トキワシノブの育て方を紹介!苔玉での栽培方法から手入れの仕方まで

トキワシノブの育て方を紹介!苔玉での栽培方法から手入れの仕方まで
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目次

繊細で、綺麗な緑色の葉が人気のトキワシノブ。かつては山野草の一つとして愛されていました。今では観葉植物として家で育成し、成長を楽しむ方が増えてきています。苔玉を用いて盆栽のようにした楽しみ方も風情があって素敵ですよね。でも、苔玉を使った育て方は上級者向けなのではないかと尻込みされている方もいらっしゃるのではないでしょうか。トキワシノブを自宅で育てるのであれば、基本的な育て方はもちろん、お洒落な苔玉での育て方にもチャレンジしたいですよね。 そこで今回は、トキワシノブの育て方について、基本的なことからちょっと応用編まで全て含めてご紹介していきます。 本記事を読むと
  • トキワシノブの基本情報
  • トキワシノブの基本的な育て方(置き場所や水やりの方法など)
  • トキワシノブの上手な育て方(お手入れ方法など)
  • トキワシノブのワンランク上の育て方(植え替えや植え付け方法など)
  • トキワシノブで気を付けるべき病害虫
についてよく分かるようになります。 トキワシノブについて詳しく知りたい方、トキワシノブの上手な育て方を学びたい方、トキワシノブを購入するか迷われている方、ぜひ本記事を最後まで読んで、参考にしてみてください。

そもそもトキワシノブってどんな植物なの?

トキワシノブの育て方についてみていく前に、そもそもトキワシノブとはどういう観葉植物なのか、その基本情報について確認していきましょう。

中国を原産とするシノブ科キクシノブ属の着生植物(シダ植物)

トキワシノブは、シノブ科キクシノブ属の植物で、シダの仲間になります。トキワシノブはシダの仲間ではありますが、地面には根を張らずに他の植物に着生して自生する着生生物に分類されます。同じシダの仲間でも地生タイプではないのは、トキワシノブの進化にあると言われています。というのも、トキワシノブの祖先はシダ植物のオシダ科だということが分かっているからなのです。このオシダ科の植物(地生タイプ)がタマシダ科やツルシダ科(ツルタイプ)へと進化し、半着生植物を経て着生植物であるトキワシノブへと進化を遂げたそうです。 トキワシノブは日本、東南アジアに広く分布している多年草(常緑)ですが、原産地は中国になります。

コケや水分の多い土で育てる

トキワシノブは着生植物なので土の上で栽培することはできません。鉢で育てる場合は、コケや水分の多い土を用いて育てます。

蛇のとぐろのような渦巻いた根茎が特徴

トキワシノブは英名を ""Bear's foot fern ""と言います。これは、トキワシノブの根が熊の足のようにフサフサしていることに由来しているそうです。実際、トキワシノブの根はただフサフサしているだけではなく、年々根茎が渦巻いてボリュームを出していきます。ぐるぐると巻かれた根茎はまるで蛇のとぐろのようでもあり、独特の根の姿に愛着を覚える方も少なくありません。

トキワシノブの育て方のポイント①置き場所

トキワシノブの基本情報についてみてきました。ここからはいよいよトキワシノブの育て方について解説していきます。トキワシノブの育て方、まずは置き場所についてみていきましょう。

適度に湿度のある場所で管理する

シダ植物は全般的に、湿気が多く、光が少ない環境で育つ傾向にあります。トキワシノブも自然界では岩や樹木に着生して生きているので、湿気が多い環境を好むことはよく分かりますね。自宅でトキワシノブを育てる時もできるだけ湿度の多い環境で育てるのが望ましいと言えるでしょう。ただし、湿気がこもるような場所では害虫が発生したり、葉が枯れてしまったりといったことが起こりやすいので、風通しの良さも重要になってきます。

屋外で育てる場合

トキワシノブを屋外で育てる際に気を付けたいのは日光です。

直射日光に弱いため春~夏は半日陰で育てる

トキワシノブはシダ植物の一種のため、日光にそこまで強くありません。むしろ半日陰や明るい日陰などを好みます。特に直射日光には弱く、すぐに葉っぱが葉焼けを起こして黄ばんでしまうので気を付けましょう。

