モンステラの植え替え方法!失敗しない時期やその後のケアまで解説

モンステラの植え替え方法!失敗しない時期やその後のケアまで解説
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大きな葉っぱに深い切れ込みの入った葉が特徴のモンステラは、その独特のデザインが愛らしくインテリアとして人気の観葉植物ですね。モンステラは成長が早い品種なので、上手に育てていると、あっという間に大きくなり、驚くことがあるかと思います。 そこでこの記事では、
  • モンステラの植え替えをした方がいい理由
  • 植え替えがベストのタイミングや時期
  • 植え替えに必要なもの
  • モンステラの植え替えの際の用土や鉢の選び方
  • 植え替え手順
  • 植え替え後の管理
  • モンステラを大きくする方法
  • 失敗談から学ぶ
を解説していきます。 モンステラを育てるにあたって、避けて通ることはできない「植え替え」。少し面倒かもしれませんが、植え替えをすることで、モンステラがのびのびと成長する姿を目にすると、そんな気持ちも飛んでしまうことでしょう。 手順を追っていけば、難しいことはありませんから、ぜひこの記事を参考に植え替えのやり方を確認して、最適な時期に植え替えをしてみてくださいね。それでは、最後までご覧ください。

なぜモンステラの植え替えをした方がいいの?

モンステラに限らず、植物は成長とともに環境を変えてあげることは必要です。子どもにいつまでも小さい服を着せたままでは、窮屈なのと同じように、植物も成長に合わせて、広い場所を提供することは、健全に育つ上で大切なことなのです。 モンステラの植え替えをした方がいい理由を知って行うのと、理由を知らずに植え替えるのとでは、ちょっとしたコツなども見逃す可能性もあります。ぜひ、植え替えをした方がいい目的を理解して植え替えを実施してみてくださいね

根詰まりや根腐れを防ぐため

「モンステラが大きくなってきたな」と思うとき、見えない鉢の中では根っこもぐんぐん伸びていると思っていいでしょう。根詰まりとは、根っこが鉢の中に渦巻き、ぎゅうぎゅうになった状態をいいます。通常の土は大小の塊が釣り合いよく混ざり合っています。適度な混ざり合いで、土に程よい隙間をつくり、通気性をよくし、微生物が繁殖し、植物が育つのに適した環境を作り出しているのです。その隙間にまで根が入り込んでしまうため、土が足りなくなってしまい、水やりをしても吸水能力が落ちていきます。 また、根っこの行き場がないため、モンステラ全体の成長がストップしてしまいます。さらに、根詰まりが進むと土に圧力がかかり、土が泥に変わってしまい、水を含み過ぎて根腐れにつながってしまうのです。

土の中の栄養分を入れ替えるため

モンステラは大きくなる際、土の中の養分を吸収していきます。当然、それに伴い、土の力も弱まってくるため、植え替えを行うことで栄養分を補充します。植え替えで新しい土を追加することは栄養を新たに入れていることになり、モンステラの更なる成長の糧になっていくのです。

水はけをよくするため

先述したように、モンステラの成長とともに根っこが鉢いっぱいに伸びると、根詰まりとなり、土の面積が減ってきます。すると水や空気が入るスペースがなくなるため、水はけが悪くなるのです。目には見えない場所ですが、再度適度な隙間を作り出し、水はけをよくするため植え替えを行います。

根っこの成長するスペースを確保するため

植物が健やかに育つためには、適度な空間が必要です。それは土の中でも同じことで、モンステラをひと回り大きな鉢に植え替えをすることで、これから根っこが伸びるスペースを新たに用意します。

モンステラの植え替えのタイミングは?

では、モンステラの植え替えはどのタイミングで実施するのがいいのでしょうか?ただ大きくなったというだけではなく、モンステラからのサインがありますのでご紹介します。

鉢の底から根っこが飛び出している

鉢の底から根っこが飛び出しているのは、植え替えをしてほしいというサインです。根っこが盛大に伸びて、ついに鉢の底の穴からも飛び出してしまったのですね。これは、鉢の大きさが合わなくなり、中が根っこでいっぱいになりかけているということですから、植え替えのタイミングを示しています。

土の乾燥が早くなった

土の乾燥が早くなったと感じたら、植え替えのタイミングかもしれません。買った時の鉢土は、ある程度栄養素や酸素が含まれ、植物が育つ環境になっています。モンステラの成長とともに土の中の栄養も吸い取られ、土がスポンジのような状態になってしまっていると考えられます。

