多肉植物セダムは種類豊富!おすすめの品種やケア方法を徹底解説

多肉植物セダムは種類豊富!おすすめの品種やケア方法を徹底解説
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目次

ぷくぷくとした葉がかわいらしい多肉植物。なかでもセダムは種類が多く、ケア方法も比較的簡単であることから、人気が高い多肉植物の1つです。鉢植えはもちろん、グランドカバーやインテリアグリーンとして多く栽培されていますね。 今回は
  • 多肉植物のセダムとは?基本情報
  • セダムのおすすめ種類12選!
  • 失敗しない多肉植物セダムのケア方法
  • セダムに元気がないときの原因とは?
  • 多肉植物セダムが枯れる前にすること
をご紹介します。 セダムには姿かたちの異なったさまざまな種類がたくさん。本記事を読めばセダムの中でも珍しいカラーや斑入りなど、おすすめの12種類を知ることができますよ。またセダムの基本的な育て方や、元気がないときの対処法などもあわせて解説しています。間違った育て方をしてしまうと、丈夫なセダムでも枯れてしまうことが考えられますよ。育てる際に役立つ正しい知識をぜひ身につけてくださいね。

多肉植物の種類のセダムってなんですか?

多肉植物と聞くとサボテンなどをイメージする方も多くいるかもしれませんね。多肉植物は非常に種類の多い植物で、原種だけで10,000種以上あるとも言われています。さまざまな姿形をもつ多肉植物の中でも、かわいいと人気を集めているのがセダムです。セダムとはどんな多肉植物で、どのような種類があるのでしょうか。詳しくご紹介します。

粒のような葉が特徴の人気がある多肉植物です

セダムはぷくぷくとした粒のような葉をもつことが大きな特徴です。育てやすい品種が多いため、セダム単体でそのボリューム感を楽しむのもいいもの。もちろん寄せ植えのアイテムとしても多く選ばれており、多肉植物の中では大変ポピュラーな品種の1つです。みずみずしく可憐な雰囲気をもつ品種が多く「かわいい多肉植物が好き!」という方から、大変人気がありますよ。

多肉植物のセダムについて徹底解説

今回は多肉植物のセダムについて徹底解説したいと思います。セダムの基礎知識や花言葉、おすすめのセダム12選もたっぷりご紹介。初心者でも失敗しないセダムの簡単なケア方法などもあわせて解説していきます。育て方の知識も一緒に身につけていけば、安心してセダムをお迎えできますね。セダムがどんな品種なのか気になる方、実際にすでにセダムを育てている方も、ぜひ参考にしてくださいね。

そもそもセダムってどんな多肉植物なのか?

セダムは人気のある多肉植物だ、ということが分かりました。そもそもセダムとはどのような多肉植物なのでしょうか。セダムの花言葉、大きさや葉の様子、花期など基本的な知識についてご紹介します。

原産地は特定できないほど世界中に広がっている

セダムは世界各国に広く分布しており、もはや原産地は特定できないとされています。原産地の環境によって生育環境が変わるため、性質や株姿もさまざま。多肉植物には海外のイメージが多いかもしれませんが、実はセダムには日本原産の種類もありますよ。日本では山の中に自生していたり、岩壁などにはうようにして生息しています。生息地自体が減っている種類も多く、中には絶滅危惧種に指定されているセダムもありますよ。

セダムの花言葉

セダムにはいくつかの花言葉があります。どれもロマンティックなワードで、可憐でかわいらしいセダムならではといった感じがしますよ。花言葉はケア方法などと直接関係のあるものではありません。しかし花言葉を知るとセダムをより身近に感じ、セダムのささやきが聞こえてくるようにも思えますよ。

花言葉①【私を想ってください】

1つ目の花言葉は「私を想ってください」です。ケアに手がかからないセダムは、ついつい忘れられてしまうような存在だからでしょうか。それとも地面をはうように葉を伸ばし、かわいらしい小さな花を咲かせる姿からでしょうか。セダムのピュアな想いが伝わりそうな花言葉ですね。

