ハナショウブ(花菖蒲)の育て方を紹介!株分け方法から人気品種まで

ハナショウブ(花菖蒲)の育て方を紹介!株分け方法から人気品種まで
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目次

ハナショウブは日本で古くから親しまれている植物です。品種改良も盛んで、これからも新しい品種が誕生するでしょう。ハナショウブは栽培難易度が低く丈夫で育てやすいので、これからハナショウブの育成を始めたい方も多いはず。 しかし、育て方が分からなければハナショウブを購入しても、枯らす可能性がありますよね。 そこで、今回はハナショウブの育て方について解説します。本記事を読めば以下のことが分かりますよ。
  • ハナショウブの品種について
  • ハナショウブの管理温度
  • ハナショウブの増やし方
これからハナショウブの育て方を学びたい方はぜひ、参考にしてくださいね。

そもそもハナショウブ(花菖蒲・花しょうぶ)ってどんな植物なの?

育て方を解説する前にハナショウブ(花菖蒲・花しょうぶ)がどのような植物なのか解説します。ハナショウブ(花菖蒲・花しょうぶ)は実は日本で馴染み深い植物ですが、育て方がやや特殊で見かける機会は多くありません。 そのため、どのような植物なのか知らない方も多いでしょう。詳しく解説するのでぜひ、読んでくださいね。

日本や朝鮮半島などを原産とするアヤメ科アヤメ属の花

花菖蒲は日本や朝鮮半島などを原産とするアヤメ科アヤメ属の花です。江戸時代から品種改良されおり、その品種数は5000種類以上といわれています。詳しくは後述しますが、品種数は大きく分けて6つに分けられており、やや種類の判断が難しい植物といえます。 もともと、日本を原産とする植物なので暑さ・寒さにも強く育て方も簡単です。そのため、観葉植物初心者の方でも十分育てられる植物といえるでしょう。

白、紫、青、斑入り、黄色などの花を咲かせる

ハナショウブは白・紫・青・斑入り・黄色などさまざまな色の花を咲かせます。そのため、ハナショウブを購入する時は自分の好みに合ったハナショウブを探してみてください。ネットが発達した現代なら、画像検索すればすぐに画像を見れますよ。

6つの種類に分類される

先述しましたが、ハナショウブは大きく分けて6つの種類に分類されます。品種は栽培地によって分類されるので他の植物とは少し勝手が違います。詳しく見ていきましょう。

江戸系

江戸系のハナショウブは江戸~昭和戦前まで関東で作出された品種の総称です。白、紫、青系の品種で黄色の江戸系ハナショウブはありません。ですが、戦争や震災などの被害により多くの品種が途絶えたため、黄色の江戸系ハナショウブも存在したのかも知れませんね。

伊勢系

伊勢系のハナショウブは三重県松坂地域でのみ作られた品種になります。代々受け継がれてきた歴史ある品種なんですね。ちなみに、伊勢は現在の三重県の東部です。一般的に多くの品種が流通することはなく、限らてた品種のみが流通しています。今後も、同じような状況が続くでしょう。

肥後系

肥後系のハナショウブは戦後~現代で作出されたハナショウブの総称です。そのため、比較的新しい品種になります。現代らしく豪華な大輪を開花させるのが魅力的な品種になります。

長井古種

長井古種は山形県の長井市にある、あやめ公園でのみ確認できるハナショウブの総称です。長井古種の歴史や発見について専門のサイトがあるので、詳しく知りたい方は長井古種専門サイトで確認するのが良いでしょう。

外国系

外国系のハナショウブは、海外で品種改良されて誕生したハナショウブの総称です。なかでも、アメリカはハナショウブの品種改良が盛んで今後も外国系のハナショウブ登場が期待できるでしょう。

自然変種系

自然変異種はその名の通り、自然交配していき変異したハナショウブの総称です。有名な品種は「キハナショウブ」ですね。自然交配でできた品種なので、人間が意図的に作ろうとしても、難しいといえるでしょう。

ハナショウブの育て方のポイント①置き場所

ここからは、ハナショウブの育て方について解説します。最初に解説する育て方のポイントは『置き場所』です。ハナショウブの栽培はやや特殊なため、育て方のなかでも置き場所は重要ですよ。詳しく見ていきましょう。

