切り花を長持ちさせる方法!水の手作り方法から長持ちする種類まで

切り花を長持ちさせる方法!水の手作り方法から長持ちする種類まで
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皆さんは切り花を長持ちさせる方法について知っていますか?せっかく美しい切り花を飾ったのだから、少しでも長持ちさせて美しい切り花を楽しみたいですよね。切り花を長持ちさせるには、ちょっとしたコツを知っておくことが大切です。とはいえ、切り花を長持ちさせられたことなんて一度もないという方も多いと思います。 そこでこの記事では、
  • 切り花を長持ちさせるには水が重要!
  • 切り花が長持ちする水を作る方法6選
  • 切り花を長持ちさせるための水替え
  • 切り花が長持ちする水揚げの方法
などのテーマに沿ってご紹介していきたいと思います。 この記事を読み進めながら、切り花を長持ちさせるベストな方法について理解を深めてくださいね。

切り花を長持ちさせるためには水が重要!

切り花を長持ちさせるためには何といっても水が重要です。では、どんな水が切り花を長持ちさせるのに適しているのかという部分からみていきましょう。

切り花が長持ちする水を作るのがポイント

切り花を長持ちさせるためには、切り花が長持ちする水を作ることが最大のポイントです。切り花を水の中に入れると、水中に雑菌が繁殖しやすくなるため、水の清潔さを保つことが大切です。水を清潔に保てると、お花が必要とする栄養を十分補給できるため、切り花を長持ちさせられることに繋がります。

こまめな水替えも大事

切り花を活けている水をこまめに新鮮な水に替えることも大切なポイントです。こまめに水替えを行うことで、水および花茎を傷めずに済みますし、水替えを行う際に切り花の状態をチェックすることで、未然にトラブルをキャッチすることも可能です。

水揚げをすることでも長持ちする

切り花を長持ちさせるためには、水揚げをすることも大切です。水揚げは、花が水を吸いやすい状態にするための一工夫で、切り花を飾る前や元気がなくなった時にも使える方法です。しっかり水揚げを行える状態で切り花を保つことで、切り花を良い状態で長持ちさせられます。

切り花が長持ちする水を作る方法6選

では切り花が長持ちする水を作る方法にはどのようなパターンがあるのでしょう。項目別に6パターンを一挙ご紹介していきたいと思います。

①塩素系漂白剤(ハイター)を入れる

切り花を生ける水に「塩素系漂白剤ハイター)を入れる」ことで、雑菌の繁殖を防ぐ効果があります。ただし塩素系漂白剤のため、入れすぎは禁物です。必ず500mlに対し2~3滴をたらすようにしてください。また金属・木製の器は、塩素系漂白剤(ハイター)がつくと腐食や変色の原因になるため、漂白剤の使用は避けるようにしてください。

②食器用洗剤を入れる

切り花を長持ちさせるには「食器洗剤を入れる」のも効果的です。食器洗剤には界面活性剤が含まれており、切り花の水揚げ促進効果に繋がるとされています。使い方は200mlの水に2~3滴垂らす方法ですが、必ず使おうと思っている食器用洗剤に水揚げ促進効果がある界面活性剤の成分が含まれているかを確認するようにしてください。

③10円玉を入れる

切り花を長持ちさせるには、水に「10円玉を入れる」方法もあります。なぜ10円玉を入れると効果があるのかというと、10円玉からは微量の銅イオンが溶け出し、水中の細菌の抑制効果があるとされています。ただし10円玉を一枚入れるだけでは銅イオンの量が不十分なため、数枚入れることが大切です。また銅製の花瓶で切り花を生けると同様の効果が得られます。

④砂糖やサイダー(炭酸水)を入れる

切り花を長持ちさせるためには「砂糖やサイダー炭酸水)を入れる」方法もあります。この砂糖やサイダー(炭酸水)を入れる方法を行うと、切り花に栄養分を補える効果があり、目安として500mlに小さじ1杯程度を入れると良いとされています。とはいえ、水に栄養たっぷりの液を混ぜている分、水が傷みやすくなるため頻繁な水替えが必要です。

⑤お酢や重曹を入れる

切り花を長持ちさせるために「お酢重曹を入れる」方法もあります。お酢を使う場合は60倍程度に希釈して酢水を作り使います。また重曹を使う場合は、花瓶に1つまみ程度を目安に使うことが大切です。この方法では切り花自身の殺菌作用が見込めるため、切り花を長持ちさせられますが、いずれの場合も入れすぎると逆効果になり枯らしてしまう恐れがあるため注意が必要です。

⑥延命剤や栄養剤、手作りの長持ち液を入れる

切り花を長持ちさせるには「延命剤栄養剤手作りの長持ち液を入れる」方法もあります。切り花用の延命剤・栄養剤は、ホームセンターや園芸店でも手に入ります。記載されている通りの方法で延命剤を使うだけでコツいらずで簡単に切り花を長持ちさせられるため、一番お手軽な植物を長持ちさせる成分が入った方法としておすすめです。また手作りの長持ち液を配合することで切り花を長持ちさせられるため、是非手作りにも挑戦してみてください。

切り花を長持ちさせるための水替えを解説!

