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チューリップの球根は植えっぱなしにできる?理由と夏越し方法まで

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チューリップと言えば、春に咲いて庭を彩ってくれる球根植物のイメージがあると思います。そして、チューリップは花が咲き終われば掘り起こし、球根を次の年に向け保存して置いておくというのが一般的なやり方です。

ですが、実はチューリップの球根は植えっぱなしにしておいても大丈夫な植物なのはご存じない方も多いかもしれませんね。球根を植えっぱなしにしておいても、しっかりと管理さえしておけば翌年になってもきれいな花を咲かせてくれるんです!

そこで、今回の記事では「チューリップの球根は植えっぱなしにしても大丈夫な理由」として解説していきたいと思います!ぜひ最後までご覧いただき、参考にしてみてください!

目次
  1. チューリップとはどのような植物?
    1. チューリップは春に開花する球根植物
    2. チューリップの基本情報
    3. 鉢やプランター、庭に植えて楽しむことができる
  2. チューリップの球根を植えっぱなしにできる?
    1. チューリップの球根の植えっぱなしはおすすめできない
    2. 湿度や温度の十分に配慮すれば、球根の植えっぱなしも可能!
  3. チューリップの球根を植えっぱなしにする際の手順
    1. 花が終わったら花の首もとで切って花がらを摘む
    2. 葉が枯れ始めたら水やりを徐々に減らす
    3. 休眠する環境を整備する
  4. 球根を植えっぱなしにしたチューリップが無事に夏を越すコツ
    1. 夏の休眠期には高温と多湿を控えること
    2. 水やりや肥料の再開は、秋から始めること
  5. 球根の植えっぱなしに適した原種チューリップとは
    1. 原種チューリップは、耐寒性・耐暑性に優れ、植えっぱなしでも毎年花が咲く
    2. 品種①清楚で気品あるイメージのレディジェーン
    3. 品種②親指サイズのテタテ
    4. 品種③八重咲きのサマンサ
  6. 来年も確実に花を咲かせるために球根を掘り上げて保存しよう
    1. チューリップの花が終わったら花がらを摘む
    2. 葉が黄色く枯れ始めたら球根を掘り上げる
    3. 球根についた土を落として半日天日干しする
    4. 球根の薄皮を剥き、ネットに入れて風通しの良い日陰で乾燥させる
  7. 【まとめ】チューリップの球根は植えっぱなしにできる?理由と夏越し方法まで

チューリップとはどのような植物?

まずは、チューリップってどんな植物かというのを解説していきたいと思います!

チューリップは春に開花する球根植物

チューリップは3月~5月が花期となり開花するとガーデンを彩ってくれる球根植物というイメージがあると思います。実は世界中で人気のある球根植物であり、たくさんの品種が存在します。現在の品種数は5000を超える登録数があり、その中でも約1000種が世界中で栽培されていると言われています。

チューリップの基本情報

では、チューリップの基本的な情報について解説していきたいと思います。

科・属名ユリ科チューリップ属
原産地中央アジア~北アフリカ
開花時期3月下旬~5月上旬(開花する期間は1週間~2週間ほど)
花の色城・赤・ピンク・オレンジ・黄・紫・黒・複色
別名和名:鬱金香(うこんこう・うっこんこう)学名:Tulipa gesneriana

ユリ科の植物はよくネギやニラなどの野菜と間違えられ、食べて食中毒が起きたりしますが、チューリップも全体に毒性を持っていますので野菜と間違えないよう注意してください。

そういえば、チューリップといえば、オランダを思い浮かべる人も多いと思います。ですが、原産地はオランダではなく、トルコと言われています。オスマン帝国の時代のときは、園芸用・鑑賞用に栽培されていたのだそうです。学名は「Tulipa gesneriana」といい、トルコの言葉で頭巾の意味を持つ「Tulipan」が由来となります。

日本に伝わったのは江戸時代末期とされていて、球根が生産され始めたのは1900年代に入ってからとも。和名の鬱金香(うっこんこう)と呼ばれるのは、花の香りがスパイス、食品を黄色く染めるのに使用されるウコンのような臭いに由来しているそうです。

鉢やプランター、庭に植えて楽しむことができる

チューリップは、鉢植えやプランターに植えたり、ガーデンに植えて楽しんだりといろんな場所で育てることができます。実は、チューリップの植え付け時期は紅葉が見頃を迎えるころとなっています。チューリップの球根は寒さに強いので、芽が出なくとも根っこをしっかりと伸ばしてくれます。

チューリップの球根を植えっぱなしにできる?

