりますよね。詳しく見ていきましょう。

地植えの場合

最初に、地植えでカキツバタを栽培している場合の水やりを解説します。一部鉢植えと共通している部分もありますが、解説していますね。

常に株元が水に浸かる状態に

地植えでの育て方の場合、常に株元が水に浸る状態で管理ます。専用に水をためる場所が必要になるため、手間がかかる栽培方法になります。

夏は水温が上がらないよう注意する

夏は水温が上がらないよう温度に注意してください。水に浸けて栽培しますが、株元がつかる程度の水しか入れません。そのため、余程大規模で栽培してない限り、水温が非常に上がりやすいです。 そのため、日陰にするなど温度上昇対策をおこなう必要があるでしょう。ただし、日照不足にならないように注意してくださいね。

冬に水の表面が凍ってもそのままでよい

冬は水の表面が凍っていてもそのままで大丈夫です。根元まで凍っていなければカキツバタは生きているので、過度の心配はいりませんよ。

鉢植えの場合

次に、鉢上での育て方の場合を解説します。「鉢植えで水に浸けるってできるの?」思い方もいるでしょう。ですが、ちょっとした工夫で簡単にできますよ。詳しく解説しますね。

水を入れた容器に沈め、株元を水に浸す

鉢植えでの育て方の場合は、水を入れた容器を静めて株元も水に浸しましょう。容器は鉢植えが収まり、鉢植えより高さがあれば何でも大丈夫です。 バケツでも十分利用可能ですよ。ただ、黒いバケツや容器は水温が上がりやすいので、避けたほうが無難でしょう。

水が減ったらつぎ足す

水が減ったら水をつぎ足します。つぎ足す量は株元が浸る程度で十分です。ただ、夏場はなるべく水温を合わせるようにすると、カキツバタに優しいですよ。

月に1回を目安に水を入れ替える

月に1回程度目安に水を入れ替えましょう。長い間同じ水を入れていると、水が腐って悪さをする可能性があります。カキツバタにも影響が出てくるので、水替えが必要になります。月1回程度でいいので、水を変えてあげてくださいね。

カキツバタの育て方のポイント③土

カキツバタの育て方のポイント3は『』です。土壌は種類が多いので、どれを購入して使用すればいいのか変わらないですよね。詳しく解説するので、参考にしてくださいね。

草花用培養土や赤玉土で育てられる

カキツバタは草花用培養土や赤玉土で育てられます。どちらも簡単に購入できるので、迷うことは少ないでしょう。

植え付け時は肥料分が少ないほうがよい

植え付け時は肥料分が少ない方がいいです。そのため、植え付け時におこなう元肥はしなくても大丈夫です。土壌に配合されている肥料も少ないものを選びましょう。

カキツバタの育て方のポイント④肥料

カキツバタの育て方のポイント4つ目は『肥料』です。カキツバタに限らず、観葉植物は肥料を必要とする場合も多々あります。カキツバタはどうなのか、解説しますね。

肥料は控えめに与える

カキツバタに与える肥料は控えめにおこないます。そのため、大量の肥料を購入する必要はありませんよ。内容量の少ない肥料を購入して大丈夫ですよ。育て方も簡単で肥料のコストも安く済むのもありがたいですね。