花言葉②【星のかがやき】

2つ目の花言葉は「星のかがやき」です。セダムの葉は5枚花弁であり、上から見ると星の形に見えることが理由でしょうか。それとも春~秋に咲く無数の小さな花たちの姿が、夜空に輝く星たちにも見えるからでしょうか。その株姿や育ち方で夜空の星々を感じさせる、壮大でロマンティックな花言葉です。

花言葉③【静寂】

3つ目の花言葉は「静寂」です。静かに、はうようにして伸びていくセダム。余計な音は存在しない静けさの中、ただセダムの命だけが輝いている。そんなイメージが湧き上がってくるような、静と動を感じさせる花言葉です。セダムは日本原産の種類もありますので、この花言葉からは「和」の雰囲気も感じますね。

セダムの大きさや葉の様子

セダムは世界に400~500種類あると言われており、品種によって大きさや株の姿が異なります。大きさは3㎝程度のものから、地面をはうようにして50㎝ほどの長さまで生長する品種も。また葉は一般的に5枚で構成されています。葉の形も品種によって違いがあり、立体的で粒のような葉や、バラの花びらのように薄い葉も存在していますよ。一般的には地面をはうように繁殖する性質がありますが、なかには上に向かって伸びる種類や、つる性の種類も。花は初夏にかけて咲くものが多く、ピンク・赤・オレンジ・黄色・白など非常にバリエーション豊富な品種であると言えますね。

セダムに花が咲くって知ってましたか?

セダムが持つぷっくりとした葉を楽しむ方が多いかもしれませんが、セダムは花でも私たちを楽しませてくれます。種類によって咲く時期に違いがありますが、一般的に初夏の頃にさまざまな色の花を咲かせますよ。小さくてかわいらしい花が密集して咲く様子は、見ごたえも感じさせます。

寄せ植えとして人気が高い

セダムは寒い季節になると紅葉する品種も。葉全体が紅葉したり、葉の先端だけ赤く染まったり、個体や生育環境によってさまざまなグラデーションを楽しむことができます。季節によって変わりゆく姿を見せてくれるため、寄せ植えの1つとして人気も高いのですね。またセダムは品種が多いだけに、グリーン系だけでなくイエロー系の株もあるのが特徴です。寄せ植えにしたときにいいアクセントになってくれますね。

寄せ植えにおすすめの多肉植物セダムの種類を紹介!

それではここからは寄せ植えにおすすめの多肉植物セダムの中でも人気の種類をご紹介していきます。自生は世界各国に広がっているだけあって、さまざまな姿形をしたセダムがあります。見ているだけでも心癒されるようなかわいらしさを感じられますよ。あなたのお気に入りのコも見つかるといいですね。

虹の玉

虹の玉は原種ではなく、乙女心と玉葉の交雑種とされています。管理に手はあまりかからず、葉挿しなど簡単に増やしていくこともできるため、初心者の方も安心して育てることができます。葉は濃いツヤのある緑色で、気温が低くなると赤くなりますよ。5月には黄色い花が咲きます。季節によって変わる姿もまた楽しみですね。
原産地 メキシコ
背丈/大きさ ~20㎝程度
耐暑性 やや強い
耐寒性 強い
耐陰性 やや弱い

乙女心

乙女心は虹の玉よりやや明るめの若草色が美しい粒状の葉が特徴的。気温が低くなると葉の先端が赤くほんのりと染まり、季節の移ろいを感じさせてくれます。頬を赤らめた乙女のようなみずみずしさと可憐さを感じる種類ですね。育て方も簡単で、初心者の方でも気軽に楽しむことができるでしょう。2月~3月頃に黄色いかわいらしい花を咲かせます。
原産地 中央アメリカ
背丈/大きさ ~30㎝程度
耐暑性 弱い
耐寒性 強い
耐陰性 やや弱い