水やりをした時に鉢の中への染み込みが遅くなった

モンステラが成長すると、水やりをした時以前のように水が染み込まないことに違和感を覚えることがあります。それは、鉢の中で根が成長し土の中の酸素や空間が少なくなったことにより、水が染み込んでいかないのです。根が水を吸収する力も弱まってきていると考えられるので、植え替えのタイミングとなります。

葉っぱの元気ない・葉っぱが枯れた

葉っぱの元気ないときや葉っぱが枯れたときは、水不足か栄養不足でしょう。どちらにしても根っこが上手く機能していない可能性がありますから、植え替えのサインかもしれません。充分な肥料や水やりを実施していてもモンステラに元気がない場合は、植え替えのサインです。 しかし、植え替えはモンステラに多少のダメージを与えますから、株が弱っている時の植え替えのタイミングは慎重に行います。

鉢の大きさとモンステラのバランスが取れていない

モンステラは成長が早い観葉植物です。気づくと、鉢とモンステラのサイズがチグハグになっている場合があります。またモンステラは、縦にも横にも大きく成長しますから、重心が上の方に偏りがちになり、転倒の危険も考えられます。そうなる前に、バランスが取れて、重心も加味した鉢に植え替えすることをおすすめします。 バランスが取れていないとインテリア性も落ちるので、せっかく飾るなら植え替えをして整った観葉植物を置きましょう。

2〜3年植え替えをしていない

モンステラは生育旺盛で、成長期にはどんどん根を伸ばし成長していきます。そのため、2〜3年に1度植え替えをしないと根っこが詰まりやすくなったり、土の栄養がなくなったりして元気ない状態になっていきます。 上記のサインがなくても2〜3年植え替えをしていない場合は、植え替えをしてあげましょう。今まで以上に、元気よく生長してくれるでしょう。

いつが適している?モンステラの植え替えをする時期

モンステラが植え替えをしてほしいサインを紹介しましたが、サインを発見したらすぐに植え替えをすればいいというわけではありません。植え替えに適している時期があるからです。では、モンステラにとってベストな時期はいつなのでしょうか。解説していきますね。

4月〜8月のモンステラの生長期

植え替えは、モンステラが年間を通じて1番元気な時期に行います。4月〜8月の春から夏にかけてがそれに当たり、モンステラの生育期です。また、この季節は高温多湿でモンステラの故郷と似た環境になるため、成長に勢いがあります。

最適な時期は5月〜7月

モンステラの植え替えに最適な時期は5月〜7月の時期です。生長期の中でも特に生育旺盛となる季節なので、できるならこの時期に植え替えをしましょう。 植え替え作業は馴染んだ土から株を引き抜き、根をカットする場合もあります。こうしたことがモンステラにとってはストレスになりますから、少しでも回復が早くなるようモンステラが好むこの時期の植え替えがよいのです。

晴れて温かい日の午前中がベスト!

次に時間帯ですが、晴れた日の午前中が植え替えにはベストです。上記で紹介した生育期であっても、猛暑日や、長雨で日照不足が続く日などは株への負担が大きくなるため、植え替えには適していません。晴れて暖かい午前中に植え替えを済ませ、ゆっくりと環境に適応できるようにしてあげてください。

冬の時期は植え替えを避けよう

モンステラからの植え替えのサインを発見した時期が冬だった場合、春がくるまで待ってください。窮屈そうなモンステラを見て、すぐに広い場所へ植え替えをしてあげたくなりますが、冬はモンステラの成長も緩やかなため、慌てなくても大丈夫です。 寒い時期はモンステラの成長も停滞気味になります。その時期に植え替えをしても、根が充分に機能しないため、新しい土に活着せず、株が枯れてしまう恐れがあるので注意が必要です。

モンステラの植え替えをする前に必要なもの

モンステラの植え替えのタイミングや適した時期を理解したところで、次は実際にモンステラの植え替えの手順を解説します。まずは、モンステラの植え替えをする前に必要なものからご紹介します。

植え替えをする鉢の大きさは、モンステラの成長に見合ったサイズにしてください。さらに底に穴の空いた鉢がよいでしょう。剪定をあまりせず、大ぶりなモンステラの場合は、重心のバランスを考えて、ある程度重量のある鉢を選ぶとよいでしょう。

