観葉植物

モンステラ枯れるのは何が原因?モンステラを枯れさせないための育て方

気根がいくつも伸びて大きなハート形の葉っぱに切れ込みが入ったエキゾチックな観葉植物を見たことがありますか?その観葉植物はモンステラという植物で、インテリア性の高さから大変人気のある観葉植物です。

また、小さなヒメモンステラなど様々な種類のモンステラが存在することも大きな特徴です。

一般的には育てやすいと言われているモンステラ。しかし、中には元気がなくなってしまったり枯らしてしまうといった悩みを持っている方も多いのではないでしょうか。

今回は、

  • モンステラのライフスタイル。
  • モンステラが枯れる理由や原因。
  • モンステラを上手に育てる方法。

について解説していきます。

モンステラ、ヒメモンステラは環境に合えばかなり丈夫な植物です。この記事を読むことで枯れる原因を知ることができ、上手に育てられるようになるでしょう。

目次
  1. モンステラはどんな観葉植物?
    1. 原産地は【熱帯アメリカ】なので夏が成長期
    2. 耐寒性は弱く、耐暑性には強い
    3. 成長スピードが速いので初心者の方にもおすすめ
  2. モンステラが枯れるとどんな症状が出る?
    1. 下の葉から黄色や黒に変色してしまう
    2. 株全体が元気のない状態になる
    3. 水やりをしても水の吸収が悪い
    4. 葉焼けをしてしまっている
  3. モンステラが枯れる原因とは?
    1. モンステラが水切れになっている
    2. モンステラが根腐れを起こしている
    3. モンステラが根詰まりを起こしている
    4. 直射日光に当てている
    5. 寒いところにモンステラを置いている
    6. 葉っぱや枝が密集している
    7. エアコンなどの風で乾燥している
  4. 枯れるモンステラの復活方法
    1. 【注意】変色した葉っぱは元通りにはならない
    2. 水切りの場合:水やりをしっかりする
    3. 根腐れ・根詰まりの場合:植え替えをする
    4. 直射日光・寒さの場合:置き場所を変える
    5. 葉や枝が密集している場合:邪魔している葉っぱを剪定する
    6. 乾燥している場合:定期的に葉水をする
  5. モンステラの植え替えの方法
    1. 植え替えに必要なもの
    2. 植え替えの手順
  6. モンステラを枯れさせない育て方
    1. 温度管理をしっかりする
    2. 置き場所
    3. 水やりの頻度
    4. 病気や害虫の対策
  7. 剪定したモンステラは捨てるな!!
    1. 水挿し(水差し)すると良い
    2. 水挿し(水差し)の方法
    3. モンステラは成長スピードが速く、新芽がすぐに出てくるので楽しめる
  8. Q&A
    1. Q,モンステラが枯れる風水的に悪い理由はありますか?
    2. Q,モンステラの新芽がすぐに枯れました。何が原因ですか?
    3. Q,気根や茎、根元が腐ることありますか?
  9. モンステラ枯れるのは何が原因?モンステラを枯れさせないための育て方のまとめ

モンステラはどんな観葉植物?

はじめにモンステラとはどのような植物なのでしょうか?身近な観葉植物でありながら意外と知られていないモンステラについて解説していきます。

原産地は【熱帯アメリカ】なので夏が成長期

モンステラの原産地は熱帯アメリカや小アルゼンチン諸島です。この地域は一年を通して温暖で、雨が多く降る地域でもあります。そのためモンステラは一般的な観葉植物よりもより高い温度で良く成長します。春や秋が成長期の観葉植物が多い中、モンステラの成長期は夏と少し珍しい特徴も持っています。

耐寒性は弱く、耐暑性には強い

原産地が一年を通して温暖であるため暑さには強い一方、寒さには弱いという特徴があります。夏の暑さにバテてしまうことは少ないものの冬の管理には注意が必要です。特に霜が降りてしまうと高い確率で枯れるため室内に取り込むことをおすすめします。

成長スピードが速いので初心者の方にもおすすめ

モンステラは非常に成長スピードが速い植物です。そのため日ごろからお世話をしているとみるみる大きくなって育てがいがあります。それ以外にも成長スピ―ドが速いことで葉が枯れてしまったとしても新しい葉っぱや新芽が次々と伸びてくるため綺麗な状態を維持しやすいです。誤った枝を剪定してしまったとしてもすぐに葉が伸びるため初心者の方も安心して育てることができますよ。

モンステラが枯れるとどんな症状が出る?