では、そんな冬に強いと言われるチューリップですが、花が咲き終わったあとの球根は植えっぱなしにできるのか?そのことについて解説していきたいと思います。

チューリップの球根の植えっぱなしはおすすめできない

結論から入ると、チューリップの球根を植えっぱなしにしておくのはおすすめできません。球根の植えっぱなしはなぜおすすめできないのか下の項目で解説していきます。

チューリップは日本の蒸し暑い夏が苦手で、弱ったり腐ったりする可能性が高い

チューリップの原産地であるトルコは高原地帯の多い国ですので、チューリップが自生している環境は高原で涼しい場所となります。そのため、チューリップは日本のムシムシした暑い夏はとても苦手です。そのため植えっぱなしにしておくと、土の中で弱る・雨で腐るなどの原因となります。さらに植えっぱなしのままにしておくと、翌年に花を咲かせるパワーが無くなってしまうのです。

夏の休眠の時期は掘り上げることがおすすめ

チューリップは夏は休眠の時期となります。花期が過ぎて夏に入ったら球根は掘り上げてやるのがよいでしょう。花が咲き終わったら花がら摘みを行い、葉っぱが黄色くなって枯れ始めてきたころに掘り上げを行いましょう。

湿度や温度の十分に配慮すれば、球根の植えっぱなしも可能!

ムシムシした暑い夏が苦手、といっても、実は温度や湿度の管理を十分にできるのであれば、今年そのままチューリップの球根は植えっぱなしでも、翌年にはまた花を咲かせてくれることもあります!水はけの良い環境に植えているのであれば、植えっぱなしでも大丈夫でしょう。

また、園芸チューリップとは違い、原種チューリップを植えるのであれば、日当たりや水はけの条件が良ければ2~3年は植えっぱなしにしても問題ないほどの強い性質を持っています。原種のチューリップに関しては下のほうの項目で詳しく解説したいと思います。

チューリップの球根を植えっぱなしにする際の手順

では、掘り上げをせずにチューリップの球根を植えっぱなしにしておく時の手順について解説していきましょう。

花が終わったら花の首もとで切って花がらを摘む

上記でも簡単に触れておりますが、チューリップの花を十分に楽しんだ後は、翌年にもう一度咲いてもらうためには「花がら摘み」という作業をしてあげることが大事です。花がら摘みとはどんな作業かというと、チューリップの花が終わったら葉っぱと茎を残して花びらを摘み取ります。花びらは自然に散っていったりもしますが、その花びらを放置してしまうと、病気になったりする原因にもなりますので、花が散る前に摘み取ってしまうのがおすすめです。

葉が枯れ始めたら水やりを徐々に減らす

花がら摘みの作業が終わったら、次は地上部に出ている葉っぱが枯れるまでは水やりを定期的にしてあげます。葉っぱや茎だけになっても水やりを続けるのは、光合成を行わせて球根に栄養を蓄えてもらうためです。その後、葉っぱが黄色くなって枯れ始めてきたら、徐々に水やりの回数を減らしていきましょう。もし、掘り上げをする場合なら、この段階で掘り上げを行いましょう。

休眠する環境を整備する

掘り上げを行わず、植えっぱなしにするのであれば、休眠する環境を作ってあげないといけません。その方法は鉢植えと地植えの場合で少し違いますので、分けて解説していきたいと思います。

鉢やプランターに植えている場合は、軒下などの明るい日陰に置く

鉢やプランターにチューリップを植えている場合は、軒下などの明るい日陰に移動させてあげましょう。鉢を2つ重ねにして、地面からの温度上昇を防いであげることもチューリップを守るのに一役買ってくれますよ。

地植えの場合は、腐葉土などでマルチングを行う

地植えの場合は、腐葉土などを使ってマルチングを行いましょう。マルチングとは、土の乾燥や多湿を防ぐため、藁や新聞紙などを使って土の表面をカバーすることを指します。

マルチングをしておけば、地面からの気温上昇を防ぐことが可能となります。これに加えて、雨を防ぐために雨よけを施しておくと、植えっぱなしにしてある球根が腐るのをさらに防ぐことに繋がります。