月の王子(黄麗)

月の王子(黄麗おうれい)は多肉植物の中でも丈夫な種類であり、初心者の方でも簡単に育てられると人気です。普段は明るいグリーンが美しいですが、気温が低くなると葉全体が鮮やかな黄色に紅葉し、室内でも季節の移り変わりを感じさせてくれますよ。多肉植物の中で黄色に色づくものは珍しく、寄せ植えに入れても目を引くアクセントになってくれますね。きれいに色づかせるためには、日当たりのいい場所に置いてあげるのがポイントです。
原産地 中央アメリカ
背丈/大きさ ~20cm程度
耐暑性 比較的強い
耐寒性 比較的強い
耐陰性 弱い

春萌

春萌(はるもえ)は暑さや寒さにも比較的強く、栽培難易度も低め。丈夫な種類なので多肉植物の初心者の方でも気軽に育てられます。プリプリとした肉厚な葉は、青りんごのような明るいグリーンが美しいです。春になるといい香りがするクリーム色の花をさかせますよ。上に伸び、そのうち自身の重さで垂れるように成長していきます。鉢いっぱいに増えていくと、フレッシュでかわいらしい印象を演出できるでしょう。
原産地 中央アメリカ
背丈/大きさ 株の直径が~10㎝程度
耐暑性 比較的強い
耐寒性 比較的強い
耐陰性 やや弱い

オーロラ

オーロラはジェリービーンズのようなプリッとした葉を持っています。日当たりと風通しのいい場所で育てると、葉の枚数が増え、ツヤもより増して元気な株に育てられます。夏場は明るいグリーン色ですが、寒くなるにつれて葉先がほんのりとピンクに染まり始めますよ。その美しいグラテーションが、夜空に輝くオーロラにも似ていることで、壮大でロマンチックな「オーロラ」という名前が付けられました。先ほどご紹介した「虹の玉」の斑入り品種であり、季節ごとに違った姿を見せてくれるのも楽しみの1つですね。暑さに弱いため、ムレや直射日光に気をつけて栽培しましょう。
原産地 中央アメリカ
背丈/大きさ ~20㎝程度
耐暑性 弱い
耐寒性 比較的強い
耐陰性 普通

レッドベリー

レッドベリーは小さなプチプチとした葉をもつことが大きな特徴。濃いグリーンの葉は、気温が低くなると真っ赤に紅葉します。その様子がベリー系の果実にも似ていることから「レッドベリー」の名がつけられました。とても丈夫な種類で、屋外の地植えでも元気に育つことができます。よく似た品種のオーロラよりも葉が小さく、寄せ植えを作る際によくある「ちょっとしたすき間」に植えるのに最適です。色の移り変わりもステキなワンポイントになってくれそうですね。
原産地 中央アメリカ
背丈/大きさ 苗の直径が5~10㎝程度
耐暑性 比較的強い
耐寒性 強い
耐陰性 普通
 

ステフコ

ステフコはつぶつぶとしたとても小さな葉が寄り集まっている姿が特徴的。寒い季節になると葉の外側は赤く、新芽の部分は黄色に紅葉して、美しいグラデーションで私たちを楽しませてくれます。寄せ植えのすき間にポイントとして入れるのもいいですし、単体でボリュームたっぷりに育てるのもかわいらしいですよ。健やかに育てると5月頃に小さな白い花を咲かせます。マット状に広がって育つため、花壇の土を見えないように埋めてくれる「グランドカバー」としてもよく利用されています。
原産地 東ヨーロッパ
背丈/大きさ ~5㎝程度
耐暑性 比較的強い
耐寒性 比較的強い
耐陰性 普通

