シクラメンの元気がないのは何が原因?原因別の復活方法を紹介!

シクラメンの元気がないのは何が原因?原因別の復活方法を紹介!
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目次

皆さんは園芸の経験はありますか?園芸は空間に癒しを与えてくれますし、プレゼントに育てたお花を贈るのもいいものです。 今回紹介するシクラメンは秋~春の寒い期間が開花時期のとても変わった植物で見た目も赤やピンクと非常に綺麗な球根植物です。 「シクラメンを育ててみたいけど育て方が難しそう・・・」「シクラメンが元気がなくなったときの対処法が知りたい!」とお悩みの方に向けて以下の内容をまとめました!
  • シクラメンの基本情報と特徴
  • シクラメンの元気がない場合の原因
  • シクラメンを元気がない状態から復活させる方法
  • シクラメンを元気に育てるコツ
  • シクラメンを購入するときの苗の選び方

シクラメンは赤やピンク、黄、白など明るい花色の多いためガーデンやプレゼントに人気の品種です。シクラメンを元気に育てる方法を解説していますので、これからシクラメンを育てようと考えている方はぜひ本記事を最後までご覧になってくださいね。

関連記事:シクラメンの育て方|初心者向けのお手入れから室内での栽培方法まで

シクラメンは寒い時期に花を咲かせる球根植物

シクラメンは暑い夏の時期が休眠期で、寒い時期が生育期の変わった球根植物です。そのため寒い秋~春の間に咲かせる花を毎年見ることができますし、そういった特徴から他の植物とは異なる育成方法になってくるので注意が必要です。 本記事でもシクラメンの育て方について解説している見出しが後半にありますので、ぜひ参考に見ていってくださいね。

シクラメンの開花時期は秋から5月ごろまで

シクラメンの開花時期は秋~春の5月ごろまで。ほとんどの植物は秋ごろから花や葉っぱを枯らし休眠期に入りますが、シクラメンは暑さに弱く夏が休眠期の植物です。そのため育て方や管理方法は他の植物とは全く異なることを覚えておいてくださいね。

シクラメンの花が突然ぐったりすることもあり管理が難しい

シクラメンは涼しい環境を好み、夏の暑さには基本的に耐えることができないので環境の調整を上手く行いながら育てる必要があります。場合によっては突然ぐったりと元気がなくなることもあるので慣れないうちはその繊細さに振り回されることもあるでしょう。

シクラメンに元気がない場合の原因やどうしたらいいかを紹介

シクラメンは育て方に少し難がある植物ですが、本記事を参考にすれば上手に育てることができます。この後の見出しで育て方や注意点、元気がないときの原因と対処法などを詳しく解説していきますので、興味のある方はぜひ参考に見ていってくださいね。

シクラメンが元気がない時の原因①:水の過不足

シクラメンの元気がないときの原因として1つ目にあげられるのが水の過不足です。シクラメンに限った話ではありませんが、季節によってお水をあげる量は異なります。どの季節関係なく同じペースであげ続けると多すぎたり、少なすぎたりしてしまうので注意してください。

シクラメンは冬でも生育する植物であり、水切れに注意

シクラメンは開花時期が秋~春なので冬でも生育します。そのため他の植物と同じ要領でシクラメンの冬の水やりを少な目にしてしまうと水切れを起こしてしまうことがあります。

冬は植物の水やりを控えることが一般的

一般的にほとんどの植物は冬に休眠期に入ってしまうため水やりを控えて育てます。しかしシクラメンの場合はむしろ冬時期に生育するので冬の水やりは土の表面が完全に乾いたら鉢底から水がでるくらいたっぷりとあげるようにしましょう。

シクラメンは冬の水やりを怠ると、茎も葉もしおれて倒れる

シクラメンは冬時期が生育期の植物なので水やりを忘れてしまったりすると茎や葉が萎れてぐったりしてしまいます。秋~春の時期は生育期なので注意して育てるようにしてください。

一方、シクラメンは多湿が苦手であり水のやりすぎにも注意

しかしシクラメンは多湿を嫌う植物です。土の表面が完全に乾ききる前にお水をあげたり、湿度の高いジメジメした空間で育てることがないように注意してください。

シクラメンは多湿の環境が苦手

シクラメンは高温多湿の環境を非常に嫌います。あまり長く続いてしまうと球根が腐ってそのまま枯れてしまうことがあるほどなので水のやりすぎには注意してください。基本的に土が完全に乾いてから水やりをすれば問題ありません。

