観葉植物

【徹底解説】モンステラがひょろひょろの原因は?徒長からの復活方法

お部屋のインテリアとしても人気が高く、独特な葉の切れ込みが特徴のモンステラ
丈夫で育てやすい性質があることも有名な観葉植物ですが、何故か「ひょろひょろ」になってしまった!なんてことはありませんか?
大切なモンステラの元気がない姿に、このまま枯れてしまうのでは?と心配になってしまいますよね。

そこで、この記事では

  • モンステラがひょろひょろになってしまう原因
  • モンステラがひょろひょろになってしまった時の対処法
  • モンステラの正しい育て方

以上の内容ついて、詳しく紹介しています。

この記事を最後まで読んでいただけば、
ひょろひょろになってしまったモンステラを回復させる方法が一目でわかりますので、是非最後までご覧ください!

目次
  1. 観葉植物のモンステラがひょろひょろ=【徒長】と呼ばれている
  2. モンステラがひょろひょろ(徒長)になる原因
    1. モンステラが日照不足になっているから
    2. モンステラに与える水の量が少なすぎるから
    3. 温度管理がうまくいっていないから
    4. モンステラが根つまりしているから
    5. モンステラの気根(根っこ)の部分がブヨブヨになっている
  3. モンステラが元気がない状態でひょろひょろになった時の対処法
    1. モンステラの生育環境を再チェックする
    2. モンステラを剪定する
    3. 根切りや植え替えをする
  4. モンステラを剪定する方法
    1. モンステラの剪定に必要なもの
    2. モンステラを剪定する手順
  5. モンステラの植え替えの方法
    1. 植え替えの時期は春〜夏にするのがベスト
    2. 植え替えの手順
  6. 【ひょろひょろにならない!】モンステラの正しい育て方
    1. 水やり
    2. 日当たり
    3. 温度管理
  7. Q&A
    1. Q,姫モンステラとモンステラで育ちの違いはありますか?
    2. Q,モンステラの茎がひょろひょろなので葉っぱが垂れる感じです。どうすれば良いですか?
    3. Q,育てているモンステラがひょろひょろです。こんな状態でも新芽は生えてきますか?
    4. Q、垂れるモンステラまっすぐにしたいです。どうすれば良いですか?
  8. 【徹底解説】モンステラがひょろひょろの原因は?徒長からの復活方法のまとめ

観葉植物のモンステラがひょろひょろ=【徒長】と呼ばれている

実は、モンステラがひょろひょろな姿になってしまう現象は、モンステラを育てる上ではよくみられるトラブルで「徒長(とちょう)」と呼ばれています
徒長を起こしたモンステラは見た目が悪いだけでなく、病気になりやすかったり、重心を崩して茎が折れてしまうこともあるため、適切な対処が必要です。

モンステラがひょろひょろ(徒長)になる原因

では、その「徒長」が起きてしまう原因とはなんでしょうか?こちらでは、主な5つの原因について見ていきましょう!

モンステラが日照不足になっているから

モンステラがひょろひょろになる原因としてまず考えられるのは、日照不足です。日照不足は、モンステラの徒長が起きる原因として1番多いと言われています。
モンステラも植物ですので、生育に日光は必要不可欠です。直射日光は苦手ですが、かといってほとんど日が当たらない場所に置いておくと、日の光を求めてひょろひょろと茎を伸ばしてしまいます。
モンステラの置き場所に、適切に日光は入っているか確認してみましょう。

モンステラに与える水の量が少なすぎるから

次に、水の量は適切かどうか確認しましょう。水は、多すぎても少なすぎても、モンステラの生育に悪影響を与えてしまいます。特に水が少ない場合にはひょろひょろに萎びてしまい、葉も垂れることがあります。
毎日同じ量の水をあげている・霧吹きだけであげている、といった水の与え方はモンステラにとって水の過不足が起きやすい方法です。特に、何日も鉢植えの土が乾燥している場合には、水分不足が考えられますので確認してみましょう。

温度管理がうまくいっていないから

モンステラは本来、熱帯などの暖かい地域で生育する植物です。そのため、暑さに強く、寒さに弱い性質を持っています。
夏場は元気だったのに、冬になってひょろひょろと元気がなくなったという場合には、もしかしたら温度管理が原因かもしれません。
モンステラを置いている環境は、寒すぎたりはしませんか?
室内であっても、5度を下回るような環境であれば、モンステラは枯れてしまいます
気温2526℃がモンステラの最も適した環境ですが、難しい場合には気温10℃以上を目安にしてあげればよいと言われています。

モンステラが根つまりしているから

「根つまり」という言葉を聞いたことはありますか?根つまりとは、根が植木鉢などの中でこれ以上伸びる余地がなくなってしまった状態のことで、モンステラがひょろひょろしてしまう原因にもなります。
根つまりした鉢の中は新しい根の伸びる余地がなく、根同士が絡んで傷つくこともあり、モンステラが正常に発育できなくなってしまうからです。