日当たりの良い極端に乾燥しない場所で栽培する

ハナショウブに適した置き場所は、日当たりが良く極端に乾燥しない場所です。そのため、日当たりさえ注意すれば、極端に置き場所に困るということはないでしょう。ハナショウブを購入する前に、1度日当たりを確認してくださいね。

水生植物ではないため常に株元が水に浸かる場所はよくない

意外と間違えやすいですが、ハナショウブは水生植物ではありません。そのため、常に株元が水で浸かる場所はよくありません。 実際にハナショウブ園に行くと良く分かるのですが、ハナショウブは意外にも普通に土に植えてあります。もちろん、適切な時期には水に浸けてありますが、あくまでも『適切』な時期のみです。そのため、常に水に浸かる場所は避けて植え付けましょう。

蕾から開花の期間は水につけてもよい

蕾~開花の期間は水に浸けても大丈夫です。そのため、ハナショウブを植える場所は水量の管理が容易な場所に植え付けるのがベストといえるでしょう。

ハナショウブの育て方のポイント②水やり

ハナショウブの育て方のポイント2は『水やり』です。常に水が浸るのは良くないハナショウブですが、どのように水を与えればよいのでしょうか?詳しく見ていきましょう。

十分に水分を与え、乾燥しないようにする

ハナショウブには十分な水やりをおこない、乾燥しないようにしましょう。ハナショウブは乾燥すると花が綺麗に咲きにくく、咲いてもすぐに枯れてしまいます。そのため、乾燥しないように適度な水やりを意識してください。

植え付け後~根付くまでは水切れしないようにする

植え付け後~根付くまでは水切れしないようにしてください。植え付け後~根付くまでの期間は水切れが大敵です。水切れを起こすと、ハナショウブが枯れてしまうことも。そのため、根付くまでは水切れを起こさないようにしっかりと水やりをおこないましょう。

地植えの場合:乾燥予防に藁や腐葉土でマルチングをするのもよい

地植えの場合は乾燥防止の為に藁や腐葉土でマルチングをするのがおすすめです。「マルチングってなに?」と疑問に思う方も多いでしょう。マルチングとは、畑でよくみられる黒いビニールシートで覆われているのを見かけませんか?あれがマルチングです。ビニールを被せて乾燥対策や低温対策をしているんですね。 ハナショウブの場合、ビニールでマルチングするのではなく、藁や腐葉土でおこないます。ビニールに比べて簡単なので誰でもできますよ。

鉢植えの場合

ハナショウブは地植えでの育て方と鉢植えでの育て方が違います。ちょっとしたコツがあるのでぜひ、読んでくださいね。

土の表面が乾いたらたっぷりと

鉢植えでハナショウブを栽培する場合は、土の表面が乾いたらたっぷりとお水を与えましょう。ただし、いくらハナショウブでも水の与えすぎはNGです。土の表面の乾き具合を確認して、お水を与えてくださいね。

蕾から開花の期間は水をためた容器に鉢ごと入れてもよい

蕾から開花の期間は水をためた容器に鉢ごと入れても大丈夫です。ただし、鉢が大きすぎると容器を静めるのが困難なので、植え付ける鉢には注意してくださいね。

花が終わった冬は水やりを控えめに

花が終わった冬場は、水やりは控えめにしましょう。水のやりすぎはよくないですが、乾燥もよくありません。控え目に水を与えてくださいね。

ハナショウブの育て方のポイント③土

ハナショウブの育て方のポイント3つ目は『』です。土はphなど意外と奥が深いです。育て方によって使用する土も違います。ハナショウブにはどのような土壌が適しているのか、詳しく解説しますね。

水はけ・水持ちがいい弱酸性の土を好む

ハナショウブに適している土は、水はけと水持ちがよく弱酸性の土が適しています。日本の土壌は弱酸性なので、phに関しては問題ないでしょう。水はけと水持ちについては、腐葉土などを混ぜ込んで改善するのが良いでしょう。

地植えの場合

地植えでハナショウブを栽培したい場合は、鉢植えで栽培するより土の用意の難易度が下がります。詳しく見ていきましょう。

庭土を耕して利用できる

地植えでハナショウブを栽培する場合は、庭土を耕して利用できます。先述しましたが、日本の土壌は酸性に傾いているので、日本の土壌は適した土といえます。土を購入する必要がないので、お財布にも優しい育て方といえるでしょう。