モンステラが枯れるとどのような症状が出てしまうのでしょうか?今お部屋に飾っているモンステラの葉に以下のような症状が現れていたら注意が必要です。症状によって環境や育て方を換えたり、病気や害虫への対処が必要となる可能性があります。

下の葉から黄色や黒に変色してしまう

モンステラは下の葉になればなるほど古い葉となります。そのような下の葉から黄色や黒に変色し、だんだん上の葉まで枯れることがあります。上の葉が元気であってもそのままにしているといずれは枯れてしまう可能性が高いため原因を知って対処しましょう。

株全体が元気のない状態になる

全体的に葉がしおれたように垂れ下がってしまうことがあります。この場合根に異常が発生したか、水が足りないことが原因であることが多いです。どちらが原因で元気がなくなっているのかによって対応が大きく変わるため株の状態をよく確認してみましょう。

水やりをしても水の吸収が悪い

水をあげても土に水がなかなか吸収されないことがあります。この場合は根が鉢全体に伸びていっぱいになっていることが多いでしょう。このような状態が続くと水切れの原因になってしまうため成長期の時期に植え替えを行うようにしましょう。

葉焼けをしてしまっている

モンステラは日光を好む植物です。しかし、直射日光に当ててしまうと葉焼けという現象が起きてしまうことがあります。特に夏の直射日光や西日は葉焼けの原因になりやすいです。レースカーテン越しの柔らかな光が当たるところが適していると言えるでしょう。

モンステラが枯れる原因とは?

モンステラが枯れてしまう原因について解説します。症状や管理方法と照らし合わせてなぜモンステラが枯れてしまっているのかを考えることがポイントです。

モンステラが水切れになっている

モンステラは乾燥にも強い植物です。しかし、あまりにも長い間水を与え忘れてしまうと全体的に葉がしおれてしまいます。成長期であれば特に水分を多く吸収する植物です。夏はこまめに土の状態を確認し、乾燥していれば水を与える必要があります。

葉先だけが枯れる時には栄養が届いていない場合があるため、成長期に薄めた液体肥料を与えると良いでしょう。

モンステラが根腐れを起こしている

水を与えていたにもかかわらず全体的に元気がなくなっている場合は根腐れを起こしている場合が多いです。この場合は水を与えても元気になることはないため注意が必要です。初心者の方の多くは観葉植物を根腐れさせてしまうため、正しい水やりの方法を知ることが根腐れを予防するのに必要なこととなります。

モンステラが根詰まりを起こしている

水を与えても土に吸収されない、鉢底から根が見えるなどの症状が現れている場合は鉢が根でいっぱいになっている可能性が高いです。特に購入してから一度も植え替えをしていないモンステラでこのような症状が現れやすいです。放置していると水を十分に吸収することができず水切れと同じような症状が現れることがあります。成長期に植え替えを行いましょう。

直射日光に当てている

直射日光に当てていると葉焼けという現象が起こりやすいです。特に夏の直射日光はモンステラにとって強すぎるため遮光を行うようにしましょう。また、暗い場所に飾っていたモンステラを突然明るいところに飾ると同じような症状が現れることがあるため日陰から徐々に慣らしていくと良いでしょう。

寒いところにモンステラを置いている

モンステラは熱帯原産の植物であるため寒さに弱い観葉植物です。暖房器具のない玄関や廊下にモンステラを飾っていると寒さで葉が黄色く変色することがあります。そのような症状が現れたときにはすぐに温かい部屋に飾るようにしてください。また、乾燥気味に管理すると耐寒性を少し高めることができます。

葉っぱや枝が密集している

葉っぱや枝が密集していると十分に日光が当たらない葉が枯れることがあります。特に壁際にモンステラを飾っていると光が当たる部分と当たらない部分ができてしまい片側だけ葉が枯れてしまうことがあります。そのほか密集した茎や葉っぱは病気や害虫の発生しやすい環境も作ってしまうため注意が必要です。

エアコンなどの風で乾燥している

エアコンなどの風が直接当たる場所にモンステラを飾っていると弱ってしまうことがあります。エアコンの風は意外と乾燥しており、それによってモンステラの葉が痛みます。エアコンの風を避けた場所に飾ると新しい葉を伸ばしてくれますよ。

枯れるモンステラの復活方法

モンステラの葉が枯れると復活させることはできないのでしょうか?ご安心ください!モンステラは丈夫な観葉植物であるため早期発見することができれば復活させやすい観葉植物です。

