グロキシニアの育て方を解説!成長後のお手入れから害虫の対処法まで

グロキシニアの育て方を解説!成長後のお手入れから害虫の対処法まで
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目次

皆様はグロキシニアという植物を知っていますか?実はグロキシニアという名称は古い名前で、本当の名前はシンニンギア・スペシオサといいます。過去にシンニンギア・スペシオサがグロキシニア属に分類されていたことから、今でもこの名前で呼ばれています。 そんな歴史ある植物グロキシニアは、基本的に冬は休眠をしますが、生育適温を25℃前後にすることで、冬でも鮮やかな白,赤,ピンクのお花を楽しめるので、冬の今でも人気があります。しかし、生育適温の管理や、成長を促進する育て方、グロキシニアという植物全体の基本的な知識がないとうまく育てられないことも事実です。 そこで今回の記事では、まだグロキシニアの育て方や植物全体的な育て方の知識を知りたい方に向けて、以下の流れで「きちんと成長して枯れないようにするグロキシニアの育て方」を徹底解説していきます。
  • そもそもグロキシニアがどんな植物なのかを解説
  • グロキシニアの育て方のポイント①置き場所について解説
  • グロキシニアの育て方のポイント②水やりについて解説
  • グロキシニアの育て方のポイント③土について解説
  • グロキシニアの育て方のポイント④肥料について解説
  • グロキシニアの植え替え・植え付けについて解説
  • グロキシニアの増やし方について解説
  • グロキシニアのお手入れについて解説
  • まとめ
最後までご覧いただくことで、グロキシニアがどんな植物なのか、またどのような育て方をすれば良いのかを知らなかった人は知れるようになり、実際に育てる際は、グロキシニアに最適な育て方を実践することができるようになります!ぜひ最後までお付き合いください。

そもそもグロキシニアってどんな植物なの?

それではまずは、そもそもグロキシニアがどんな植物なのかを解説していきます。

ブラジルを原産とするイワタバコ科シンニンギア属の多年草

グロキシニアは南アメリカのブラジルを原産とするイワタバコ科シンニンギア属に分類される多年草です。その特有の葉や花が観葉植物として広く愛されています。室内でも屋外でも栽培できるので、栽培の難易度はかなり低く、初心者さんでも簡単に育てることができます。

通常グロキシニアと呼ばれるのはシンニンギア・スぺシオサのこと

また、先ほどもお話しした通り、グロキシニアという名前で広く知られているのは、本当はシンニンギア・スぺシオサと呼ばれる品種のことを言います。歴史のある植物ということでしょう。

光沢のある花弁と多彩な花色が特徴

グロキシニアの最も魅力的な部分は、その美しい花です。花弁は光沢があり、ピンク、紫、赤、白など多彩な色合いを持っています。花が開花すると、まるで色とりどりのトロピカルな花束が咲き誇るような美しい様子を見せます。春から夏にかけて開花する花は見応えがあって非常に人気があります。

グロキシニアの育て方のポイント①置き場所

それではここからは、グロキシニアの育て方のポイントを項目ごとに解説していきます。一つ目の育て方のポイントは、「置き場所」になります。どのような置き場所に置くことでグロキシニアはよく育つのかをお話ししていきます。

地植えよりも鉢植え向き

結論からお伝えすると、グロキシニアは地植えよりも鉢植えが適しています。鉢植えにすることにより、土の管理や植物の移動が容易になり、グロキシニアの好みの条件や環境、温度に合わせて栽培ができます。

一年中室内で栽培が可能

しかも、そもそもグロキシニアは一年中室内で栽培が可能な植物でもあります。元からそこまで多くの日光が当たる場所でないと育てたない植物ではなく、むしろ日陰でも成長できるほどの耐陰性のある植物です。そのため、屋外よりも室内での栽培が日本では特に向いており、忙しいビジネスパーソンやあまり手間をかけられない方にも向いています。

夏:なるべく涼しい場所で

時期的な問題として特に気を付けてほしいのは夏と冬です。グロキシニアは比較的耐寒性も耐暑性も弱いので、夏は涼しい場所での栽培が適しています。直射日光が強すぎる場合は日当たりを管理できる場所に移動させましょう。

