【徹底解説】ハイドロカルチャーの観葉植物を水槽で育てれるのは本当?

【徹底解説】ハイドロカルチャーの観葉植物を水槽で育てれるのは本当?
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目次

観葉植物の栽培方法で、最近人気が高いのがハイドロカルチャー。通常のハイドロカルチャーでは、アクアボールのようなクリアな容器にハイドロボールと水を入れて植物を育てます。 ハイドロカルチャーを使用して、水槽内で観葉植物を栽培する方法があることを知っていますか。「水槽内で植物なんて育てられるの」「水槽で植物を育てるためにはどうしたら良いの」など、疑問を抱く方も多いでしょう。 そこで今回は、
  • ハイドロカルチャーを使って水槽内で観葉植物を育てることはできるのか
  • 水槽内で観葉植物を育てるメリット・デメリット
  • 水槽内で育てるおすすめの観葉植物
  • ハイドロカルチャーを使用して水槽で観葉植物を育てる方法
について、詳しく解説します。観葉植物の新たな育て方に挑戦したいという方は、ぜひ本記事を参考にしてみてくださいね

そもそも、ハイドロカルチャーを使用して水槽の中で観葉植物を育てることは可能なの?

「水槽で観葉植物を育てるってどういうこと」と、あまりピンときていない方もいるのではないでしょうか。本当にハイドロカルチャーを使えば、水槽の中で観葉植物が育てられるのかという疑問にお答えします。

【結論】水槽の中で観葉植物を育てることは可能!

結論から言うと、水槽の中で観葉植物は育てられます。ただし、水槽で観葉植物を育てるためには、正しい方法を知ることが大切です。

難しい言い方をすると【アクアポニックス】

水槽で植物を育てることを「アクアポニックス」と言います。水産養殖を意味する「アクアカルチャー」と、水耕栽培(水を使った植物の育成方法)を意味する「ハイドロポニックス」の2つを掛け合わせた言葉です。アクアポニックスでは、魚たちと植物を自然のサイクルを利用して育成します。 近年商品化が進んだことにより、アクアポニックスは広く知られるようになりました。

メリットとデメリットをしっかり理解して育てよう

水槽で観葉植物を育てる際には、メリット・デメリットの両方があります。後で詳しく解説しますが、水槽の中で植物を育てたい場合は、事前にメリットとデメリットの両方をしっかり理解しなければなりません。

理解してないと観葉植物をすぐに枯らしてしまう恐れも・・

メリットとデメリットについて何も知らない状態で育て始めてしまっては、水槽内での観葉植物育成は上手くいきません。最悪の場合、植物を枯らしてしまう可能性も。メリット・デメリット、そして正しい育成方法について知識を深めてから始めましょう。

ハイドロカルチャー(水耕栽培)を使用して水槽で観葉植物を育てるメリット

ハイドロカルチャー(水耕栽培)を使って、水槽内で観葉植物を育てることには、どのようなメリットがあるのでしょうか。ここでは、4つのメリットを紹介します。

水槽を浄化してくれる

水槽で観葉植物を育てると、植物が水槽の水をきれいにしてくれます。 魚などを飼育する水は、魚の排泄物に含まれるアンモニアで汚されます。ハイドロカルチャーの植物を水槽内に置くことで、ハイドロボール(ハイドロカルチャーで使用する人口の土)がアンモニアを分解、そして分解されたアンモニアを植物が吸収するため、きれいな水が保たれるのです。

水槽だけ浄化するのではなく、お部屋も浄化してくれる

植物が浄化するのは水槽の水だけではありません。お部屋の空気も植物によってきれいになるのです。 観葉植物の中には、空気清浄効果が認められているものがあります。観葉植物の空気清浄効果はNASAの研究で明らかになっており、研究で効果が認められた植物の数は50種類。水槽内で育てる観葉植物は、水と空気の両方をきれいにしてくれるのです。

コケが生えにくくなる

コケが生えにくくなるのも、水槽で観葉植物を育てるメリットの1つです。 コケは水槽内の栄養分をもとに発生します。しかし、水槽内で観葉植物を育てれば、水槽内の栄養分は観葉植物によって吸収されるため、コケが生えにくくなるのです。コケを生やすことなく、水槽の美しい見た目が保てます。

インテリアとしてとてもおしゃれになる

インテリアとしての機能性も高いです。 アクアリウムと観葉植物の組み合わせは、お部屋をお洒落な癒しの空間に演出してくれること間違いありません。また、水槽内に観葉植物を入れれば、水を濾過するために必要なフィルターは少なくなる、もしくはいらないため、見た目もすっきりします。

ハイドロカルチャーを使用して水槽で観葉植物を育てるデメリット

ハイドロカルチャーを使用して水槽内で観葉植物を育てることには、もちろんデメリットもあります。メリットだけに注目するのではなく、デメリットもよく確認しておきましょう。