また、鉢植え・地植えどちらの場合も、夏の間は水やりを控えてあげましょう。休眠期は7月~9月中旬ごろです。

球根を植えっぱなしにしたチューリップが無事に夏を越すコツ

チューリップは夏の間は休眠する期間となります。ここでは夏の間、植えっぱなしにしたチューリップの球根が無事に夏を越すコツ・ポイントについて解説していきたいと思います。

夏の休眠期には高温と多湿を控えること

まずは、夏の間の休眠期には高温と多湿を控えるようにしましょう。今年のような日本の暑さは苦手なので、この二つを控えることで夏を乗り越えてくれるでしょう。

休眠期は水やりを一切控える

まず、上記の休眠期で簡単に説明していますが、休眠期の間は水やりは一切しないようにしましょう。チューリップの休眠期は7月から9月中旬となっていて、この期間に水やりをしてしまうと、球根が死滅してしまう原因となります。水をあげたい気持ちもわからなくはないですが、ここはグッと我慢してなるべく放置してあげることが、翌年またきれいな花を咲かせてくれるポイントとなります。

北海道などの夏が冷涼で湿度も低い地域は、球根は植えっぱなしで問題ない

逆に、北海道など夏でもそこまで気温も高くなく、湿度も低い地域では、球根が土の中で腐るケースが少ないです。そのため、北海道などの寒冷地域ではチューリップの球根を掘り上げしなくても植えっぱなしにしておいても問題はありませんよ。プランターで育てている場合は、屋外に置いてあげましょう。

水やりや肥料の再開は、秋から始めること

さて、水やりや肥料を再開する時期は、秋から再開するようにします。秋っていつ?という疑問もあると思いますが、目安は「紅葉が色づき始めたら」です。最近の秋は暑かったりすることも多いので、紅葉を目安にしておくと、ある程度涼しくなってきたんだな。と感じることができると思いますよ。

また、追肥する必要はさほどありませんが、もし与えるのであれば、しっかりと説明書などを読んで、使用量をしっかり守って与えるようにしましょう。与えすぎると「肥料やけ」を起こし、枯れてしまう場合もありますので注意しましょう。

球根の植えっぱなしに適した原種チューリップとは

チューリップと言えば大輪品種を思い浮かべることも多いと思いますが、そちらは植えっぱなしにしておくのは不向きというのは説明してきました。ですが、原種チューリップなら球根を植えっぱなしにしていても問題ないのです。では、原種チューリップについて解説していきましょう。

原種チューリップは、耐寒性・耐暑性に優れ、植えっぱなしでも毎年花が咲く

原種チューリップとは何?と思う方もいらっしゃると思いますが、いわゆる野生種のチューリップということになります。一般的に流通しているのは品種改良された園芸用チューリップというわけです。

原種チューリップは園芸用チューリップに比べて花は小型になりますが、耐寒性や耐暑性に優れており、水はけや日当たりの良い場所に植えておけば、毎年のように花を咲かせてくれるほどに丈夫です。そのため、2~3年くらい球根を植えっぱなしにしていても問題ないのです。

では、原種チューリップの品種についていくつか紹介していきたいと思います。

品種①清楚で気品あるイメージのレディジェーン

レディジェーンは名前に「レディ」と入っている通り、チューリップの「貴婦人」と呼ばれています。原産地はイラク~ヒマラヤ山脈辺りとなっており、細いつぼみ、繊細な草姿、花色はピンクと白のコントラストが魅力的なチューリップです。草丈も10~20cmほどで、開花時期は4月上旬となります。

品種②親指サイズのテタテ

フランス語で「秘密のおしゃべり」という意味を持っているテタテ。大きさも親指サイズと小さいチューリップとなっており、水耕栽培で楽しむ人が多いのだそうです。花の形は丸くてふんわりとしていて、赤色のきれいな花を咲かせてくれます。開花時期は4月上旬となります。

品種③八重咲きのサマンサ

華やかな雰囲気を醸し出す八重咲のサマンサ。花弁も多く、見た目だけ見るとバラのような印象をもつことでしょう。花色も開花が進むにつれ真紅色へと移ろい、大人の雰囲気のような見た目となっていきます。球根1つでたくさんの花が咲くのも特徴的です。草丈も10~20cmほどで、4月上旬に開花を迎えます。