薄化粧

薄化粧は最初は太い茎で上に向かって伸びていきます。しかし成長するにつれて徐々に自分の重みで下に垂れるようになり、さらに葉が分岐して広がっていきますよ。葉はふくらみが少なく、一般的にイメージできる花びらのような薄さ。寒さに当たると緑色だった葉は赤色に紅葉し、美しいグラデーションを楽しむこともできますよ。4月頃になると小さく黄色いかわいらしい花を咲かせます。花は連なるようにさき、星が連続して並んでいるようにも見えますよ。
原産地 中央アメリカ
背丈/大きさ ~30cm程度
耐暑性 強い
耐寒性 比較的高い
耐陰性 普通

グリーンネックレス

グリーンネックレスは、その名の通り粒状の葉が連なって成長する姿が特徴的。葉の1つ1つはころんとした丸みがあり、まるで真珠の玉のようです。横にはわせたり、下に垂らしたりして育てられるため、バリエーションに富んだ株姿を楽しむことができますよ。ハンギンググリーンにもぴったりです。春になると白い花を咲かせることもあります。別名「緑の鈴」とも呼ばれているだけあって、プチプチとした葉がとてもかわいらしいですよ。
原産地 南アフリカ
背丈/大きさ 葉の直径は1㎝程度
耐暑性 普通
耐寒性 比較的強い
耐陰性 やや弱い

三日月ネックレス

三日月ネックレスは、葉が三日月のような形をしており、成長とともに下に垂れて下がっていく育ち方が特徴です。葉の色は緑で、1つ1つの葉の大きさは2~3㎝程度。ハンギンググリーンとして上手に育てると、非常に長くなることもあります。しかし長く伸びすぎると葉が小さくなったり害虫の被害を受けやすくなったりするので管理には注意が必要です。多肉植物にしては珍しく、肥料と水を必要とする種類ですよ。
原産地 アフリカ
背丈/大きさ 葉の大きさは2~3㎝程度
耐暑性 弱い
耐寒性 比較的強い
耐陰性 普通

ドルフィンネックレス

ドルフィンネックレスの名の通り、海面からイルカがジャンプしているかのような、躍動感のある軽やかな姿が特徴です。成長すると自身の重さで下に垂れ下がってくるため、ハンギンググリーンとしても人気の種類ですよ。ドルフィンネックレスも多肉植物にしては珍しく、定期的な水やりと、3ヶ月~4ヶ月に1度程度の肥料を必要とします。ドルフィンネックレスを増やすときに最も手軽なのが「挿し木」です。成長して伸びた枝をカットし、水の入ったコップなどに挿しておくだけ。比較的簡単に増やしていけるので、たくさんの株を楽しみたい方にもぴったりですよ。
原産地 アフリカ
背丈/大きさ ~50㎝程度
耐暑性 比較的強い
耐寒性 比較的強い
耐陰性 普通

玉つづり

玉つづりはぷりぷりとした肉厚の葉が、連なるように生えているのが大きな特徴です。青々とした美しい緑色は、成長すると垂れ下がるように伸びていくため、ハンギンググリーンとして育てるのもおすすめ。筒状に伸びる様子から英語で「Burro's tail(ロバのしっぽ)」と呼ばれ親しまれています。日光が不足すると茎や葉がやせ、葉の間隔が空いてきてしまいますよ。夏の強い直射日光は避けますが、日当たりのいい場所で管理してあげましょう。
原産地 中央アメリカ
背丈/大きさ ここに説明文を入力してください。
耐暑性 弱い
耐寒性 比較的強い
耐陰性 弱い

【初心者でも簡単】失敗しない多肉植物セダムのケア方法

さまざまなセダムの種類についてご紹介してきました。気になった植物は見つかったでしょうか。つづいて初心者の方でも失敗しない、セダムのケア方法について解説していきます。セダムは管理が簡単な種類が多いですが、間違ったケア方法を続ければさすがに枯れてしまうなんてことも考えられますね。あなたのセダムが健やかに育つよう、正しいケア方法をしっかり身につけておきましょう。

