シクラメンを夏越しして翌年も咲かせよう!休眠方法や管理法を解説

シクラメンを夏越しして翌年も咲かせよう!休眠方法や管理法を解説
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皆さんはシクラメンという植物について知っていますか?シクラメンは夏越しさせることが大変重要だといわれています。シクラメンを休眠させて夏越しさせる方法は「ドライタイプ」と呼ばれるほどです。とはいえ、シクラメンの夏越しをさせるにはどんな方法があるのかなんてよく知らないという方も多いのではないでしょうか。 そこでこの記事では、
  • シクラメンの夏越しが重要な理由
  • シクラメンの夏の過ごさせ方
  • シクラメンの夏越し後の管理方法
  • シクラメンの夏の置き場所
などについてご紹介していきたいと思います。 この記事を読み進めながら、シクラメンの夏の育て方・夏越しの方法について理解を深めてくださいね。

シクラメンは夏越しが重要

シクラメンはなぜ夏越しが重要とされているのでしょう。またシクラメンの夏越しを失敗しないためのコツは、どんなところにあるのでしょう。まずはシクラメンの特徴から順にみていきたいと思います。

冬の庭を彩る球根植物シクラメン

シクラメンは冬のガーデンを彩る球根植物で、赤・ピンク・白などの定番色に加え、黄色・紫などの珍しい花色のものがあります。また花形では、八重咲・花弁にウェーブが入るロココ咲きと呼ばれるタイプなど様々なものが存在します。八重咲の品種はタネが付きにくく、花もちが良いという特徴もあります。

春先になると花が減る

シクラメンは10~3月頃の秋~初春にかけて花を咲かせる植物です。そのため、4~5月の春先になると花が減り、咲かなくなって花期が終わります。春に花を咲かせる植物が多い中で、一風変わった花期のシクラメンですが、この風変わりな花期があるため、夏越しをさせることで次の年も綺麗な花を見ることができるのです。

正しく夏越できれば何年も花を咲かせることができる

シクラメンを正しく夏越しさせられれば、何年も花を咲かせることが可能です。そもそもシクラメンは北アフリカ・中近東・地中海沿岸などの雨季と乾季が存在する地域が原産の植物です。そのため、雨季に花を咲かせ乾季に休眠するという性質を持っているのです。原産地ではいわゆる「涼しい雨季」が開花時期で、これが日本の「」に当たります。反対に「暑い乾季」が日本の「」に当たるため、通常の植物とは相反する性質を持っているのです。

シクラメンには成長期と休眠期があり、夏は休眠期

シクラメンには成長期・休眠期があり、夏は休眠期に当たります。一方の成長期は11月頃がピークで、葉数も多く大ボリュームを持った株に成長し、蕾もたくさんつき花もどんどん咲き乱れます。花が咲いた後は休眠期に向けての準備に入り、夏の間はしっかり休ませて9月中旬頃を目安に植え替えを行い休眠から目覚めさせてください。

シクラメンの休眠期には夏越しが重要

シクラメンの休眠期はちょうど夏に当たるため、夏越しが重要なポイントです。この夏越しを上手に超えられるかどうかで、翌年のシクラメンの元気さやお花の開花具合に影響が出るため、念入りに行う必要があります。シクラメンの夏越しの方法には以下の2通りの方法を実践することで成功率がアップします。

休眠法で夏越しする

シクラメンの夏越しの1つ目の方法は、「休眠法」で夏越しをする方法です。休眠法はシクラメンの葉を枯らす方法で、5月頃に葉っぱが枯れて休眠状態になったらそのまま夏越しの準備に入ります。もし強制的に休眠状態に入らせる場合は、花が咲き終わった5月下旬ころから水やりを控え、新しい葉が育たなくなったら休眠に入っているサインなので、そのまま涼しく風通しの良い日陰で管理するようにしてください。

非休眠法で夏越しする

シクラメンの夏越しを行う2つめの方法は「非休眠法」で行う方法です。非休眠法で行う場合は、梅雨が明けた6月頃からできるだけ涼しい半日陰になる場所で管理することが大切です。水やりは土の表面が乾燥してから与えるようにし、屋外で30℃を超える場合は室内に移動させて管理するように心がけてください。その後、梅雨明けすぐもしくは9月頃に植え替えを行い、休眠状態から目覚めさせることがポイントです。