水槽内の水が減るスピードが早くなる

水槽の水が減るスピードが速まるのは、水槽で観葉植物を育てるデメリットの1つです。 水槽内にハイドロカルチャーの観葉植物を設置した場合、水は植物によって吸収されます。植物は吸収した水分を葉から蒸散してしまうため、水かさがどんどん減ってしまうのです。水槽内の魚や植物のために、水の補充には気をつけなければなりません。

水槽内の栄養分が観葉植物に取られる

水槽内の栄養分が観葉植物に取られてしまいます。 前述の通り、観葉植物が水槽内の栄養を吸収することによって、コケの発生が抑えられます。しかし、仮に水中で水草を育てている場合は、水草に十分な栄養がいかなくなってしまう可能性が。観葉植物が多ければ多いほど、水中の栄養分は失われていくため、水草を入れている方は注意が必要です。

観葉植物が根腐れを起こしやすくなる

観葉植物の根腐れにも気をつけなければなりません。 根腐れの可能性は、水槽で育てる場合に限らず、ハイドロカルチャーの観葉植物全体に言えます。根が常に水についている状態のため根が呼吸できず、根腐れが起きやすくなってしままうのです。水槽で観葉植物を育てる場合は、根腐れ防止剤を使用しましょう。

ハイドロカルチャー(ハイドロボール)を使用して水槽内で育てる観葉植物に向き不向きがある

ハイドロカルチャーを使って水槽内で育てる観葉植物には向き・不向きがあります。 乾燥を好むサボテンや多肉植物などは、水を使って育てるハイドロカルチャーには向きません。また、大きく育つ観葉植物は水槽の破損を招く可能性があるため、選択しない方が良いです。すべての観葉植物がハイドロカルチャーを使って水槽内で育てられるわけではないことを覚えておきましょう。

残留農薬に注意する必要がある

観葉植物の残留農薬に注意しましょう。 土植えで売られている観葉植物をハイドロカルチャーに植え替えて水槽内で育てる場合、植物に農薬が残っていることがあります。農薬は水槽の魚にとって有毒なため、残留農薬には、十分に気をつけることが必要です。

ハイドロカルチャーを使用して水槽内で観葉植物を栽培する方法

実際に、ハイドロカルチャーを使用して水槽で観葉植物を育てるためには、どのような手順で行うのでしょうか。以下では、準備するものや手順をまとめました。

準備するもの

  • メインの水槽
  • メインとは別の水槽(農薬チェックのため)
  • 水槽の底に設置する台(観葉植物を置くため)
  • 観葉植物
  • 植木鉢(鉢底穴あり)
  • ハイドロボール
  • 根腐れ防止剤

手順を紹介

以下が、水槽で観葉植物を育てるための手順です。

①:観葉植物に付着した土をきれいに洗い流す

土植えの観葉植物を使用する場合は、観葉植物についた土をきれいに洗い流します。その際、残留農薬が心配な方は、農薬チェックを行いましょう。 農薬チェックは、メインとは別に用意した水槽を使用します。水槽に観葉植物とエビを一緒に入れ、1週間ほど放置。何も問題がなければハイドロカルチャーに植え替えましょう。

②:水槽内に台を設置する

水槽の底に、鉢を置くための台を設置します。向きは好みで決めましょう。

③:鉢にハイドロカルチャーを入れて観葉植物を植える

用意した鉢に根腐れ防止剤とハイドロボールを入れて、観葉植物を植えます。根腐れ防止剤は鉢底が見えなくなるくらい入れましょう。 観葉植物が植えられたら、水槽内にセットした台に置き、鉢の3分の1が浸かるほどの水を入れます。

ハイドロカルチャーを使用して水槽で育てるおすすめの観葉植物

ハイドロカルチャーを使って水槽で育てるのに、おすすめの観葉植物を4種類紹介します。ぜひ参考にしてみてくださいね。

パキラ

100均などでも購入できるパキラ。観葉植物の中でも特に人気のある植物です。パキラには根があまり張らないという特徴があるため、ハイドロカルチャーを使用して水槽で育たることに向いています。パキラの手のひらのような葉が、水槽越しによく映えるでしょう。下記商品リンクは、ハイドロカルチャーとして販売されているパキラであるため、水槽内で育てる際に土を洗い流す手間がかかりません。

ガジュマル

ガジュマルは精霊キジムナーが宿る木として有名です。幸福を招くとされているため、インテリアとしてお部屋に置いている方も多いのではないでしょうか。ガジュマルは非常に丈夫な植物のため、ハイドロカルチャーを使って水槽内で育成する場合でも十分に育ちます。ガジュマルといえば独特な樹形。1つ1つ樹形は異なるため、自分の好みのものを探す楽しみもありますね。