置き場所は【日当たり】【風通し】【温度】が重要

セダムの置き場所は「日当たり」「風通し」「温度」に注意して決めるようにしましょう。 前にも申し上げた通り、セダムは全世界に広がって自生しています。育ってきた環境がそれぞれ違うため、同じセダムの中でも生育サイクルが異なります。それは「春秋型・夏型・冬型」と成長期によって3つのタイプに分けられていることを指しています。厳密に言えばそれぞれのタイプに合わせた管理方法が最適なのですが、ここでは基本の育て方を解説していきたいと思います。

夏は直射日光を避けるようにする

多肉植物は日光が好きな植物ですが、夏の強い直射日光は避けるように置き場所を調整します。なぜなら夏の直射日光に当たると、葉焼けを起こしたり、タイプによっては株が復活できないほど弱らせたりしてしまうからです。夏は遮光ネット(寒冷沙)で日光量を調整したり、明るい日陰に移動させるのがいいでしょう。室内で管理している場合でも、うっかり直射日光が当たらないよう、すだれやレースカーテンをかけてあげるのがおすすめです。

冬は暖かい室内に移すことが重要

冬は屋外に放置せず、暖かい室内に移すことが大切ですよ。なぜなら多肉植物は一般的に乾燥した暖かな気候が原産地であることが多いからです。とくに冬場に休眠期を迎えるタイプは、寒さに当たるとそれだけで株が弱って枯れてしまうことも考えられますよ。「冬型」とされているタイプでも、雪や霜に当たるとよくありません。多肉植物の種類によって異なりますが、気温が5℃を下回るようになったら室内へ移すようにしましょう。室内管理で注意したいのは日光量をどれだけ確保できるか。日光が不足すると植物がヒョロヒョロと間延びして伸びる「徒長」が起きてしまいます。室内では日当たりのいい窓辺などに置いてあげるのがおすすめですよ。

屋外では雨に当たらないようにする

屋外で管理する場合は、あまり長い期間雨に当たらないように注意してあげましょう。なぜなら徒長や根腐れの原因になってしまうからです。もともと多肉植物は乾燥を好む植物。水がかかりすぎるとエネルギーがムダな成長に注がれてしまい、徒長が起こりやすくなります。また土が濡れた状態が長く続くと、株がムレて根腐れが起こりやすくなることも。株が集まって生えている寄せ植えは、特にムレやすいので注意が必要ですよ。雨上がりの晴れで雨のしずくがレンズ変わりとなり、葉が溶けてしまうこともあります。屋外に置くときは雨のかからない軒先などに置くのがいいですね。

水やりは乾燥させるくらいがちょうどいい

多肉植物の水やりは基本的に土が乾いたのを確認してからあげるようにします。多肉植物は厳しい環境に自生している種類が多く、もともとひんぱんな水やりは必要としていないからです。与える水分の量をしっかりとコントロールすると、自然と株が引き締まり、ハリのある葉に育てることができますよ。しかし初心者の方は水やりの頻度をなかなかつかめず、つい水を与えすぎて枯らしてしまうなんてこともありますね。水やりのサインとしては以下の4つのポイントがあります。
  • 土の表面が白っぽいとき
  • 葉っぱがシワシワになったとき
  • 鉢を持ち上げて軽く感じるとき
  • 土に竹串を刺し、土がついてこないとき
育てている環境や多肉植物の種類によって水やりの頻度は変わってきますね。しかし多肉植物と付き合う時間が長くなれば自然とタイミングもつかめるようになります。多肉植物の様子をこまめに観察しながら、気長に付き合ってみましょう。

水はけがいい土を使うようにする

多肉植物を健やかに育てるため、土は水はけのいいものがおすすめ。多肉植物は自身の茎や葉に水分を溜め込むことが可能です。土から吸収する水分は最低限で大丈夫で、保水性のある土ではかえって悪影響をおよぼすことも考えられますよ。その点、市販されている「多肉植物用の土」であれば、多肉植物に適した土の配合になっています。通気性・排水性・pHなども考えて作られているので、簡単に環境を整えることができるのです。中~上級者の方であれば、自分なりにブレンドした土を使うのもいいですね。

多肉植物セダムに元気がないときの原因とは?

