マドカズラの増やし方を徹底解説!やり方から植え付け後のケアまで

マドカズラの増やし方を徹底解説!やり方から植え付け後のケアまで
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目次

モンステラ属のマドカズラは、大きな葉に特徴的な穴が空いたおもしろい見た目をしてる観葉植物です。お部屋をエキゾチックな雰囲気に変えてくれるマドカズラは、聞いたことのない珍しい名前だからこそ育て方や増やし方が難しいのではないかと考える方も多いかもしれませんね。この記事を通して正しい増やし方を知っていれば、マドカズラを何年も楽しめるのではないでしょうか。 そこでこの記事では、
  • マドカズラはどんな植物?
  • マドカズラの挿し木や茎伏せの増やし方に適した時期
  • マドカズラの増やし方①挿し木
  • マドカズラの増やし方②茎伏せ
  • 植え付け後のマドカズラの育て方
  • マドカズラ以外のおすすめのモンステラの品種をご紹介
以上のポイントを中心にご紹介していきます。 この記事を読めば、マドカズラの基本的な増やし方として挿し木や茎伏せのポイントについて知ることができます。ユニークな見た目のマドカズラを自分で増やしてみれば、愛着もさらにわくのではないでしょうか。初心者でも簡単に増やし方の作業を行えるように、わかりやすくご紹介していきますのでぜひ最後まで記事をご覧ください。

マドカズラってどんな植物?

増やし方をご紹介する前にまずは、マドカズラがどのような植物なのかご紹介します。マドカズラはあまり量販店などでは見かけることのないので、実際に見たことのある方は少ないかもしれませんね。半つる性のマドカズラは垂れ下がったり横に広がったり、支柱で上に伸ばしたりと様々なアレンジを楽しめる奥深い植物なのです。

熱帯地方に生息するサトイモ科モンステラ属の観葉植物

熱帯アメリカを代表する熱帯地方に生息するサトイモ科モンステラ属の観葉植物であるマドカズラは、大きな葉が特徴的な植物です。メジャーな観葉植物であるモンステラと同じような葉をもちますが、切れ込みはなくが空いているのがマドカズラの特徴と言えるでしょう。

葉に窓のような穴が特徴

マドカズラの大きな葉にはいくつもの穴が自然に空いているので、窓のように見えたことから「マドカズラ」と呼ばれるようになりました。穴の大きさも一律ではなく、アンバランスながらもスタイリッシュさを感じさせてくれます。一目で目を惹くマドカズラはお部屋だけでなく、オフィスなどにもおすすめしたい観葉植物です。

耐陰性が強く、日が当たりにくい場所でも育てることができる

マドカズラは耐陰性が高いので、日当たりが悪い室内でも元気に育てることのできる特徴があります。トイレや日があまり当たらないようなオフィスの中でも育つことができるので、お部屋のあちこちにマドカズラを飾ってみてはいかがでしょうか。。

マドカズラの花言葉は「壮大な計画」「献身」「深い関係」

マドカズラにはいくつかの花言葉がつけられています。「壮大な計画」とは熱帯地方の多種多様な植物が生える中で、効率的に日光をすべての葉に受けるために葉に穴を空けたマドカズラの特徴から連想されたものでしょう。「献身」という花言葉も、小さな植物に日光を当てるために自らに穴を空けたマドカズラの葉からイメージされました。「深い関係」はマドカズラと日光の理知に富んだ関係からつけられたのでしょう。

マドカズラの挿し木・茎伏せに適した時期

続きまして、マドカズラの増やし方としておすすめの「挿し木」や「茎伏せ」に適した時期についてご紹介します。適切な時期に作業を行うことによって、その後も枯れることなく元気に根を出して成長してくれることが期待できますので、こちらでご紹介した時期に増やす作業を行うようにしましょう。

春~秋の暖かい時期が挿し木・茎伏せに適している

マドカズラは春から秋にかけてが、葉や根がよく伸びる生育期になります。そのため、挿し木や茎伏せの作業も春~秋の暖かい季節に行うようにしましょう。ただし、真夏の直射日光が強い季節にはストレスがかかりやすくなり、発根しないこともありますので注意が必要です。