シクラメンの休眠時期「夏」の手入れや育て方を解説

それではシクラメンの休眠時期である「」の手入れ方法や育て方のポイントについて解説していきましょう。翌年にシクラメンを元気に大きくするためには、夏の過ごさせ方が大変重要になります。言い換えれば、シクラメンの花を毎年綺麗にお花を咲かせるためには、夏の過ごさせ方にすべてがかかっているといっても過言ではありません。

シクラメンの夏の過ごし方:休眠法で夏越し

ここからはシクラメンの夏の過ごし方のうち、「休眠法」での夏越しについて、項目別に詳しく解説していきたいと思います。シクラメンの休眠法での夏越しをマスターして、シクラメンを毎年元気に育ててくださいね。

水やりや肥料を控えて休眠させる方法

シクラメンの休眠法での夏越しは、水やり・肥料を控えて休眠させて行う方法を指します。この休眠法を行うことで開花は少し遅れますが、株の生存率が高くなります。つまり休眠法で夏越しをさせることで、翌年の開花に必要な体力をシクラメン自身に温存させられる方法ともいえます。

5月ごろから水やりをやめ、葉が枯れるのを待つ

この休眠法のポイントは、花期が終わった5月頃から水やりを徐々に減らし、葉が枯れるのを待つことです。地上部に葉が残っているのに水やりを減らすのは可哀そうと思う方もおられるでしょうが、土がカラカラに乾いても水を絶対に与えないようにすることで休眠法での成功が叶います。水を絶対やらないという我慢をすることで、シクラメンの球根のような「塊茎(かいけい)」と呼ばれる場所に、翌年の開花のためのエネルギーが蓄積されていきます。

葉や花芽を摘み取る

水やりの回数を減らし、葉が枯れ始めたらシクラメンの休眠が始まっている合図なので、毎日観察しながらすべての葉が枯れるまでじっくり焦らず待つようにしてください。すべての葉が枯れたら、戸外の雨の当たらない風通しの良い場所で管理してください。シクラメンの葉や花芽を摘み取るときは、必ずハサミなどの道具を使わず、必ず手で摘み取ることが大切です。

休眠法で夏越しするポイント

シクラメンを休眠法で夏越しさせるメリット・デメリットは以下の通りです。シクラメンの夏越しを休眠法で行うのか非休眠法で行うのかを選ぶには、4~5月頃の花が終わった株の状態でも大きく左右されます。基本的に枯れ葉が多い場合は休眠法・葉がたくさん残っている場合は非休眠法で夏越しさせるのが良いとされています。

メリットは初心者でも失敗が少なく夏越しやすい

シクラメンの夏越しを休眠法で行うメリットは、初心者でも失敗が少なく夏越しさせやすいところです。休眠させた状態で夏越しを行うため、シクラメン自身に余計な負担をかけることなく夏越しさせられます。また休眠法で夏越しさせている間に、シクラメンにパワーを貯められるというメリットもあります。

デメリットは株が大きくならなく、球根だけになるため見た目が悪い

シクラメンの夏越しを休眠法で行うデメリットは、株が大きくならず球根だけになるため見栄えが悪くなるという点です。この球根だけが大きくなるという現象は、言い換えれば球根に栄養分や翌年のパワーがしっかり蓄積されている証拠のため、よほど気になる場合以外は休眠法でシクラメンの夏越しを行うことをおすすめします。

8月下旬から9月上旬に新芽が出る

シクラメンは8月下旬から9月上旬にかけて新芽が出る植物です。休眠法でシクラメンの夏越しを行っている場合は、新芽が出るまで水やりを一切行わないことが大切です。新芽が出てきたら休眠からシクラメンが目覚めた証拠のため、水やりを再開しても大丈夫です。

新芽が出ない場合もあるが原因は、気温や根腐れ、栄養・日照不足等様々

シクラメンの新芽が出ない場合は、気温・根腐れ・栄養・日照不足などの様々な原因が考えられます。もし新芽が出ずに球根がプニプニと柔らかい状態なら、夏越しは失敗したことになります。新芽が出ない場合は、枯れた葉はハサミを使わず手で摘み取ったか・水やりは一切行わなかったか・肥料断ちを行っていたかなどの手入れを思い起こし、原因を探ってみるのもいいかもしれません。

シクラメンを休眠から起こすのは、涼しくなってからが良い

シクラメンを休眠から完全に起こすのは、涼しくなってからがベストです。9月頃になったらシクラメンが完全に休眠から目覚める前に植え替えを行うようにしてください。植え替えを行う際は球根の根についた土はすべて落とし、根の半分の長さになるように剪定し、一回り大きい鉢に元肥入りの草花用培養土を入れ、球根の上部1/3が地上に出るようにして植えます。