多肉植物のセダムを育てている中で「なんだか元気がないな…。」と心配になることもありますね。一般的な観葉植物とは育て方が違う多肉植物ですから、何が悪かったのかなと悩んでしまう方も多くいると思います。ここからはセダムに元気がないときの原因について解説していきます。原因は主に以下の3つ考えられます。
  • 風通しが悪い場所にセダムを置いている
  • セダムが日光不足になっている
  • 水やりでセダムに与える量が適切ではない
置き場所はお世話方法にポイントがありそうですね。1つずつ詳しく見ていきましょう。

理由①:風通しが悪い場所にセダムを置いている

多肉植物セダムに元気がないときの原因の1つ目に「風通しが悪い場所に置いている」ことが考えられます。多肉植物はもともとカラッとした乾燥した気候を好む性質がある植物。そのため風通しが悪く湿度が高い環境に置いていると、根腐れを起こしやすくなってしまうのです。根だけでなく葉がぐしゅぐしゅと腐ってしまうときも、まず風通しの良さを確認しましょう。多肉植物は生命力が強くたくましい種類が多いので、一部が腐ってしまった場合はその部分を取り除き、再度環境を整えてあげれば復活するかもしれませんよ。

理由②:セダムが日光不足になっている

多肉植物セダムに元気がないときの原因の2つ目に「セダムが日光不足になっている」ことがあります。多肉植物を室内で楽しんでいる方は多くいますね。室内での置き場所は、人間の目には明るく見える場所でも、多肉植物にとっては日光の量が足りてないケースが多々あるのです。とくに成長期に入っているときは、たっぷりと日が当たる屋外で管理し、日光浴をさせてあげることがおすすめ。日光の量が足りないと、セダムの元気がなくなって、ヒョロヒョロと間延びして成長してしまう「徒長」も起きやすくなってしまいます。

理由③:水やりでセダムに与える量が適切ではない

多肉植物セダムに元気がないときの原因の3つ目に「水やりでセダムに与える量が適切ではない」ことも考えられます。多肉植物は自身の葉や茎に水分を溜め込むことができるので、水の与えすぎは株の元気を奪います。休眠期に当たる時期はとくに水分を吸収しなくなるため、断水気味に管理し乾燥した状態をキープ。しっかりと水分をコントロールすることで、ハリのある葉と締まった株に育てることができます。水やり頻度がコントロールできているかどうかは、葉の様子を観察してみましょう。葉がシワシワしているときは水不足が起きていますので、少しだけ水やりをしてあげるのがいいですね。

【未然防止】多肉植物セダムが枯れる前にすること

セダムが元気のないときの原因をご紹介してきました。原因を理解した後に知りたいのは、その対処法ですね。「あれ、なんだか最近元気がないかも…?」と気づいたときから、枯れる前にすべきことを解説します。枯れる前にできる対処法は主に4つ考えられますよ。
  • 多肉植物セダムの置き場所を変えてみる
  • 受け皿に溜まった水はこまめに捨てる
  • 排水性が高い土に変えてみる
  • 冬は暖かい場所で育ててみる
どれもほんの少しの心がけでできそうなことばかりですね。今はうまく育てられている方も、セダムがいつ元気をなくしてしまうかは分かりません。頭の片隅に入れておくだけでも素早い対応ができますよ。もうすでに枯れそうで悩んでいる方も、ぜひ参考にしてみてくださいね。