水をやりすぎた状態で日当たりの悪い場所に置くと、茎や葉がしおれてしまう

水をやりすぎた状態と多湿の悪環境が被ってしまうとシクラメンは元気がない状態になってしまいます。シクラメンの水やりは土が完全に乾いたら暖かい日中に鉢底から水がでるくらいたっぷりあげ、日当たりの良い明るい日陰に置くようにしましょう。

シクラメンが元気がない時の原因②:生育環境が悪い

シクラメンの元気がない状態になる2つ目の原因には生育環境そのものが悪いことがあります。シクラメンを育てる生育環境を整えていなければそれだけで継続的にストレスを与えてしまうことになるためシクラメンは元気がない状態に陥りやすくなります。

シクラメンの適した温度は10度から20度

シクラメンは高温多湿の環境を嫌う植物です。適正温度は10~20℃で耐寒温度は3℃、耐暑温度は20℃まで。特に25℃以上では細菌が繁殖しやすいので、暑すぎる夏の環境は涼しい日陰におくようにしてください。

暑すぎたり寒すぎたりする環境ではシクラメンはしおれてしまう

シクラメンは先の見出しでも解説した通り。10~20℃の環境がベストです。暑すぎても寒すぎても元気がない状態になってしまうのでうまく調整しながら育てなければなりません。

20度を超える環境では葉が黄色くなり、しおれて倒れる可能性もある

シクラメンは20℃を超える高温多湿の環境ではすぐに萎れてしまいます。葉が黄色くなった場合はすぐに置き場所を涼しい場所に替えてあげましょう。

0度以下の環境では、しおれる

シクラメンの耐寒温度は約3℃なので、0℃以下の氷点下には耐えることができません。冬時期にでシクラメンを育てる場合、雪が降るような極寒地域では地植えは難しいので室内に引っ越しさせることができる鉢植えがオススメです。

シクラメンが元気がない時の原因③:日照不足

シクラメンの元気がない時の原因の3つ目にあげられるのが日照不足。シクラメンは日光を好む植物なので、日当たりが悪いと元気がない状態になってしまいます。ここではシクラメンの日当たりについて解説していきますね。

日が当たらないとすぐに枯れるわけではないが、適度な日光は欠かせない

シクラメンの日当たりは直射日光に当たらない明るい日陰程度がベストです。日が直接あたるほどは必要ありませんが、全く日が当たらないのも元気がない状態になってしまいます。窓際のカーテンレース越し程度の日光がちょうど良くオススメです。

直射日光は避ける必要がある

シクラメンは暑さが苦手な植物なので直射日光には当てないようにしてください。また直射日光を当ててしまうと鉢内が高温になり多湿環境になってしまいます。高温多湿はシクラメンが嫌う環境なので直射日光にはなるべく当てないように明るい日陰に置くようにしてくださいね。

シクラメンが元気がない時の原因④:球根や根の調子が悪い

シクラメンの元気がない時の4つ目の原因としてあげられるのが球根や根っこの調子が悪い時。外見では判別できない根の部分の話なのでなかなか気づけずに枯らしてしまうことがあります。

土の水はけの悪さや、鉢に水を溜めたままにしていると根腐れを起こす

土の水はけが悪かったり、鉢に水が溜まったままだと鉢内の湿度が高くなってしまい根腐れを起こしてしまいます。特にシクラメンは湿気を嫌う植物なので鉢内が多湿になってしまうのは避けるようにしなければなりません。

根腐れを起こすと、根からの水分吸収が悪くなり、葉や花がぐったりする

根腐れを起こして根が傷んでしまうと、根の水分吸収が悪くなり葉や花の元気がない状態になってしまいます。根腐れを起こさないように水はけの良い土を用意し、水やりには気を付けながら育てるようにしなければなりません。

