ゼフィランサスの育て方を紹介!冬越し方法から葉や球根の毒まで解説

ゼフィランサスの育て方を紹介!冬越し方法から葉や球根の毒まで解説
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ゼフィランサスは日本でもよく見かける植物のひとつ。品種ごと花の色が違い白色や黄色など可愛らしいお花を咲かせます。可愛らしいゼフィランサスを育てたい方は多いでしょう。 しかし、育て方を知らずに観葉植物の育成を始めるのは不安になりますよね。そこで、今回はゼフィランサスの育て方について解説します。本記事を読めば以下のことが分かりますよ。
  • ゼフィランサスの耐寒性
  • 植え替え頻度
  • ゼフィランサスの増やし方
  • 病害虫への耐性
上記のことが分かりますよ。ゼフィランサスの育成を始めたいなら、ぜひ読んでくださいね。

そもそもゼフィランサス(レインリリー)ってどんな植物なの?

まず、ゼフィランサス(レインリリー・Zephyranthes)の育て方を解説する前にゼフィランサス(レインリリー・Zephyranthes)がどんな植物なのか解説します。どんな植物なのか理解できれば、育て方も自然と上手になり、より良い環境作りが可能になりますよ。ぜひ、読んでくださいね。

アメリカが原産のヒガンバナ科タマスダレ属(ゼフィランサス属)の多年草

ゼフィランサスはアメリカが原産のヒガンバナ科タマスダレ属に属する多年草です。属に関してはゼフィランサス属と明記される場合もあります。 耐寒性のある品種は、放置気味に管理していても問題なく増えるので、観葉植物初心者の方でも十分楽しめる品種です。草丈は大きくても30cm程度です。小さな草丈の観葉植物を探している方におすすめできる品種といえるでしょう。 注意点は品種ごとに耐寒性が違うこと。品種によっては寒さに強い・弱いがはっきりしています。育て方にも影響するので、必ず購入する品種について調べてくださいね。とくに、屋外で栽培するなら耐寒性のあるゼフィランサスを購入するようにしましょう。

一つの花は開花期間が短いが次々と花が咲く

ゼフィランサスの花は、ひとつひとつの開花期間は短いです。しかし、次々と花が咲いていくので、群植すると映えるでしょう。逆に切り花などは向いていないといえますね。

ゼフィランサスの育て方のポイント①置き場所

では、ゼフィランサスの育て方について解説します。最初に解説する育て方のポイントは『置き場所』です。植物は自分で動けないので、置き場所は重要になりますよ。詳しく解説します。

日向~明るい半日陰で育てる

ゼフィランサスの置き場所は日向~明るい半日陰で育てましょう。基本的に暗い日陰以外なら育成可能なので、対応環境が広いのが魅力的な品種ともいえるでしょう。ただ、日当たりがいい方がゼフィランサスにとって優しいので、日当たりが良い場所に置いてあげましょう。

広めにスペースをとる

ゼフィランサスを植える場所は広い場所がおすすめです。ゼフィランサスはよく増えるので、広い場所に植えないとすぐに込み合ってしまいます。そのため、なるべく広い場所にゼフィランサスを植えてあげましょう。

半耐寒性の品種は防寒対策をする

半耐寒性の品種は防寒対策をおこないましょう。「半耐寒性って耐寒性と何が違うの?」と思う方も多いでしょう。耐寒性と半耐寒性の違いは耐えられる温度にあります。耐寒性のある植物は最低気温は-1℃以下でも耐えられる植物を指します。 一方、半耐寒性の植物は低くても0℃までしか耐えられません。そのため、半耐寒性のゼフィランサスを栽培するなら、冬場には防寒対策をおこないましょう。

ゼフィランサスの育て方のポイント②水やり

次に紹介する育て方のポイントは『水やり』です。水やりは観葉植物の育て方の基本ですが、育て方の中でも難しく重要なポイントです。詳しく解説しますね。

地植えの場合:真夏の乾燥期には水やりをする

ゼフィランサスを地植えで育てている場合は、真夏の乾燥期に水やりをおこないます。逆に言えば、真夏の乾燥期以外には水やりをしなくて大丈夫です。真夏の放置は枯れる原因なので注意してくださいね。ただし、全く雨が降らず土壌が割れるほど乾燥する場合は、お水を与えてくださいね。

鉢植えの場合

鉢植えの場合は、地植えとは水やりの方法がことなります。同じように栽培してしまうと、丈夫なゼフィランサスといえどすぐに枯れてしまいます。では、どのような水やりをするのか詳しく見ていきましょう。