遮光をする

屋外でトキワシノブを育てると、日光の当たる量を調整するのが難しいです。耐陰性はある植物なので、日陰で育てられるのではあれば屋外での管理も問題ないでしょう。しかし、どこにも日陰が無いという場合は、遮光をしてあげる必要が出てきます。遮光ネットやレース地などでトキワシノブを覆い、日光の陽射しから守ってあげるようにしましょう。この時、トキワシノブに直接かかる形で遮光するのではなく、支柱などを立て、その周りに遮光ネットを掛けるようにしてください。直接遮光ネットがトキワシノブに掛かってしまうと、葉や茎を傷める原因になります。また、風通しも悪くなるので生育にも悪影響を及ぼす恐れがあります。

室内で育てる場合

室内でトキワシノブを育てる場合、過度な乾燥と湿気に気を付けましょう。

なるべく柔らかい日の当たる場所に

直射日光に弱いトキワシノブは、室内で育てる際も、日光がよく入る部屋には置かないようにします。レースカーテン越しに柔らかな日光が入ってくる場所を選びましょう。

エアコンの風が直接当たる場所は避ける

トキワシノブは湿気のある場所を好むので、乾燥する場所は苦手です。特にエアコンの風が直接当たる場所は避けましょう。風が執拗に葉っぱに当たってしまうと、葉水が逃げ、余計な水分消費に繋がりかねません。水分消費が多くなってしまえばそれだけ枯れやすくもなります。トキワシノブを室内で育てる際は、エアコンや扇風機の風が直接当たらない場所を選ぶようにしてください。ただし、風通しの良さはトキワシノブを育てる上で大切になってくるので、換気の良い場所で管理すると良いでしょう。

日光の入る浴室に置くことも可能

トキワシノブは湿気を好むので、浴室において育てることも可能です。特に、浴室に日光が届くようであれば、トキワシノブはしっかり育成してくれます。しかし、シャワーの水が過度にかかる場所には置かないようにしましょう。また、適度な風通しも必要になるので、時折浴室の窓を開け、自然な空気を与えるようにしてください。もし、浴室に窓がないという場合は、時々トキワシノブを浴室から出し、窓際に移動させてあげましょう。

トキワシノブの育て方のポイント②水やり

トキワシノブの育て方、次に見ていくのは水やりです。多湿を好むトキワシノブにとって水やりは重要なポイントになってきます。トキワシノブの上手な育て方を目指すためにも、しっかり押さえておきましょう。

トキワシノブは多湿を好む植物

トキワシノブは湿気が好きです。しかし、高温多湿の状況下ではむしろ元気を失ってしまうので、適度な湿気と風通しの良さを好むと覚えておくと良いでしょう。少なくとも乾燥はとにかく苦手なので、乾燥させないで育てるのがポイントになってきます。そのため、水やりはもちろん必要なのですが、毎日葉水をする必要があります。むしろ、葉水を毎日しっかり与えていれば、多少土が乾燥しても問題ありません。

苔玉は鉢植えより乾燥しやすい

トキワシノブを苔玉で育てる方もいるでしょう。苔玉は実は鉢植えの土よりも乾燥しやすいということをご存じでしょうか。苔という植物は根っこを持たないため、土から水分を吸収することができません。そのため、空気中の水分を吸収することで水分を得るのですが、室内の空気が乾燥していると水分を得られなくなってしまうのです。水分を得られなくなってしまった苔はあっという間に枯れ、苔玉自体も枯れてしまいます。苔玉が枯れてしまえば、生育中のトキワシノブも水分を得られず枯れてしまいます。もし、苔玉でトキワシノブを育てたいと考えているのであれば、水分切れに注意して下さい。

春~秋の成長期:土の表面が乾燥したら与える

トキワシノブの水やりは、春から秋にかけてのシーズンは週に1回程度行います。土の表面が乾いていることを確認し、土の表面がしっかり湿る程度与えます。

夏:乾燥していたら朝晩2回水を与える

トキワシノブの水やり、夏のシーズンは1日2回を週3回程度行います。朝晩、鉢の底から水が流れ出るぐらいたっぷりと与えて下さい。ただし、土の表面が十分に湿っているようであれば1日2回水やりを行う必要はありません。

気温の低い時期は水やりを控えめに

トキワシノブの水やり、冬のシーズンは月に2、3回程度の水やりで大丈夫です。与える量も土の表面がしっかり湿る程度で十分です。

葉水を行うとよい

トキワシノブは乾燥を嫌い、多湿を好む観葉植物なので、葉水だけは毎日行うようにしましょう。葉水には湿度保持効果以外にも防虫効果があると言われています。より健康にトキワシノブを育てていく上でも葉水は重要です。