水はけがよすぎる場合はピートモスや完熟堆肥を加える

庭土の水はけが良すぎる場合は、ピートモスや完熟堆肥を加えて水はけ具合を整えます。水はけが良すぎると、地面が乾燥しやすくなるので、ハナショウブにとってよい環境とはいえません。水はけ具合を確認して、良すぎると判断したらピートモスや完熟堆肥を加えてくださいね。

鉢植えの場合

鉢植えの場合は、庭土を使うのではなく自分での配合・購入する必要があります。詳しく解説しますね。

赤玉土8:ピートモス2の配合土などがよい

使用する土を自分で配合する場合は『赤玉土8:ピートモス2』の配合がおすすめです。腐葉土は必要ないので、他の自作土とは少しだけ違いうので、注意してくださいね。

草花用培養土で育てられる

自分での配合が難しい場合は、草花用培養土でも栽培可能です。草花用培養土なら手軽に入手できるので、入手難易度も容易です。お手軽に育てたいなら、草花用培養土がおすすめですよ。

石灰などを混ぜてもよい

強酸性の土の場合は、石灰などを混ぜて弱酸性の土に整えてあげましょう。ただし、石灰を混ぜすぎるとハナショウブに不向きなアルカリ性の土ができます。そのため、入れる量は加減して土を作る必要があるでしょう。

植え付けの際は肥料分が少ないほうがよい

ハナショウブを植え付ける際は、肥料分が少ない用土を選びましょう。肥料分は土のパッケージ裏に記載してあるので、確認してくださいね。

ハナショウブの育て方のポイント④肥料

ハナショウブの育て方最後のポイントは『肥料』です。肥料は種類や配合比率などさまざまな種類があり、迷う方も多いでしょう。詳しく解説するので参考にしてくださいね。

元肥はあまり与えないほうが良く育つ

ハナショウブには元肥はあまり与えないほうが良く育ちます。そのため、基本的に元肥は与えなくても良いでしょう。

追肥として緩効性化成肥料や油かすを与える

追肥として緩効性化成肥料や油かすを与えます。季節や与えるタイミングも解説するのでぜひ、参考にしてくださいね。

9月~10月に肥料を与えると翌年もよく花が咲く

9~10月に肥料を与えると、翌年も良く花が咲きます。そのため、肥料は9~10月に肥料を与えるのがおすすめです。化成肥料を与えて、翌年も綺麗な花を咲かせましょう。

芽出し肥:発芽前の早春に肥料を少量施す

芽出し肥として、発芽前に早春に肥料を少量施します。芽出し肥とは、芽が出始める頃に与える肥料のことを指します。ハナショウブの発芽時期は春頃なので、春の初めに肥料を与えてあげましょう。

お礼肥:開花後に肥料を少量施す

お礼肥として、開花後に肥料を少量施します。お礼人は簡単に説明すると「お花を咲かせてくれてありがとう、お礼に肥料をあげますね」という感じです。決して大量に与える必要はありません。少量でいいので、肥料を与えてくださいね。

ハナショウブの植え替え・植え付け

育て方の次は、ハナショウブの植え付けと植え替えについて解説します。植え付けは購入後必ずおこなうので、植え付けの方法が分からない方はぜひ、読んでくださいね。

植え付け

まず、植え付けの方法を解説します。植え付けはハナショウブを購入後は必ずおこないます。苗選びの方法も紹介するのでぜひ、参考にしてくださいね。

苗の選び方

ハナショウブの苗選びのコツは簡単です。まず、苗をよく観察して葉っぱの色の確認と葉っぱが折れていないか確認してください。茶色に変色していませんか?変な虫がついていませんか?よく観察して、苗を選んでくださいね。

ポット苗の場合:春~初夏、秋に植え付ける

ポット苗の場合は、春~初夏もしくは秋に植え付けをおこないます。基本的に真夏と真冬以外に植え付けができるので、植え付け時期に困ることは少ないでしょう。

株分け苗の場合:開花直後に植え付ける

株分け苗の場合は、開花直後に植え付けをおこないます。ハナショウブの開花時期は6月頃です。そのため、6月付近を目安に植え付けを行いましょう。

植え付けの手順

ハナショウブの植え付け手順は、他の植物と変わりません。傷つけないようにポットから苗を取り出したあと、ひと回り大きな鉢に植え付ける、もしくは地面に植え付けるだけです。ポイントは根っこが埋まる程度の浅く植えるのがコツですよ。