【注意】変色した葉っぱは元通りにはならない

一度黄色や茶色になってしまった葉は元には戻らないため清潔なハサミで切ってしまいましょう。残しておくと見た目が悪い他、病気や害虫の原因にもなってしまうため根元からバッサリ切る必要があります。葉先だけが枯れる場合はその部分だけをカットしても良いでしょう。

水切りの場合:水やりをしっかりする

水切れを起こしている場合はすぐにたっぷりと水を与えましょう。霧吹きで土の表面を湿らすのではなく、鉢底から水が流れるまでたっぷりと与えなければモンステラは吸水することができません。水やりの後は受け皿に溜まった水を捨てて根腐れを防ぎましょう。土が乾燥してからたっぷり水を与えるといったメリハリのある管理がモンステラが枯れることを防ぐうえで大切なポイントです。

根腐れ・根詰まりの場合:植え替えをする

根腐れや根詰まりを起こして葉が枯れる場合はモンステラを植え替えましょう。一回り大きな鉢と培養土、ハサミを用意して新しい鉢に植え替えるほか、これ以上大きくしたくない場合は根を少し切って葉も剪定し同じ大きさの鉢に植え替えても良いでしょう。ただし植え替えは成長期に行わないと失敗する確率が高いため注意が必要です

根腐れをしていて早急な対応が必要で、成長期でない時には幹を切断しその幹をコップなどに生ける水挿しを行いましょう

直射日光・寒さの場合:置き場所を変える

葉焼けや寒さによって葉が枯れる時には置き場所を変える必要があります。それぞれモンステラに適した環境を解説するためお家の中でどこが適しているのかを考えていきましょう。

直射日光を避ける置き場所

モンステラは耐陰性の強い植物です。しかし、日光も好むため最も適した場所は薄いレースカーテン越しの柔らかい光が入る室内です。反対に直射日光はモンステラにとって強すぎるため遮光を行う必要があります。また、日陰に飾っている場合にも時々柔らかい光の当たる場所で日光浴をさせると良いでしょう。

寒さを避ける置き場所

モンステラは寒さに弱く、特に冬はモンステラにとって厳しい環境となります。暖房があまり使われない玄関や廊下ではモンステラにとって寒すぎるためリビングなどのあたたかい場所に飾ると良いでしょう。また、夜になると窓際は酷く冷え込むため寝る前に窓からモンステラを離してあげると良いでしょう。

葉や枝が密集している場合:邪魔している葉っぱを剪定する

葉や枝が密集している場合は剪定を行いましょう。ライターなどで炙って消毒したハサミなどを用いて葉の柄から根元を切ってしまいましょう。密集している場所は病気が発生しやすい他、光が当たらない葉ができてしまうことがあります。

乾燥している場合:定期的に葉水をする

空気が乾燥して葉が枯れる場合は霧吹きなどを用いて葉の表面に水をかけると良いでしょう。乾燥を防ぎ生育をよくする効果の他に、ハダニの予防にも効果があります。エアコンの風が当たらない場所に飾ることも有効な対処法です。霧吹きがない場合は湿らせた柔らかい布などで葉を拭いてあげましょう。

モンステラの植え替えの方法

根腐れや根詰まりしてしまったときに必要な植え替えの方法について解説します。いくつかのステップを踏むことで簡単に行うことができます。成長期であれば植え替えを行ってしまいましょう。

植え替えに必要なもの

植え替えに必要なものは以下の通りです。

  • 清潔なハサミ
  • 一回り大きな鉢
  • 竹串
  • 培養土
  • 鉢底石
  • じょうろ

根や茎を切る時に使うハサミはライターなどで炙って消毒を行ったものを使用することがポイントです。

植え替えの手順

  1. 根を傷めないように優しくモンステラを取り出す。
  2. 枯れた葉を取り除き、傷んだ根を切る。
  3. 鉢底石を鉢の底に敷いて、半分程度まで土を入れる。
  4. モンステラの根を埋めるように土を加える。
  5. 竹串で根を傷めないように数回土を刺しなじませます。
  6. 最後に鉢底から水が流れるまでたっぷり水を与えます。

モンステラを枯れさせない育て方

モンステラを枯れさせないように育てるにはどのような育て方をするとよいのでしょうか?下記ではモンステラを上手に育てる方法について解説します。

温度管理をしっかりする

モンステラは暖かい場所を好みます。特に冬は寒い部屋に飾っていると葉が枯れる原因にもなります。15℃以上を保てるような場所に飾ると元気な状態を維持することができます。また霜には弱く、枯れる原因になるため外で管理しているモンステラは早めに室内に取り込んであげましょう。