トキワシノブの育て方のポイント③土

トキワシノブの育て方、置き場所と水やりについてみてきました。次に見ていくトキワシノブの育て方ポイントは土になります。

山野草用の用土を用いる

トキワシノブは今でこそ観葉植物としての需要が高いですが、もともとは山野草として自然の中で愛でられていた植物でした。なので、自宅でトキワシノブを育てる際に用いる土は、山野草用の用土が一番適していると言われています。

ミズゴケを使用するのがおすすめ

トキワシノブはシダ植物の一種ですが、着生植物なので本来的には土を必要としません。根に水分が行き渡りさえすれば良いので、土の代わりに水苔を用いることもできます。水苔を用いれば、土で部屋が汚れる心配もありません。また、用土を使わなければトキワシノブ独特のとぐろを巻く根茎を観察することも可能になります。 水苔を使用する際は、保湿効果が出るように根の間に水苔を入れ込みましょう。 また、用土を用いて鉢植え栽培する際も、土の上に水苔を敷くことで保湿効果が高まるので、おすすめです。

苔玉でも育てられる

シダ植物を盆栽のように苔玉で育てるのは最近の主流になってきています。丸い苔の上で優美な曲線を描くシダの茎、繊細な切れ込みが美しい葉、全てが絶妙にマッチして一つの芸術作品のような美しさを演出してくれますよね。 トキワシノブもシダ植物の一種なので苔玉でも育てることができます。ただし、先程も触れたように、苔玉は乾燥しやすいので、枯らさないように注意しましょう。トキワシノブの葉っぱに葉水を与える際、苔玉の苔にも葉水を行うと乾燥を防ぐことができます。

トキワシノブの育て方のポイント④肥料

トキワシノブの育て方、最後のポイントは肥料になります。トキワシノブは着生植物なので基本的に肥料は必要ありませんが、与えることもあります。

肥料はほぼ必要としない

トキワシノブは土を必要としない着生植物であるため、基本的に肥料は必要ありません。肥料がなくても育成する力を持っています。

生育が気になる場合は春~秋に薄めた液肥を与える

トキワシノブは肥料をあえて与える必要はありませんが、自然界と生育環境が異なるため、やや生育が緩慢になることがあります。その際には肥料を与えてみましょう。肥料を与える時期は、生育が活発にある春から秋にかけてです。希釈した液肥を月に1回程度与え、様子を見ましょう。

与えすぎは逆効果になる

元々肥料を必要としない植物なので、肥料を与え過ぎるとトキワシノブが枯れる原因になります。枯れなくても成長が止まったり、葉の形が歪になってしまったりといった問題が出てきます。多少生育が緩慢になってもすぐに肥料を与えず、まずは様子をみるようにしましょう。また、肥料を与える前に、日光に少し当てたり、自然の風に当てたり、雨に当てたりもしてみましょう。

トキワシノブの植え替え・植え付け

ここまでトキワシノブの育て方の基本をみてきました。ここからは、トキワシノブのより上手な育て方について解説していきます。まずは、トキワシノブの植え替えと植え付けについてみていきましょう。

植え付け

トキワシノブの植え付けを行う時に最も気を付けなくてはいけないのが、根っこです。根が複雑に絡まっていることが多いので、傷つけないよう注意しましょう。

苗の選び方

トキワシノブの苗は、葉が元気なものを選ぶと良いでしょう。この時、苗にがいないかよく確認してみて下さい。既に害虫が発生しているものは、苗が弱まりやすく、しっかり生育しない場合があります。

根が土や苔にからんでいないか確認する

植え付けを行う際は、根が絡み合っている場合がほとんどです。根っこに土や苔が絡んでいたら、丁寧に根をほぐしながら土や苔を取り除くようにして下さい。この時、根を傷つけないよう十分注意しましょう。

植え付けの手順

  1. トキワシノブを鉢から出す。
  2. 鉢から出したトキワシノブの根の状態を確認する。
  3. 根に土や苔が絡まっている場合、根をほぐしながら丁寧に土と苔を取り除く。
  4. 鉢に新しい土または苔を用意する。
  5. 綺麗にしたトキワシノブの苗を新しい鉢(苔)に植え付ける。
  6. 植え付けが完了したら、たっぷりの水を与える。葉水も与える。
  7. 植え付け作業完了から1週間ぐらいは水切れに注意して、管理する。