植え替え

植え付けの次は、植え替えについて解説します。植え付けと植え替えは似ていますが、植え付けとは適切な季節が違います。詳しく解説しますね。

地植えの植え替えのタイミング:2~3年に1回が目安

地植えの植え替えタイミングはおおよそ、2~3年に1回が目安です。一般的な観葉植物と変わらないので、間違えることは少ないでしょう。

鉢植えの植え替えのタイミング:毎年植え替える

鉢植えでハナショウブを栽培している場合は、毎年植え替えをおこないます。毎年植え替えをおこなうので、やや手間がかかります。しかし、綺麗なハナショウブの花を見るためにも、毎年の植え替えは欠かさずおこないましょう。 また、同じ場所に植えていると連作障害でハナショウブが育たなくなります。連作障害を防ぐためにも、植え替えは毎年おこないましょう。

植え替えの時期:開花後の7月上旬頃

ハナショウブの植え替え季節は、開花後の7月上旬におこないます。目安としては、上部が枯れてきたら植え替えの合図ですよ。非常に暑い季節に植え替えをおこなうので、熱中症に注意して植え替え作業をおこなってくださいね。

植え替えの手順

ハナショウブの植え替え手順は、植え付けと方法と全く変わりません。そのため、植え替えで失敗することは少ないでしょう。ただし、植え替え時期は7月頃なので、間違えないようにしてくださいね

ハナショウブの増やし方

ハナショウブの育て方をマスターしたら、ハナショウブを増やしてみませんか?ハナショウブは購入する以外にも自分で増やすことができますよ。詳しく解説するのでぜひ、チャレンジしてくださいね。

株分け

株分けはハナショウブを増やすのにもっとも簡単な増やし方です。植え替えと同じ時期にできるので、手間も省けますよ。詳しく見ていきましょう。

株分けの時期:花が終わる頃か秋

ハナショウブをの株分けて時期は、花が終わる頃か秋におこないます。詳しくは後述しますが、花が終わる頃に株分けするのがおすすめですよ。

植え替えに合わせると効率的

ハナショウブの株分けは、植え替えと合わせておこなうと効果的です。植え替えと一緒にやることで、手間を省くことができますよ。植え替え時期も株分け時期と合っているのでおすすめですよ。

株分けのしかた

ハナショウブの株分けのしかたは以下の通りです。
  • ハナショウブを掘り起こす
  • 高さが30cm程度になるようにカット
  • 傷んでいる葉っぱもカット
  • 株を植え付ける
以上がハナショウブの株分けの手順になります。難しい手順はないので、誰でも簡単に株分けでハナショウブを増やせますよ。

掘り上げる際は根を傷つけないよう注意

注意点としては、ハナショウブを掘り下げる際は根を傷つけないように注意しましょう。ハナショウブは根っこが浅めに張られています。そのため、株の近くにスコップを入れると根っこを傷つけてします。なので、根っこを傷つけないようにハナショウブを取り出すようにしましょう。

種まき

ハナショウブは種まきでも増やせます。一から育てハナショウブは愛着も沸き、より一層ハナショウブの育成が楽しめますよ。詳しく見ていきましょう。

種まきから3年目くらいで開花する

ハナショウブは種まきから3年目くらいで開花する植物です。そのため、すぐにお花を楽しみたい方は向いていません。ですが、一から育てるのも楽しいので時間があればぜひ、チャレンジしてくださいね。

種の採取方法

種の採取方法は簡単です。花が終わった後もそのままにしていれば、自然とハナショウブの種ができますよ。採取した種を保存するなら、乾燥させて保存してくださいね。

種まきの時期:秋まき、春まき

ハナショウブの種まきの時期は、秋もしくは春です。秋の場合は種の採取後すぐに撒いて大丈夫ですよ。春に撒きたい場合は、採取した種を乾燥させて保存してくださいね。

種まきのしかた

ハナショウブの種まきの方法は、他の植物と変わりません。種を撒いた後柔らかく土を被せるだけです。簡単なのでぜひ、チャレンジしてみてください。

品種が混ざらないよう早めに花がらを摘むとよい

ハナショウブを複数品種栽培している場合は、種を作らせないために花がらを早めに摘み取りましょう。下手に種を作ってしまうと、良く分からない雑種が誕生するので注意してください。