土がしっかりと乾いたらたっぷり水をあげる

鉢植えでゼフィランサスを栽培しているなら、土がしっかり乾燥したら、たっぷりとお水を与えましょう。必ず『土が乾燥』してから水をあげてくださいね。土が湿ってるのに追加で水やりをすると、根腐れの原因になりますよ。

生育期の水切れに注意

ゼフィランサスの生育期は水切れに注意してください。ゼフィランサスの生育期は3~5月です。とくに、3月・4月は空気が乾燥しており土が乾燥しやすいので注意してくださいね。

ゼフィランサスの育て方のポイント③土

ゼフィランサスの育て方のポイント3つ目は『』です。育て方が正しくても、使用する土が間違っていたら上手に栽培できないことも珍しくありません。重要な要素なのでぜひ、参考にしてくださいね。

水はけと通気性、保水性のある土を好む

ゼフィランサスに使用する土は、水はけと通気性・保水性がある土を使用しましょう。ゼフィランサスは乾燥を嫌う性質があります。そのため、保水性のある土がゼフィランサスに適しています。ですが、水はけと通気性が悪いと根腐れを起こすので、注意してくださいね。

地植えの場合:腐葉土を混ぜ込む

花壇などの地植えでゼフィランサスを育てている場合は、腐葉土を混ぜ込んで保水性を確保しましょう。腐葉土を混ぜずにゼフィランサスを植え付けてると、地面が乾燥しやすいので、ゼフィランサスの栽培には適しません。そのため、花壇や地植えで栽培するなら、腐葉土を混ぜ込んであげましょう。

鉢植えの場合:赤玉土6:腐葉土3:軽石1の配合土など

鉢植えの場合は『赤玉土6:腐葉土3:軽石1』などを配合して用土を作成します。さまざまな植物に利用できる配合なので、1度チャレンジしてみてくださいね。

ゼフィランサスの育て方のポイント④肥料

ゼフィランサスの育て方のポイント4つ目は『肥料』です。観葉植物によって肥料の種類や与える時期はさまざまです。ゼフィランサスはどのような肥料を与えるのか詳しく見ていきましょう。

元肥:緩効性化成肥料を施す

ゼフィランサスに与える元肥は緩効性化成肥料を施します。緩効性肥料は調べれば簡単に手に入るので、入手は難しくないでしょう。

追肥:10月頃に施す

追肥をおこなう場合は、10月頃に追肥を施します。与える肥料に少しコツがあるので、詳しく解説しますね。

カリ分の多い化成肥料を与える

追肥する肥料はカリ分の多い化成肥料を与えます。成分については肥料の裏に記載してあるので、よく読んで化成肥料を購入してくださいね。

液体肥料でもよい

化成肥料だけでなく液体肥料でもOKです。ただし、液体肥料を与える場合は必ず希釈率を守ってくださいね。濃すぎる肥料は肥料焼けの原因になるので、必ず希釈率を守りましょう。

ゼフィランサスの植え替え・植え付け

育て方の次はゼフィランサスの植え替え・植え付けについて解説します。植え替えや植え付けは、必ず必要になるので育て方を知るために重要です。詳しく解説します。

植え付け

最初に植え付けについて解説します。ゼフィランサスを購入したら必ず植え付けをおこないます。植え付け方法が分からない方はぜひ、参考にしてくださいね。

植え付けの時期:3月中旬~4月下旬

ゼフィランサスの植え付け時期は3月中旬~4月下旬におこないます。寒すぎず暑すぎない時期に植えると覚えておくとよいでしょう。

株間は5㎝ほどで、密集させて植える

ゼフィランサスを植え付けるなら、株間は5cm程度で密集させて植え付けをおこないます。株間5cmは想像以上に狭いので、心配になりますが問題ないので心配しないでくださいね。

植え付けの手順

ゼフィランサスの植え付け手順は、他の観葉植物と変わりません。植え付ける深さを2~5cm程度にすればなにも問題ありません。

植え替え

植え付けの次は植え替えの方法を解説します。ゼフィランサスの植え替えは難しい要素が何もないので、誰でも簡単にできますよ。ぜひ、参考にしてくださいね。

植え替えのタイミング:4~5年は植えっぱなしにできる

ゼフィランサスの植え替えタイミングは4~5年に1度です。ゼフィランサスが混み合っていなければ植えっぱなしでも大丈夫なぐらいです。丈夫で植え替えの手間もかからないのがゼフィランサスの良い所ですね。