シクラメンの夏の過ごし方:非休眠法で夏越し

次にシクラメンの「非休眠法」での夏越しの方法について解説していきましょう。シクラメンの休眠法と非休眠法で行う夏越しは真逆なため、シクラメンの状態に合わせて方法を選ぶようにしてください。

水やりや肥料を継続して休眠させない方法

シクラメンを非休眠法で夏越しさせる方法は、水やり・肥料を継続して与え、休眠させずに夏を過ごさせる方法です。この方法を行う際には、まず8月頃の花芽分化が始まる頃から球根に日光を良く当てて葉組を行う必要があります。また鉢の土の表面が乾いてきたら定期的に水やりを継続して行う必要があります。

非休眠法で夏越しするポイント

シクラメンを非休眠法で夏越しさせるポイントには、以下の2項目が挙げられます。シクラメンの夏越しを休眠法で行う場合も、非休眠法で行う場合もメリット・デメリットは存在するため、それぞれの方法の特徴をよく理解したうえで行うようにしてください。

開花が早くなり、株が大きく花付きもよくなる

シクラメンの夏越しを非休眠法で行うメリットは、休眠法で行うよりも開花時期が早くなり、株が大きく花付きもよくなるという点が挙げられます。特に非休眠法で夏越しをさせる場合は、涼しい場所・日当たりの良い場所で管理することが大切です。

球根が蒸れて腐り、失敗しやすい

シクラメンの花が咲き終わる時期に差し掛かってきたら、花が咲き終わる前に花がらや枯れ葉を手で取り除くようにしてください。その後5~6月頃に球根を掘り上げ、一回り大きい鉢に植え替えを行います。この時根が傷つくと植え替えた後に球根が蒸れて腐り失敗してしまうため、必ず植え替えを行う数日前から水やりを控え、土をしっかり乾燥させてから作業を行うようにしてください。

8月ごろから葉組みする

シクラメンを非休眠法で夏越しさせる場合、上記の植え替えと同じくらい重要なポイントに8月頃から行う「葉組み」があります。葉組みは、株の中央上部に生えた新し葉を、ほかの茎葉をかき分けながら株の外側下に移動させる方法です。この方法を行うことで花芽が中央に集まり、シクラメン全体に日光を満遍なく当てることができます。

シクラメンの夏越し後の管理

次にシクラメンの夏越し後の管理についてご紹介していきましょう。順調にシクラメンを夏越しさせられても、その後の管理が不十分だと枯らせてしまう可能性も高くなるため、読み進めて理解を深めておいてくださいね。

休眠させた株は9月に植え替えよう

シクラメンの休眠明けの株は、気温が下がってきた9月頃に植え替え、しっかり目覚めさせることが大切です。シクラメンの植え替えを行うことで、新しく栄養分がたっぷり含まれた土で成長期を迎えられるため、シクラメンがより元気にすくすく育つ土台作りという意味もあります。

球根の根についた土はすべて落とし、根を半分の長さに切る

シクラメンを植え替える際、球根の根についた土はすべて落とし、根を半分の長さに切ってから新しい鉢に植えることで、より栄養分を十分吸い上げられるようになります。また黒く腐っている根や株の枯れている部分を発見したら、ミニサイズではなく思い切ってカットしてから植え替えるようにしてください。

一回り大きい鉢に草花用培養土をいれ、球根の頂部3分の1を地上に出して植える

シクラメンの準備が整ったら、今まで植えていた鉢より一回り大きい鉢に草花用培養土を入れ、球根の頂部3分の1を地上に出して植えてください。シクラメンは大変生育が速い植物のため、毎年植え替えを行うことで根詰まりや根詰まりからくる根腐れなどを予防できます。

休眠させなかった株は、8月ごろから葉組みしよう

シクラメンを非休眠法で夏越しさせる場合は、8月頃から葉組みを行う必要があります。これはシクラメンを休眠させないために行う手段で、葉がどんどん成長している初夏に行う必要があります。ただし、シクラメンの花期が終わった後に葉がミニではなくたくさん残っている状態のものでないと、休眠させないで夏越しさせるのは不可能です。

花芽分化が始まるので、直射日光をよく当てるために葉組みする

シクラメンは8月頃に花芽分化が始まるため、それに合わせて直射日光をシクラメン全体によく当てるために葉組みを行います。この葉組みを行うことで、株の中心に日光を入れ、併せて風通しもよくできるため、シクラメンを非休眠法で夏越しさせるためには必須の作業です。