ハナショウブのお手入れ

最後にハナショウブのお手入れについて解説します。育て方は重要ですが、お手入れも大切なポイントなので、忘れずチェックしてくださいね。

花がら摘み

ハナショウブは花がら摘みが必要です。ただし、種を採取したい場合は花がらつみはおこなってはいけません。詳しく解説しますね。

咲いた花は数日で枯れる

ハナショウブの花は数日で枯れます。そのため、早いペースで花がらを密取る必要があります。ですが、相当な量を栽培していない限り、花がら摘みが追い付かないということはないので、安心してください。

しぼんだものを摘み取るか、花茎ごと切る

花が終わりしぼんだものはは摘み取るか、花茎ごと切り取ってください。基本的に花がらを摘みとれば大丈夫なので、無理に花茎ごと切り取る必要はありませんよ。

葉は切り取らずに残す

葉っぱは基本的に切り取らず残しておきましょう。葉っぱのお手入れをしなくてもよいので、お手入れの手間はかかりませんよ。

冬越し

観葉植物で気になるのは、冬越しですよね。ですが、ハナショウブの冬越しは簡単なので誰でもできますよ。詳しく解説します。

耐寒性が強いため対策しすぎなくてもよい

ハナショウブは耐寒性が強いので、対策は簡単なもので構いません。場合によっては対策しなくても、十分冬越しは可能ですよ。

休眠中も極端な乾燥に注意する

休眠中も極端な乾燥に注意してください。極端な乾燥というのは、地面にひびが入るぐらいの乾燥です。極端に乾燥しているなら、休眠中も他生の水やりが必要でしょう。

地上部が完全に枯れたら刈り取る

地上部分が完全に枯れたら上部を刈り取りましょう。あくまでも『上部』を刈り取るだけです。根っこごと引き抜いてはいけませんよ。

根の露出防止に藁や寒冷紗をかけるとよい

根の露出防止に藁や寒冷紗をかけるのも有効です。強風が吹くと根っこが露出しやすくなるので、藁や寒冷紗で防寒対策するのがおすすめですよ。

病害虫

病気や害虫は園芸を楽しんでいる方なら、だれもが悩む問題です。ハナショウブにはどのような、病害虫が存在するのか事前に確認しましょう。

ヨトウムシ

ヨトウムシはヨトウガなどの蛾の幼虫です。夜行性の性質がある幼虫なので、昼間は葉っぱの裏に隠れています。そのため、葉っぱの裏を定期的に確認して、ヨトウムシのチェックをしてくださいね。

メイガ

メイガは蛾の一種です。茶色や乳白色の色をした幼虫です。害虫なので、見つけ次第駆除して構いません。大量発生している場合は、薬剤の利用も考えましょう。

アヤメキバガ(メイチュウ)

アヤメキバガは、ハナショウブの花芽を食べる害虫です。食害が進むと、ハナショウブの茎の中まで食べていく性質があるので発見が困難です。花芽をよく観察して、日ごろからアヤメキバガが発生していなか確認しましょう。

コガネムシ

コガネムシは植物の根っこを食べる害虫です。昆虫に詳しくない方はカナブンと間違えやすいですが、コガネムシの方が丸っこいです。幼虫の発見には土を掘り起こす必要があるので発見が困難です。 植え替え時にコガネムシの幼虫がいなか確認してくださいね。

【まとめ】ハナショウブ(花菖蒲)の育て方を紹介!株分け方法から人気品種まで

本記事ではハナショウブの育て方について解説しました。ハナショウブは日本に自生しているため、気温を気にしなくてよいので栽培しやすい品種でしたね。また、株分けで簡単に増やせるので、1度栽培を始めれば無料で増やすことができましたね。 本記事のポイントは
  • ハナショウブの品種は栽培地によって分けられる
  • ハナショウブは日本原産なので特別な温度管理は必要ない
  • ハナショウブは株分けと種まきで増やせる
です。ハナショウブは江戸時代から日本で親しまれている観葉植物です。歴史ある植物で、日本の和にピッタリの植物といえます。栽培難易度が低いのでぜひ、ハナショウブの育成にチャレンジして園芸を楽しんでくださいね。 最後までお読みいただきありがとうございました。TOKYO KOTOBUKIENには他にもたくさんの記事をご用意しておりますので、ぜひご覧ください。