ここからは、切り花を長持ちさせるための水替えについて解説していきたいと思います。水替えは切り花を長持ちさせるためには欠かせない作業のため、ポイントをしっかり押さえてから行うようにしてください。

水替えは基本的に毎日やる

切り花を長持ちさせるためには、水替えは基本的に毎日行うのがベストです。特に暑い夏は水が腐りやすいため、朝夕2回の水替えを行うことで、水を清潔な状態で保てます。またぬるま湯のように水温が上がる状況の場合、切り花の給水が鈍くなるため冷水や氷で水温を下げるのも効果的です。また水替えを行う際は花瓶の中もしっかり洗うように心がけてください。

水替えのときに延命剤などを入れると良い

切り花を長持ちさせるためには、水替えを行う時に併せて延命剤などを入れると効果的です。水替え不要を謳っている延命剤もありますが、水を清潔な状態で保つには毎日の水替えは欠かせません。もし水替え不要という言葉が書いてあっても鵜呑みにせず、必ず水替えはこまめに行うように心がけてください。

花の茎が傷んでいないかも一緒に確認しよう

切り花を長持ちさせるには、水替えを行う時に花の茎が傷んでいないかも一緒に確認するようにしてください。せっかく水をきれいにしても茎が傷ついたり傷んだり・汚れてしまったりしていると、あっという間に水をすぐに汚し腐ってヌメリが出てしまいます。その場合は茎を良く洗い、切り口を清潔な剪定ハサミで斜めにカットして「切り戻し」を行うようにしてください。もし茎が広く傷んでいる場合は、綺麗な茎が出てくるまで思い切って斜めにカットすることで復活させられます。

切り花が長持ちする水揚げの方法を説明

それでは、切り花が長持ちする水揚げの方法について説明していきたいと思います。切り花を長持ちさせるにはこまめなお手入れも大切なポイントです。

①いらない葉やつぼみを取り除く

切り花を長持ちさせるには、余分な葉やつぼみを取り除く「下葉処理」を行うことが大切です。理由は、多くの葉やつぼみを残しておくと、それだけで花より葉のほうに水分や栄養分が行ってしまい、肝心な植物の先端にある花に水が届かずしおれやすくなってしまいます。また茎が長すぎると茎から花まで水が届きにくくなるため、同様の理由から短めで飾るのがおすすめです。

②きれいな水の中で花の茎を切る

切り花を長持ちさせるためにはきれいな水の中で花の茎を切る「水切り」を行うことも大切です。この水切りには花の種類により「斜め切り」「水折り」「十字割り」という方法があります。それでは、上記の3つの方法について簡単にご紹介しましょう。
方法 特徴 花の種類
斜め切り 茎を斜めに切ることで断面を広くとり、吸水を促進させる方法 バラ・アジサイなどの一般的な花
水折り 水中で茎を折る方法で、折った断面の線維が細かくなり吸水しやすくなる方法 菊・カーネーション・リンドウなどの繊維質の茎を持つ花
十字割り 茎が硬い枝ものなどを切るときの方法で、ハサミの先端で十字に割れ目を入れるか金づちなどで切り口を砕く ドウダンツツジなど

③新聞紙で花をまいて水に浸ける

切り花を長持ちさせるには、お花屋さんで購入したときにしてもらえる、花を新聞に巻き水に浸ける方法も効果的です。花の頭が隠れるくらいから枝の部分をしっかり新聞紙で巻き、茎の半分~1/3ほど浸かるくらいの水に延命剤を入れ、数時間つけておきます。この時、新聞紙が濡れても大丈夫です。

長持ちする切り花の種類をランキング形式で紹介

切り花の長持ちする方法を実践していても、花の種類によっては長持ちしにくい場合もあります。そこで長持ちする切り花の種類をランキング形式でご紹介していくので、是非このランキングを参考に切り花を選んでください。

