セリの育て方を紹介!プランター栽培や水耕栽培の仕方まで徹底解説

セリの育て方を紹介!プランター栽培や水耕栽培の仕方まで徹底解説
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目次

セリは春の七草のひとつ。観葉植物というより野菜として扱われることが多く、旬の時期になるとスーパーでセリが並ぶことが多いので、見たことある方も多いでしょう。七草粥として食べたことがある人も多いでしょう。 春の七草として扱われるセリですが「自分で栽培したセリで七草粥を作りたい!」「食べられる植物を育てたい!」という方も多いでしょう。ですが「セリって家庭で栽培できるの?」と疑問に思う方も多いはず。 そこで今回は、セリの育て方について解説します。本記事を読めば、以下のことが分かりますよ。
  • セリの生態や自生環境
  • セリの苦手な環境
  • 土以外でセリを育てる方法
セリの育て方は難しくないのでぜひ、セリの栽培にチャレンジしてみてくださいね。

セリってどんな植物なの?

そもそもセリがどんな植物なのか知っていますか?セリといえば、春の七草のひとつですが、春の七草以外のことは知らないという方も少なくありません。セリの育て方を学ぶ前にどのような植物なのか詳しく見ていきましょう。

セリは水田や湿地などで自生しているセリ科の多年草

セリは水田や湿地などに自生するセリ科の多年草です。日本原産の植物で、観葉植物としてだけでなく野菜としても扱われます。どちらかというと、観葉植物としてではなく野菜として扱われることが多いですね。 ちなみに、セリの取引量が多いのは12月~3月で毎月30トン以上のセリが取引されています。そのため、12月~3月あたりがセリの旬と言えるでしょう。 また、セリには独特な香りがあり、香りの成分は胃を丈夫にしたり解毒効果があるといわれています。 野菜として扱われているので、農家さんなどでも栽培されています。育て方自体の難易度は高くないので、自分で育てたセリで作った七草粥を食べてみてくださいね。

春の七草のひとつで、根白草(ねじろぐさ)とも呼ばれている

セリは春の七草のひとつで、根白草(ねじろぐさ)とも呼ばれています。春の七草は、七草粥に使われる具材の7種類を表す言葉です。セリ以外にもナズナ・ゴギョウ・ハコベラ・ホトケノザ・スズナ・スズシロの7種類が存在します。 また、セリの別名である根白草(ねじろぐさ)は慣用句である『根白高萱(ねじろたかがや)』が由来だといわれています。名前の通り、白く綺麗な根っこをしていますよ。

セリは種の発芽率が低いので苗から育てられることが多い

セリの種は発芽率が低いので苗から育てらることが多いです。決して種から育てるのが無理なわけではないですが、発芽率が低いため種から栽培を始めようとすると「思ったより数が少ない...」という結果になり易いです。また、育て方自体は難しくないですが100%大きく丈夫に育つとは限りません。 例えば100個の種を植えて、発芽率が3割だとします。30個の種が発芽しましたが、最後まで大きくなったのは8割だった場合、残ったセリの数は24株程度になります。例の24株が多いか少ないかは個人差がありますが、最初から必要な数のより少し多めに株を購入するだけで、リスクは大きく減らせます。 そのため、セリを育てるなら発芽率の低い種から育てるのではなく、難易度が低い苗から育てるのがおすすめですよ。

セリ・フラミンゴという観葉植物もある

セリには『セリ・フラミンゴ』という観葉植物があります。セリ同様セリ科の植物ですが、食用ではなく観賞用の園芸植物なので注意してください。セリ・フラミンゴはピンクの斑が入ったり、切り込みが入ったりと通常のセリとは違います。 通常のセリと違って派手なので、園芸用にピッタリ。育て方も簡単で暑さ・寒さ共に強く丈夫な観葉植物ですよ。観賞が目的なら通常のセリではなく、セリ・フラミンゴを育ててくださいね。

セリの育て方のポイント①:時期

では、セリの育て方を解説していきます。最初に解説する育て方のポイントは『時期』です。春の七草で有名なセリですが、実は適切な時期は春ではありません。どういうことなのか詳しく解説しますね。

苗の植え付けの時期は9~10月

苗の植え付け時期は9~10月頃もしくは4月~6月におこないます。詳しくは後述しますが、セリは乾燥に弱い植物です。なので、日差しの影響で乾燥しやすい4月~6月に植え付けるのはやや難しいといえます。なので、セリの植え付けは9~10月に植え付けるのがおすすめですよ。

セリの収穫時期は植え付けから約2か月後

セリの収穫時期は植え付けから約2か月後です。「春の七草なのに12月に収穫するの?」と疑問の方も多いでしょう。確かにセリは春の七草のひとつですが、セリの旬は冬です。なので12月はセリが美味しい時期になります。春という季節にとらわれず、旬である12月頃に収穫しましょう。 ちなみに、収穫の仕方は簡単でランナーの株元から切り取るか株元から取り出せばOKです。この時、親株を少しだけ残しておくと親株から勝手に増えていくので、自然とセリを増やすことができますよ。