施肥の時期:3月と9月~10月に与える

施肥の時期は3月と9~10月におこないます。おおよそ、半年に1回のペースで与えると覚えておくとよいでしょう。

緩効性化成肥料やスイレン用の肥料を株元に埋める

カキツバタには緩効性化成肥料やスイセン用の肥料を株元に埋めます。緩効性肥料は、ゆっくりと効果が出ていくのカキツバタにピッタリの肥料といえるでしょう。

カキツバタの植え替え・植え付け

育て方の次は、カキツバタの植え替え・植え付けについて解説します。カキツバタを入手したら必ずおこなう行為なので、分からない方は確認してくださいね。

植え付け

最初に植え付けについて解説します。植え付けとは、カキツバタを購入した後に、鉢や地面に植えることを指します。詳しく見ていきましょう。

植え付けの時期:3月下旬~6月上旬

カキツバタの植え付け時期は3月下旬~6月の上旬ごろが目安です。春ごろから梅雨に入る間の期間に植え付けると、覚えておくとよいでしょう。

ポット苗はすぐに植え付ける

ポットで売られているカキツバタの苗を購入した場合は、すぐに植え付け作業をおこないます。ポット苗は根が詰まっていることも多く、放置していると根腐れを起こしていると枯れる原因です。そのため、ポット苗を購入したらすぐに植え付けてあげましょう。

植え付けの手順

カキツバタの植え替え手順は、難しくありません。草花用の用土もしくは赤玉土に植え付けて、水を株元程度までいるだけです。難しい手順はないので、すぐに植え付けできますよ。

植え替え

次に、植え替えについて解説します。植え付けとよく似ていますが、植え替えは数年ごとにおこなうため、植え付けとは意味が異なります。詳しく見ていきましょう。

植え替えのタイミング:2~3年に1回

カキツバタの植え替えタイミングは、2~3年に1回程度でおこないます。成長速度は他の観葉植物と同じペースなので、忘れることは少ないでしょう。水に浸けているため、やや面倒に感じますがしっかりとお世話してあげてくださいね。

植え替えの時期:花後の5月~6月

カキツバタの植え替え時期は花後の5月~6月の時期がベストです。梅雨の時期なので、植え替え作業が億劫になりがちですが、雨の当たらないところで、健康に注意して植え替え作業をおこなってくださいね。

植え替えの手順

カキツバタの植え替え手順は、ほぼ植え付けと同じです。注意すべき点は、ひと回り大きな鉢に植え替えること。簡単ですが、水を扱うので周りを汚さないようにしてくださいね、

カキツバタの増やし方

植え替え・杖つけの次は、カキツバタの増やし方を紹介します。本記事のカキツバタの育て方を参考に育てれば、問題なく育てられるでしょう。 育て方を覚えて、問題なければカキツバタを増やしてみませんか?難しいポイントはないので、初心者の方でも十分増やせますよ。

株分け

カキツバタを増やすなら、株分けで増やすのがおすすめです。正しい育て方はできていれば、株分けで十分増やせますよ。詳しく見ていきましょう。

植え替えと同時に行うとよい

株分けで増やす場合は、植え替えと同時におこないます。株分けで増やすために、わざわざ鉢を解体するのは大変なので、植え替えと同時がおすすめですよ。

株分けのしかた

株分けのしかたは、以下の通りです。また、前提としてカキツバタの株分けは花後におこないます。
  • カキツバタを取り出す
  • カキツバタの株を分ける
  • 葉っぱを上から半分カット
  • 根っこを下から半分カット
  • 鉢や地植えに植え付ける
以上がカキツバタの株分け方法になります。株分けする際は、根っこと葉をカットする必要があるので、忘れないようにしましょう。

種まき

カキツバタは種まきでも増やすことができます。一からカキツバタを育てることができるので、ポット苗に比べて愛着がわきますよ。「一から育てたい!」という方はぜひ、参考にしてくださいね。

種まきから3年ほどで開花する

カキツバタを種まきから育てた場合、開花するまでに3年ほどの期間が必要になります。そのため「すぐに花を楽しみたい!」という方には向いていない増やし方になります。ただ、成長過程を楽しみたい方はおすすめの方法ですよ。

種まきのしかた

カキツバタの種まきはやや特殊です。浅い池に生息してるため、通常の観葉植物のように種まきできません。具体的な種まきの手順は以下の通りです。
  • プランターに新聞紙を敷き水が貯まるようにする
  • 新聞紙の上に土を敷く
  • 水を入れて沼状にする
  • カキツバタの種を撒く
  • 乾燥しないように地面が湿った状態を維持する
上記の方法で種まきをおこないます。常に湿っている状態を維持する必要が多いので、乾燥に注意して水の管理は忘れないようにしてくださいね。