シクラメンが元気がない時の復活方法①:水切れの場合

シクラメンの元気がない時の対処法について解説していきます。まずは1つ目の原因としてあげた水切れからの復活方法や対策について説明していきますね。

手順1.シクラメンの花の茎を束ねて、紐で傷つけないように優しく固定

シクラメンの花の茎をひもなどで傷つけないように束ねてください。あまりきつく縛りすぎないように注意してください。

手順2.水を溜められるよう、大きな受け皿に鉢を置く

大きな受け皿に水をためて水耕栽培のような環境にするので、水を溜められるほどの大きな受け皿を用意してその上に鉢を置いてください。

手順3.花茎の根元から水やりをする

準備できたら水分がしっかり吸収できるように葉は茎の根本から水やりをしてください。土全体に水がしみわたるまであげ続けてください。

20度ほどの温水で行う

水は20℃程度の温水がオススメです。水を与えた後はあまり日の当たらない涼しい場所で管理しましょう。

溢れた水は受け皿に溜める

溢れた水は受け皿にためて水耕栽培のようにして管理してください。鉢内の水が不足することがなくなるのでシクラメンの水分吸収を助けることに繋がります。

手順4.日の当たらない冷暗所で数時間放置する

水やりが終わったら日の当たらない冷暗所で数時間放置してください。日当たりの良い明るい場所に置くと鉢内の湿気が高くなってシクラメンに良くないので注意してください。

手順5.茎を固定している紐をほどく

数時間放置したら茎を固定している紐をほどいてください。茎が元気にまっすぐ伸びていたら回復成功です。

シクラメンが元気がない時の復活方法②:水のやりすぎ

水のやりすぎによってシクラメンの元気がない状態になってしまった時の復活方法や対策について解説していきます。

手順1.花がらや変色や落ちた葉を取りのぞき、通気性良くする

水をやりすぎると鉢内の湿気が高くなってしまいます。花がらや変色した葉や落ち葉は不要なのですぐに取り除いて通気性を良くしましょう。

手順2.直射日光を避けた明るい日陰に置く

シクラメンは直射日光の当たらない明るい日陰を置き場所にしてください。暗くジメジメした場所は水をやりすぎた状態から回復しづらくなります。

シクラメンが元気がない時の復活方法③:生育環境が悪い

生育環境が悪いとシクラメンの元気がない状態になってしまいます。生育環境が原因で元気がなくなったときの対処法について解説していきます。

シクラメンの適した気温や日当たりの環境に移動させて様子をみる

シクラメンの適した気温、日当たりの環境に移動させて様子を見ましょう。シクラメンの適正気温は10~20℃。特に15~18℃がベストです。日当たりは直射日光の当たらない明るい日陰に置くようにしてください。

軒下や玄関で育てるのが無難

雨によっても鉢内の湿気を高める原因になってしまいます。外に置くときは日当たりもそれほど悪くない家の軒下や屋根のある玄関などに置くことで雨も防ぐことができるためオススメです。

シクラメンが元気がない時の復活方法④:根腐れを起こしている

シクラメンが根腐れによって元気がない状態に陥ることもあります。ここでは根腐れからの復活方法について解説していきますね。

カビが生えていなければ、植え替えで復活する可能性もある

根腐れは水のやりすぎや高多湿の環境が原因です。そのためカビが生えることも珍しくありませんが、カビが生えていない場合は植え替えで復活する可能性があります。

手順1.球根を掘り返し、黒く変色している根は、必ず取り除く

球根を掘り返して黒く変色している部分は腐っているので全て取り除いてください。黒く腐った部分が残ってしまうとそこから腐食がまた広まって根腐れを起こしてしまうので完全に取り除くようにしてくださいね。

手順2.鉢に新しい水はけのよい土を入れ、植え替える

鉢には新しく水はけに特化した土を入れて植え替えてください。ここでまた水はけの悪い土を用意してしまうと、また根腐れを起こす可能性があります。

手順3.明るい日陰で管理し、追肥を控えて様子を見る

植え替え後はシクラメンの元気がなくなるので、肥料を与えず明るい日陰で一週間以上は様子を見るようにしましょう。シクラメンが根付いて回復したら通常通り水や肥料を与えても問題ありません。

シクラメンを元気に育てるためのコツ

シクラメンの元気がない状態になってしまった時の復活方法を解説してきましたが、シクラメンを元気に育てきることが1番です。ここではシクラメンを元気に育てる方法について解説していきますね。