冬:気温が低すぎない室内の明るい日陰

また冬は、寒冷地域では室内に移動させ、気温が低すぎない明るい日陰で過ごすようにしましょう。

直射日光による葉焼けに注意

上記のようにグロキシニアはそこまで日本の環境において耐性がある植物ではありません。特にグロキシニアは直射日光に弱いため、夏の時期は特に日中の強い光から保護することが重要です。直射日光に当てると葉が傷む可能性があるため、間接光の下で育てましょう。これにより、美しい花を長く楽しむことができます。

グロキシニアの育て方のポイント②水やり

続いてのグロキシニアの育て方のポイントは、「水やり」になります。グロキシニアの水やりではどんなことを意識して行えばいいのか、また水やりの方法や種類についても解説していきます。

土が乾いたらたっぷりと

結論からお伝えすると、グロキシニアは土が乾いた際に水を与えることがポイントです。土の表面が乾いたら、根元からたっぷりと水を与えましょう。適切な湿度を保つことで、健康的な成長を促します。

葉や花でなく株元の土に水をかける

また、水やりの際は葉や花に直接水をかけないように心掛けましょう。特に冷たい水が直接葉にかかると、株の力が弱まることが多いです。

底面給水でもよい

それに、通常の水やりをするのではなく、グロキシニアは鉢底から水を吸収することのできる、底面給水を行うこともおすすめです。上から直接水をかけると水分が歯の付け根に溜まってしまい腐りやすく、また水切れを起こさないで栽培することに適している球根植物であることからも、底面給水をするのがおすすめです。

冬の休眠期は水やりを控えめに

グロキシニアは一般的な植物と同様に冬季は休眠期であるため、成長が緩慢なため水やりを控えめにしましょう。水分需要が減ることや、根腐れや冷害を防ぐために、基本的に湿度を保ちつつ乾燥気味に育てることが正しい育て方になります。

グロキシニアの育て方のポイント③土

続いてのグロキシニアの育て方のポイントは、「」になります。グロキシニアにはどのような用土が適しているのか、おすすめの用土の配合などをお話ししていきます。

水はけ・水持ちと通気性がよい土を好む

特にグロキシニアは水はけが良く、かつ水を保持しやすい土が適しています。また、通気性が良い土壌が根の発育に良い影響を与えるので、水はけと水もちのいい用土で育てましょう。

赤玉土5:腐葉土3:ピートモス(川砂)2の配合土など

水はけと水もちのいい用土を自分で作る場合は、適切な土のブレンドが重要です。グロキシニアに適した土は、赤玉土、腐葉土、ピートモス(川砂)を5:3:2の割合で混ぜたものが良いでしょう。これにより、必要な栄養分が供給されます。

パーライトやピートモス、バーミキュライトの配合土でもよい

それに、育てる環境や好みによっては、パーライトやピートモス、バーミキュライトを混ぜ込んだ配合土もおすすめできます。パーライトやピートモス、バーミキュライトは「通気性」と「保水性」、また「保肥力」を兼ね備えており、これらの成分が土の通気性や保水性を向上させます。

鉢底に軽石やケイ酸塩白土を入れるとよい

また、鉢の底に軽石やケイ酸塩白土を敷くことで、水はけが良くなり、根部が湿気から守られます。

グロキシニアの育て方のポイント④肥料

最後のグロキシニアの育て方のポイントは、「肥料」になります。グロキシニアはそもそも肥料を必要とするのか、与える際はどんな肥料が適しているのかをお話ししていきます。

肥料を与えなくても育てられる

結論からお伝えすると、肥料を与えなくても育てることができます。グロキシニアは基本的に丈夫な植物なので、肥料を与えなくても成長できます。しかし、元肥や開花時には栄養をサポートするために肥料が役立ちます。

