チューリップの寄せ植えのやり方!おしゃれな組み合わせや植え方まで

チューリップの寄せ植えのやり方!おしゃれな組み合わせや植え方まで
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3月になって日差しが暖かくなってくるとチューリップの花が咲き始めますね。そのチューリップを冬に寄せ植えできるって知ってますか? 花壇だけでなくプランターで寄せ植えできれば、冬から春まで色鮮やかな花束のように見て楽しめますよ。何を準備すればいいのかわからない方も、改めて寄せ植えする方も、寄せ植えする植物の相性など特徴やポイントをおさえておきたいですね。 そこでこの記事では
  • チューリップの寄せ植えとは?
  • チューリップの寄せ植えに相性の良い花の特徴
  • チューリップの寄せ植えにおすすめな花や植物
  • 寄せ植えの前に覚えたいチューリップの基本的な植え方
  • 実際にチューリップを寄せ植えしよう
最後まで読み進めればチューリップの寄せ植えが簡単にでき、春へ向けて寄せ植えの変化を眺めることができますよ。ぜひ最後までお読みください。

チューリップの寄せ植えとは?

まず寄せ植えについて基本的な情報を確認しましょう。一緒に植える植物同士の相性やレイアウトなど知っておきたいことがたくさん。くわしくご紹介します。

寄せ植えとは、1つの場所に複数の植物を植えることをいう

寄せ植えとは、1つの場所に複数の植物を植えることをいいます。乾燥した環境や日当たりなど育つ環境が似ている草花を組み合わせて、鉢やプランター、庭へ植えましょう。また植える草花の高さや花の色、形を変えて、バリエーション豊かな寄せ植えにできます。玄関やアプローチに置いて鑑賞や展示に向いているものの、長期栽培に向かないのがデメリットです。

チューリップはよく寄せ植えされることが多い

チューリップは花色が豊富で、春の寄せ植えにとても人気があります。春にチューリップが芽吹くまでの姿、咲いてからの姿と2回変化を楽しめるのが魅力です。王冠のようなカップ咲きやユリ咲きなど1,500種以上の園芸品種を組み合わせれば、チューリップだけの寄せ植えも可能。球根同士だけでなく、ネモフィラやノースポールなど一年草を合わせるのもおすすめです。

チューリップと他の花のレイアウトや相性の良い組み合わせを解説

チューリップはよく寄せ植えされる植物ですが、開花時期が合わなかったり、生育環境が正反対の植物だったりすると、せっかく植えても花が咲かないなんてことも。植物それぞれの特徴をよく理解して植えましょう。寄せ植えするコツや他の花のレイアウトなど相性の良い組み合わせをくわしく解説していきます。

チューリップの寄せ植えに相性の良い花の特徴

チューリップの相性ってなんだろう? そんな疑問にお答えします。チューリップは花茎が伸びて花が咲くと20㎝~40㎝以上になりますから、それよりも背の高い植物だと間延びしてしまいます。またハーブのように生育が旺盛だとチューリップに栄養がいきわたらず、バランスの悪い寄せ植えになってしまいますよ。

チューリップの花より背丈が高くない

まず一播は寄せ植え全体のバランスを大切にしましょう。チューリップが背丈の高い草花なので、それ以上背丈のある植物だと鉢のバランスが悪くなり、重心も上がるのでちょっとした表紙に鉢が倒れてしまうこともありますよ。チューリップの株元を隠せるような、草丈10㎝~20㎝くらいの植物を選ぶようにしてください。

球根と球根の隙間をうまくカバーできる

チューリップの球根を植える時、きれいに咲かせるため株間を開けて植える必要があります。そんな隙間をうまくカバーできる植物がいいでしょう。カバーするだけでなく、株元が隠せるのもポイント。浅植えできるパンジーやビオラ、忘れな草などふんわりとドーム状に広がって咲かせるタイプがおすすめなのは、これが理由です。