寒い時期に行うと、うまく発根しない場合がある

秋に気温が下がってからの寒い時期に挿し木や茎伏せの作業を行うと、切り口からうまく発根しない可能性があります。上手に発根しないと乾燥が続いて挿し穂が枯れてしまうこともありますので、冬場にはストレスのかかる作業を行わないようにしましょう。

マドカズラの増やし方①:挿し木

では、マドカズラの増やし方として挿し木についてご紹介します。挿し木は作業がシンプルで剪定などで出た茎を使えるので、初心者にも取り入れやすく簡単に始められるのが大きなメリットと言えるでしょう。

マドカズラの挿し木に必要なもの

マドカズラの挿し木での増やし方の手順をご紹介する前に、作業を行う上で必要なものについてご紹介します。こちらでご紹介した道具は、ほとんどがお家にあるもので代用できるはずですが購入する場合にはホームセンターや園芸店がおすすめです。

挿し木に使用するマドカズラ

挿し木に使用するマドカズラの茎は、10㎝~15㎝の長さにカットできるものを選びましょう。若々しく、病害虫の被害を受けていない場所を選んで挿し穂にします。

水の入った水差し

挿し木は乾燥することが大きなストレスとなってしまいますので、水が入った水差しを作業の前に準備しておきましょう。水差しにマドカズラの茎を入れておいて水耕栽培のように育てながら発根を待ちますので、置き場所によってサイズや形を選ぶこともポイントです。

植木鉢

植木鉢は、マドカズラの挿し穂を挿して管理するので持ち運びがしやすく倒れにくいものを選びましょう。

培養土

挿し木で用いる培養土は赤玉土や挿し木専用土など、栄養分・肥料分が入っていない無菌のものを用意します。赤玉土を用いる場合には、小粒の大きさが良いでしょう。

ビニール袋

ビニール袋は、挿し木が終わったマドカズラの鉢を覆えるくらいのサイズを用意します。季節に合わせて、ビニール袋をかぶせて保温や過湿をすることで乾燥を防ぎましょう。

マドカズラの挿し木のやり方

では、実際にマドカズラをどのようにして挿し木にしていくのかやり方についてご紹介します。それぞれの作業はシンプルなので、初心者の方も安心してくださいね。

①:用意したマドカズラの葉数を1枚まで減らす

10㎝~15㎝にカットしたマドカズラの茎についている葉を1枚まで減らしましょう。葉が多くついていると水分が蒸散してしまい、乾燥しやすくなってしまいます。また、切り口も斜めにカットすることで発根や水分吸収の面積を増やしておきましょう。

②:水の入った水差しに挿し、発根を待つ(発根の目安は1か月)

水の入った水差しに、カットしたマドカズラの挿し穂を挿しておき水耕栽培として育てながら切り口からの発根を待ちましょう。発根の目安は1か月程度ですので、数日に一回、水を交換しながら清潔に保ちます。

③:鉢植えに培養土を入れる

切り口からの発根が確認できたら、鉢植えに培養土を入れて鉢上げの準備を始めます。鉢植えの底から培養土がもれやすいようでしたら、鉢底石や鉢底ネットを用いましょう。マドカズラの挿し穂を挿す前に培養土に水を充分に吸収させておきます。

④:発根が確認できたマドカズラを鉢植えの中に入れる

発根が確認できたマドカズラを鉢植えの土に挿します。挿しやすいように割りばしなどで穴を空けておくと良いですね。挿した後には倒れないように、注意深く土を寄せておきましょう。

⑤:最後に水やりを行う

最後に水やりをしっかりと行いましょう。乾燥させないように気を付けつつ、半日陰の風通しの良い場所で大きくなるまで管理します。

マドカズラの増やし方②:茎伏せ

マドカズラの増やし方の二つ目の方法として、茎伏せについて解説していきましょう。茎伏せはもともとのマドカズラの十分に成長した茎をカットして発根を待つ方法です。いくつもの株を簡単に試せますので、成功率を上げやすい方法とも言えるでしょう。