一年中ある種類

まずは一年中ある切り花の種類から見ていきたいと思います。こちらは定番の種類も多いため、一度は目にしたことのあるお花もあるのではないでしょうか。一年中出回っている花なので、家にずっと飾っておけるというメリットもあります。

バラ

1位は「バラ」で、バラの切り花を長持ちさせるには、涼しい場所で飾ることが最大のポイントです。バラは涼しい場所のほうが綺麗な状態を保っていられるため、比較的涼しい玄関などがおすすめです。また部屋でバラを飾る際は、直射日光・エアコンの風が当たる場所を避け、バラを乾燥させないように注意してください。直射日光や乾燥によりバラから水分が抜けてしまうと、綺麗に咲き続けることができなくなってしまいます。

カーネーション

2位は「カーネーション」で、カーネーションは様々なプレゼントとしてもよく活用される花で、切り花としてもらう場面もよくあると思います。カーネーションは切り口を斜め切りにして、水をこまめに替える方法に延命剤を追加する方法で、通常なら1~2週間しか持たないカーネーションを2~4週間まで引き延ばせます。

ガーベラ

3位は「ガーベラ」で、ガーベラの切り花を長持ちさせるには、まず第一に新鮮なガーベラを入手する必要があります。ガーベラは本来、切り花としてもとても長く咲く植物のため、切り方に注意し、水の量を少なくして管理することで、さらに長持ちさせられます。また気温がなるべく低いところに飾ることも大切なポイントです。

ユリ

4位は「ユリ」で、ユリの切り花を長持ちさせて楽しむ方法は、「水揚げ」「水切り」「切り戻し」を適切に行う方法です。また元気なユリを購入し、涼しいところに飾ることも大切ですが、何よりユリの花粉を取り除くことで切り花を長持ちさせられます。ユリの花粉は、放っておくと粉状になり水中にこの花粉が落ちてしまうと水を傷める原因になります。

洋蘭

5位は「洋蘭」で、洋蘭の切り花は毎日水替えを行い、水の中で茎を斜めに少し切ることでさらに長持ちさせられます。またできるだけ涼しいところで飾ることも、洋蘭を長持ちさせるためには大切なポイントです。もし洋蘭がしなびてしまった場合は、「湯上げ処理」を行うことをおすすめします。湯上げ処理は、洋蘭の枝の切り口を少し切り落とし、熱湯に約5~10分ほど浸け、その後冷たい水に半日から1日浸けておくと水が上がり、洋蘭をもとに戻せる方法です。

6位は「」で、菊の切り花を長持ちさせる場合、上記でも少しふれたように茎を水中に浸けたまま手で茎を折る「手折り」で水分を吸収しやすくしてください。また菊の葉が水中に浸かったままになっていると腐りやすいため、飾る前に余分なところは取り除くように心がけてください。菊はもともと持ちが良い花の一種なので、ひと手間かけるとさらに長持ちしてくれますよ。

アルストロメリア

7位は「アルストロメリア」で、アルストロメリアの切り花の日持ちは約5日~2週間ほどで、水揚げもよく茎も腐りにくいため毎日水替えをしているとより長持ちさせられます。アルストロメリアを購入した後、花瓶に飾る前に水揚げの処理をすることで、茎が綺麗な水を吸い上げやすくなります。またこまめな水替えや下葉をこまめに取り除くようにしても、アルストロメリアを長持ちさせられます。

プロテア

8位は「プロテア」で、プロテアの切り花は通常約1~2週間もち、ドライフラワーとしても人気が高い花です。購入後に水切りを行い、こまめな水替えをして清潔な状態が保てれば、特別なことをしなくても長く鑑賞できます。また湿度が高いと蒸れて腐ったり、カビが生えたりするため、風通しの良い涼しいところで飾ることが大切です。

夏~秋にある種類

次に夏~秋にある長持ちする切り花の種類を見ていきましょう。一年で一番熱い時期のため、切り花を長持ちさせるにはポイントと準備をしっかりする必要があります。またトラブルに遭遇した時の対処方法も併せて知っておくと、この季節の切り花を長持ちさせられますよ。

ヒマワリ

1位は「ヒマワリ」で、ヒマワリの切り花の日持ちは1週間程度といわれています。比較的水の水が良く、切り花の中でも長持ちしやすい花で、以下の点に注意すればより長持ちさせられます。ヒマワリの切り花を長持ちさせるには、適切なケアとお手入れが欠かせません。 [box02 title=""ヒマワリを長持ちさせるポイント""]
  • 余分な葉は飾る前に取り除く
  • 水揚げの処理を事前に行う
  • 清潔で安定感のある花瓶に飾る
  • 涼しい場所に置く
  • 花瓶の水は少なめでこまめに水替えを行う
  • こまめな切り戻し
  • 延命剤の活用
[/box02]