あまり根を広げすぎない、繁殖力が強すぎない

またあまり根を広げすぎない繁殖力が強すぎない特徴も寄せ植えには大切です。もともと寄せ植えは限られた鉢の中にぎゅっと複数の苗を植え付けますから、チューリップの根張りを邪魔するような、ミントやヘデラなど根がどんどん伸びる植物はあまりおすすめできません。ムスカリやラナンキュラスなど狭い場所でも元気に育つ植物とチューリップを合わせて植えましょう。

チューリップと開花時期が同じ秋植え又は、期間がかぶる

ホームセンターや園芸店で仕立てられた寄せ植えが季節ごとにキレイなのは、開花時期が合っていたり、植え付け時期が合っていたりするからなんです。チューリップは10月~12月頃に秋植えする球根植物なので、同じ時期に植え付ける植物がおすすめ。葉牡丹やヒヤシンスは流通時期が被っているため、自分で寄せ植えする場合同じ時期に販売されている苗を選んでください

チューリップの寄せ植えにおすすめな花や植物

それでは次にチューリップと相性のいいおすすめの花や植物をご紹介します。冬の時期に咲く花や春を告げる花で、色や形なども確認しながら自分お好みの寄せ植えを仕立てていきましょう。

パンジー(ビオラ)

まず寄せ植えでよく使われるのは、パンジー(ビオラ)です。10月下旬から苗が出回り、濃い色やパステルカラーまであらゆる花色が揃っています。ビビットな差し色、モダン、アンティーク調どんな寄せ植えにも柔軟に合わせられますよ。秋から春まで長い間花を咲かせ、育てやすいため、欠かせない万能選手です。

冬から春にかけて咲く育てやすく、初心者にも扱いやすい花

パンジーとビオラは初心者でも育てやすく、扱いやすい花です。草丈は10cm~15cm、冬から春にかけて長期間咲き続けるため、チューリップの芽が出ない時期でも寄せ植えを楽しめます。また、球根植物は定期的に水やりが必要なのでビオラやパンジーを一緒に植え付ければ、適度な水やりの目安にできます。

色のバリエーションが豊富なため、メインの花に応じて選べる

パンジーとビオラの最大の魅力はその品種の多さ。同じ紫色でも、白とバイカラーのものから淡い紫のもの、ベルベットのような深い紫までと多岐にわたります。その他にも、白や水色、ピンク、黄色やオレンジとたくさん色のバリエーションがありますから、メインのチューリップの色に合わせてもいいですし、補色同士で寄せてもおすすめですよ。

チューリップとのダブルデッカー植えが人気

そんなパンジーとビオラ、その他の植物をチューリップと合わせて寄せ植えする場合、ダブルデッカーというやり方をするといいでしょう。ダブルデッカーとは、鉢や花壇で植え付ける深さを上下に分けて層になるよう植え付ける方法です。 例えばチューリップの球根を深さ15㎝のあたりに植え、土をかぶせた上にパンジーやビオラの苗を土の表面に株元がくるよう植え付けます。それぞれの根張りを邪魔せず、春になれば鉢からあふれるくらい咲きそろいます。

忘れな草

忘れな草はムラサキ科ワスレナグサ属の多年草で、こちらもチューリップとよく寄せ植えされる植物です。高温多湿に弱いので一年草と同じく夏には枯れてしまいます。グランドカバーとしてもよく使われていて、満開のブルーの花が咲きそろう景色は美しいの一言に尽きます。

花径5ミリから10ミリの小さな花を次々と咲かせる

忘れな草の花は花径5mm~10mmと、とても小さいため寄せ植えにはぴったりです。草丈も10cm~50cmで、寄せ植えに向いているのは20cmまで生長する品種がいいでしょう。小さな花を次々と咲かせるのも魅力ですね、やや湿り気のある環境を好み、極端に乾燥すると葉が黄色く枯れたり、しおれたりするので気をつけてくださいね。