元肥:緩効性化成肥料を用土に混ぜる

元肥は特に植え付け時に施し、用土に緩効性の化成肥料を混ぜ込むことで、長期間にわたり必要な栄養分を供給できます。これにより、グロキシニアが健康的に成長できます。

開花中:液体肥料を定期的に与える

また、グロキシニアが花を咲かせる期間では、液体肥料を週に1回から10日に1回程度、希釈して与えると良いでしょう。これにより花の色鮮やかさや花付きが向上し、美しい花を楽しむことができます。

グロキシニアの植え替え・植え付け

続いては、グロキシニアの植え替えと植え付けの方法について解説していきます。どのように植え替えや植え付けをすればいいのかを知らない方はぜひ参考にしてみてください。

植え付け・植え替えの適期:春か花後

グロキシニアの植え付け・植え替えの適期は、春か花後になります。具体的には4月下旬~7月上旬と、9月~11月上旬ごろになります。

植え付け

まずは植え付けに関する基本的なやり方などを解説していきます。

苗の選び方

グロキシニアの苗を選ぶ際は、害虫被害を受けた症状のない綺麗な葉っぱや花がついているものを選びましょう。

植え付けの手順

  1. まずは塊茎の掘り上げをします。優しく掘り上げましょう。
  2. 根っこと古い土を手で優しく落とします。
  3. 塊茎が土の表面から若干見えるように浅植えしましょう。

深植えにならないようにする

ポイントは塊茎を深植えしないことです。なるべく浅く植えてあげるようにし、植え付けをしましょう。

植え替え

続いては植え替えの方法を解説していきます。

植え替えの手順

  1. まず地上部を根本から剪定ハサミで切ってください。
  2. 切り口から雑菌が入らないように殺菌剤を塗っておきます。
  3. 新しい鉢に土を入れて植え替えます。

花後の植え替えの場合:地上部を切って殺菌剤を塗布する

特に花後の植え替えの場合は地上部を切って殺菌剤を塗布することを忘れないようにしましょう。

9月までに植え替えると再び開花する

また、9月までに植え替えるとおおよそ3ヶ月程度で再び開花し始めるので、その間は水切れをおこさないように上記で解説したような育て方を実践してみてください。

グロキシニアの増やし方

続いては、グロキシニアの増やし方について解説していきます。どんな増やし方があるのか、またそれぞれの増やし方も合わせてお話ししていきます。

葉挿し:最も簡単な方法

まずは最も簡単な方法として挙げられるのは、葉挿しです。

葉挿しの適期:6月~7月、9月~10月

葉挿しは主に6月~7月、9月~10月の間にすることが適しており、大体植え替えや植え付けの時期と重なるので、そのタイミングで行うのが一石二鳥で楽になりますよ。

葉挿しのしかた

  1. まずは葉柄をつけた葉っぱを切ります。
  2. 水分を含んだバーミキュライトに葉柄をつけた葉っぱを寝かせるように葉挿しします。
  3. 1か月程度で発根するので、発根後は鉢上げをし、そこで育てていきましょう。

春になったら植え付ける

みるみるうちに塊茎が形作られていくので、春ごろに発芽してきたら、また植え付けて大きくしていくといいですよ。

種まき

続いては種まきの方法を解説していきます。

種まきの適期:8月下旬~9月

種まきの適期は8月下旬~9月です。夏までに開花した花から取れる種を利用する場合もこの時期にするのがいいでしょう。

種まきのしかた

  1. 花後に種を収穫します。
  2. 8月下旬~9月になったらお好みの環境で種をまきます。
  3. 覆土はせずにそのままで発芽するまで待ちましょう。

覆土はせず、水は底から吸わせる

ポイントはやはり覆土しないことです。グロキシニアの種は微細で光発芽種子であるため、覆土をすると成長できません。そのため、水分は底から吸わせる底面給水がおすすめです。

分球

続いては分球の方法を解説していきます。

分球のしかた

  1. 分球は成熟した株でないとできないので、まずは今大きく成熟した株かどうかを確認しましょう。
  2. 球根を掘り上げ、芽の位置をチェックします。
  3. 複数に分ける場合、芽がある部分を分けないと成長できないので、いくつかに分ける際は芽があるものを分けて植え替えてください。