ポトス

ポトスはつる性の植物のため、つるを垂らしたり、支柱に巻き付けたりして、自分なりの楽しみ方ができます。ポトスもガジュマル同様、丈夫で育てやす植物です。初心者の方でも安心して育てられるでしょう。また、ポトスは空気清浄効果が高いといわれており、水槽内の水とともに、お部屋の空気もきれいにしてくれます。耐陰性もあるため、日光が当たらないお部屋に置いている水槽内でも十分に育てられるでしょう。

アイビー

アイビーは耐暑性・耐寒性が優れている、枯れにくい観葉植物です。アイビーもポトスのように、どんどん伸びるつるが楽しめます。ただし、水槽内という限られた空間での育成となれば、適度な剪定が必要でしょう。葉の色や模様は品種によって異なるため、好みの品種を見つけてみてくださいね。また、耐陰性も高いため、日光が当たらない場所でも育てられます。アイビーも初心者向けの観葉植物だと言えるでしょう。

実は、水槽の上で観葉植物を育てて水を濾過させる方法もある

水槽の中ではなく、水槽の上に観葉植物を置いて、水を濾過させながら育てる方法もあります。水槽の上部で観葉植物を育てるために必要なものや手順をまとめました。

準備するもの

  • メインの水槽
  • メインとは別の水槽(農薬チェックのため)
  • 観葉植物
  • ハイドロボール
  • 根腐れ防止剤

手順

  1. 観葉植物についた土を洗い流す。(心配であれば、農薬チェックをする)
  2. 水槽上部(外掛け)のフィルターに根腐れ防止剤、ハイドロボールを敷く。(物理フィルターやろ材はいらない)
  3. 観葉植物を植える。
植物を植える部分は、穴が開いたケースなどでも代用できますよ。また、根が伸びることを想定して、ハイドロボールは厚めに敷きましょう

Q&A

ハイドロカルチャーを使用して水槽内で観葉植物を育てる際の疑問や悩みにお答えします。

Q,水槽で観葉植物を育てる場合、おすすめのレイアウトはありますか?

A,流木や水草などでおしゃれにレイアウトしましょう。 水槽で観葉植物を育てる際に、レイアウトとしてよく用いられるのは、流木・水草・砂利などです。レイアウト方法はホームセンターなどの水槽コーナーを参考にしてみることをおすすめします。水槽をやや小さめにすれば、レイアウトに悩むこともないでしょう。

Q,金魚と観葉植物は共存できますか?

A,金魚と観葉植物は共存できます。 金魚は水質変化などにも強く、飼いやすい魚として知られています。また、金魚は排泄量が多いため、観葉植物にたくさんの栄養が行き渡るというメリットも。よって、金魚と観葉植物は良い組み合わせなのです。ただし、一般的に金魚を育てる金魚鉢やアクアボールなどは小さい目なものが多く、水質や水温が乱れやすいため、ハイドロカルチャーの植物を育てるのには向いていないでしょう。適度な大きさの水槽を用意してくださいね。

Q,自作をないといけませんが、100均で準備物を購入しても問題ありませんか?

A,100均アイテムで自作しても問題ありません。 100均は品ぞろえが豊富なため、苗や鉢の他、根腐れ防止剤やハイドロボールなども手に入ります。実際に100均のアイテムを使って自作し、水槽内で観葉植物を育てている方もいますよ。よって、100均の商品でも問題なく使用できるでしょう。

【徹底解説】ハイドロカルチャーの観葉植物を水槽で育てれるのは本当?のまとめ

水槽内で育てるハイドロカルチャーについて解説してきました。改めて、記事の内容を以下にまとめています。
  • ハイドロカルチャーを使用すれば、水槽内で観葉植物を育てられる。
  • 水槽内で観葉植物を育てるメリットは、植物が水や空気を浄化してくれること、コケが生えにくいこと、インテリアとしてもお洒落なこと。
  • 反対に、デメリットは水槽内の水が速く減ってしまうこと、水槽内が栄養不足になりやすいこと、植物が根腐れを起しやすくなること、水槽で育てる観葉植物には向き・不向きがあり、慎重に選択しなければならないこと、残留農薬に注意しなければならないこと。
  • 水槽内で育てる方法の他に、水槽の上部に植物を植える方法もある。
観葉植物を育てる方法は複数あり、中でも魚の水槽アクアリウムを利用する方法はインテリアとしての機能性も高いため、お洒落に観葉植物を楽しめます。土植えや通常のハイドロカルチャー以外の方法に挑戦してみたいという方は、今回の記事を参考にぜひハイドロカルチャーを使って水槽内で観葉植物を育ててみてくださいね。 最後までお読みいただきありがとうございました。TOKYO KOTOBUKIENには他にもたくさんの記事をご用意しておりますので、是非ご覧ください。