来年も確実に花を咲かせるために球根を掘り上げて保存しよう

チューリップの球根を植えっぱなしにするのもありですが、きれいな花を来年も確実に咲かせようと思うなら、やはり球根は植えっぱなしにせず掘り上げて保存するのがおすすめです!ここからは、球根を掘り上げて保存する方法について解説していきます。

チューリップの花が終わったら花がらを摘む

チューリップの花が咲くのは3月~4月下旬までとなります。その後、花がしおれてきたら花がら摘みを行いましょう。重要なのは、花が散る前に花を摘み取ることです!花が終わっているのに花を摘まないでおくと、球根にある栄養を花が吸い取ってしまうからです。

花がら摘みの注意点として、葉っぱと茎は残しておきましょう。このとき、まだ葉っぱが緑色をしているのであれば、水やりを続けてあげましょう。この状態でも日光を浴びた葉っぱが球根を大きく育ててくれます。

葉が黄色く枯れ始めたら球根を掘り上げる

球根を掘り上げるタイミングは、「葉っぱが黄色く枯れ始めたら」です。もちろん品種や地域によってタイミングは変わる可能性がありますので、そこは注意が必要です。大体の目安はチューリップの花が終わってから約1か月~2か月ほどです。

もし、タイミングがわからなくて不安であれば、試しに一つだけ掘り上げてもいいと思います。掘り上げた球根をチェックし、表皮が茶色くなってきていたら大丈夫ですよ。

チューリップの球根を掘り上げるとき、地植えの場合は葉っぱから約20cm以上離れた場所からスコップを深く入れ、てこの原理で掘り上げます。鉢植えの場合はそのまま鉢をひっくり返して取り出してもよいですよ。

球根についた土を落として半日天日干しする

球根を掘り上げたら、ついている土を落として揚げ、半日ほど天日干しをしましょう。この時の注意点を解説します。

水洗いをするのはNG!

チューリップの球根を掘り上げたら、土がたくさんついています。ですが土が落としにくいといって、水で洗い流すことだけは絶対にやめてください

球根が腐ってしまう可能性がある

もし、土が落としにくいからといって水で洗い流すと、球根が腐る可能性が出てきます。早く終わらしたいという気持ちはわかりますが、水で流すのは控えてください。

球根の薄皮を剥き、ネットに入れて風通しの良い日陰で乾燥させる

土を落としたら、次はチューリップの薄皮を剝いておきます。剝いておかないと次の茎や根っこが生えてくるときに邪魔になりますので、簡単に剥ける部分だけ剥いておきましょう。ただし、無理やり剥くと球根に傷がつくので注意しましょう。

薄皮が剥けたら、ネットなどに入れて風通しの良い日陰で乾燥させましょう。重要なのは、雨に当たらない場所に保管しておくことです。この時一緒に乾燥剤を入れるのもおすすめです。このまま植え付け時期の10月~11月になるまで保管しておきましょう。

補足として、この時期に冷蔵処理を行っておくと、冬咲きのチューリップを楽しむことも可能となります。もし冷蔵処理をするのであれば、球根は紙袋などに入れて、2~3週間ほど0~5℃の温度で保管します。また、掘り上げた球根を植えなおすときは、消毒液に15分ほど殺菌しておくとさらに安心ですよ

【まとめ】チューリップの球根は植えっぱなしにできる?理由と夏越し方法まで

今回は、チューリップの球根を植えっぱなしにできるのかについて解説してきました。球根をうえっぱなしにしておくと、土の中で腐ったりしてしまう恐れもありますが、埋めている環境さえ問題なければ植えっぱなしにしておいても大丈夫です。

ですが、やはり植えっぱなしにして置いておくよりも、花が枯れた後は球根を掘り上げて次の植え付け時期がくるまで管理しておくほうがよいかもしれませんね。それでも植えっぱなしにしておきたいのであれば、原種チューリップを植えてみてもよいかもしれません。

ぜひこの記事を参考にしてみてくださいね。

最後までお読みいただきありがとうございました。TOKYO KOTOBUKIENには他にもたくさんの記事をご用意しておりますので、是非ご覧ください。

執筆者Profile

長岡孝樹

社団法人日本フラワーデザイナー協会(NFD)デザイナー。「お花や観葉植物で日常を彩る」を実現するためにWebメディアTOKYO KOTOBUKIENを運営中。メディア運営だけでなく、Amazonや楽天にも自社商品を出店。フラワーデザイナーの知識を活かし自社商品の提案など幅広く行う。