鉢の大きさは一回り大きいもの

鉢を選ぶ方法は、現在の鉢よりもひと回り大きいものにしてください。どうせ大きくなるからと、大きすぎる鉢を選ぶことはおすすめしません。根っこが土の中の水分を吸収しきれずに水分過多となり根腐れの原因となってしまうからです。

鉢の素材は通気性が良いもの

植木鉢の素材は色々なものがありますが、素焼きやテラコッタのような通気性のよいものが相性がよく、おすすめです。素焼きやテラコッタの鉢は、土を高温で焼き上げており、無数の小さな穴が空いるため、通気性がよいのです。水やりをしても適度に乾燥してくことから、根腐れを防いでくれます。プラスチックの鉢に比べて重いのが難点ですが、モンステラの大きさや、安定性を考えると適しているでしょう。移動しやすいように鉢の下にキャスターをセットするなどの工夫でデメリットをカバーしましょう。

栄養分たっぷりの土

新しい観葉植物専用の土を用意しましょう。ホームセンターや100均などで売られている、「観葉植物培養土」で充分です。あらかじめ肥料を混ぜてくれてありますから、そのまま使用できて便利です。自分で配合する割合まで紹介します。

ホームセンターや100均で販売されている観葉植物専用培養土

ホームセンターや100均で売られている「観葉植物専用培養土」が植え替え用に使えます。観葉植物用に肥料があらかじめ混ぜてありますから、すぐに使用できて便利です。また、観葉植物が育ちやすい土質に配合してあるため植え替えで使用する土にぴったりです。 ただし、100均で売られている観葉植物用の用土は栄養分が十分でなく品質が悪いものがあるので注意が必要です。心配な方はホームセンターや園芸店で店員さんに植え替えのための栄養分がしっかりと含まれているかを確認すると良いでしょう。

【赤玉土6:パーライト3:バーミキュライト1】の割合で配合する

ご自分で土を作りたい方は、赤玉土6に対して、パーライト3・バーミキュライト1の割合で配合するとよいでしょう。赤玉土は目詰まり防止として、植え替え前にふるいにかけて細かい土の粒を分けることで、より通気性と排水性の機能が向上します。肥料は土1ℓに対し20〜30gの化成肥料を混ぜ込んで元肥とします。 同じ割合でなくてもしっかりと成長する割合もあるかもしれません。モンステラの植え替えに余裕がある方は、オリジナルの土を作って葉っぱや茎の成長速度の変化を楽しんでみましょう。

支柱

1mを超える大きさのモンステラを植え替えをするときには、支柱と麻ひもの準備をしましょう。植え替え直後は根がまだ張っていないため、モンステラの大きな葉を支えきれない場合があります。バランスが悪くなりますので、安定するまでは、支柱に麻ひもで誘引しておきます。

ゴム手袋or軍手

モンステラの科名はサトイモ科です。サトイモ化の特徴として、樹液にシュウ酸カルシウムという物資が含まれています。これは野菜などのアクの成分と同じですが、樹液が手につくとかぶれる可能性があり要注意です。そのため、植え替え作業や剪定作業の際は、ゴム手袋か軍手を準備して、手を保護するようにしてください。

あると便利な園芸用品

その他にも「あると便利」な園芸用品を6種類あげておきますので植え替えの際、参考にしてください。
  • 鉢底ネット
  • 鉢底石
  • スコップまたはシャベル
  • 剪定用はさみ
  • ビニールシートまたは新聞紙
  • 割り箸

モンステラの植え替えのやり方

それではモンステラの植え替え本番です。手順ごとに解説していきますので、手順通り確認していきましょう。

①:水やりをやめて土を完全に乾燥させる

植え替え前の期間は、水やりをやめて土を乾燥させましょう。直前まで水をやってしまうと土が泥状になり、作業がやりにくくなります。泥土が周りに飛び散ることもあるでしょう。古い根をカットする際、水洗いをしなけらばならず、根を痛める可能性もあります。植え替えに合わせて水やりをやめ、土の表面だけでなく土全体を乾燥させておくことがベストです。