セリの育て方のポイント②:置き場所

セリの育て方のポイント②は『置き場所』です。植物にとって置き場所は重要です。置き場所が違うだけで、植物が上手く育たないことも珍しくありません。セリの栽培に失敗しないためにもぜひ、参考にしてみてください。

日当たりと風通しが良い場所で育てる

セリの置き場所は日当たりと風通しが良い場所で育てましょう。日当たりと風通しが悪いとヒョロヒョロに育ったり、病害虫が発生しやすくなります。病害虫はセリだけでなく、全ての植物に大敵です。そのため、なるべく日が当たる風通しの良い場所にセリを置くようにしましょう。

暑さや乾燥には弱いので直射日光は避ける

セリは暑さや乾燥に弱いという特徴があるので直射日光は避けましょう。ただ、暑さについては弱すぎるほど弱い訳ではありません。そのため、暑さについてはそこまで気にする必要はありません。 重要になるのは乾燥です。『セリってどんな植物なの?』で解説しましたが、セリが自生する環境は水田や湿地などの湿度が高い場所です。なので、乾燥には大敵になります。そのため、直射日光の当たる乾燥しやすい場所を避けて置く必要があるでしょう。

セリの育て方のポイント③:水やり

セリの育て方のポイント③は『水やり』です。植物が成長するには多かれ少なかれ、水が必ず必要になります。しかし、必要な水の量は植物によってさまざま。セリはどの程度お水が必要なのか見ていきましょう。

セリは乾燥が苦手なので水やりは重要

セリは乾燥が苦手な植物なので水やりは重要です。セリは水田や湿地などの常に地面が湿っている場所に自生しており、乾燥を苦手としています。そして、セリの栽培は基本的にプランターを使います。プランターで植物を栽培する場合地植えと違い、土が乾燥しやすいという特徴があります。乾燥はセリにとって大敵なので、水やりの重要性は高いといえるでしょう。

基本的に毎日水やりが必要

先述しましたが、セリは乾燥が苦手なので基本的に毎日1回以上のの水やりが必要です。日本では水田や湿地に自生しているので、周りに水分がたっぷりとあります。しかし、栽培下では常に水を用意する方法は限られます。そのため、少なくとも乾燥しないように1日1回以上の水やりが必要といえるでしょう。

セリの育て方のポイント④:土

セリの育て方のポイント④は『』です。植物によって適した土はさまざまです。サボテンのように水はけ良い土を好む植物のいれば、花菖蒲のように土に拘りのない植物も存在します。セリはどのような土を好むのか確認していきましょう。

セリは肥沃な土壌を好む

セリが好む土は肥沃な土壌です。「肥沃ってどういう意味?」と疑問に思う方も多いでしょう。肥沃は『ひよく』と読み、微生物が豊富な土壌のことを指す言葉です。微生物が豊富な土壌は保水性・通気性に優れているだけでなく、天然の肥料を作成してくれる植物の栽培に優れた土です。 とはいえ、肥沃な土壌は販売しているわけではありません。もし、肥沃な土壌でセリを育てたいなら、土壌改良剤などを使用して土の改良をおこないましょう。ただし、土の土壌にはすぐにできるわけではありません。時間をかけて微生物などを増やしていきます。そのため、どうしても肥沃な土壌で育てたい場合を除き、後述する野菜培養土を使用するのをおすすめします。 ですが、知識として肥沃な土壌を好むと覚えておいて損はないでしょう。

市販の野菜用培養土を使うのが一番簡単

セリで使用する土壌は市販の野菜用培養土を使うのが1番簡単です。先ほど、肥沃な土壌を好むと解説しましたが、肥沃な土壌は1日2日で作れるものではありません。なので、市販の野菜用培養土を使用して、徐々に土を作っていきましょう。 最初は微生物の少ない土壌ですが、セリを栽培していくと徐々に微生物が増殖し、セリが好む肥沃な土壌に近づいていきますよ。まずは、市販の野菜用培養土を使ってセリを育てていきましょう。

セリの育て方のポイント⑤:肥料

最後に紹介するセリの育て方のポイントは『肥料』です。肥料の必要性は植物によって違います。肥料を求める植物もいれば基本手に必要のない植物もおりさまざまです。セリは肥料が必要なのか詳しく見ていきましょう。

基本的には肥料は必要ないが、与えると良く育つ

セリの生育に基本的に肥料は必要ありません。ですが、肥料を与えると育ちが良くなるので、可能なら肥料を与えてあげると良いでしょう。無理に肥料を与える必要はないので、余裕があるときに肥料を与える程度でOKですよ。

元気がないときは追肥をしてあげよう

セリに元気がない時は追肥として肥料を与えましょう。育て方が間違っていなくても、土壌に栄養が不足していれば、セリの元気は次第になくなり生育に影響が出ます。また、害虫のせいで弱っている可能性もあるので、セリの観察を怠らないようにしましょう。 元気のないまま育て続けると、細くヒョロヒョロになったり最悪枯れることも想定されます。セリに元気がない時は追肥をおこなって栄養を補給してあげましょう。害虫が原因のせいならば、害虫の駆除もおこないましょう。