植え替えの手順

ゼフィランサスの植え替え手順は、他の観葉植物と変わりません。普通に植え替えするだけで、なにも問題ありません。そのため、難しくとらえる必要はありませんよ。

ゼフィランサスの増やし方

ゼフィランサスの増やし方について解説します。本記事を参考にゼフィランサスの育て方を学んだ方は、上手にゼフィランサスを栽培できるようになっているでしょう。自分で育てたゼフィランサスを使って簡単に増やせるので、ゼフィランサスを増やしたい方は参考にしてくださいね。

分球

ゼフィランサスでもっとも簡単な増やし方は分球です。植え替え時に分球するので、増やしたくなったら植え替えをするのがおすすめですよ。

分球の時期:春

ゼフィランサスの分球に適した時期は春です。育て方で解説しましたが、春はゼフィランサスの生育期なので、分球で消耗した体力も回復しやすいです。

分球のしかた

ゼフィランサスの分球のしかたは簡単です。植え替えする時に球根を分けるだけです。その後、分けた球根を植え付けます。たったこれだけの作業でゼフィランサスを簡単に増やせますよ。ぜひ、チャレンジしてくださいね。

種まき

ゼフィランサスは種まきでも増やせます。1からゼフィランサスを育てたい方におすすめの増やし方ですよ。詳しく解説しますね。

実から種を採取する

まず、種まきをするならゼフィランサスの実から種を収穫します。収穫時期は秋ごろになります。黒い種ができるので見つけたら採取しましょう。

種まきのしかた

ゼフィランサスの種まきの方法は特にありません。後述しますが、ゼフィランサスはこぼれ種からでも簡単に増やすことができます。そのため、普通に種を撒いて土を被せるだけで十分だといえます。 難しく考える必要はないので安心してくださいね。ただし、種は日持ちしないので種を収穫次第すぐに植える必要があるので、注意してくださいね。

こぼれ種でもふやせる

先述しましたが、ゼフィランサスはこぼれ種からでも増やすことができます。ゼフィランサスが植えっぱなしで勝手に増える要因は、こぼれ種から増えるからなんですね。 放置していても増やせるので、気がついたら勝手に増えている場合もあります。こぼれ種で増やして増えたら分けるという増やし方もありますよ。

ゼフィランサスのお手入れ

ゼフィランサスのお手入れについて解説します。正直、ゼフィランサスはお手入れはほとんど必要ありません。詳しくは後述しますが、基本的に冬越しについてのみお手入れが重要になります。では、ゼフィランサスのお手入れについて解説しますね。

剪定

まず、ゼフィランサスの剪定について解説します。剪定といっても大規模なことはまったくないので、誰でも簡単にできますよ。

古葉摘み

ゼフィランサスの剪定として古葉摘みをおこないます。放置していると葉が茂り過ぎるので、古い葉っぱは摘み取ってしまいましょう。通気性の確保にも繋がるので、積極的におこなってくださいね。

花がら摘み

花がらを摘みもおこないましょう。特にゼフィランサスを過度に増やしたくない方は開花終わったら、迅速に花がらを摘みとります。あまり難しく考えず「増やしたくないから花がらを摘み取る」ぐらいの気持ちで考えてくださいね。

冬越し

ゼフィランサスの冬越しは品種ごとに異なります。本記事の『ゼフィランサスの育て方のポイント①置き場所』で解説しましたが、半耐寒性のゼフィランサスの場合は何かしらの防寒対策が必要になります。詳しく解説しますね。

耐寒性の品種と半耐寒性の品種がある

先述しましたが、ゼフィランサスは品種ごとに耐寒性と半耐寒性のゼフィランサスに分かれます。1度ご自身が栽培しているゼフィランサスがどちらに属するのか確認してくださいね。

地植えの場合:冬に盛り土やマルチングをする

地植えで栽培している場合は、冬に盛り土やマルチングをおこないましょう「マルチングって何?」と思う方もいるでしょう。マルチングは畑など黒いビニールを敷いているのを見たことがありませんか?あれがマルチングです。マルチングをおこなうことで、保温効果を高めることができます。 ですが、準備やマルチングの工程が、やや面倒と感じる方もいるでしょう。マルチングができなくても、盛り土で十分なので盛り土をおこなってあげましょう。