多肉植物セダムの置き場所を変えてみる

セダムが枯れる前にすることの1つ目は「セダムの置き場所を変えてみる」ことです。多肉植物は生育サイクルに合わせて水やり頻度や必要な日光の量が変わります。そして生育サイクルは種類によっても異なるもの。したがってまずはあなたのセダムの生育タイプやサイクルを把握し、それに沿って置き場所を変えてあげるのがいいでしょう。たとえば成長期には屋外でたっぷりと日光浴をさせたり、夏・冬の厳しい環境になる時期には室内に入れる、などが考えられますね。冬に室内で管理するときは、人間が思っているより日光量を欲しますので、3日に1度くらいの頻度で直射日光に当ててあげるようにしましょう。

受け皿に溜まった水はこまめに捨てる

セダムが枯れる前にできることの2つ目は「受け皿に溜まった水はこまめに捨てる」ことです。セダムは湿気に弱い種類が多く、ムレで株の活力が弱まることもあるからです。受け皿に水を捨てずにいると鉢の周囲の湿度が高くなってしまい、セダムが好む乾燥した環境をキープできませんね。また鉢の土が乾きにくくなるため、根腐れも起こりやすくなります。さらに溜まった水に卵を産みつけにきたりと、害虫の発生源となってしまうことも。「水をあげたら受け皿の水も捨てる」のようにワンセットの行動として考えれば、捨て忘れがないですよ。

排水性が高い土に変えてみる

セダムが枯れる前にできることの3つ目は「排水性が高い土に変えてみる」ことです。たとえば園芸用の土を使って多肉植物を植えてしまうと、高い保水性があるため株が弱ってしまいます。多肉植物はもともと乾燥した地域が原産ですから、排水性の高い土に植えてあげるのがおすすめ。そして3号鉢より小さいサイズで育てている多肉植物は、1年に1回程度の植え替えも必要です。植え替えは土を交換するいい機会なので、そのときに見直してあげるのもいいですね。植え替えの適期は、その種類の成長期ですよ。詳しい植え替え方法はこちらをご覧ください。

冬は暖かい場所で育ててみる

セダムが枯れる前にできることの4つ目は「冬は暖かい場所で育ててみる」ことです。秋になり気温が下がってきたら、あなたのセダムの耐寒温度がどれくらいなのかを確認しておきましょう。セダムは種類が豊富なので、耐寒温度もその種類ごとに異なります。冬の寒さが苦手な種類はもちろん、耐寒温度が低い種類であっても、雪や霜に当たらないよう室内へ移してあげるのがおすすめ。室内での置き場は、たっぷりと日光浴ができる窓辺がいいですが、夜の冷気が当たらないよう注意してあげましょう。夜間は気温の変化が少ない部屋の中央へ移動したり、梱包材でよくあるプチプチ、もしくは不織布などで優しく覆ってあげたりするのもいいですよ。

多肉植物セダムの種類に関してよくある質問

ここからは多肉植物セダムの種類についてよくある質問を集めてみました。ヒョロヒョロとした茎、寄せ植えの注意点、花の開花時期についてです。セダムでお悩みの方はぜひ参考にしてください。

Q, 茎だけが伸びてひょろひょろしているんですが、どうしたらいいですか?

A,徒長かもしれないので、環境を見直しましょう。 多肉植物のセダムは種類が多いため生育サイクルも違い、徒長の原因もさまざま。ここでは1例として虹の玉にピントを合わせ、季節ごとの対処法をご紹介します。
徒長が起きた季節 考えられる理由
夏の暑さ
中間の季節 日光不足・水はけの悪さ・肥料のやりすぎ
日光不足・暖かすぎ
夏に徒長が起きる原因は暑さです。水やりを控えてしっかり乾燥気味に管理しているのになぜか徒長を起こしているときは、暑さが原因の可能性が高いでしょう。室内へ移し、なるべく日当たりのいい場所に置くのがおすすめですよ。 夏でも冬でもない時期に徒長が起きる原因は、日光不足・水のやりすぎ・水はけの悪さ・肥料のあげすぎなどです。虹の玉はセダムの中でも成長スピードが速く、ヒョロヒョロになりやすい傾向がありますよ。しっかり日に当て、排水性のいい土に植え替えて乾燥気味に管理しましょう。 冬に徒長が起きる原因は、日光不足や暖かさです。虹の玉はマイナス1~2℃まで耐えられると言われています。外気温が5℃程度の暖かな日があれば、積極的に屋外に出し、寒風にさらしながら日光浴をさせましょう。徒長してしまった部分が元に戻ることはありませんが、締まった健康な株に育てることができますよ。