印象的なブルーだけでなく、ピンクや白の花色もある

忘れな草といえば印象的なブルーの品種が有名ですが、実はピンクや白い花色もあるんです。咲き始めはピンクで徐々にブルーへ変化する品種もあって、ブルー系のチューリップやピンク、白いチューリップと相性が抜群。色合いを合わせて花壇へ寄せ植えすれば、春にはボリュームたっぷりの景色が見られるでしょう

ムスカリ

青い三角コーンのような愛らしい花を咲かせるムスカリも、寄せ植えにおすすめの球根植物です。草丈が短く、濃い色合いで根元をきゅっと引き締めてくれます。開花時期は3月中旬~4月中旬、早生咲きのチューリップと一緒に寄せ植えして開花時期を合わせてはいかがでしょう。

春咲きの球根植物

ムスカリは春咲きの球根植物で、チューリップと同じく秋に植え付けます。日当たりの良い水はけの良い場所を好み、球根の先端が隠れるくらい浅く、地植えなら5cmほど土をかぶせてください。株間の間隔は5cm~15cm、チューリップの球根を互い違いになるよう植え付けましょう。 鉢植えや地植えの両方で、ムスカリを花壇の手前や鉢の縁に沿うように植え付ければ、奥や鉢の中心に植え付けた草丈の高いチューリップとタワーのような姿に仕立てられます。

濃い青紫色でブドウのような房になった花を咲かせる

ムスカリの魅力は濃い青紫色の花を咲かせることです。濃い色のため寄せ植えの引き締め役になりますよ。植え付ける前に寄せ植えのバランスをみて、ちょっと全体の色がぼやけている時にムスカリを一株添えてみてください。淡いチューリップの花色とのコントラストが高まって、おすすめです。

ノースポール

キク科の一年草であるマーガレットによく似た花をつけるノースポールも寄せ植えにおすすめですよ。白い花と黄色い花芯の可憐なコントラストは、12月~5月まで長く咲き続けます。耐寒性が高く、草丈も30cm以内であることからチューリップとの相性が良いのもうれしいポイントです。

花径3センチほどのキク科の植物

キク科のノースポールの花は3cmと小ぶりで、姿全体がドーム状に広がります。チューリップの球根を植えたら土をかぶせ、球根の株間にあたるスペースへ植えます。日当たり、風通しのいい場所で育てましょう。地植えで寄せ植えする場合は、腐葉土を混ぜた、肥沃な用土に改良して植え付けてください。鉢植えは、市販の園芸用培養土で元気に育ちます。水やりは、土が乾いたらたっぷりと与えます。

白くマーガレットに似た花を咲かせる

ノースポールの花は白いマーガレットに似た花を咲かせますが、マーガレットに比べて花も草丈も小さいのが特徴。花柄をこまめに摘んでいれば5月頃まで長く咲き続けてくれる万能選手です。色合わせに迷ったら白いノースポールを植えてみましょう。開花時期が長いため、月に2~3回液体肥料を追肥してください。肥料が少なくてもよく育ちますが、あまりに土が痩せていると葉が黄色くなることがあります。

ラナンキュラス

おしゃれで背の高い寄せ植えを作りたい時におすすめなのが、ピンクやクリーム色、オレンジなど花色の豊富なラナンキュラスです。キンポウゲ科の球根植物であるラナンキュラスは草丈15cm~30cmほどになり、3月~5月の開花時期に花茎がすらっと伸びた先に色とりどりの花が咲きます。チューリップと同じく草丈が高い植物は株元が寂しくなりがちなので、互い違いに球根を植え付けてお互いに支え合うように仕立てれば、美しく仕上がります。 同じ球根植物のため、夏の掘り上げ作業が一度で済むのもおすすめポイント。一緒に掘り上げて、夏から秋にかけては暗く風通しの良い場所で保管してください。