シクラメンの置き場所

シクラメンの適正温度は10~20℃で高温多湿の環境を嫌います。そのため置き場所は屋外であれば雨の当たらない玄関や家の軒下がオススメ。ただし全く日が当たらなくなる場所はNGで直射日光の当たらない明るい日陰がベストです。多湿をさらに防止するために風通しも良い場所であるとなお良いです。 室内で育てる場合は10~20℃で窓際の明るい日陰に置くようにしてください。エアコンなどの風が当たる場所は極度な乾燥につながるので避けるようにしてください。

シクラメンの水のやり方

シクラメンのベストな水やり方法について解説していきますね。

普通の鉢植えの場合は花茎などに直接水を与える事は避ける

普通の鉢植えで育てる場合は花茎などに直接水を与えること花茎が腐る原因になってしまうのでやめてください。

底面給水鉢の場合は、鉢の底に7〜8割程の水が残る程度を目安に

底面給水鉢を使うことで葉や茎に水が当たらず直接根っこに水を与えることができます。底面給水鉢で水を与える場合は鉢底に7~8割程度の水が溜まるようにいれてください。ためた水は放置すると腐ってしまいシクラメンに良くないので定期的に、できれば毎日交換が望ましいです。

葉組みをしてしおれるのを防ぐ

シクラメンは葉組をして育てることで元気に育ちやすくできます。葉組とは中央の茎や葉を全周外側に開くように寄せて固定しながら育てる方法です。こうすることで根っこの風通し、日当たりが良くなるためシクラメンを元気な状態で育てやすくなります。ここでは葉組について解説していきますね。

葉組みによって葉が花を囲い美しい姿にしてあげる事が出来る

葉組で育てていくと最終的に中央にお花、外側に葉っぱとアレンジのような理想形に育てることができ、見た目が非常に美しくオシャレです。元気に育てられ、見た目も美しくなるのでオススメの育て方ですよ。

葉組みで得られるメリットは、日当たり・見栄え・風通し

葉組で得られるメリットは根っこの日当たり・風通し、樹形が美しくなることです。葉組は手間がかかる分得られる恩恵も大きいので興味のある方はぜひ試してみてくださいね。

シクラメンを長持ちさせるための苗選び

シクラメンをこれから購入しようと考えている方のために苗の選び方についても触れておこうと思います。どんな苗を選ぶかでシクラメンの長持ち度も変わってきますのでぜひ参考にしてくださいね。

シクラメンは葉の数だけ花が咲くといわれる

シクラメンは葉1枚につき、花が1つ咲くと言われています。そのため葉が多ければ多いほどよりたくさんの花を咲かせるので、たくさんシクラメンの花を咲かせたいと考える方は、なるべく葉っぱの多いものを探してみましょう。

苗を購入する際は、葉にハリがあって生育がよく、バランスのよい株を選ぶとよい

苗を購入するときは元気の良いシクラメンを選ぶことが重要。葉がみずみずしくハリのあるもの、全体的にバランスの良い樹形をしたシクラメンを選ぶようにしましょう。バランスが悪いと根っこの日当たりや風通しが悪くなることがあるので注意してください。

【まとめ】シクラメンの元気がないのは何が原因?原因別の復活方法を紹介!

ここまでシクラメンの元気がない状態に陥る原因と元気がない状態からの復活方法について解説してきましたが、いかがだったでしょうか?シクラメンは冬が開花時期なのもあって非常に繊細で難しい植物であることが分かっていただけたかと思います。ここまでの内容をまとめると以下の通り。
  • シクラメンは秋~春が生育期の球根植物
  • シクラメンの適正温度は10~20℃
  • シクラメンは高温多湿の環境を嫌う
  • シクラメンは風通しが良く直射日光の当たらない明るい日陰を好む
  • シクラメンは葉の数だけ花を咲かせる
シクラメンは育て方が難しい植物ですが見た目が非常に美しくガーデンで育てるのが楽しい植物です。さらに球根植物なので上手に育ててあげれば毎年お花を咲かせてくれるのもいいですよね。シクラメンに興味が湧いた方はぜひ本記事を参考にチャレンジしてみてくださいね。 最後までお読みいただきありがとうございました。TOKYO KOTOBUKIENには他にもたくさんの記事をご用意しておりますので、是非ご覧ください。