マドカズラの茎伏せに必要なもの

まずは、マドカズラの茎伏せに必要なものについてご紹介します。茎伏せにはそれほど多くの道具を必要としませんので、簡単にチェックしておきましょう。

茎伏せに使用するマドカズラ

茎伏せに使用するマドカズラは、しっかりと成長した数年経った株が良いでしょう。剪定した際に出たカットした茎を使っても良いですね。

培養土

培養土は、挿し木と同様に栄養分の入っていない無菌の赤玉土や挿し木専用土が適しています。

植木鉢

植木鉢は茎伏せを行う本数によってサイズを決めましょう。普通の植木鉢の他にも、育苗トレーなどにいくつかの茎伏せを試してみるのも良いですね。  

マドカズラの茎伏せのやり方

では、実際にどのようにマドカズラを茎伏せにしていくのか手順をご紹介します。茎伏せは園芸上級者向けにも見えますが、作業は単純なので初めて行う方でも気軽に試してみてはいかがでしょうか。

①:節を含めたマドカズラを培養土の上に寝かせる

マドカズラの茎の少し膨らんだ部分が節ですので、そこを含めた茎と葉を培養土の上に寝かせましょう。節を含む数センチをカットして寝かせても良いですし、葉を1枚含んだ茎と節を使っても成功率が上がるはずです。

②:培養土が乾燥しないように管理する

マドカズラの節を寝かせた培養土が乾燥しないように、シャワーノズルや霧吹きなどで湿らせながら管理しましょう。温度が高い場所では発根しにくいので、明るい半日陰などで栽培します。

③:発根し、新芽が出たら別の培養土が入った植木鉢に植え替える

節の部分から発根して気根と呼ばれる地上部の根や、新しい芽が出たら別の培養土が入った植木鉢に植え替えましょう。成長することを見越して、少し大きめの鉢を選ぶと良いですね。

④:最後に水やりを行う

植え付けが終わったら最後に水やりを行いましょう。その後も、乾燥状態が続かないように気を付けながら大きくなるまで育ててあげましょう。

植え付け後のマドカズラの育て方

挿し木や茎伏せの作業を無事に行ったところで、その後の管理も重要になってきますのでこの項目でポイントをご紹介していましょう。

寒さに弱い為、最低でも5℃以上を保てる場所で育てる

マドカズラは熱帯地方が原産の観葉植物ですので、寒さに弱い特徴があります。日本の気候でも寒さが強い地域がありますので、最低でも5℃以上を保てるような場所で管理することが必要です。秋から春にかけての寒い季節には、温室や室内などの暖かい場所で育てましょう。

夏の直射日光に気を付ける

マドカズラは寒さに弱い特徴があるとともに、夏の直射日光が当たってしまうと魅力的な葉が傷んでしまうことがあります。そのため、日差しが強い季節には日陰に移動するか遮光するなどの工夫をしてあげましょう。

土の表面が乾いたら水やりを行う

マドカズラは乾燥に弱いため、土の表面が乾いたら水やりを行うように心がけましょう。発根したばかりの繊細な根が傷まないように、水やりのしすぎには気を付けます。土の表面がしっかりと乾いたタイミングで水やりを行いましょう。

肥料は生育期の春~秋に2か月に1度緩効性化成肥料を施す

マドカズラはたくさんの肥料を必要としない観葉植物ですので、生育期の春から秋にかけて緩効性肥料を与えるだけで大丈夫です。2カ月に1度を目安として、ゆっくりと効果が表れるような緩効性の化成肥料を選びましょう。

マドカズラ以外で人気のモンステラを紹介

最後に、マドカズラ以外で人気のモンステラをご紹介しましょう。モンステラ属にはさまざまな特徴をもつ品種が数多くありますので、マドカズラ以外にどのような種類があるのか知った上でお気に入りを見つけると良いですね。

モンステラ・デリシオーサ

ハート型の葉や切れ込みが魅力的な「モンステラ・デリシオーサ」は、インテリアグリーンとしても人気の高い品種です。デリシオーサの特徴は、モンステラ特有の葉が大きく成長すると葉の切れ込みや穴が同じように大きくなることでしょう。葉の変化を楽しむことができるのもおすすめの理由の一つです。