切り口に殺菌剤を塗布するとよい

その際、切り口から病気に感染することがあるので、ホームセンターなどで販売されている市販の殺菌剤を塗布することで病気やその他の症状を予防することができます。

芽かき

最後は芽かきという増やし方を解説していきます。

この方法だと成長が早い

芽かきは植え付けたのちに出てくる芽を、少し放置して大きくした後にかき取って土に挿す方法を言います。この方法だとかなり早く成長させることができ、春に芽かきしたものが秋に開花することもあります。

芽かきのしかた

  1. 枝についている少し大きな芽を確認しましょう。
  2. 手で取れる場合は手で取り、取れない場合は剪定ハサミなどを利用してください。
  3. お好きな土に挿して開花を待ちましょう。

グロキシニアのお手入れ

最後はグロキシニアのお手入れを解説していきます。上記でお話しした育て方も重要ですが、継続的に花の美しさを保つためにはお手入れも重要です。どんなお手入れがあるのかをここでは解説していきます。

花がら摘み

花がら摘みは、グロキシニアの健康的な成長と美しい花を維持するために重要です。花が終わったら、花がらを摘み取りましょう。これによってグロキシニアは景観を保つことができ、害虫の発生を防ぐこともできます。

球根の保存

次は球根の保存方法について解説していきます。

休眠させる前に球根を保存する

まず休眠を始める前に球根を保存する必要があります。この際、まずは先ほどの花がら摘みをし終えて、元から切り取っておきましょう。

休眠期の球根を乾燥させないようにする

また保存する際は、休眠期の球根を乾燥させないようにしてあげる必要があります。掘り上げた球根は乾燥しないようにおがくずなどに包み保管しましょう。寒すぎたり暑すぎたりしない温度で管理しましょう。

病害虫

最後は病害虫です。病気の発生の原因となる害虫や、よくなりやすい病気を解説していきます。

灰色カビ病

まずは灰色カビ病です。灰色カビ病は過湿が原因で発生しやすい病気で、シミや斑点ができやすくなり、最悪腐ってしまうこともあります。シミや斑点が出てきたら速やかに日当たり・風通しのいい場所で管理しましょう。

オンシツコナジラミ

非常に小さい白い1.2mm程度の害虫です。温度が20℃前後になると発生しやすい害虫です。定期的に殺虫剤をまくなどして対処しましょう。

ナメクジ

ナメクジは梅雨などの湿気が続く時期に発生しやすい害虫なので、見つけ次第殺虫剤をまいて駆除しましょう。

【まとめ】グロキシニアの育て方を徹底解説!成長後のお手入れから害虫の対処法まで

いかがだったでしょうか?グロキシニアの育て方から増やし方などのお手入れまで、この記事一つでかなり詳しく知ることができたのではないでしょうか! 今回の記事のポイントは以下になります。
  • グロキシニアは南アメリカのブラジルを原産とするイワタバコ科シンニンギア属に分類される多年草
  • 地植えよりも鉢植えが適しており、一年中室内で栽培が可能
  • 土が乾いた際に水を与えることがポイントで、冬の休眠期には水やりを控えめにすること
  • 水はけ・水持ちと通気性がよい土を好むため、赤玉土5:腐葉土3:ピートモス(川砂)2の培養土がおすすめ
  • 肥料を与えなくても育てられるが、元肥として緩効性化成肥料を用土に混ぜることと、液体肥料を定期的に与えることでより元気に育つ
  • グロキシニアの植え付け・植え替えの適期は、春か花後で、4月下旬~7月上旬と、9月~11月上旬ごろ
  • 葉挿し・種まき・分球・芽かきで増やせる
  • 灰色カビ病やオンシツコナジラミなどの病害虫に注意するのは、加湿にならないように乾燥気味に育てること
ぜひこの記事のグロキシニアの育て方を参考に、健康で美しいグロキシニアを育ててみてくださいね。 最後までお読みいただきありがとうございました。TOKYO KOTOBUKIENには他にもたくさんの記事をご用意しておりますので、是非ご覧ください。