モンステラを植木鉢からそっと出してみて下さい。外側から見ても根っこが伸びきって窮屈そうになっている場合は、根つまりが起きている可能性が高いといえます。

モンステラの気根(根っこ)の部分がブヨブヨになっている

根に関連して、「根腐り」という現象も徒長が起きる原因になります。「根腐り」は、名前の通り根が腐ってしまっている状態のことをいいます。
モンステラの「根っこ」と「気根」を確認してみましょう。「気根」はモンステラの茎の部分から出ている茶色の根のようなものです。ブヨブヨしていたり黒くなっていたりしていませんか?そうなっているモンステラは、水の与えすぎなどで根腐りを起こしている可能性が高いです。
根腐りすると、うまく水分や養分が吸い上げられなくなるため、徒長が起きてしまうこともあります。

モンステラが元気がない状態でひょろひょろになった時の対処法

モンステラの徒長が起きてしまう原因がわかったところで、次はその対処法について見ていきましょう。

モンステラの生育環境を再チェックする

モンステラの生育に適した環境を整えるためには、日照管理・温度管理・水やり3点が適切にできているか確認する必要があります。
もしひょろひょろと徒長してしまったモンステラが不適切な環境にある場合には、その改善をして正しく対処をしてあげましょう。

モンステラを剪定する

徒長により、葉が弱弱しくなってしまったり、枯れてしまっている場合には、そこから傷みが進んで株全体に影響を与えてしまうこともあります。変色しているものや枯れたものについては残しておかず、剪定してしまいましょう
また、伸びすぎてしまったものも今後短くなることはないので、剪定をして樹形を整えることが必要です。

根切りや植え替えをする

根に問題がある場合は、「根切り」「植え替え」が必要になってきます。モンステラ自体にも負担の大きな作業になりますので、発育旺盛な春〜夏の時期を選んで行いましょう。

モンステラを剪定する方法

こちらでは、大切なモンステラを蘇らせるための正しい剪定方法についてご紹介します。

モンステラの剪定に必要なもの

まずは準備する物品から確認していきましょう。

剪定バサミ

切断面の繊維がつぶれてしまわないよう、よく切れるものが良いです。扱いやすいものを選びます。

ビニールの手袋

モンステラの樹液には、シュウ酸カルシウムという毒性のある物質が含まれているため、手に触れるとかぶれたりする場合がありますので、ビニールの手袋で手を守りましょう。

モンステラを剪定する手順

剪定を行うのに適した時期は、モンステラの生育が旺盛な58です。
モンステラの剪定方法は簡単で、生えている葉の根本からハサミで切っていきます。そうすると、茎からまた新しい葉が生えてきてくれます。
もし、モンステラが成長しすぎていて茎から切ってしまいたいといった場合には、「成長点」を残すように意識することがポイントです。成長点はモンステラの茎にある「節」のすぐ上にある「白い点」のことを言います。そこから新芽が出てくるので、茎から剪定する場合には、成長点は残して切るようにしてあげましょう。成長しすぎた株は、茎から切ることで挿し木をして株を分けることもできるので、剪定したものも捨ててしまわずに新しい株として育ててみてもいいですね。
葉だけ切るときでも、茎から切るときでも
、モンステラがちゃんと光合成ができるように、全ての葉を落としてしまうのではなく、23本は葉を残して剪定することも、剪定のポイントです。

モンステラの植え替えの方法

根に異常があった時には、前述したように植え替えの必要も出てきますね。
こちらでは正しい植え替えの方法についてご紹介していきます。

植え替えの時期は春〜夏にするのがベスト

植え替える時期としては、モンステラの発育期である58くらいに行うのがベストです。鉢植えの際に根を傷つけてしまうことは多いですが、この時期であれば回復も早いため安心して生育を見守ることができます。

植え替えの手順

植え替えの手順について、ここでは簡単に6つのステップでご紹介します。

  1. まず、植え替えをしやすいよう水やりを控えて土を少し乾燥させます。
  2. 新しい鉢と土を用意します。鉢は一回り大きなものを用意して、土は市販されている観葉植物用の土で大丈夫です。
  3. 水捌けをよくするために底石を1/5程度敷いたら、土を鉢の1/3ほどまで入れていきます。
  4. 鉢からモンステラを引き抜いたら、根についた土を手でやさしく揉み落とします。この時に、黒くなっている腐った根や伸びすぎている根を切って整えます
  5. モンステラを鉢の中心に置いて、鉢の縁から下2〜3cm程度のところまで土を入れて、株を固定していきます。土の表面を軽く抑えて土をなじませましょう。
  6. 最後に水をたっぷり与えて、植え替えは終了です。

植え替えは植物に負担のかかる作業です。モンステラの回復を優先させる必要があるため、植え替え直後は、刺激が少ないように室内などの日陰でしっかり管理してあげることが大切です。

【ひょろひょろにならない!】モンステラの正しい育て方

せっかく対処が終わっても、再発してしまったらガッカリですよね。正しい育て方を確認して、元気なモンステラを育ててあげましょう!