アンスリューム

2位は「アンスリューム」で、アンスリュームの切り花は約10日~2週間ほどといわれています。アンスリュームはドライフラワーに活用できないタイプの花のため、フレッシュな状態で花瓶で飾るようにしてください。水替えを行う際は、茎を丈夫な剪定ばさみで1㎝ほど切り、花瓶の水の量を少なめにして挿すようにしてください。

芍薬

3位は「芍薬」で、芍薬の切り花を長持ちさせる方法は、蕾についている糊状の蜜を水で丁寧に洗い流し、濡れタオルで拭きます。また花瓶に生ける時に葉が多くついている場合は、葉が水に浸からないように取り除くことが大切です。またしっかり水揚げを行い、茎を切った際に茎の中心に白いふわした綿のようなものがついている場合は、ハサミやナイフでこそげおそしておいてください。水替えも毎日行い、切り戻しもその都度行うことが大切です。

冬~春にある種類

最後に冬~春に咲く花のうち、長持ちする切り花の種類についてご紹介していきましょう。冬から春にかけて咲く花はあまり多くありませんが、その中でも切り花として飾っても長持ちしてくれるお花は以下の通りです。皆さんは冬~春にかけて咲く花を思い浮かべられますか?

ラナンキュラス

1位は「ラナンキュラス」で、ラナンキュラスの切り花を長持ちさせるには、浅く水を入れた花瓶に生け、毎日水替えを行い少しずつ切り戻す作業を行います。ラナンキュラスは気温や光に反応し、花びらが開いたり閉じたりを繰り返しますが、日にちが経過して花の重みで茎が折れてしまうこともあります。その場合は短くカットして小瓶に生けたり、お皿に水を張ってラナンキュラスを浮かべて楽しむのもおすすめの方法です。

マーガレット

2位は「マーガレット」で、マーガレットの切り花を長持ちさせるには、大きめのボウルなどの容器に水をたっぷり入れ、その中に茎を入れて切れ味の良い剪定ばさみでカットしてください。水替えを行うたびに茎の先を1~2㎝カットすると水が上がりやすくなります。マーガレットの元気がなくなってきた際にもこの方法を行うことで、元気を取り戻させることができます。

クリスマスローズ

3位は「クリスマスローズ」で、クリスマスローズを切り花で長持ちさせるには、沸騰したお湯にクリスマスローズの切り口を10秒ほど浸け、すぐに別の容器に入れた冷たい水に浸けます。そのまま30分~2時間ほど放置し、しっかり水が上がって元気を取り戻したら飾るようにすると長く花を楽しめます。クリスマスローズを長持ちさせるには、切り口を毎日水替えの際に1㎝ほど切り詰めることをおすすめします。

シンビジウム

4位は「シンビジウム」で、シンビジウムの切り花はとても長持ちすることで知られています。通常なら2か月ほど美しい姿のままで保たせることができます。シンビジウムの切り花をより長持ちさせたい場合は、他の花と同様に切り戻しを行う・涼しいところに置く・水替えをこまめに行うことが大切です。ギリシア語で「船の形」という意味を持つシンビジウムの切り花の美しい花姿を是非堪能してくださいね。

【まとめ】切り花を長持ちさせる方法!水の手作り方法から長持ちする種類まで

この記事では切り花を長持ちさせるベストな方法について解説してきましたがいかがでしたか?
  • 切り花が長持ちする水を作るのが最大のポイントである
  • 切り花を長持ちさせるには、こまめな水替えが重要である
  • 切り花は水揚げを行うことでも長持ちする
  • 切り花を長持ちさせる水づくりには6パターンある
  • 切り花を長持ちさせるために水替えは基本的に毎日行う
  • 切り花を長持ちさせるために水替えを行う際に延命剤を入れると良い
  • 切り花を長持ちさせるには花の茎が傷んでいないかも併せて確認する
  • 切り花が長持ちする水揚げの方法には3ポイントある
ということが、この記事を読んで理解いただけたと思います。切り花を長持ちさせるには、これらのポイントを押さえつつ水替えをこまめに行うことが大切です。そのためにも切り花を選ぶ際は、元気いっぱいのお花を選ぶように心がけ、是非美しい切り花を長持ちさせられるよう挑戦してみてくださいね。 最後まで読んでいただきありがとうございました。TOKYO KOTOBUKIENでは他にも様々な記事をご用意しておりますので併せてご覧ください。