②:新しい鉢の底にネットと石を敷く

用意した新しい鉢の底に鉢底ネットを敷きます。鉢底ネットを敷くことで、栄養分を含んだ土の流出や、鉢底の穴からの害虫の侵入を防げるのです。次に鉢底ネットの上に鉢全体の1/5程度の石を入れます。鉢底石を置くことで、鉢全体の通気性と排水性がよくなります。土の酸素を適度に入れ替え、水分量をほどよく保持することが可能です。 鉢底石は、ホームセンターなどで販売されている園芸用のものを使用します。園芸用の石は通気性や保水性に優れ、清潔な状態です。河原などで拾ってきた石は通気性や保水性があるとはいえず、雑菌を持っていますから適切ではありません。

③:新しい鉢の1/3のところまで土を入れる

次に用意した土を鉢の1/3のところまで入れます。鉢をトントンと軽くゆすり、まんべんなく土が行き渡るようにしましょう。大きな空洞ができると植え替え後に、ぐらぐらする原因になります。

④:モンステラの黒ずみ腐っている根っこをはさみでカットする

あらかじめ準備しておいたシートに、モンステラを古い鉢からそっと土ごと引き出し、土を1/3ほど落とします。このとき、根を傷つけないように注意します。固くて取り出せない場合は、鉢の縁をたたいてみてください。土が緩んで取りやすくなります。土を落とすと、黒ずんだ根や、傷んだ根がわかりますから、これらを部分的にハサミで切り落とします。

⑤:モンステラを鉢の中心に置き、縁から下4センチのところまで土を入れる

黒ずんだ根を切ったら、新しい鉢の中心にモンステラを置き、残りの土を入れていきます。根を広げ、根の間にも土が入るようにゆっくりと入れるといいでしょう。時々鉢をゆすったり、割り箸などで隙間に土を入れ込んでください。こうして鉢の縁から4センチ下まで土を入れていきます。

⑥:支柱を立てて、モンステラと支柱を固定する

支柱を立てる場合は、支柱が倒れないように土で支えます。モンステラの樹形を整え、麻ひもで支柱とモンステラの茎を結び固定します。このとき、モンステラの葉ではなく、茎と支柱を固定するように注意してください。

⑦:鉢の底から流れ出るぐらいたっぷり水やりをする

最後に水をたっぷり与えます。鉢全体に水が行き渡るようにゆっくり回しながら、鉢の底から流れ出るくらいの量です。受け皿に溜まった水を最後に捨てるのを忘れないでくださいね。

モンステラの植え替え後の管理方法

無事に植え替えが終わりました。植え替え後のモンステラは、根が活着するまでは、普段よりデリケートな状態ですから、管理方法も通常より気にかけたいところです。最適な環境で管理してあげましょう。

直射日光の当たらない【明るい日陰】で

植え替え後のモンステラに急な刺激は禁物です。植え替え後から1〜2週間は、直射日光が当たらない明るい日陰で管理しましょう。植え替えで弱っているところに、いきなり強い日差しを浴びてしまうと、葉焼けしてしまうことがありますから注意が必要です。

土が完全に乾いてから水をたっぷりあげる

植え替え後の水やりは、土が乾いたらその都度行います与える水の量は鉢の底から水が流れるくらいたっぷりです。水やりは、水分の補給と土の中の空気の入れ替えの役割もありますから、空気を入れ替えるイメージでたっぷり水をあげてくださいね。

肥料は必要ない

植え替えの後、早く元気になって欲しくて、肥料を与えたくなるかもしれませんが、必要ありません。植え替え直後は根がダメージを受けているため、そこに肥料を与えると「肥料焼け」を起こす可能性が高いのです。 肥料は、植え替え後2週間ほどゆっくりと根を養生させてから与えましょう。

茎が伸びたり、新芽が生えてくれば植え替え大成功!

植え替え後、新芽が出たり、茎が成長している姿を確認できれば、モンステラが新しい場所に根付いたことを意味しています。こうなれば、植え替えは大成功です。通常の管理方法に戻してあげて大丈夫なので、一安心ですね。

植え替え後のモンステラを大きくする方法はたくさんある

植え替え後のモンステラを大きくしたり、増やす方法はたくさんあります。以下では株分けや挿し木、水挿しの増やし方の種類を紹介しています。

株分け

モンステラを長年育てていると、新たな茎が地面から生えてきます。そのような状態になったら株分ができるチャンスです。株分けは、植え替えの時に同時に行うのがおすすめです。文字通り、新しくできた株をわけ、別の鉢へ植え替えます。モンステラの兄弟姉妹が増えていくイメージですね。