ネモフィラ

淡いブルーの花がかわいらしいネモフィラは、横に広がるタイプの一年草です。ガーデンのバランスを整えて、花色は水色と白色、青系のチューリップと合うでしょう。日当たりと風通しのよい場所を好み、株元が寂しくなりがちなチューリップとバランスよく仕立てられます。開花時期は4〜5月のため、遅咲き品種のチューリップと合わせるのがおすすめ。花柄や枯れた葉はこまめに摘んでください。植え替えが苦手で、種や苗を植え付けたらなるべく植え替えないよう注意してください。

クロッカス

古くから栽培されてきたクロッカスをチューリップとダブルデッカー、トリプルデッカーで寄せ植えするとまた和風でシックな寄せ植えになります。クロッカスはにんにくの欠片大の小さな球根から、小ぶりでかわいらしい黄色や白色の花を咲かせます。コンパクトなサイズにしたいのならぜひ選んでみましょう。 高温多湿を嫌うので、球根の株間は3~5cmとり、深さ3cmのところへ植えていきましょう。4号鉢であれば4~5球ずつ植え付けて、風通しよく管理してください。

芝桜

芝桜と寄せ植えするもまた美しいものです。ハナシノブ科の多年草である芝桜は、4月~5月にかけてピンクや紫、白色の小さな桜に似た花を咲かせます。枝分かれして横に這うように広がるため、横幅のある寄せ植えや花壇での寄せ植えにぴったり。 暑さ寒さ、乾燥にも強く、常緑性草花なのでグランドカバーとしても人気があります。チューリップの花が咲き終わって、夏に球根を掘り上げる時、根を傷つけないよう注意してください。

ヒヤシンス

同じ球根植物で寄せ植えする場合、ヒヤシンスと合わせると豪華なボリュームと甘い香りが楽しめる寄せ植えに仕立てられます。キジカクシ科の秋植え春咲きのヒヤシンス、私達が日頃よく見かけるのはダッチ系ヒヤシンスといって、花数が多く豪華なのが特徴。球根の表皮で花色を見分けることができますから、色合わせもしやすいでしょう。 チューリップに比べわずかにヒヤシンスの草丈が小さいので、ランダムな配置で植えればナチュラルなイメージに、鉢の中心へ円形にチューリップをその外側を1周するようヒヤシンスを植えればシンメトリーなイメージを出せて、寄せ植えのバリエーションが広がります。

フリージア

カラフルでかわいい花を咲かせるフリージアと寄せ植えしたら、おしゃれで初夏の雰囲気を感じる寄せ植えになります。アヤメ科フリージア属の球根植物で、花の色は白や赤、ピンク、オレンジに黄色、ムラサキと1色のみならずバイカラーも豊富にあって、バリエーション豊か。 球根選びのポイントは、身がしまっていて先端が太い球根を選ぶこと。寒さに弱いので冬はマルチングして防寒してください。鉢植えの場合、5号鉢ならチューリップとフリージア合わせて5~8球、地植えの場合は5cm~10cmの間隔で植え付けます。花茎が伸びたら、球根を傷つけないよう気をつけながら、あんどん支柱などで支えてあげれば途中で折れずきれいに咲き続けます。

葉牡丹

葉牡丹とチューリップの寄せ植えは、落ち着きのあるきれいな寄せ植えになります。キャベツやブロッコリーと同じアブラナ科の植物で、白やピンク、赤、ムラサキなど株の中心部が染まっているものをはじめ、黒やシルバーなど葉色のバリエーションも豊富で、豪華さが欲しいけれど色味は抑えたい時に最適です。 葉牡丹は寒さに強く初心者でも育てやすいのが特徴で、春になるととう立ちして黄色い花を咲かせます。葉の色を楽しむなら早咲きのチューリップと一緒に寄せ植えしてみましょう。花が咲くと草姿が乱れてしまいますがナノハナとのチューリップもまた春らしくて素敵で、踊りハボタンといって鑑賞されます。