植え替え

トキワシノブは基本的に植え替えの必要がありません。しかし、狭い鉢の中では根詰まりが起こりやすいので、植え替えが必要になってきます。

基本的に植え替えの必要はない

トキワシノブの植え替えは基本的に必要ないと言われています。しかし、年を増すごとに、根っこのボリュームがかなり出てきます。根が鉢に対してパンパンになってきてしまったら根詰まりを起こしかねないので植え替えを検討しましょう。

根が鉢からはみ出していたら植え替える

トキワシノブの植え替えのタイミングは、根が鉢からはみ出してきた時です。根のボリュームが出過ぎて、鉢から溢れるようにまで成長してしまうと、鉢の中で根詰まりを起こす可能性が増します。根詰まりが起こると生育が徒長になり、場合によっては枯れてしまうこともあるので、植え替えを行います。この時、新しい鉢は十分に広さがあるものを選びましょう。

トキワシノブの増やし方

トキワシノブは丈夫な植物なので、育て方もそこまで難しくはありません。せっかくならば株を増やして、水苔栽培、苔玉栽培など、様々な栽培方法を楽しみたいですよね。ここでは、トキワシノブの増やし方について解説しています。

品種によって増やし方が異なる

シノブ科の植物は品種によって増やし方が異なります。トキワシノブの場合は、胞子で増やすのが一般的ですが、株分けでも増やすことができます。

種まき

トキワシノブは種ではなく胞子で株を増やすことができます。

胞子をまくと発芽することがある

トキワシノブの胞子をまくことで発芽することがあります。特に水苔で栽培している場合、水苔に胞子が付き、そこから発芽することがあります

高湿度を保つのがポイント

胞子から育てたいという場合、とにかく高湿度を保つことが発芽させる条件になります。元々土を必要としない植物だけあって、土では発芽することはまずありません。その代わり、水分を十分に含んだ水苔に胞子が絡まると、水苔の水分の力で胞子が発芽することがあります。発芽後は、特に乾燥に気を付け、多湿状態に置くようにします。ある程度育ったら鉢植えに移し替えても大丈夫です。

株分け

トキワシノブは株分けで増やしていくことも可能です。この方法は、胞子で増やすよりも簡単でかつ確実性が高いので、初心者の方でも問題なく取り組めます。

植え替えの際に行うと効率的

大きく育ったトキワシノブの株を植え替えるタイミングで、株分けを行います。絡まった根から土や水苔を取り除く作業する時に、株を切り分けます。

株分けのしかた

  1. 大きく育ったトキワシノブの株を鉢から取り出す。
  2. 根に傷などがないことを確認し、軽く洗う。
  3. 落とし切れなかった土や苔を丁寧に除去する。
  4. 除去作業をしながら株分けに良さそうな健康な根と茎を持つ部分を特定する。
  5. 特定した部分を中心に株分けを行う。
  6. 株分けしたものは、新しい用土や苔を用意した鉢に植え替えする。
  7. 植え替え後はたっぷり水を与え、乾燥させないようにする。

トキワシノブのお手入れ

最後にトキワシノブの育て方で忘れてはならない、トキワシノブのお手入れ方法について解説していきます。

剪定

トキワシノブは成長しても草丈は30cm程度にしかならず、巨大化しません。そのため、あえて剪定する必要はありませんが、形を美しく保つ上で剪定は必要と言えるでしょう。

枯れ葉取り

トキワシノブの美しさは、葉の緑の色にあります。古くなってしまった葉はどんどん茶々けていくので、見た目にも美しくありません。枯れた葉や枯れてきている葉はできるだけ早く取り除きましょう。また、枯れた葉は枯れてもなお養分を吸い続けます。健康な葉に十分な栄養が行き渡らなくなる可能性もあるので、枯葉はできるだけすぐに除去するようにして下さい。

好みの形に整えて盆栽や観葉植物のように楽しめる

枯葉を除去する以外の目的で、あえて剪定は必要ありません。しかし、苔玉で盆栽感覚でトキワシノブの育成を楽しんでいるのであれば、形を整える目的でハサミを入れることもあるでしょう。自分の好きな形にカットして、トキワシノブを楽しみましょう。