株の中央上に生えた新しい葉を、他の茎葉をかき分けながら株の外側下に移動させる

葉組みは、株の中央上に生えた新しい葉を、他の茎葉をかき分けながら株の外側下に移動させる方法です。この葉組みを行うことで、シクラメンを病害虫から守ることも出来るため、手間はかかりますが是非管理の一環として行うように心がけてください。また休眠させずに夏越しさせた場合は追肥も必要になるため、水やり時に薄めた液肥を月2回ほど与えてください。

シクラメンの夏の置き場所

シクラメンの夏の置き場所で心がけたいポイントはあるのでしょうか。夏だからこそ気を付けたいシクラメンの置き場所について、項目別にご紹介していきます。

夏は、涼しくて風通しの良い、雨と直射日光の当たらない場所で管理

シクラメンの夏のベストな管理場所は、涼しくて風通しの良い、雨と直射日光の当たらない場所です。休眠させない場合は、室内の日光の当たらない涼しい場所がおすすめです。現在栽培しているガーデンなどから移動させる場合は、急激な温度変化でシクラメンが弱ってしまう可能性もあるため、環境変化には十分注意する必要があります。

冬に咲くシクラメンは、温度の高い場所は苦手

冬に咲くシクラメンは、もともと冷涼な気候を好むため、温度の高い場所や高温多湿な場所が苦手です。もしこのような場所に休眠期以外の時期に置いてしまうと、休眠の準備が始まってしまうこともあるため、必ず夜間に10℃を切らない涼しさを感じれる温度で管理できる場所に置くようにしてください。

シクラメンは、株の成長が進めば進むほど、耐暑能力が低下するため注意

シクラメンは株の成長が進めば進むほど、耐暑能力が低下し、ダメージからの回復が困難になるため注意が必要です。昨今の記録的な暑さにより、シクラメンを夏越しさせるのが難しくなってきているのは周知の事実です。また鉢のサイズより株が大きすぎる場合も、耐暑能力が低くなるため、適したサイズの鉢を使うようにしてください。

夏は基本屋外に置き、30度を超える場合は室内へ移動させる

シクラメンを育てる場合、夏は基本屋外に置き、30度を超える場合は室内に移動させて管理することが大切です。シクラメンを屋内ばかりで管理すると、日光が不足がちになるため、どうしても屋内管理しか不可能な場合は、窓のそばの日差しが差し込む場所に鉢を置くようにしてください。

シクラメンの適した栽培温度は 10〜20℃

シクラメンが好む栽培温度は10~20℃で、特に15~18℃をキープして管理すると、最も長く花を咲き続けさせられます。また品種により直射日光が苦手なタイプもあるため、直射日光の当たらない柔らかい光が差し込む風通しの良い場所で管理するようにしてください。

シクラメンの成長には日当たりが不可欠

シクラメンの成長には日当たりが大変重要な要素です。そのため屋内で育てる場合は、直射日光が当たりすぎる場所ではなく、明るく優しい日差しが差し込む場所で管理してください。直射日光が入りすぎる場所だと鉢内の温度が高くなりやすく枯れる恐れがありますし、冬の夜など温度が低下しすぎる場所では弱って枯れてしまう可能性も高くなるため、環境を変えずに済む程よい場所を選んで育てるように心がけてください。

休眠させないシクラメンは、葉やけに注意

シクラメンを休眠させない場合、園芸場所やベランダなどで直射日光に当てていると葉焼けを起こす可能性もあるため注意が必要です。葉焼けを避けるためには遮光が重要なポイントです。また急激な環境変化で葉焼けを起こしてしまうこともあるため、もしシクラメンの鉢を移動させないといけない場合や遮光ネットを外す場合は、十分注意する必要があります。

葉焼けを避けるためには遮光を行う

園芸・ベランダ・ガーデンなどでシクラメンを育てている場合は、葉焼けを避けるために遮光を行うのがおすすめの方法です。遮光を行うことで併せて内部の温度を下げられるため、一石二鳥の方法とも言えます。とはいえ、遮光を行っているときも、遮光ネットを付けているからと油断せず、水切れや葉焼けには注意を払うようにしてください。

環境変化での葉焼けもあるため、移動や遮光ネットを外す際も注意

シクラメンの葉焼けは急激な環境変化で起こる場合もあるため、移動させたり遮光ネットを外す際も注意が必要です。今まで直射日光を避けられていた環境から、急に直射日光が降り注ぐ環境に移動させられたら、シクラメンが葉焼けを起こしてしまうのも無理ありません。シクラメンが強い光に当たりすぎて葉焼けを起こす場合、塩類過多になり葉が黄色く枯れてきます。

シクラメンは夏でも開花する?