シクラメン

寒さに弱く室内育てが基本のシクラメンですが、耐寒性の高いガーデンシクラメンとなら寄せ植えして屋外へ置くことが可能です。シクラメンの花色は濃い赤、白、ピンクや黒と華やかな雰囲気があり、ガーデンシクラメンの多くは小ぶりな花を咲かせます。こまめに花柄を摘み、株が弱らないよう注意してくださいね。日なたと水はけの良い培養土を好み、チューリップを奥、シクラメンを手前に配置して寄せ植えしてみましょう

ストック

ハボタンと同じアブラナ科のストックは耐寒性の高い一年草です。すらりと伸びた花茎の頂部に房状に花が咲きます。ストックの花は甘い香りがあり、白、ピンク、赤紫、青、黄色と色合いが豊富。大きなサイズの品種もありますが、寄せ植えに向いているのは草丈20cmのものがおすすめです。チューリップとストックはタテのラインが美しい花のため、バラつかせず密植するとよりその美しさが際立つ寄せ植えになるでしょう。

寄せ植えの前に覚えたいチューリップの基本的な植え方

実際に寄せ植えする前にここでちょっとワンポイント。チューリップの基本的な植え方を改めて確認しましょう。

基本のチューリップの植え付けに必要なもの

植え付けに必要なものは次の通りです。

チューリップの球根

チューリップのよい球根選びは、重くて大きい、根にも皮にも傷がない、皮にはツヤがあるこの3点がよいチューリップの条件です。小さいと花が咲きにくく、傷があるものはカビや腐りやすいので要注意です。

鉢底石:鉢植えの時のみ

鉢植えの場合、水はけをよくする鉢底石を準備しましょう。鉢底石は水はけをよくする面と底穴からナメクジや害虫の侵入を防いでくれます。ホームセンターや園芸店で購入しましょう。寄せ植えでは重くなり過ぎないよう、軽い鉢底石も売られていますよ。地植えの場合は不要です。

培養土:土質は問わず、水はけのよい市販の培養土やブレンド土

寄せ植えに適した培養土は、特に土質を問いません。密植するため水はけのよい市販の培養土やブレンド土がおすすめです。球根はずっとじめじめした環境が苦手です。長期間土の中にあるとカビやヨトウムシなど害虫の被害に合いやすくなります。無くても構いませんが植え付ける前にマグアンプなどの粒状除虫薬をまいておけば、より安心しますね。

植える場所

チューリップを植える場所は、基本日当たりと風通しのよい場所を選んでください。屋外で冬の寒さに当たることも花を咲かせる大切なポイント。遅くても12月末までには植え付けを済ませておきましょう。

鉢やプランターなどの鉢植え

鉢やプランターへ植える場合、よく日光の当たる庭先や南向きのベランダへ置きます。極端な過湿や乾燥した環境が苦手なので、軒下ではなく雨や雪が当たる場所の方がいいでしょう。芽が出るまでは日陰に置いてもOK、芽が出始めたら日陰から日当たりのよい場所へ移動してください。

花壇や庭などの庭植え

花壇や庭などへ庭植えする場合、日当たりと水はけの良い場所へ植え付けてください。冬の低温に6~8週間当てることで花芽の形成が促されるため、雪が積もった環境はチューリップにとって最適な環境。マルチングや保温シートなどの防寒対策は不要です。

鉢植えチューリップの基本的な植え方

まずは鉢植えする際の基本的な植え方についておさらいします。隙間なく植える密植や等間隔にすきまを開けて植える方法など色々ありますが、他の植物との寄せ植えの場合はある程度すきまを開けて植えるときれいに花が咲きやすいです。

チューリップの球根の植え付け間隔は3~5cm

チューリップの球根の植え付けは、球根と球根の間を3~5cmくらいあけて植えます。球根同士を隙間なく鉢いっぱいに植え付ける密植はチューリップ一種類であればきれいに見えます。ビオラやシクラメンと寄せ植えする際は、お互いの根張りする余裕が取れるようにすきまをあけて植えるといいでしょう。