置き場所

モンステラはあまり光の当たらない場所でも育てることができますが、レースカーテン越しの柔らかい光のあたる室内に飾ると良いでしょう。直射日光が当たる場所では葉焼けを起こしてしまうこともあります。

水やりの頻度

水やりは土が乾燥したのを確認してから行うようにしましょう。毎日水を与えたり、土がずっと湿ったままの状態が続くと根腐れしてしまい枯れる原因にもなります。また、冬の間は水分の吸収があまり行われなくなるため、夏と同じ頻度で水を与えるとこちらも根腐れの原因となってしまいます。

また、肥料焼けを防ぐためにも肥料は薄めたものを成長期に与えましょう。

病気や害虫の対策

病気や害虫を防ぐためには日ごろからよくモンステラを確認することが大切です。例えば葉に斑点ができたり適切に管理をしても葉が枯れる場合には害虫が原因である場合が多いです。病気の対策は早期発見がポイントとなり、早く見つけることで被害を最小限にすることができます。

病害虫の発生を見つけやすくするためにもあまりに葉が生えているモンステラは剪定を行う必要があります。

剪定したモンステラは捨てるな!!

モンステラの剪定を行ったあと、幹を切断した時にはモンステラを増やすことができます。簡単にモンステラを増やすことができるためぜひ挑戦してみてくださいね。

水挿し(水差し)すると良い

水挿しは生け花のようにモンステラをコップなどの容器に生けることをいいます。一般的な挿し木のように土を使う必要がなく室内でも清潔に増やすことができます。

水挿し(水差し)の方法

水差しに必要なものはコップなどの穴の開いていない容器のみです。剪定の際に出た幹を水につけ、毎日水を換えていると節から根が伸びはじめます。気根が出ている場合にはそれが普通の根と同じ役割を果たします。しばらく水挿しで育てて十分に根が伸びた後に土に植え替えたあとには普通のモンステラと同じように管理を行いましょう。

モンステラは成長スピードが速く、新芽がすぐに出てくるので楽しめる

モンステラは大変成長スピードが速く、新芽がすぐに出てきます。枯れてしまったとしてもすぐに回復させることができるため初心者の方にも安心して育てることができますよ。もちろん上手に育てることでより早く、元気にモンステラを育てることもできます。

Q&A

以下ではモンステラについてよくある質問に答えていきます。不安なことなどがある場合にはぜひ確認しておきましょう。

Q,モンステラが枯れる風水的に悪い理由はありますか?

風水上観葉植物が枯れるのは置いている場所の気が悪いとされます。

具体的には薄暗い場所、窓が家具でふさがっている場所などが挙げられます。これは観葉植物を育てる上でもよくない場所であるため光を取り入れられるように窓際の家具をずらすなどの対策が必要です。

また、観葉植物が枯れる原因は風水以外のも存在するため育て方を確認しましょう。

Q,モンステラの新芽がすぐに枯れました。何が原因ですか?

様々な原因が考えられます。

この記事で解説したモンステラが枯れる原因と照らし合わせて原因を特定する必要があります。例えば土が乾燥する前に水を与えていたのであれば根腐れが考えられますし、直射日光に当ててしまったのであれば葉焼けが原因と考えられるでしょう。

その他葉がべたべたするなどの症状があるときには害虫が原因となっていることも多いです。

Q,気根や茎、根元が腐ることありますか?

根腐れが進行するとそのような症状が起こります。

かなり根腐れが進行してしまっているため植え替えをしても回復させることは難しいでしょう。そのためぶよぶよと腐ってしまったところより上でカットし、水挿しを行う必要があります。

同じ管理をすると枯れるため、回復した場合は水やりの方法や置き場所を見直してみてくださいね。

モンステラ枯れるのは何が原因?モンステラを枯れさせないための育て方のまとめ

今回は生育旺盛なモンステラが枯れる理由や対策について解説しました。

この記事のポイントは、

  • 枯れる原因はいくつか存在する。
  • 症状によって対策も変わる。
  • 正しい育て方を知ることが大切。

です。

モンステラはとても育てやすい人気の観葉植物です。コツさえつかんでしまえばきっと上手に育てることができますよ。インテリアとしてもすぐれたモンステラの栽培にぜひ挑戦してみてくださいね。

最後になりましたがここまで読んでいただきありがとうございました。モンステラ以外の観葉植物についても東京寿園では解説しております。ぜひご覧くださいね。