カキツバタのお手入れ

育て方・増やし方の次は、お手入れの方法を紹介します。カキツバタのお手入れはやることが少ないので手間がかかりません。簡単なことばかりなのでぜひ、参考にしてくださいね。

剪定

カキツバタは剪定が必要になります。剪定といっても樹木のような大規模な剪定はおこないません。ちょっとした切り取りで済むので、安心してくださいね。詳しく解説します。

古い葉を摘み取る

カキツバタの剪定は古い葉っぱの部分を摘み取る程度でokです。水辺に生息しているため、古い葉っぱをそのままにしておくと、水に浸かり葉が腐ります。そのため、カキツバタの健康を維持するためにも古い葉っぱは摘み取りましょう。

花がら摘みを行う

花がら摘みもおこなう必要があります。開花後に花がらを摘みとりましょう。ただ、種を収穫したい場合は花がらを摘み取ってしまうと種の収穫ができないので、花がら摘みはおこなわないようにしましょう。

病害虫

お世話の2つ目は『病害虫』です。観葉植物の害虫や病気に悩まされている方は多いのでぜひ、読んでくださいね。

ほとんど病害虫の被害はない

まず、カキツバタはほとんど病気や害虫の被害にあいません。そのため、初心者でも十分育てやすい観葉植物といえるでしょう。丈夫な観葉植物を育てたい方におすすめの植物ですよ。

ズイムシ(メイガ類の幼虫)

ズイムシはメイガ類の幼虫の総称です。基本的に稲や果実の葉っぱを食べる害虫です。発生すると斑点などは発生しませんが、葉っぱを丸めて食べていくので、発見するのは簡単です。1匹だけという可能性は低いので見つけ次第、殺虫剤での駆除がおすすめの方法ですよ。

アブラムシ

アブラムシはハーブ系の植物以外、ほぼすべての植物に付く害虫です。大量に発生していると、カキツバタの体液を大量に吸い取ってしまいます。その結果、カキツバタが弱ってしま原因につながります。殺虫剤が効果的なので、見つけ次第駆除してくださいね。

カキツバタの人気の品種を紹介

最後にカキツバタの人気品種を紹介します。どれも美しい品種なので、自分が綺麗と思う品種を探して育ててくださいね。

舞孔雀

舞孔雀はカキツバタの品種のひとつ。実はアジサイにも同じ名前の品種が存在するのでネットで検索するときは「カキツバタ 舞孔雀」と検索すると良いでしょう。 紫色に近い濃い青色に白い筋が入るので、メリハリのある花が特徴になります。濃い色の花が好きな方は、舞孔雀がおすすめですよ。

裕美

裕美は斑入りのカキツバタです。葉っぱの部分に白い斑が入っているのが特徴です。葉っぱに白い斑点が入ることで、涼しげな印象を与えてくれます。夏にピッタリなカキツバタといえるでしょう。

【まとめ】カキツバタの育て方を紹介!鉢植えでの育て方から人気の品種まで解説

本記事ではカキツバタの育て方について解説しました。カキツバタは水辺に生息しているため、水に浸けて栽培する必要がありましたね。また、病害虫にも強く初心者の方でも十分栽培できる難易度でしたね。 本記事のポイントは
  • カキツバタは池の浅瀬に自生してる植物
  • ハナショウブ・アヤメとは自生場所と花に違いがある
  • 水やりは株元がつかる程度与える
です。カキツバタは日本に古くからある植物です。地域によってはカキツバタ祭りを開催しているほどです。歴史ある美しい花あるカキツバタを栽培してみませんか? 最後までお読みいただきありがとうございました。TOKYO KOTOBUKIENにはほかにもたくさんの記事を用意しておりますので、ぜひご覧ください。