深さは球根の上から5cmぐらいの土を被せる

基本的に球根の上へかぶせる覆土は球根の大きさの2倍深く土をかぶせるので、鉢にまず鉢底石をいれ、次に培養土を鉢の半分よりやや上くらいまでいれます。この深さがチューリップの根が張るスペースになります。ただし鉢植えの場合、じゅうぶんな深さが取れない時もあるので球根の上から5cmぐらいの土が被せられればOKです。

庭植えチューリップの基本的な植え方

庭植えする際の基本的な植え方についておさらいします。こちらも鉢植えとほぼ同じですが、違う点は植える深さです。どういうことか確認しましょう。

チューリップの球根の植え付け間隔は3~5cm

チューリップの球根の植え付け感覚は庭植えも鉢植えも同じです。間隔3~5cmぐらいが目安です。ただし密植して群生して咲く景色は憧れますよね。密植する場合、球根のとんがっている上部を必ず上へ向けて植えること、その上へ植え付ける植物の根が横へ広がるタイプを選ぶといいでしょう。

球根の大きさの2倍の覆土がかぶるぐらいの深さに植え付ける

鉢植えと庭植えで違う点は、植え付ける深さです。鉢植えでは根が伸びるスペースを確保するため、球根の上に5cmくらいの覆土が目安でしたが、庭植えならその心配もありません。球根のサイズに合った深さを掘り、球根サイズ2倍の覆土になるよう土をかぶせて下さい。

実際にチューリップを寄せ植えしよう

基本的な植え方をおさらいしたところで、実際にチューリップを寄せ植えしましょう。難しいと思った方も大丈夫。始めてみれば簡単で楽しいので、もっと寄せ植えしてみたくなりますよ。

寄せ植えのやり方はチューリップの隙間や空間を埋めるように植える

寄せ植えのやり方は、1、3、5など奇数の数で合わせていくのが基本です。なぜかというと、奥行きや高さのバランスがとりやすく、鉢をどの面から見てもきれいに仕上がるから。チューリップとの寄せ植えも、合計3種類以上の草花を合わせて植え付けるとバランスが良くなります。

植え付け当初は、株間に少し余裕をもって植え付ける

チューリップは茎が長く草丈が高くなるため、鉢の後方か中心にくるよう植え付けるようにしてください。草丈の低い植物を手前、鉢の縁に近い位置に植えます。またいっぱい入るからとぎゅうぎゅうに植え付けてはいけません。どんどん成長して広がっていきますから、株間に少し余裕をもって、ちょっと寂しいかなくらいがちょうどいいサインです。

時間がたつと葉や茎を広げて土が隠れていく

植え付け後1~2週間も経てば、葉や茎を広げて土が隠れていきます。冬は植物の生育もゆっくりになり、ビオラやパンジーなどは寒さ対策で地面近くで這うように広がりますよ。また植え付け時に配置などのバランスが気になる場合は、平面で三角形、立体で三角すいを意識して植えると美しく仕立てられます。

鉢植えの際のチューリップの寄せ植えの注意点

鉢植えの場合、チューリップの寄せ植えにはいくつかポイントがありますよ。それは、鉢の大きさに合わせて花の数、バランスを決めること、そして苗がきれいに見える向きに気をつけて植えることです。

鉢の大きさに合わせて花の数やバランスを決める

鉢の大きさに合わせるのは、チューリップ以外の寄せ植えでもとても大切なポイントです。6号の大きな鉢なら草丈の高くなるチューリップ品種を、4号の小ぶりな鉢なら草丈のコンパクトな品種を植え付けます。また植物1種類における苗の数も大事。こんもりさせようとして4号鉢に10株植え付けるなんてしてはいけません。栄養の奪い合いで植物が枯れてしまう可能性があります。