水やり

モンステラへの水やりでは、土の状態を見て水やりをしていきます。
基本的には、鉢植えの底から出てくるくらい、土全体が湿るように水をやります。
夏場は頻繁に水をあげたほうがいいですが、常に鉢植えが湿っている必要はありません。
表面の土が乾いたくらいを目安に水をあげましょう。
春や秋は、鉢の土がほとんど乾いているかなといったくらいの頻度で水をあげるようにしてください。
冬については、水を多く与えすぎると根腐りを起こすこともありますので、水やりは2週間に1度程度で構いません。
年間を通して葉水だけは霧吹きで吹きかけてあげましょう

日当たり

直射日光の当たらない、半日陰といわれるところを好みます。レースカーテンの裏などが良いでしょう。直射日光に当てると葉焼けを起こして、その部分から枯れてしまうこともあるので、適度な日差しに気をつけて下さい。

温度管理

モンステラは、暑さには強く寒さが苦手な植物です。2526℃が適切ではありますが、冬場など難しい場合には室温10℃以上に置き、寒くても5℃以下にならないように気をつけましょう。

Q&A

最後に、よくある質問にお答えしていきます!ぜひ参考にしてみて下さい。

Q,姫モンステラとモンステラで育ちの違いはありますか?

A,基本的には変わりません。

姫モンステラと呼ばれるモンステラは、一般的なモンステラとは少し違う種類の植物ではありますが基本的に育て方や管理方法は同じです。姫モンステラは、モンステラよりも葉や樹体が小さく、切れ込みのある葉の形などのモンステラの特徴は押さえつつ気軽に育てられる点が人気です。剪定方法や挿し木で増殖ができる点なども同じなので、ご家庭のインテリアにぴったりなサイズを選びましょう。

Q,モンステラの茎がひょろひょろなので葉っぱが垂れる感じです。どうすれば良いですか?

A,生育環境を見直して、剪定してあげましょう。

葉っぱが垂れてしまうのは、日照不足や生育環境の問題が考えられます。茎が伸びすぎている場合には、置き場所の移動や植え替えなどを行って、環境を整えてあげてから剪定をしていきましょう。新しく元気な葉が生えてきてくれますよ。

Q,育てているモンステラがひょろひょろです。こんな状態でも新芽は生えてきますか?

A,大丈夫です、生えてきます。

ひょろひょろと徒長してしまったモンステラでも、環境を整えてあげればちゃんと元気な新芽が生えてきます。
適度に日の当たる場所へ移動してあげたり、必要に応じて鉢の植え替えを行うなど、生育環境の見直しをしてあげましょう。
元気な葉が出てきたら、剪定をして整えてあげてもいいですね。

Q、垂れるモンステラまっすぐにしたいです。どうすれば良いですか?

A,植え替えて、支柱で支えてあげましょう。

モンステラは、本来ツル状に生育する植物でもあるので何もしていない状態だと横に垂れることも多いですよね。
垂れるモンステラを立て直したい時は、鉢の植え替えをして、茎をまっすぐになるように調整した後で支柱を立てて支えてあげることで樹形を整えられます。
植え替えは生育が旺盛になる5〜8月くらいに行ってあげて下さいね。

【徹底解説】モンステラがひょろひょろの原因は?徒長からの復活方法のまとめ

大切なモンステラ、元気がないひょろひょろな姿は見てて悲しくなってしまいますよね。
今回は、モンステラがひょろひょろ(=徒長)になってしまった原因と、その対処法についてご紹介しました。

モンステラの徒長が起きてしまったら

  • モンステラの生育環境を再チェック
  • モンステラを剪定する
  • 根切りや植え替えをする

ということが必要になるとわかりました。

今回紹介したように正しく対処してあげることで、また元気な元の姿を見せてくれることでしょう。これからも適切な管理に気をつけて、愛情いっぱいに育ててあげて下さいね。

最後までお読みいただきありがとうございました。TOKYO KOTOBUKIENには他にもたくさんの記事をご用意しておりますので、是非ご覧ください。

記事執筆者長岡 孝樹」

この記事の執筆者長岡 孝樹
NFDフラワーデザイナー

社団法人日本フラワーデザイナー協会(NFD)デザイナー。「お花や観葉植物で日常を彩る」を実現するためにWebメディアTOKYO KOTOBUKIENを運営中。メディア運営だけでなく、Amazonや楽天にも自社商品を出店。フラワーデザイナーの知識を活かし自社商品の提案など幅広く行う。