プランターを使ったセリの育て方のポイントを解説

次に、プランターを使ったセリの育て方のポイントを解説します。植物というと、植木鉢や地植えのイメージが強いですが、セリの場合はプランターを利用します。詳しく見ていきましょう。

セリはプランターで育てるのが一般的

セリはプランターで育てるのが一般的です。詳しくは後述しますが、どんなプランターでもいい訳ではなく、水抜き栓付きのプランターを利用します。また、地植えでの栽培も可能ですが、繁殖力が高くあっという間にセリだらけになってしまうので、基本的にプランターなどで栽培するのがおすすめです。育て方自体は、上記で説明した育て方で大丈夫なので安心してくださいね。

水抜き栓付きのプランターを選ぼう

先述しましたが、セリで使用するプランターは水抜き栓付きのプランターを選んでください。プランターでセリを育てる場合は、水を張ってセリの栽培をおこないます。そのため、水抜き栓がないプランターでは、そもそも水を溜めることができません。 なので、プランターでセリを育てたい場合は、水抜き栓があるプランターを購入してくださいね。

中型のプランターで4~5株を育てられる

中型のプランターでは4~5株ほどのセリを育てられます。最大5株のセリを育てられるプランターですが、多いのか少ないのかは人それぞれでしょう。多いと感じる人は小さめのプランターを用意。少ないと感じる方は、プランターを大きくしてみたり、プランターの数を増やしてみると良いでしょう。 ただ、育て方自体は簡単なので「失敗するかもしれないから多めに育てたい!」という心配はあまりしなくても大丈夫ですよ。

セリはペットボトルなどを使って水耕栽培でも育てることができる

セリはプランターだけでなく、ペットボトルなどを使った水耕栽培でも育てることができます。水耕栽培でも育て方は難しくないので、水耕栽培初心者の方もぜひ、チャレンジしてくださいね。詳しく解説します。

そもそも水耕栽培とは?

そもそも水耕栽培が何か知っていますか?水耕栽培とは土を使わない育て方で、管理が簡単なのが特徴。水と液体肥料をのみを使用した育て方で、土を使わないので室内でもクリーンな環境で植物を栽培できる方法です。室内にインテリアとして緑を飾りたい方におすすめの栽培方法ですよ。

水耕栽培も9~10月に植え付けるのが良い

セリを水耕栽培で育てる場合も9~10月に植え付けるのがおすすめです。セリの旬は冬なので、9~10月にセリを植え付けると丁度旬である冬に収穫が可能になります。4月~6月に植え付けても大丈夫です。しかし、せっかくのセリを収穫するなら、旬である冬に周回苦できる9~10月に植え付けるのがおすすめですよ。

スーパーで買ったセリからでも水耕栽培は始められる

セリはスーパーで買ったセリからでも水耕栽培を始められます。植物を育てようとすると、最初に植物を取り扱っているお店で苗や種を購入する必要があります。専門店の中には登録が必要な場合もあり「登録って面倒だな...」と感じることも。 しかし、セリはスーパーで売っている食用のセリから水耕栽培を始められます。そのため、入手難易度のハードルが低く手軽に始められますよ。お手軽にセリの栽培を始めたいなら、水耕栽培は有力候補のひとつでしょう。

さらに大きくしたいならハイドロカルチャーがおすすめ

水耕栽培で育てたセリをさらに大きく育ていならハイドロカルチャーでの栽培がおすすめです。ハイドロカルチャーは水と液体肥料だけでなく、人工的な土を使った栽培方法です。イメージ的には、水耕栽培に人工的な土を入れただけと考えればOKです。人工的な土は無菌で衛生的なので、室内でクリーンに栽培したい場合に向いています。管理も比較的簡単ですよ。 ハイドロカルチャーで栽培するとセリが大きく育つので「せっかくなら大きなセリを育てたい!」という場合はハイドロカルチャーでの栽培を検討してみてくださいね。

【まとめ】セリの育て方を紹介!プランター栽培や水耕栽培の仕方まで徹底解説

本記事ではセリの育て方について解説しました。セリはもともと日本に自生している植物なので、日本の環境に対応した育てやすい植物です。育て方は簡単で乾燥にさえ注意すれば、ランナーから自然と増えていくほど生命力が強い植物です。 本記事のポイント以下の通りです。
  • セリは水田や湿地に自生している植物
  • 乾燥が苦手なので水やりは毎日おこなう
  • 土で育てるだけでなく水耕栽培でも育てられる
セリは乾燥に弱いという特徴がありますが、それ以外に難しいポイントはなく、繁殖力が強くランナーから簡単に増やせて育てやすい植物です。乾燥に弱いため毎日の水やりが必要になりますが、水耕栽培でセリを育てれば毎日の水やりも省略できます。育て方も簡単で食べられる植物なのでぜひ、セリの栽培にチャレンジしてみてくださいね。 最後までお読みいただきありがとうございました。TOKYO KOTOBUKIENには他にもたくさんの記事をご用意しておりますので、ぜひご覧ください。