その植物がきれいに見える向きを気にして植える

その植物がきれいに見える向きというのは、よく「正面を決める」といわれています。葉や花の向きがあちらを向いているものをこちらに見えるようずらしてみたり、どの位置からなら苗がきれいに見えるか、植え付ける前によく観察しておくといいですよ。

タイミングで寄せ植えの花を変えて、おしゃれに春の花壇を彩ろう

同じ寄せ植えでも花が咲き終わった株を抜いて、咲き揃っている植物と入れ替えて楽しむのもまた寄せ植えならではの楽しみ方です。チューリップの芽吹きまで時間がかかりますから、秋植えで球根とストックを植えて花を楽しみ、ストックの花が咲き終わったら株を掘り起こして葉牡丹やビオラなどを植え替え、また雰囲気を変えておしゃれな春の花壇を彩ってみてください。

寄せ植えが難しい場合は、セットで手軽に

そうはいっても、寄せ植えのやり方が難しそう、じっくり時間がとれなさそう。そんな方には寄せ植えのセットで手軽に楽しむのはいかがでしょうか。管理も簡単でおすすめです。

通販サイトで人気のチューリップの寄せ植えセットが多数

園芸店やホームセンター、通販サイトでは、チューリップの球根とその他の植物がセットになって販売されていて、植え付けるだけとかなりお手軽なんです。 価格はお手頃なものから高額なものまでさまざま。ご自身の希望にあった価格で選ぶのもいいですね。カラーバリエーションも豊富で、白系で統一されたものやピンク系の可愛らしいもの、培養土や鉢も一緒になったセットもありますので、ぜひインテリアに合うもの、お気に入りのものを見つけてください。

チューリップ 球根 ネモフィラ 種 たね フィノラ&ネモフィラセット

近年ネモフィラの人気が高まると同時に、チューリップとの寄せ植えセットが流通するようになりました。こちらのフィノラというバラのようなあでやかなチューリップの球根20球と、ブルーがきれいなインシグニスブルーという品種のネモフィラ種子3袋のセットは、またさにガーデンの主役を作るといってもいいでしょう。開花時期も4月~5月と合っているため、春には美しいガーデンになりますよ。 ただし、人気が高く時期がずれるとあっという間に完売となるセットも多いため、入荷時期をしっかり確認してください。
商品名 チューリップ 球根 ネモフィラ 種 たね フィノラ&ネモフィラセット
価格 1890円
品種 チューリップ(フィノラ)、ネモフィラ
個数 チューリップ20球、ネモフィラの種子3袋
備考 フィノラはピンク、ネモフィラは水色の品種

【まとめ】チューリップの寄せ植えのやり方!おしゃれな組み合わせや植え方まで

最後まで読んでみていかがでしたでしょうか。チューリップは1種類で植えるものだと思い込みがあるかもしれませんが、寄せ植えにすれば春の雰囲気を感じられる鉢植えや庭になります。チューリップの育て方や植え付けのポイントをおさえておけば、インテリアに合わせて、かわいらしくも落ち着いた雰囲気にもなる素晴らしい植物です。 この記事のポイントは
  • チューリップはよく寄せ植えされることが多い
  • 球根と球根の隙間をうまくカバーできる
  • パンジー(ビオラ)、忘れな草など相性のいい草花がたくさんある
  • チューリップの球根の植え付け間隔は3~5cm
  • 鉢植えの場合深さは球根の上から5cmぐらいの土を被せる
  • 球根の大きさの2倍の覆土がかぶるぐらいの深さに植え付ける
  • ダブルデッカーという方法がおすすめ
  • 通販サイトで寄せ植えセットが豊富にある
以上のことがわかりました。 あなたもぜひチューリップの寄せ植えを作って、一足早く春の雰囲気を感じてくださいね。 最後までお読みいただきありがとうございました。TOKYO KOTOBUKIENには他にもたくさんの記事をご用意しておりますので、是非ご覧ください。