Q, たくさん種類があるセダムを寄せ植えしようと思いますが、どのようなことに気を付けたらいいですか?

A,4つのポイントを確認しましょう。 セダムの寄せ植えをつくるときに気をつけたいポイントは4つです。自分で寄せ植えを作れたらステキですよね。このポイントを守るだけで、寄せ植えの成功率もグッと上がりますよ。
  • 春~秋に寄せ植えをする
  • 屋外管理がおすすめ
  • 雨に当てない
  • 丈夫な種類を選ぶ
寄せ植えは気候が穏やかな春~秋に行うのがおすすめ。また徒長を防ぐためにも屋外で管理し、しっかり日光浴をさせてあげましょう。そのとき雨に長い期間当てないように注意してくださいね。水やりの量は人の手でコントロールした方が健康な株に育ちます。そして丈夫な種類を前もって選ぶことで管理も簡単に。珍しい種類はもっと慣れてからチャレンジするのもいいですね。 さらに隣り同士の多肉植物は姿や色が違うものを並べると、より魅力を引き立て合うことができますよ。メインにしたい多肉植物は、鉢の中心から少しずれた場所に配置すると、おしゃれでこなれた印象に仕立てることができます。

Q, 多肉植物セダムが花を咲かせるのは何月ごろですか?

A,一般的には初夏に花が咲きます。 セダムにはたくさんの種類があり、その種類によって花が咲く時期も異なります。しかし一般的には初夏に花を咲かせるセダムが多いですよ。花の色も種類によってバリエーションが豊富で、黄色・白・ピンク・赤・紫などが存在しています。花が咲くだけでなく、葉も紅葉する種類がありますので、1年を通じて楽しむことができますね。

多肉植物セダムは種類豊富!おすすめの品種やケア方法を徹底解説のまとめ

今回は多肉植物セダムのおすすめの種類やケア方法を徹底解説してきました。 この記事のポイントは
  • セダムは粒のような葉が特徴的で、世界に400種類以上あるとされる人気のかわいらしい多肉植物
  • おすすめの多肉植物セダムには「乙女心・黄麗・春萌・オーロラ」などの種類がある
  • セダムは基本的に日当たりと風通しのいい場所で管理する
  • 夏は室内へ移したり、遮光ネットなどを使用したりして強すぎる直射日光を避ける
  • 耐寒性の高い種類もあるが、冬は室内の日当たりのいい場所で管理するのがいい
  • 長い間雨にさらすと、茎がヒョロヒョロと間延びする「徒長」の原因にもなる
  • セダムの元気がないときの原因として「風通しの悪さ・日光不足・水分量の過不足」などが考えられる
です。 さまざま見た目で私たちを楽しませてくれる多肉植物のセダム。世界にはたくさんの種類のセダムがあるということも分かりましたね。あなたの気になるセダムも見つかったでしょうか。多肉植物のセダムには種類によって生育サイクルも異なり、季節に合わせた管理方法もそれぞれ。すでにセダムを育てているあなたは、生育サイクルに合わせたケア方法で、さらに健康に引き締まった株に育ててあげてくださいね。 最後までお読みいただきありがとうございました。TOKYO KOTOBUKIENにはほかにもたくさんの記事を用意しておりますので、ぜひご覧ください。