鉢植えの場合:軒下や室内に取り込む

鉢植えで栽培している場合は、軒下や室内に取り込んで寒さ対策をおこないましょう。室内に土を入れたくない方でも、軒下に移動させるだけで効果的です。そのため、寒くなってきたら軒下や室内に移動させましょう。

病害虫

最後に紹介するのは病気や害虫です。観葉植物は病気や害虫に悩まされやすいです。そのため、対策や知識は必須となります。詳しく解説しますね。

病気はほとんど発生しない

前提として、ゼフィランサスが病気になることは稀です。それだけ丈夫で育てやすい観葉植物なんですね。そのため、清潔に園芸を楽しむの適しているといえるでしょう。逆に病気が発生した時は、育成環境を見直しする必要があるでしょう。

蛾の幼虫・ナメクジ

ゼフィランサスに付く害虫として、蛾の幼虫やナメクジが挙げられます。どちらも見つけ次第取り除生きましょう。 ただ、ナメクジに関しては病原菌だらけなので、絶対に手で触らないでください。取り除くときは割りばしやビニール手袋を装着するなどして、直接触れないようにしてください。

アブラムシ

ゼフィランサスに限らずほぼすべての観葉植物に付くのがアブラムシです。アブラムシが寄生するとゼフィランサスが弱ってしまうので、見つけ次第駆除してください。

ゼフィランサスの持つ毒に注意!

ゼフィランサスはヒガンバナ科の植物で、毒を持っているので注意してください。特に小さなお子さんやペットと生活している方は要注意です。詳しく解説しますね。

葉や球根に毒があるため注意

ゼフィランサスは葉っぱや球根に毒を持ちます。球根は掘り起こさないといけないので、勝手に食べるということは少ないと思います。しかし、葉っぱは動物や子どもでも簡単に手に付きます。興味本位で食べてしまうこともあるでしょう。室内で管理している場合は、置き場所に注意して管理してくださいね。

手で直接触れないようにする

万が一のために、ゼフィランサスに直接手で触らないようにしましょう。手に付いた毒素が誤って口に入れば中毒症状がでることも。安全の為にビニール手袋などをして剪定や植え付けなどをおこなってくださいね。

食べると嘔吐やけいれんを起こす可能性がある

誤ってゼフィランサスを食べると嘔吐や痙攣を起こす可能性があります。そのため、ゼフィランサスの置き場所は子供や動物が手に付かないように管理してくださいね。

ゼフィランサスの人気の品種を紹介

最後にゼフィランサスの人気品種を紹介します。どれも綺麗な品種ですが、お気に入りの品種を見つけてゼフィランサスを楽しんでくださいね。

シトリナ

シトリナはゼフィランサスの代表的な品種です。花色は黄色で可愛らしい花を咲かせます。ゼフィランサスの定番品種なので、1度はシトリナを育ててみてはいかがでしょうか?

サフランモドキ(カリナタ)

サフランモドキ(カリナタ)は温暖な地域では帰化しているゼフィランサスです。カリナタという名前で流通していることもあります。名前の由来は、名前の通りサフランに似ていることから、サフランモドキという名前が付けられました。花色はピンクなので、ピンク色が好きな方におすすめな品種です。

タマスダレ(玉すだれ)

タマスダレ(玉すだれ)は白色の花が特徴のゼフィランサスです。ゼフィランサスで最も流通しているのがタマスダレ(玉すだれ)という品種です。耐寒性もあるので、冬場でも屋外栽培が可能ですよ。

【まとめ】ゼフィランサスの育て方を紹介!冬越し方法から葉や球根の毒まで解説

本記事ではゼフィランサスの育て方について解説しました。ゼフィランサスは病気や害虫にかかりにくく、丈夫で育て得やすい観葉植物でしたね。また、放置していても勝手に増えるのも嬉しいポイント。 本記事のポイントは
  • ゼフィランサスは品種によって耐寒性が違う
  • 植え替えは5年に1度程度でOK
  • 分球や種まきで増やせるが放置してても増やせる
  • 病気や害虫にかかりにくい
です。ゼフィランサスは品種ごとの寒さに注意すれば、育て方も簡単で管理易い観葉植物です。増やすのも非常に簡単なので、沢山増やして園芸を楽しむのもおすすめですよ。ぜひ、本記事の育て方を参考にゼフィランサスを育ててくださいね。 最後までお読みいただきありがとうございました。TOKYO KOTOBUKIENには他にもたくさんの記事をご用意しておりますので、ぜひご覧ください。