挿し木

挿し木は、樹形を整えるための剪定などで切った茎から発根させて新たな株を作る方法です。気根がついた茎を2、3節分の箇所で切り、鉢に植えて根を出させるのです。モンステラを増やす方法として、挿し木は広く知られています。

水挿し※水差しではないので注意

水挿しは挿し木と似ていますが、すぐに土には植えず発根するまで水に挿しておく方法です。モンステラの原産地は、高温多湿ということもあり、水との相性はよいといえます。水差しの注意点は毎日水を交換することと、水が高温にならないよう、直射日光を避けるなどです。ある程度モンステラの根が生えてきたら、土へ植え替えます。 水挿しはよく水差しと漢字を間違われますが、水挿しなので注意が必要です。補足程度ですが、水差しはじょうろのような水をあげる容器です。

モンステラを土から水耕栽培(ハイドロカルチャー)への植え替えは可能なの?

植え替えのタイミングで、鉢土で育てていたモンステラを違う栽培方法で楽しみたくなるかもしれませんね。例えば、「土からハイドロカルチャー栽培にチャレンジしてみたい」と思った場合、切り替えは可能なのでしょうか?

【結論】可能だがおすすめはできない

土から、ハイドロカルチャーへの植え替えは可能ですが、おすすめはできません。モンステラが大きく成長し、株がたくさん出てきたら、その中の一つをハイドロカルチャー栽培に移行してもいいかもしれません。

【理由】土で育ってきた環境と水耕栽培の環境では違いが多くモンステラにストレスを与えるから

植え替え作業は、どれだけ正しく実施したとしても、モンステラに負担を与えます。次の環境が水耕栽培という、それまで育ってきた「土から水」という変化の激しい場所への植え替えならば、その負担はさらに重くなるでしょう。 植物の根は、育った環境に適応した状態に発達します。「土壌用」として発育した根が「水耕栽培」という急な環境の変化に適応するまで、ストレスを与えることになるので、あまりおすすめはしていないのです。

【失敗から学ぶ】モンステラの植え替えの失敗談を紹介

観葉植物として人気の高いモンステラは育てている人も多いです。しかし、多いからこそ育て方で失敗している人も多くいます。失敗した方の体験談から学び、同じミスをしないように注意点を確認していきましょう。

鉢から抜き出すときに失敗

鉢から根を引き抜くときに失敗し、根を傷つけてしまった。思ったより根詰まりしていて、根が切れた。 根詰まりしているモンステラは、想像以上に鉢から離れてくれません。しかし、無理やり抜かずに鉢を揺すったり、軽く叩いたりしてゆっくり抜きましょう。

植え替えの時期を間違えた

鉢底から根が出て、モンステラと鉢のバランスも悪くなってきたので慌てて冬に植え替えをしてしまいました。室内の寒い場所で育てていたこともあり、なかなか活着せず株が弱くなり株がグラグラしてしまいました。冬越しをしっかりして、生長期に強い株に戻ってくることを願います。 どんなに急いでいても、植え替えの時期を間違っては失敗してしまう可能性が高くなります。冬場に植え替えをする場合は、あらかじめ湿度と温度が保証できるビニールハウス等で育てていることが条件です。

植え替え後の置き場所を誤った

植え替えの1週間後、根は良く伸びたが葉茎に黒ずみの部分を発見。黒ずみの部分は乾いて硬くなっているから進行はしていない模様。調べた結果、葉茎の黒ずみは日焼け。北側でこの時期、朝2時間、直射日光が当たっていた。葉っぱはこまめに日焼けしないかチェックしたが、葉茎と気根は気づかないうちに焼けてしまった。 せっかく植え替えを上手くできたのに、置き場所を間違ったことでモンステラにダメージが入っては嫌な気持ちになりますよね。新しい用土にしっかり根づくまで通常よりも丁寧なケアが必要であることを忘れないでおくことが大事です。

自作の土作りに失敗

植え替え用の土を初めて作りました。ブレンドせずに赤玉土だけで植え替えをしたら、表面にカビが生えてしましました。 植え替えに慣れてくると、土作りに挑戦してみたくなりますよね。しかし、初めて土作りに挑戦するときは初心を思い出して一度説明通りの土を作ってみることが大事です。土作りに慣れてきたら、オリジナルの配合割合を見つけましょう。

モンステラの植え替えのよくある質問

モンステラの植え替えに関してよくある質問に答えてみました。似たような疑問やトラブルを持つ人は多くいますので、モンステラの植え替えの参考にしてみてはいかがでしょうか。

Q.冬にモンステラの植え替えをすると枯れる?