夏越し

トキワシノブが一番ダメになりやすいのは実は夏です。多湿が好きなトキワシノブでも高温多湿の状況下では生きていけないのです。

日陰に移すか遮光を行う

夏の直射日光はトキワシノブにはきつ過ぎます。半日陰でも暑さにやられる可能性があるので、思い切って日陰に移して管理するようにしましょう。日陰が無い場合は、しっかり遮光対策を行ってください。

活力剤で夏バテを予防できる

肥料を必要としないトキワシノブですが、夏はかなり体力を削られるため、肥料を欲することもあります。そんな時は、観葉植物向けにアレンジされた活力剤を用いましょう。活力剤は株を元気にすることはもちろん、夏を乗り切るだけの体力づくりにも貢献してくれます。結果、夏バテ防止にもなるので、猛暑になる前に用いてみましょう。ただし、用いる際はしっかり希釈しましょう。

冬越し

トキワシノブは夏の植物なので、冬の寒さには弱いです。耐寒性があまりないので、5℃以下の環境では管理しないようにしましょう。

氷点下になる場合は室内に入れるとよい

トキワシノブは寒さに弱い植物なので、5℃以下になる場合は、室内に入れて管理しましょう。あまり寒いところに置いておくと、枯れてしまうので気を付けて下さい。

屋外では軒下など霜や寒風が当たらない場所に

トキワシノブは霜にあたると枯れてしまいます。5℃以下でなくてもがおりるようであれば、室内に入れ、寒さから守ってあげましょう。

病害虫

トキワシノブを育てる上で注意したい害虫は以下の通りです。

ハダニ

ハダニは極々小さな虫なので、見落としやすいです。色目は赤色や黄緑色と派手なので、赤いうごめくものがあったらハダニと考えてまず間違いないのでしょう。葉の裏にくっつき、葉の汁を吸って株を弱らせます。ハダニにやられた葉は白い点々が出てくるので、もし葉っぱに白い点々を見つけたら、ハダニが潜んでいることを疑ってみてください。そして、見つけ次第除去しましょう。

アブラムシ

アブラムシも小さな虫ですが、群でうごめくのですぐに分かります。アブラムシが付くとトキワシノブの株そのものが弱まるので、見つけ次第除去してください。

カイガラムシ

カイガラムシも体長3mm程度の小さな虫ですが、白い綿毛のような虫なので、すぐに見つけられます。カイガラムシが出す体液がトキワシノブを弱らせるので、見つけ次第除去してください。

ナメクジ

室内でトキワシノブを生育する分にはナメクジ被害に遭うことはまずないでしょう。しかし、外でトキワシノブを生育していると、ナメクジに食べつくされてしまっていたなんてこともあります。ナメクジは特に梅雨のシーズンに寄ってきやすいので、ネットを掛けるなど対策を取りましょう。

ダンゴムシ

ダンゴムシは、新しい葉や茎を好んで食べます。新芽や新し葉がある株はできるだけ室内で管理し、ダンゴムシから遠ざけましょう。

バッタ

室内でトキワシノブを生育する分にはバッタ被害には遭いません。しかし、外でトキワシノブを生育しているとバッタに食い荒らされてしまうことがあります。バッタは新芽や葉だけではなく茎や根までもバリバリ食い散らかすので、注意してください。

【まとめ】トキワシノブの育て方を紹介!苔玉での栽培方法から手入れの仕方まで

トキワシノブの育て方について解説していきましたが、いかがでしたでしょうか。トキワシノブは着生植物であるということもあって、そこまで手が掛かりません。観葉植物初心者でも楽しく育てることができる植物だということがよく分かったのではないでしょうか。 本記事のポイントは
  • トキワシノブは多湿を好み、乾燥を嫌う
  • トキワシノブは肥料を特には必要としない
  • トキワシノブの葉水は毎日こまめに行うのが良い
  • トキワシノブは耐陰性があるので、半日陰か日陰で育てることができる
  • トキワシノブは寒さに弱い
でした。 トキワシノブは、肥料を必要とせず、水やりもそこまで頻繁にやる必要がない植物なので、育て方も非常に簡単です。枯らさないよう育てるには、葉水を毎日与えること、直射日光下で管理しないこと、この2点を守ってください。植え替えも特には必要ありませんが、より大きく、健康に育てたいという方はぜひ植え替えにも挑戦してみてください。 最後までお読みいただきありがとうございました。TOKYO KOTOBUKIENでは他にもたくさんの記事をご用意しておりますので、ぜひご覧ください。