一般的なシクラメンは11月下旬頃から花が咲き、4月頃まで鑑賞できます。ところが稀に休眠期であるはずの夏に花を咲かせる場合があります。

花が稀にシクラメンの休眠期、夏に咲くことがある

基本的にはシクラメンは夏に休眠期を迎え、葉を全部落として球根のみで夏越しを行います。ところが稀にシクラメンの休眠期である夏に花が咲くこともあります。この、夏にシクラメンの花が咲くという現象は悪い状態かといえばそうではありません。シクラメンが良い状態で生育しているからこそ夏にも花を咲かせたといえます。とはいえ、本来なら休んでいるはずの時期に花を咲かせるという重労働を行っているため、株がダメージを受けやすくなっている状況であることは間違いありません。

夏に咲く理由は、シクラメンが休眠状態に入らず成長し続けているため

シクラメンが夏に咲く理由は、休眠期であるはずの時期に休眠状態に入らず成長を続けているからです。つまり、シクラメンがしっかり休眠状態に入れず、中途半端な状態で夏越しを行ってしまったと言い換えられます。これはできることなら避けたい状況なので、必ずシクラメンの休眠期にはしっかり休めるように休眠状態を作るように心がけてください。

休眠状態にさせるためには、葉っぱをすべて落として球根のみで夏を越す

シクラメンをしっかり休眠状態にさせるためには、葉っぱをすべて落とし球根のみで夏を越すことが大切です。この休眠状態をしっかりキープすることで、翌年のシクラメンの開花パワーにつながるため、十分シクラメンが休めるように休眠状態を確保する必要があります。

休眠状態にすれば、夏に花を咲かせることはない

シクラメンを休眠状態にすれば、夏に花を咲かせることはありません。シクラメンの花の数が減ってきた4月頃から、肥料を与えず水やりの回数も減らし、新しい葉が出なくなったら水やりを完全に中止して休眠状態を作ります。鉢の底面から給水できないように、底面にある鉢受けの水を捨てておくことも大切です。また枯れた葉・黄色くなった葉がある場合は、カットして球根だけ見える状態にして管理してください。

休眠状態にさせることの一番のメリットは管理が楽になること

なぜシクラメンを休眠状態にして夏越しさせるとよいかというと、もちろんシクラメンの体力面の補給ができますし、最大のメリットは夏に管理が楽になることです。夏に休眠状態にさせることで水やりや給水させる手間もかかりませんし、放置しておいても枯れることもありません。

【まとめ】シクラメンを夏越しして翌年も咲かせよう!休眠方法や管理法を解説

この記事でシクラメンの夏越しのベストな方法について解説してきましたがいかがでしたか?
  • シクラメンは冬の庭を彩る球根植物である
  • シクラメンには成長期と休眠期があり、夏が休眠期である
  • シクラメンの休眠期に夏越しをさせる
  • シクラメンの夏越しには「休眠法」「非休眠法」がある
  • シクラメンの休眠法は水やり・肥料を控えて行う方法である
  • シクラメンを休眠法で夏越しさせるメリットは、初心者でも夏越しさせやすい点である
  • シクラメンを休眠法で夏越しさせるデメリットは、きゅこんだけが大きく成長する点である
  • シクラメンの非休眠法は、水やり・肥料を継続して与え休眠させない方法である
  • シクラメンの非休眠法のメリットは、開花が早くなり株も大きく花付きもよくなる点である
  • シクラメンの非休眠法のデメリットは、球根が蒸れて腐り失敗しやすい点である
  • シクラメンを非休眠法で夏越しさせる場合、8月に葉組みを行う必要がある
  • シクラメンの休眠させた株は、9月に植え替える必要がある
  • シクラメンの夏の置き場所は、涼しくて風通しが良く、雨と直射日光が当たらない場所が良い
  • 休眠させないシクラメンは葉焼けに注意する必要がある
  • シクラメンの花は稀に夏に咲くことがある
ということが、この記事を読んで理解いただけたと思います。シクラメンは暑さに大変弱い植物ですが、正しい夏越しの方法をマスターすることで、毎年綺麗な花を咲かせてくれます。是非シクラメンの夏越しに関する知識を持ち、毎年園芸やガーデンでシクラメンを美しく咲かせてくださいね。 最後まで読んでいただきありがとうございました。TOKYO KOTOBUKIENでは他にも様々な記事をご用意しておりますので併せてご覧ください。