根っこが生長せずに、土に根づきずらいため枯れることがあります。熱帯育ちのモンステラは、寒さが苦手です。気温が低い冬は成長がゆっくりになるため、根っこの機能も夏ほど活発ではありません。そんな時期に植え替えをしてしまうと、根っこが十分に機能せず、新たな根っこもなかなか出てこないので、枯れることがあります。

Q.10月の秋の時期にモンステラの植え替えはしてもいい?

近年は10月の秋の時期でも温暖なので大丈夫でしょう。10月に入っても半袖で過ごせるくらい温暖になってきています。モンステラは寒さが苦手な植物ですから、温暖ならば、10月に入っても植え替えは可能でしょう。 しかし、本来は植え替え後、少しでも早いダメージの回復のために、モンステラが1番好きな高温多湿の環境になることが好ましいです。10月でもなるべく上旬に植え替えをしてモンステラが、少しでも早く新しい環境に慣れるようにしてあげましょう。

Q.植え替え後の保管場所のおすすめは室内と屋外のどっち?

刺激を避けるために室内をおすすめします。植え替え後のモンステラは、非常にデリケートになっているため、あらゆる刺激から守る必要があります。屋外では、直射日光や風、害虫などあらゆるストレスにさらされてしまいます。室内の半日陰で、モンステラが新しい環境に慣れるまでゆっくり見守ってあげましょう。

Q.モンステラの植え替えをしないとどうなる?

モンステラの植え替えをしないと、根詰まりを起こし枯れる原因になります根詰まりを起こさなくても、モンステラと鉢のバランスが悪くなり鉢が倒れてしまい、モンステラの茎が折れたり鉢の土が床にこぼれたりするでしょう。元気よく生長してもらうために植え替えを適したタイミングや時期に行いましょう。

Q.植え替え後のモンステラが元気ないのですがどうしたらいい?

植え替えの手順が間違っていなければ、植え替え後の保管環境が適していないことが考えられます。直射日光を避けた暖かい環境で管理してあげましょう。

Q.鉢から株を抜いたら根が切れたが植え替えに問題ない?

根が切れた量によりますが、少量であれば全く問題はありません。モンステラの植え替えでは伸びすぎた根っこをカットすることがよくあります。根が切れた量が多く、株に根っこがない場合は植え替え後のケアを通常よりもこまめにすることで元気に育ってくれます。愛情を持って育ててあげましょう。

【まとめ】モンステラの植え替え方法!失敗しない時期やその後のケアまで解説

観葉植物の中でも人気の高いモンステラの植え替えについて紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。植え替えは、モンステラが成長するうえで、必要な作業ですが、負担もそれなりにかかることが分かりましたね。 今日のおさらいをしてみましょう。
  • モンステラは放っておくと、根詰まりや根腐れを起こし枯れてしまうため、植え替えが必要
  • 植え替えのサインには、鉢底から根が出てくる、水の染み込みが遅くなるなどがある
  • 植え替えの時期は、モンステラが元気な春から夏にかけてがよい
  • 植え替えの時間帯は晴れた日の午前中がおすすめ
  • ひと回り大きい鉢と用土・支柱・手袋・シートなどを事前に準備する
  • 用土は観葉植物用、鉢は、通気性のよいテラコッタや素焼きがよい
  • 植え替え後は明るい日陰で乾いたら水をたっぷりやる。肥料はやらない
  • モンステラを大きくする方法は、株分け挿し木、水挿しなどがある
  • ハイドロカルチャーへの植え替えは可能だがおすすめはしない
植え替えというのは、手間と時間がかかり、モンステラにとっても、私たちにとっても一大イベントですね。それでも植え替えの後、新芽が出て、また生き生きと葉を広げ、切れ込みを入れたモンステラを見ると、ますます愛着がわくことでしょうそれこそが植え替えの醍醐味かもしれません。 1度植え替えを経験して、手順さえ覚えてしまえばコツもつかめてくると思います。ぜひ、楽しみながら植え替えをし、モンステラの様々な変化をご鑑賞ください。 最後までお読みいただきありがとうございました。TOKYO KOTOBUKIENには他にもたくさんの記事をご用意しておりますので、是非ご覧ください。