モンステラ・アダンソニー

「モンステラ・アダンソニー」は販売店によっては、デリシオーサとひっくるめて同じものとして扱われることも多い品種です。大きな違いとして、サイズが比較的小さめだという点が挙げられます。とはいえ、特徴的な葉はモンステラらしく大きく広がっていますのでエキゾチックな雰囲気を楽しめるはずです。すっきりとしたシルエットのモンステラを育てたい方は、アダンソニーを選んでみてはいかがでしょうか。

モンステラ・ホワイトタイガー

かっこいい名前が心を惹きつけられる「モンステラ・ホワイトタイガー」は、白く明るい斑が入った葉が魅力的な品種です。白い斑が葉の半分以上を占めていますので、お部屋などを明るく彩ってくれるはずです。ホワイトタイガーもモンステラ特有の切れ込みが入っています。

モンステラ・ジェイドシャトルコック

耐陰性が高い「モンステラジェイドシャトルコック」は、珍しくなかなか見かけることのないモンステラの品種です。しっかりとした厚みのある葉は葉脈がまじまじと浮かび上がり、光沢のあるまるで作り物のような印象を受けます。モンステラ特有の大きな葉は深い緑色が際立っていて、一味違ったグリーンインテリアとして存在感を与えてくれるのが魅力です。

モンステラ・ジェイドウィング

緑色の葉をたくさん出す「モンステラ・ジェイドウィング」は、コンパクトながら濃い緑色の葉が目を惹きつける品種です。シャトルコックと似た見た目をもつジェイドウィングは、育てやすさと耐陰性の高さも持ち合わせています。ジェイドウィングのほうが、シャトルコックよりも少し葉が細くシュっとしているのでスタイリッシュな印象があるのも大きな特徴でしょう。

モンステラ・ホワイトモンスター

「モンステラ・ホワイトモンスター」は、ホワイトタイガーと同じように白く明るい斑が印象的なモンステラの品種です。ホワイトタイガーよりも少し白と緑が入り混じったマーブル感がある葉は、モンステラ特有の切り込みがあります。ホワイトモンスターは茎や葉の生長がゆっくりな品種なのですが、大きな鉢で育てていると根がしっかりと張り圧倒的な大きさに育ってくれるはずです。

モンステラ・デュビア

クライムプラントとして有名な「モンステラ・デュビア」は、葉が小さいうちは切れ込みが少なく、ラメが入ったように輝く模様が特徴の品種です。クライムプラントの名にふさわしく、支柱にそって這うように登っていく特徴もデュビアのおもしろいところでしょう。大きく生長した葉は、切り込みや穴が増え変化していくので目が離せないはずです。

【まとめ】マドカズラの増やし方を徹底解説!やり方から植え付け後の育て方まで

いかがだったでしょうか。 マドカズラの増やし方として、「挿し木」と「茎伏せ」についてご紹介しました。いずれの増やし方もそれほど難しくなく、専用の道具も必要としませんので初心者の方もぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。マドカズラ以外にも、モンステラには魅力的な品種がありますのでそちらもチェックしてみてください。 この記事のポイントは以下の通りです。
  • マドカズラは半ツル性の葉に穴があるのが特徴のモンステラ属の植物
  • マドカズラの挿し木や茎伏せの増やし方に適した時期は生育期の春と秋
  • マドカズラの増やし方①挿し木はマドカズラの茎を水差しに入れて発根してから植え付ける
  • マドカズラの増やし方②茎伏せはマドカズラの節の部分を含んだ茎を培養土に寝かせて発根を待つ
  • 植え付け後のマドカズラは直射日光と寒さを避けて乾燥させないように管理する
挿し木の増やし方も茎伏せの増やし方も、大切なのは作業を行った後の管理にあります。乾燥させないようにビニールなどで湿度を保ち、保温しながら新芽が出るのを気長に待ちましょう。また、成功率を上げるためにいくつかの挿し穂を試してみるのも効果的ですよ。気根が出ている節を使って増やすのもおすすめです。初めての方もぜひ、チャレンジしてみてくださいね。 最後まで記事を読んでいただいてありがとうございました。TOKYO KOTOBUKIENには他にもたくさんの記事をご用意しておりますので、是非ご覧ください。